本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:高すぎる配当利回り「5.46%」の光と影。育休家計を本当に支えられる?(株)リニカル(2183)
こんにちは、みずきです。年の瀬ですね。この時期は「来年こそは家計を安定させるぞ!」と気合が入ります。
特に私のように第二子を検討していて、数年後の育休中の収入減が心配なママにとって、個別株の配当金は本当に頼りになる存在です。育休手当だけでは足りない、ちょっとした習い事代や外食費を、配当で賄いたいんですよね。
今回注目するのは、医薬品開発支援(CRO)を手掛ける(株)リニカル(2183)です。直近のデータを見ると、なんと配当利回りが驚異の5.46%!これは魅力的すぎます。もしこの利回りが本当に続けば、私たちの人生設計を大きく前進させてくれるかもしれません。
でも、私のような長期安定志向の投資家は、高い利回りを見ると同時に「なんでそんなに高いんだろう?何か裏があるんじゃないか?」と疑うクセをつけています。子どもの将来がかかっていますからね。今回はこのリニカルについて、高い利回りから一歩踏み込んで、「我が家の育休家計の柱になれるか」を厳しくチェックしていきたいと思います。
1. シナリオ設定:2年後の育休に備え、月5,000円の配当が欲しい
まず、我が家の具体的な人生設計のシナリオから始めます。
我が家の現在地と2年後の家計課題
- 長女(5歳・年長):来年小学校入学。学童や習い事など、公立でも出費が増える時期。
- 私(みずき・32歳):第二子の妊娠・出産を計画中。順調に行けば、2年後から約1年間、育休に入る予定です。
- 家計課題:育休中は手取り収入が一時的に大きく減少します。特に小学校入学と育休が重なると、家計の余裕がなくなります。
課題を解決するために必要な配当額
育休中の家計を精神的にも支えるために、「毎月5,000円の配当収入」を目標とします。これは年間で60,000円の不労所得になります。
この配当があれば、長女の習い事費や、家族の外食費など、日々のささやかな「心の余裕」を守れると考えています。
2. 目標配当額を実現するための逆算計算
目標年間配当額60,000円を、リニカルの予想利回り5.46%で割って、必要な投資額を逆算してみましょう。
現在のリニカルの配当利回り(会社予想)は5.46%です。予想1株配当は16.00円(2026年3月期)。
年間配当目標額 60,000円 ÷ 配当利回り 5.46% = 約109.8万円
およそ110万円の投資で、月5,000円の配当が実現する可能性があります。
最低購入代金は100株で約29,300円(株価294円時点)ですから、非常に少額から始められますが、目標達成にはまとまった資金が必要ですね。110万円という金額は、我が家にとっては「安定して配当を出し続けてくれる」という確信がないと投資できない金額です。
では、この高い利回りの裏側にある、会社の安定性を詳しく見ていきましょう。
3. リニカル(2183)の企業情報と、高配当の裏側
(株)リニカルの概要と市場環境
リニカルは、製薬会社が新薬を開発する際に、臨床試験(治験)をサポートするCRO(医薬品開発受託機関)を主な事業としています。医薬品の安全性の確保や、開発期間の短縮に貢献する重要な役割を担っています。
製薬業界は世界的に新薬開発の需要が安定しており、CRO市場自体も堅調な成長が見込まれる分野です。長期的に見れば、将来性のあるビジネスモデルだと言えます。
実際に、外部ニュースでもバイオや医療機器のグローバル展開加速の話題が出ています。
KLMBio社が、人組織ベースの医療機器で骨移植市場における世界的拡大を加速させているというニュースがあります。(KLMBio Accelerates Global Expansion in Bone Graft Market…)
このように、製薬・バイオ市場が活発であれば、リニカルのようなCROの需要も伸びるはずです。しかし、会社の収益データを見ると、少し気になる点があります。
データから見える「高配当の罠」
リニカルはPBR(株価純資産倍率)が1.09倍と、適度な水準ですが、問題は収益性です。
- 配当利回り(会社予想):5.46%
- EPS(1株あたり利益:会社予想):(連)-75.27円 (2026/03)
- 収益性:悪化しています。純利益率・営業利益率がマイナスに転じ、マイナスが拡大。
これはどういうことかというと、会社は「今期、赤字になる見込みだが、それでも1株あたり16円の配当を出しますよ」と予想しているということです。
みずき目線で、これは非常に危険なサインだと考えます。配当は本来、企業が稼いだ利益から支払われるものです。利益が出ていないのに配当を出すということは、過去の貯蓄(内部留保)を取り崩しているか、借金をして配当を出している状況です。
この状態を無理に続けると、経営体力が急速に低下し、結果として減配(配当の引き下げ)や、最悪の場合は無配(配当ゼロ)に陥るリスクが極めて高いと言わざるを得ません。
安定性を重視した比較対象銘柄
我が家が目指す「2年後の育休家計サポート」は、絶対に失敗できないミッションです。配当が途切れてしまっては困ります。そのため、リニカルのような高リスク銘柄を軸にするのは避けるべきです。
ここで、安定性を重視した他の高配当株を比較対象として考えてみます。
| 銘柄 | 予想利回り | 収益性・安定性 | 目標投資額(6万円/年配当) | みずきの評価 |
|---|---|---|---|---|
| (2183)リニカル | 5.46% | 収益性:極度の悪化(赤字予想)。減配リスク高。 | 約110万円 | ハイリスク。育休の柱には不向き。 |
| 安定ディフェンシブ株(架空・利回り3.0%) | 3.0% | 安定配当志向、自己資本比率高。 | 約200万円 | 安全性が高いが、初期投資額が大きい。 |
| (参考)過去検討銘柄例:日置電機(6866) | 3.23%程度 | 財務盤石、収益安定。増配傾向あり。 | 約185万円 | 実績と安定性重視ならこちら。(詳細はこちら) |
