△(9904)ベリテ : 育休中の月5千円配当目標へ5.58%高利回り、収益減リスク

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:子育てとキャリアの節目に、高利回り株で家計を支えたい

こんにちは、みずきです。娘が5歳(年長)になり、そろそろ第二子も考え始める時期になりました。今は夫婦ともに働いているのでなんとか家計は回っていますが、もしまた育休に入ると、さすがに世帯収入はガクッと落ちてしまいますよね。もちろん社会保険からの手当はありますが、それだけでは不安が残るのが現実です。

だからこそ、私は今、「1年後の育休中に、生活を支えるための現金流」を株式の配当で準備したいと考えています。今回は、特に高い配当利回りが魅力的な小売業の銘柄、(株)ベリテ(9904)を、我が家の人生設計に組み込めるか真剣に検討しました。

1. シナリオ設定:我が家の「育休中の家計課題」

我が家が今、株式投資で解決したい課題は次の通りです。

  • 我が家の現在地:娘5歳(年長)。貯蓄目標に向けて、つみたてNISAとiDeCoは満額運用中。個別株は高配当株を中心に運用しています。
  • 1年後の家計課題:もし1年後に第二子の育休に入った場合、収入減を補いつつ、上の娘の習い事費用や日々の生活費を賄う必要があります。
  • その課題を解決するために必要な配当額:月5,000円(年間60,000円)。これは、娘のピアノや体操の月謝に充てるイメージです。生活費の足しというよりは、子どもの教育費を「配当で賄う」ことで、心理的な安心感が得られます。

目標は、2027年頃から月5,000円(年間60,000円)を安定的に得ること。この目標額に対して、ベリテは現実的な選択肢になり得るのでしょうか?

2. 目標配当額の逆算計算:約107万円の壁

ベリテは、宝飾品(ジュエリー)の小売、加工、修理などを手がける企業ですね。特に魅力的なのは、その配当利回りです。

現在の指標を見てみましょう(2026年12月30日終値ベース):

  • 株価(前日終値):376円
  • 予想配当利回り:5.58%
  • 1株配当(会社予想):20.98円(2026年3月期)
  • 最低購入代金(100株):37,600円

利回り5.58%は、高配当株の中でも非常に高い水準です。この利回りで、目標の年間60,000円の配当を実現するために必要な投資額を逆算してみます。

【年間60,000円の配当を得るための必要投資額】

$$必要投資額 = 60,000円 \div 5.58\% \approx 1,075,268円$$

約107.5万円が必要という計算になりました。最低購入代金が3万円台と非常に少額なので、まずは10万円程度からスタートして、1年かけて100万円台まで積み上げるのは、我が家のペースでも十分に現実的な金額だと思います。他の高配当株と比べて、目標達成のための投資額が低いのは大きな魅力ですね。

3. 複数銘柄の比較紹介:「安定」か「高利回り」か

ベリテの最大の懸念点は、ビジネスモデルです。宝飾品小売は、景気の良し悪しに業績が左右されやすい「景気敏感株」の性質が強いです。データでも「収益性は悪化しています」とあり、安定度にやや不安が残ります。育休中という家計が不安定な時期に備えるには、「安定性」も非常に重要です。

そこで、同じく「育休中の月5,000円配当」を目標とするために、安定性が高いディフェンシブな銘柄と比べてみましょう。

銘柄A:(株)ベリテ(9904)

  • 業界・ビジネス:宝飾品の小売・修理。個人の消費マインドに左右される。
  • 予想配当利回り:5.58%
  • 安定性指標:自己資本比率59.1%(高い)。ただし、収益性(純利益率、営業利益率)は悪化傾向で不安定。
  • メリット:投資額が約107万円で済むため、早期に目標配当額に到達可能。
  • デメリット:景気後退時や消費低迷時に、減配のリスクが高い。

銘柄B:モリト(9837)※過去記事より引用

  • 業界・ビジネス:服飾資材、自動車用品、物流用品など、幅広い産業を支える専門商社。
  • 予想配当利回り:4.17%(参考値)
  • 安定性指標:財務安定性が非常に高い。収益も比較的安定している。
  • 必要な投資額:利回り4.17%で年間6万円を得るには、約144万円が必要。(参考:モリトの記事はこちら)

銘柄C:はごろもフーズ(2831)※過去記事より引用

  • 業界・ビジネス:ツナ缶など加工食品。景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄の代表格。
  • 予想配当利回り:2.40%程度(参考値)
  • 安定性指標:食品インフラであり、極めて安定性が高い。
  • 必要な投資額:利回り2.4%で年間6万円を得るには、約250万円が必要。(参考:はごろもフーズの記事はこちら)

この比較でよくわかりますが、安定性が高い(C)ほど必要投資額が大きくなり、高利回り(A)ほど投資額は少なくて済みます。育休中の目標実現を急ぐならベリテ(A)ですが、減配リスクを恐れるなら、モリト(B)やはごろもフーズ(C)を軸に据えるべきでしょう。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

