○(6390)加藤製作所 : 5.71%配当と割安感で2026年小1の壁月5千円を支える家計のサテライト枠

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

我が家の人生設計:小1の壁と月5,000円の教育費ミッション

こんにちは、みずきです。関東郊外で夫と、2020年1月に生まれた6歳の娘と3人で暮らしている、仕事と育児を両立中のワーママです。早いもので、娘は2026年の4月に小学校へ入学しました。ついに我が家も、噂に聞いていた「小1の壁」に突入したわけです。

保育園の時とは違って、延長保育の時間が短くなったり、長期休みの学童保育の費用がかさんだり、周りのお友達がピアノやスイミング、英語などの習い事を本格的に始めたりと、毎月の家計管理には新しい変化が訪れています。特に悩ましいのが、小学校に入ってからの新しい教育費や体験活動の費用ですね。学童の基本料に加えて、お弁当代やちょっとしたドリル、そして娘が「やってみたい!」と言い出した習い事の月謝を合わせると、これまでよりも月に約5,000円ほどの出費が増える見込みになってきました。

毎月の家計からこの5,000円を捻出するのも不可能ではありませんが、せっかくなら私が2021年からコツコツ続けている株式投資、それも「配当金」という不労所得を使って、家計をスマートにサポートしたいと考えました。年間で言えば60,000円。この金額を、安定的かつ効率的に生み出してくれる高配当株をポートフォリオに組み込みたい、というのが今の我が家の人生設計における具体的な課題です。

そこで今回注目したのが、日本のクレーン車や建設機械などを作っている、老舗の製造業である(株)加藤製作所(銘柄コード:6390)です。この銘柄を「我が家の小1の壁を支える存在になり得るか」という視点から、じっくりと解剖していきたいと思います。

目標配当額の逆算計算:月5,000円を達成するための投資シミュレーション

まずは「月5,000円(年間60,000円)」の配当金を得るために、加藤製作所の株をいくら購入する必要があるのか、具体的な数字から逆算してみましょう。

執筆時点での加藤製作所の指標データを元に、必要投資額を計算してみます。現在の株価は1,228円、会社予想の1株当たり年間配当金は70円です。これに伴う配当利回りは5.71%という非常に高い水準となっています。最低購入代金は100株単位で122,600円ですね。この条件で、目標金額を達成するためのシミュレーションを表にまとめてみました。

保有株数 投資金額 年間配当額(税引前) NISA活用時の実質月額 特定口座での実質月額(約20.315%課税後)
100株 122,800円 7,000円 約583円 約464円
300株 368,400円 21,000円 1,750円 約1,394円
500株 614,000円 35,000円 約2,916円 約2,324円
900株 1,105,200円 63,000円 5,250円 約4,183円

この逆算シートを見ると非常にクリアになりますね。もし新しいNISAの成長投資枠などを活用して、非課税で配当金を受け取ることができれば、900株(投資総額:約110万5千円)を保有することで、年間63,000円、月額換算で5,250円の配当金が得られます。これで当初の目標である「月5,000円の習い事代・教育費のサポート」が完全に達成できるわけです。

もし、課税される特定口座で保有したとしても、900株あれば手取りで年間約50,195円(月額約4,183円)となり、目標にかなり肉薄することができます。我が家の今の貯蓄スピードから考えれば、110万円という投資資金は、数ヶ月から1年程度の貯蓄とポートフォリオの整理で十分に準備可能な現実的な数字です。しかし、1つの銘柄に100万円以上を集中投資するのは、子育て世帯の家計管理としては少々リスクが高いとも言えますよね。そこで、他の高配当な関連銘柄とも比較しながら、この加藤製作所の位置づけを検討していく必要があります。

複数銘柄の比較紹介:建設・特装車セクターでの分散投資を考える

目標とする「月5,000円の配当」をより安全に、かつ納得して実現するために、同じインフラや機械、特装車セクターに属する他の高配当銘柄と比較してみましょう。今回は、我が家でも注目している2つの優秀な銘柄を並べて比較してみました。それぞれの特徴を見極めていきます。

比較対象とするのは、以前もブログで取り上げた、特装車のニッチトップ企業である極東開発工業(7226)、そして国内のアスファルトプラントで驚異的なシェアを誇る国策関連株の日工(6306)です。この2社に今回の加藤製作所を加えた3社で、現在の株価や利回り、財務状況などを比較してみます。