リニカルは投資額が110万円で済む魅力はありますが、2年後に減配されていたら計画倒れです。一方、安定株は200万円近い投資が必要になりますが、計画通りに配当がもらえる可能性が高くなります。この「確実性」と「投資額」のバランスをどう取るかが、子育て家計の重要な判断ポイントです。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価(リニカル)
私がリニカルを、我が家の人生設計に組み込む際の3つの軸で評価します。
A. 配当の持続性・成長性:×(リスク極大)
リニカルの最大の懸念点は、収益の悪化と赤字予想の中で、高い配当を維持しようとしている点です。自己資本比率43.2%と財務基盤自体はまだ余裕がありますが、営業で利益を継続的に生み出せなければ、配当はいつか停止します。
製薬業界の将来性は明るいとしても、リニカルの直近の収益性の悪化は深刻です。このままでは「配当性向」も計算できないほど悪化しているため、増配どころか減配の可能性を強く意識すべきです。
B. 人生設計との適合性:△(目的と時期に合わない)
我が家のシナリオは「2年後の育休中の家計サポート」という、短期かつ絶対的な安定性が求められます。
リニカルは、その時期に減配リスクを抱えているため、最も重要な「配当による家計サポート」という役割を担わせるには不向きです。配当が安定している銘柄で、まずは目標額を達成すべきだと考えます。
もしリニカルに投資するなら、それは「将来的な業績回復と株価上昇(キャピタルゲイン)を期待したハイリスク枠」として少額を試す形になるでしょう。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:×(今は避けるべき)
育休に入る予定がある私は、今はリスク許容度が低くなっている時期です。株価が下がることよりも、配当が途切れることの精神的・実質的ダメージを避けたいと考えています。
リニカルのような業績が不安定な銘柄は、育休で手持ち資金が減っているときに株価が大きく変動したり、減配発表があったりすると、精神的なプレッシャーが非常に大きくなります。今は「安心して寝ていられる」銘柄を選ぶべきです。
5. みずきの総合評価+判断:高利回りに騙されない。今は安定を優先
総合的に見て、リニカルは現在の我が家の人生設計、特に「2年後の育休家計サポート」という目標には不向きであると判断します。
表面上の5.46%という数字は非常に魅力的ですが、その裏側にある「赤字予想」という事実は無視できません。配当利回りよりも、配当の持続性を重視する私にとっては、非常にリスキーな選択肢です。
もし私がリニカルに投資をするならば、以下のように戦略を立てます。
【みずきの結論】
- 家計のコア(中心):育休中の配当目標(月5,000円)は、財務が盤石で増配傾向のあるディフェンシブ銘柄(例:食品、インフラ、高安定機器メーカーなど)で、確実に約200万円を投資して確保する。
- 成長期待枠:リニカルは、もし事業回復の兆しが見えた場合や、この高利回り・低株価が修正される(株価上昇)を期待して、ポートフォリオの5%未満の少額で検討する。
今は、利回りの高さに飛びつく時期ではなく、将来確実に配当を生み出す「金の卵を産む鶏」を選ぶ時期だということです。
6. 制度活用との組み合わせを考える
投資の判断が難しい銘柄だからこそ、制度活用の視点は重要になります。
① ジュニアNISA/新NISA成長投資枠との相性
リニカルのような銘柄を、子どもの教育費目的で非課税にできる制度で活用するべきか。
- 配当狙いの場合:配当が不安定なので、ジュニアNISA(現行NISA)や新NISAで配当の非課税メリットを享受できる期間が短いかもしれません。せっかく非課税枠を使っても、減配されれば意味が薄れてしまいます。
- 株価回復狙い(キャピタルゲイン)の場合:もしリニカルが現在の赤字状態からV字回復し、株価が大きく上昇する(例えば株価が2倍になる)ことを期待するならば、新NISAの成長投資枠で持つのは戦略としてはアリです。利益に課税されないため、回復時の恩恵は大きいです。
ただ、子どもの教育費は守りの資金なので、私はジュニアNISAでは確実に配当が得られる銘柄や、インデックスファンドを優先します。不安定な個別株は、私の「新NISA成長投資枠」で実験的に少額持つくらいがいいかな。
② 配当控除の活用は難しい
配当控除は、国内株の配当金にかかる税金の一部が控除される仕組みです。しかし、リニカルは業績の悪化により、将来的に配当自体が出なくなる可能性を考慮すると、この銘柄で「確実な税効率化」を目指すのは難しいです。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
正直に言うと、利回り5.46%は本当に魅力的で、一瞬「ここで勝負すべきか?」と迷いました。
もしリニカルが今底を打っていて、来期から急回復するなら、株価も配当も両方得られる大成功の投資になるはずです。CROという事業の性質上、新しい治験の受注状況一つで業績は大きく改善する可能性も秘めています。
しかし、私の人生設計は「2年後の育休」という、絶対に収入を安定させたい時期が迫っています。もしリニカルに110万円を投じて、1年後に減配発表があり、株価もさらに下がってしまったら?
「失敗してもいいや」と思える余裕資金があるなら挑戦してもいいかもしれませんが、我が家にとって110万円は大事な教育資金の種です。この種を「高いリターン」という餌でリスキーな畑に植えるのは、今はまだ早いですね。
我が家は、安定性が高くても利回り3%台の銘柄をコツコツ買い集めて、確実に200万円の投資を実現する道を選びたいと思います。
ママ投資家として、高配当の数字の裏にある「リスクの深さ」を冷静に見極めることの大切さを、改めて実感した銘柄でした。


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