高利回りでありながら、財務の安定性(自己資本比率59.1%)は高いベリテですが、収益の不安定さが目立ちます。我が家の「育休を支える」という超重要ミッションに、ベリテがどの程度適合するか、3つの軸で評価してみます。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

ベリテは収益性が悪化傾向にある中で、5.58%という高い配当を維持しようとしています。これは、配当性向が高すぎる(無理をしている)可能性を示唆しています。宝飾品小売は、消費者の財布の紐が固くなると真っ先に影響を受けるため、景気が悪くなった際に「配当を維持し続ける体力」に疑問符がつきます。

評価のポイントとしては、業績に連動して配当が大きく変動するリスクがあるため、長期的な増配を期待するよりは、現状の高い利回りを一時的に享受する目的になりそうです。

B. 人生設計との適合性:△(微妙)

目標の月5,000円の配当を約107万円で実現できるため、投資額の面では適合性は高いです。しかし、私たちの目標時期は「1年後の育休中」という、家計の防衛ラインです。この時期に減配されてしまうと、精神的にも家計的にも痛手となります。家計のコア(核)として組み込むには、減配リスクが高すぎると判断せざるを得ません。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:○(サテライト枠なら大丈夫)

我が家は、つみたてNISAやiDeCoで全世界株式やS&P500といったインデックス投資をコア資産としてしっかり積み立てています。そのため、個別株にはある程度のリスクを取る余裕があります。

ベリテは、ポートフォリオ全体のリスクを極端に高めない程度の「サテライト(高利回り期待枠)」としてなら、許容できます。例えば、個別株予算の10%〜20%に抑えるのが賢明かなと思います。

5. みずきの総合評価と戦略:「ハイブリッド戦略」の提案

ベリテの5.58%という高利回りは非常に魅力的ですが、我が家の人生設計目標である「育休中の安心」を最優先に考えると、不安定な収益体質の銘柄に全額を投じるのは避けるべきです。

私が考えるベターな戦略は、「安定株とのハイブリッド戦略」です。

  1. 安定の柱(70%):モリト(B)やはごろもフーズ(C)のような、利回りはやや低くても景気耐性の高い銘柄に7割を投資する。これにより、年間40,000円程度の安定配当を確保する。
  2. 高利回り期待枠(30%):ベリテ(A)のような高利回り銘柄に3割を投資する。この30万円で約1.7万円の配当を稼ぐ。

この組み合わせなら、年間6万円の目標を達成しつつ、仮にベリテが一時的に減配したとしても、安定株の配当でカバーできる可能性が高まります。

特に、小売業は株価の変動も激しいので、景気の波を見ながら、株価が安い時期に少しずつ買い増し、育休に入る前に目標額に到達させるという時間分散戦略を取るのが重要だと思います。

6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAで非課税メリットを最大化

ベリテは最低投資金額が約3.7万円と非常に低いので、ジュニアNISAの枠を埋めるために非常に使いやすいです。

私たちは今、娘のジュニアNISA枠で、成長期待株や、優待銘柄などをバランスよく買っています。もしベリテを購入する場合、娘名義で少量保有することで、配当金(約20.98円/株)が非課税になるメリットを享受できます。

年間配当60,000円の場合、通常は約20%(12,000円)が税金で引かれますが、ジュニアNISAならこれがまるまる手元に残ります。この非課税メリットは、高配当銘柄ほど威力を発揮します。

子どもが18歳になるまで非課税で再投資を繰り返せば、複利効果と非課税の二重の恩恵が得られます。ベリテの配当は不安定かもしれませんが、その分利回りが高いため、非課税で少しでも多くの「種銭」を再投資に回す戦略は非常に有効だと思います。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

正直なところ、ベリテは子育て家計の「防御役」として100点満点の銘柄ではありません。宝飾品という、いわゆる「贅沢品」を扱うビジネスモデルは、ディフェンシブ銘柄とは真逆です。

もし、景気後退が長期化した場合、企業が利益を確保できなくなり、配当を維持できなくなるリスクは高いです。もし減配されてしまうと、ただでさえ収入が減る育休中に配当も減るという、二重のショックを受けることになります。

だからこそ、私はこの銘柄を、「短期的に高利回りを狙うサテライト枠」と割り切って見ています。我が家のポートフォリオの主軸は、あくまでもディフェンシブな生活必需品や、東陽テクニカのような安定した技術系商社で築くべきだと考えています。

ベリテを検討する際は、必ず「この配当は急になくなるかもしれない」という最悪のケースを想定し、減配しても家計が破綻しないように、他の安定銘柄やインデックスファンドでリスクヘッジをすることが、子育て投資家として一番大事な姿勢だと思っています。

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