銘柄名(コード) 株価(目安) 予想配当利回り PBR(実績) 自己資本比率 ビジネスの特徴と魅力
加藤製作所 (6390) 1,228円 5.71% 0.32倍 46.0% クレーン車や油圧ショベルの中堅。海外需要も取り込むが、業績の波は激しめ。
極東開発工業 (7226) 2,400円前後 5.50% 0.8倍前後 約60% コンクリートポンプ車やゴミ収集車。防災・インフラに強固な強み。安定性大。
日工 (6306) 800円前後 4.98% 0.9倍前後 約70% アスファルトプラント国内シェア7割。インフラ老朽化対策で抜群の安定基盤。

この3社を比較すると、それぞれの役割が見えてきますね。まず、今回メインで検討している加藤製作所は、何と言っても5.71%という圧倒的な配当利回りと、PBR0.32倍という極端な割安放置状態が最大の特徴です。PBR0.32倍というのは、会社の解散価値を大きく下回っている状態であり、東証が進める「PBR1倍割れ改善」の要請を強く受ける立場にあります。今後の増配や自社株買いなどの株主還元強化が期待しやすい水準です。

ここで、最近の株式市場の動きにも触れておきましょう。最近のニュースでも、日経平均は820円高と大幅反発、ハイテク株けん引もプライム銘柄は値下がり多い=27日前場と報じられているように、市場全体が大きく上昇している局面でも、実際に買われているのは半導体やハイテクといった一部の大型成長株ばかりで、プライム市場に上場している多くの伝統的な製造業(オールドエコノミー)やバリュー株は、値下がりしたり置き去りにされたりしているのが現状です。

加藤製作所もまさにその置き去りにされているバリュー株の1つと言えます。しかし、会社の収益性を見てみると「改善傾向」であり、純利益率は前年同期比で大きく改善し、直近期はプラスに転じています。さらにROE(自己資本利益率)は10.40%と、一般的に合格ラインとされる8%を上回る効率的な経営を実現しています。株式市場のスポットライトが半導体からこうした「割安な好業績バリュー株」にシフトした時には、見直されて株価が上昇するポテンシャルも秘めていると思います。

一方で、安定性の観点から見ると、極東開発工業や日工は自己資本比率が60%〜70%台と非常に強固で、業績の景気耐性も高いです。加藤製作所も自己資本比率46.0%と、一般的に望ましいとされる30%はクリアしていますが、有利子負債が足元で増加傾向にある点や、営業利益率が直近でもマイナス(ただしマイナス幅は大幅に縮小)である点など、他2社に比べると「業績の回復途上にあるが、まだ不安定さが残る」という段階にあります。ここをどう評価するかが、投資判断の分かれ目になりそうです。

みずきの「人生設計マッチ度」評価:3つの軸で徹底分析

それでは、我が家の「小1の壁・月5,000円教育費カバープロジェクト」に照らし合わせて、加藤製作所を3つの軸で評価してみたいと思います。

A. 配当の持続性・成長性:評価「○(まあ大丈夫だが、景気敏感な波に注意)」

加藤製作所の1株当たり配当金は70円の予想。収益性の指標であるROEが10.40%と高く、EPS(1株当たり利益)も前年同期比で大幅に改善してプラスに転じていることから、足元の配当を支払う能力は十分にあります。売上高も前年同期比で増加傾向にあり、フリーキャッシュフローのマイナス幅も縮小しているため、「成長の復活」が数字に表れ始めています。ただ、建設機械やクレーンは、世界のインフラ投資の動向や為替(為替レートの変動)に業績が大きく左右される「景気敏感株」です。今は業績回復期で5.71%という高い利回りを誇っていますが、10年単位での長期を考えた場合、深刻な不況が訪れた際にこの高い配当水準をそのまま維持できるかというと、やや緊張感があります。配当方針として「安定配当」をどれだけ掲げ続けてくれるかが今後の観察ポイントですね。

B. 人生設計との適合性:評価「◎(少額から大きなゆとりを生み出せる)」

現在、娘が小学校に入学したばかりで、今後10年間(小学校〜中学校卒業まで)は、習い事や教育費の支払い、イベント代などで継続的な現金が必要になります。加藤製作所は、100株あたり約12万3千円という比較的アプローチしやすい投資額でありながら、年間7,000円の配当をもたらしてくれます。これは、家計に直結するインカムゲイン(配当金収入)として非常に魅力的です。NISA口座などを活用してコツコツと買い増していけば、早い段階で「月5,000円のサポート」という具体的な目標を達成することができるため、タイムスケジュール的にも我が家のライフプランにぴったりと適合していると言えます。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○(サテライト枠としてなら優秀)」

