本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:娘が小学校に入学する1年後。「小1の壁」月1万円の出費に、どう備える?
こんにちは、みずきです。早いもので、娘(5歳・年長)が小学校に入学するまで、もうあと1年ちょっとになりました。本当に時間が経つのはあっという間ですね!
今、私たち夫婦が一番現実的に考えているのが、世に言う「小1の壁」対策です。小学校に入ると、学童保育や習い事、長期休暇中の預け先など、これまで幼稚園で一律だった費用が一気に個別化・増加します。家計調査を見ても、小学校入学後は教育費の負担がグッと増えるんですよね。
私たちの場合、娘が小学校に入学する2027年春から、ざっくりですが、月々約1万円(年間12万円)の追加の出費を見込んでいます。これを今の給与から捻出するのは正直大変なので、「配当金でこの1万円を賄おう」というのが、今回の人生設計シナリオです。
そこで今回注目したのが、日本の化学メーカーの雄、DIC(4631)さんです。高利回りながら、PBRが1倍を割れている点も気になります。本当に我が家の「小1の壁」対策の柱になれるのか、じっくり分析していきますね。
1. 我が家の人生設計と、DICへの期待値
娘の習い事代や学童費を配当金で賄うためには、まずいくら投資が必要か、逆算で計算します。
目標配当額の逆算計算
- 目標年間配当額(手取り):120,000円
- 税金考慮前の目標配当額:約150,544円
今回検討するDIC(4631)さんの最新データ(2026年1月16日時点の予想)を見てみましょう。
- 配当利回り(会社予想):5.31%
- 1株配当(会社予想):200.00円
- 株価:3,767円
この5.31%という利回りを使って、年間150,544円の配当(税引前)を得るために必要な投資額を計算します。
$$
必要投資額 \approx 150,544円 \div 0.0531 \approx 2,835,100円
$$
つまり、ざっくり約285万円〜300万円をDICさんに投資できれば、娘が小学校に入学する1年後から、毎月1万円を超える配当金(税引後)を家計に受け取れる計算になります。
最低購入代金は100株で約37.6万円ですから、まずは100株から買って、増資を検討するのも現実的なプランですね。
2. DIC(4631)はどんな会社?我が家での位置づけ
DICさんは、世界トップクラスのシェアを持つ印刷インキを柱としつつ、顔料や樹脂など、多岐にわたる化学製品を手がけるグローバル企業です。私たちの生活に欠かせない、身の回りにある様々な色や素材の根幹を支えている「縁の下の力持ち」的な存在です。
私自身、子育てママとして「子どもに説明できるビジネスかどうか」を大事にしているので、「お菓子のパッケージや雑誌の色を決めている会社だよ」と話せるのは、安心して投資できるポイントの1つです。
現在の財務状況(2026年1月16日時点)
- 配当利回り:5.31%
- PBR(実績):0.87倍(割安水準)
- PER(会社予想):14.86倍
- 自己資本比率:32.7%
- 収益性:改善傾向(営業利益率・純利益率が前年同期比で明確に改善中)
高利回りでありながらPBRが1倍を割れている(割安と判断される)ため、市場からは「まだ本来の価値が評価されていない」と見られている可能性があります。一方で、財務の安定性を示す自己資本比率は32.7%と、30%超えをキープしており、安定感はあると感じます。
3. なぜDICは高配当ランキングで「参考銘柄」とされたのか?
ここで、外部の視点を取り入れてみましょう。AERA DIGITALの記事では、DICさんが新NISAでおすすめの高配当株ランキングで1位に挙げられていましたが、同時に「今回限りの参考銘柄」という注釈がついていました。
2026年版・5年または一生お宝の高配当株ベスト30「1位のDIC5.49%は今回限りの参考銘柄」【NISA応援】 | AERA DIGITAL
なぜこんな注釈が付くのでしょうか?これは、高配当株を検討する上で最も重要な「持続性」に関わるからです。
DICさんの予想1株配当は200.00円ですが、会社予想EPS(1株あたり利益)は253.48円です。ここから配当性向を計算すると、
$$
配当性向 \approx 200円 \div 253.48円 \approx 78.9\%
$$
一般的に、配当の持続性を考える上で「配当性向60%以下」が望ましいとされます。DICさんの約79%という配当性向は、利益のほとんどを配当に回している状態です。これは株主還元への意識が高い証拠ですが、業績が少しでも悪化した場合、配当を維持できなくなるリスク(減配リスク)が非常に高くなります。
AERAの記事が「参考銘柄」としたのは、この「高すぎる配当性向」と、化学業界という景気変動に敏感なセクター特性を懸念したからだと推測できます。つまり、今の利回り5.31%は魅力的ですが、この水準が永遠に続く保証はない、ということを肝に銘じる必要がありますね。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
我が家の「1年後、小1の壁月1万円を賄う」という目標に対し、DICさんはどのくらい役立ちそうか、3つの軸で評価しました。