我が家は現在共働きであり、つみたてNISAやiDeCoを使って世界株や全米株といった「インデックス投資」を資産運用のメインコア(主軸)に据えています。そのため、個別株への投資はある程度リスクを取れる「サテライト枠」という位置づけになります。加藤製作所のような、株価の変動が比較的大きく、景気の波を受けやすい銘柄であっても、ポートフォリオ全体の一部(例えば保有アセットの5%以下)に留めるのであれば、リスクを許容する範囲内と言えます。自己資本比率も46.0%と、倒産リスクを心配するレベルでは全くないため、安心して保有できる水準です。ただ、メインの資産としてこれ一本に頼るのは、子育て家計のリスク管理としては避けるべきですね。

みずきの総合評価+判断:我が家の「分散型お助けポートフォリオ」への組み込み

加藤製作所に対する私の総合的な判断は、「1社集中ではなく、同じインフラ・製造業セクターの極東開発工業や日工と組み合わせることで、家計の最強の助っ人にする」という戦略です。

加藤製作所の魅力は、なんと言ってもその「圧倒的な割安さ(PBR0.32倍)」と「高利回り(5.71%)」です。業績が改善傾向にある今、この割安な株価で仕込んでおくことは、将来的な株価の上昇(キャピタルゲイン)と、高い配当金(インカムゲイン)の両取りを狙える非常に面白いチャンスだと思います。

しかし、やはり景気敏感株特有の「業績のブレ」は無視できません。そこで我が家では、以下のような「製造・インフラ高配当パック」をNISA口座内に作ることをイメージしています。

例えば、予算を約100万円とした場合:
・加藤製作所(6390)を300株(投資額約37万円、配当金21,000円)
・極東開発工業(7226)を100株(投資額約24万円、配当金約13,200円)
・日工(6306)を500株(投資額約40万円、配当金約19,900円)
これらを合計すると、投資総額は約101万円となり、得られる年間配当金は約54,100円になります。これでほぼ「月々約4,500円」の家計サポートが実現できます。

このように分散することで、万が一加藤製作所が業績悪化で減配するような事態になっても、安定性の高い極東開発工業や日工がカバーしてくれます。一社のリスクを抑えながら、セクター全体の強みを活かして「月5,000円の教育費」を安定的に支える仕組みが完成するわけです。こうした「組み合わせの妙」こそが、個人投資家が自分でポートフォリオをデザインする最大の楽しさだと私は感じています。

制度活用との組み合わせ:NISA、配当控除、そしてジュニアNISAの遺産

さて、ここからが私のブログの最大の特徴である「税制優遇制度の活用」のお話です。いくら5.71%という高い利回りがあっても、何も考えずに特定口座で購入してしまうと、配当金から約20.315%の税金が差し引かれてしまいます。1万円の配当が出ても、手元には約8,000円しか残らないわけです。これは子育て家計にとっては非常に大きなロスですよね。そこで、以下の制度を賢く組み合わせていきます。

1. 新NISA(成長投資枠)での非課税メリットを最大限活かす

加藤製作所のような、単元購入(100株単位)で10万円台から購入できる高配当株は、新NISAの「成長投資枠」の絶好の対象です。非課税枠で保有していれば、1株あたり70円、100株で7,000円の配当金が税金ゼロでそのまま丸々受け取れます。我が家のつみたてNISA(現在のつみたて投資枠)で運用している投資信託は「将来の大学進学資金(15年後用)」として一切手を付けずに複利で増やし、こちらの成長投資枠で買う個別株の配当金は「今現在の習い事代・日々の生活費のサポート」として毎月受け取って使う、という「時期の異なる使い分け」をするのがポイントです。

2. ジュニアNISA(払出制限解除後)での保有という選択肢

かつて制度があった時に娘名義のジュニアNISA口座で運用していた資金があるご家庭も多いのではないでしょうか。我が家も、2023年までに旧ジュニアNISAで一部の資金を運用していました。現在は新規の買付はできませんが、子どもが18歳になるまで非課税で保有し続けることができます。もしジュニアNISAのロールオーバーや保有口座内でこのような高配当株を保有している場合、将来の教育費の足しとして、非課税で配当を再投資し、元本を雪だるま式に増やしていくことも可能です。

3. 確定申告による「配当控除」の裏ワザ

もし、すでにNISAの成長投資枠を他の投資(インデックスファンドなど)で使い切ってしまっている場合は、特定口座で保有することになります。しかし、ここで諦めてはいけません。夫や私自身の「課税所得」がそれほど高くない場合(目安として課税所得が900万円以下、特に日本の一般的な共働き世帯であれば多くの人が当てはまります)、確定申告で「総合課税」を選択して申告すると、所得税において「配当控除(国内株式の配当の10%を税額控除する制度)」が適用されます。

これにより、源泉徴収されていた所得税の一部が還付され、実質的な税率を10%程度、あるいはそれ以下にまで抑えることができる場合があります(※住民税の申告不要制度との兼ね合いや、配偶者控除・扶養控除への影響などを事前にシミュレーションする必要があります)。ちょっとした事務手続きの手間はかかりますが、この知識があるだけで、手元に残る現金流を大きく増やすことができるわけです。時短勤務などで自分の所得が一時的に下がっているママにとっては、非常に有利に働く制度ですよ。

完璧な銘柄はない:加藤製作所の懸念点と私の失敗談

私のブログでは、良い面ばかりではなく、銘柄が抱える弱点や私の迷いも素直にお伝えすることにしています。どんなに魅力的な高配当株であっても、「完璧な銘柄」は存在しないからです。

加藤製作所の最大の懸念点は、やはり「業績の波が非常に激しいこと」です。今回は「収益性は改善傾向、純利益率は前年同期比で大きく改善してプラス転換」という素晴らしいデータが出ていますが、過去の業績推移を見ると、赤字を計上して無配(配当を出さないこと)や大幅な減配を余儀なくされた時期もありました。クレーンや油圧ショベルといった製品は、建設現場の投資意欲に直結するため、景気後退期には急激に需要が落ち込みます。さらに、原材料である鋼材の価格高騰や、部品調達の遅れ、為替の急激な変動など、自分たちの努力だけではコントロールできない外部要因によって利益が吹き飛んでしまうリスクが常に隣り合わせです。

実は、私は過去に「利回り6%超!」という数字だけに目を奪われて、ある業績不安定な製造業の株を深く考えずに購入し、その直後の決算で赤字転落・無配転落となり、株価も半値近くまで暴落するという手痛い失敗を経験しています。あの時のショックと、「家族の将来のための大切なお金を減らしてしまった」という罪悪感は、今でも忘れられません。だからこそ、加藤製作所が「EPSは大幅に持ち直し、直近はプラスに改善」しているとはいえ、これが一過性の特需によるものなのか、それともコスト削減や構造改革が進んだ「本物の実力」なのかは、非常に慎重に見極めたいと思っています。

また、信用倍率が16.21倍(信用買残437,700株に対して信用売残27,000株)と、買い残が非常に多くたまっている点も、短期的な需給面での重しになる可能性があります。株価が上がろうとしても、過去に信用取引で買った人たちの売り圧力(やれやれ売り)が出やすいため、しばらくは株価がレンジ内で停滞する可能性も考慮しておかなければなりません。

ですので、もし我が家でこの銘柄を検討する場合も、「よし、今すぐ100万円分買おう!」というような焦った買い方は絶対にしません。まずは100株(約12万円)だけを「打診買い」として保有し、年に4回ある四半期決算の発表を丁寧にチェックしながら、営業利益率がしっかりとプラスに定着し、会社側の配当への姿勢が揺るぎないものであることを確認した上で、数回に分けて少しずつ買い増していくつもりです。

投資に「絶対」はありませんし、子育て世帯の資産形成は「大勝ちすること」よりも「致命的な失敗を避けて、着実に生き残ること」の方が遥かに重要です。皆さんも、ご自身の家計の状況や、お子さんの年齢、そしてご自身のリスク許容度(株価が下がった時にどれだけ平気でいられるか)とじっくり相談しながら、自分たちにとっての「最適解」を探してみてくださいね。

小1の壁という新しいステージを、家族みんなで笑顔で乗り越えるために、家計管理と楽しい株式投資をこれからも両立させていきましょう。また次回の記事でお会いしましょう。

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