A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
利回りは高いのですが、前述の通り配当性向が約79%と高水準です。収益性は改善傾向にありますが、景気敏感な化学セクターである以上、いつまた景気後退で業績が悪化するか分かりません。もし減配があれば、我が家の「月1万円の安定収入」という計画が崩れてしまいます。
もちろん、経営層が株主還元を重視しており、将来的な業績回復と増配を目指していることは評価できますが、今の時点では「安定」というより「回復期待」のポジションだと捉えるべきだと思います。
B. 人生設計との適合性:○(悪くない)
目標額300万円を投資すれば、月1万円の配当が得られる見込みは立ちます。これは、高利回り株だからこそ可能な現実的な数字です。特に、PBRが1倍割れで株価の割安感もあるため、もし業績が回復すれば、配当+株価上昇の両方が期待できるのは魅力的です。
小1の壁の費用は「期間限定」ではないので、10年、15年と配当を出し続けてもらう必要があります。適合性は悪くないですが、銘柄分散は必須です。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)
娘の小1の壁対策として用意する資金は、生活費に直結する「ディフェンシブ」な役割が求められます。DICさんのような景気敏感株に全額を託すのは、正直、今の我が家のリスク許容度を超えているかもしれません。
第二子も検討中の身としては、家計が不安定になる時期(育休など)に備えて、配当の「安定感」を重視したいところです。DICさんをポートフォリオの「コア(中心)」にするのは避け、全体の10%〜20%程度の「高利回り期待枠」として組み込むのが、今の我が家には合っていると考えます。
5. ジュニアNISAを活用した、みずきの総合評価と判断
DICさんは、利回り5%超えという魅力的な水準で、我が家の小1の壁対策に大きく貢献できる可能性を秘めています。ただ、配当性向の高さと景気敏感性が、長期安定配当を求める私たちにとって最大の課題です。
総合的な判断
我が家では、目標の月1万円を達成するため、DICさんを全額投資するのではなく、「コア銘柄」と「サテライト銘柄」に分散して投資するのが最適解だと判断しました。
- **【コア】** 安定性の高いリートやディフェンシブ株(利回り4%台):200万円
- **【サテライト】** DIC(4631)など高利回り・回復期待株:100万円
この戦略であれば、DICさんがもし一時的に減配しても、コア銘柄の安定配当で月1万円の目標は維持できるでしょう。
税制優遇制度の組み合わせが鍵!
ここで改めて、DICさんのような高配当株こそ、税制優遇制度と組み合わせるメリットが大きくなります。
娘はまだ年長なので、あと13年間はジュニアNISAの非課税期間を活用できます。もし、DICさんをジュニアNISA口座で購入できれば、年間159,300円の配当金がまるまる非課税で受け取れるんです。
通常、配当金には20.315%の税金がかかるので、約32,300円が引かれてしまいます。それがジュニアNISAなら全額手元に残るわけですから、家計のサポート力は圧倒的に高まります。
目標の月1万円(年間12万円)の配当収入は、まさに娘の教育費(習い事や学童費)に当てる予定です。ジュニアNISAで非課税に育てた配当金が、そのまま娘の教育に使われる――子どもの成長と非課税制度の恩恵が直結する、理想的な人生設計だと思いますね。
なお、DICさんのような銘柄をジュニアNISAで組み込む場合、我が家の他の安定高配当銘柄(例:不動産投資信託など)は一般NISAや特定口座で保有し、全体のバランスを取るようにしています。過去にもリートへの投資戦略について書きましたので、よければ参考にしてくださいね。
→ (3488)セントラル・リート投資法人 : 育休・小1の壁へ月1万円!5.26%利回りで支える
6. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
DICさんはPBR1倍割れ改善の要求や、収益性の回復によって、今後数年で株価が大きく評価される可能性もありますが、やはり心配なのは景気後退時の減配リスクです。
もし、世界経済のサイクルが下向きに入り、DICさんのような化学製品の需要が落ち込んだ場合、配当性向79%という数字はすぐに減配に繋がってしまうでしょう。娘の小学校入学直後など、家計が一番不安定な時期に減配されてしまうと、精神的なプレッシャーが大きくなります。
だからこそ、DICさんのような銘柄に投資するときは、「最悪、減配があっても生活が破綻しない」ような分散投資を心がけることが大切ですね。
今回のDICさんへの投資は、「安定配当を出し続けている間に、収益構造を改革し、PBR1倍を超える評価を得てほしい」という、一種の応援投資の意味合いが強いかもしれません。利回り5.31%は、応援の対価としては十分すぎるほど魅力的だと思います!
投資のタイミングとしては、今は市場全体が強いので、まずは100株だけジュニアNISAで確保し、景気後退や調整局面で大きく買い増しを検討するのが、子育て世代の堅実なやり方かな、と思っています。


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