△(2296)YOJO : 小1の壁、配当の現実性から人生設計にどう影響

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

我が家の「小1の壁」対策:高利回り5.71%の伊藤ハム米久HDは、家計の救世主になる?

こんにちは、みずきです。2026年がスタートして、娘(年長、5歳)の小学校入学までいよいよカウントダウンに入りました。私も夫もフルタイムなので、来年4月の「小1の壁」対策は、家計と時間の両面で必須テーマになっています。

学童保育代や、小学生になったらやりたい!と言い出した新しい習い事(プログラミング教室)など、ざっと見積もっても月々8,000円程度の追加出費が見込まれています。この「小1の壁」で増える固定費を、投資の配当金でまかなえたら最高ですよね。

そこで今回注目したのが、私たちの食卓にもおなじみの、伊藤ハム米久ホールディングス(株)(2282)です。現在の予想配当利回りは驚きの5.71%。食品というディフェンシブなセクターでありながら、この高利回りは、子育て家計にとって非常に魅力的です。

1. シナリオ設定:「小1の壁」を配当金で乗り越えたい

まず、我が家の人生設計から、この銘柄を検討する具体的なシナリオを明確にします。

  • 我が家の現在地: 2026年1月現在、娘5歳(年長)。貯蓄の一部を安定的な配当金が得られる個別株に振り分け、つみたてNISAやiDeCoでは全世界株インデックスに投資しています。
  • 2027年春の家計課題: 娘が小学校に入学する2027年4月から、学童・習い事費用で、毎月8,000円の現金流出が増加する見込みです。
  • その課題を解決するために必要な配当額: 年間 8,000円 × 12ヶ月 = 96,000円(税引前)を配当金で賄いたいです。

目標は「ディフェンシブ銘柄からの安定収入」で、この変動しにくい食費・教育費の固定費をカバーすること。まさに、ハムやソーセージといった生活必需品を扱う伊藤ハム米久HDは、候補として最適に見えますよね。

2. 目標配当額の逆算計算:168万円の投資で実現可能?

目標年間配当額96,000円を、現在の予想配当利回り5.71%で逆算すると、必要な投資元本が見えてきます。

必要投資額 = 96,000円 ÷ 5.71% ≒ 1,681,260円

伊藤ハム米久HDの株価は12/30終値で5,580円、単元株数は100株なので、最低購入代金は56万円です。もし、我が家が目標額を達成しようとするなら、約300株(約168万円)の投資が必要になる計算です。

「168万円で月8,000円の配当が得られる」というのは、利回り5%超えの魅力です。我が家では、この資金をジュニアNISA枠で確保することを検討しているため、非課税メリットを考えるとさらに実質利回りが高まります。

3. 伊藤ハム米久HDの基本情報と、最大のリスク

伊藤ハム米久ホールディングスは、食肉加工業界の大手であり、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブな特性を持っています。子育て世帯の我が家にとっては、毎日のお弁当や夕食に欠かせない商品ばかりで、事業の安定性には安心感があります。

項目 伊藤ハム米久ホールディングス(株) (2282) 備考
株価(12/30) 5,580円
最低購入代金(100株) 560,000円
配当利回り(会社予想) 5.71% 非常に高い水準
1株配当(会社予想 2026/03) 320.00円
PER(会社予想) 17.65倍
PBR(実績) 1.11倍
自己資本比率(実績) 61.1% 非常に安定。財務は盤石
収益性 悪化傾向 純利益率・営業利益率が低下

配当性向100%超えという、大きな懸念点

ここで、高利回りの裏側にある、一番のリスクを見ておきましょう。

会社予想のEPS(一株当たり利益)は317.23円、それに対して予想配当は320.00円です。これを計算すると、配当性向はなんと100.87%になってしまいます。

配当性向100%超えというのは、「稼いだ利益の全て、あるいはそれ以上を株主還元に回している」状態を意味します。つまり、今回発表されている320円の配当には、普通配当の他に、一時的な記念配当や特別配当が含まれている可能性が高いということです。

この配当が続く保証はありません。もし来期以降、配当が通常の水準(例えば、配当性向50%として160円程度)に戻ってしまうと、利回りは2.8%程度に半減してしまいます。

これは、私たちが設定した「月8,000円(年96,000円)の配当で小1の壁を乗り越える」というシナリオにとって、致命的なリスクとなります。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

このハイリスク・ハイリターンな配当構造を踏まえて、我が家の人生設計にどれくらいマッチするかを評価します。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

短期的な財務の安定性は◎(自己資本比率61.1%)ですが、肝心の配当の持続性には疑問符がつきます。収益性自体が悪化傾向にある中で、利益を上回る配当を続けるのは不可能です。もし、業績が回復しなければ、2027年度以降は減配リスクが高いと見るべきだと思います。安定的に5%超えを期待するのは、我が家のように現金流を家計の柱にしたい投資家にとっては危険信号ですね。

B. 人生設計との適合性:○(悪くないが、前提が崩れるリスク)

食品セクターである点は、教育費や食費のサポート役として非常に適合しています。しかし、目標とする「2027年の月8,000円」をこの銘柄だけで賄おうとすると、前提となる高配当が崩れた瞬間に家計計画が破綻してしまいます。目標額達成の手段としては魅力的ですが、その配当水準が来年以降も続くかどうか、という前提条件があまりに不安定です。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)

私たちは安定性を重視しています。特に、育休や子どもの教育費など、確実に現金が必要になるタイミングで配当が減ってしまうと困ります。この銘柄をポートフォリオに組み込むなら、メインの「安定配当の柱」としてではなく、「高利回りチャンス枠」として、全体の5%未満に抑えるべきだと判断します。もし減配してもダメージを負わない範囲で、株価上昇の期待込みで持つならアリかもしれません。

5. みずきの総合評価+判断:高利回りには理由がある

伊藤ハム米久HDの利回り5.71%は、数値だけ見ると飛びつきたくなるほど魅力的です。しかし、配当性向が100%を超えているという事実は、「この高利回りが続く可能性は低い」ことを示唆しています。

我が家が目指すのは「配当金で生活防衛費を補強する」という堅実な人生設計です。そのためには、一過性の高い配当よりも、たとえ利回りが3%台でも、配当性向が50%以下で増配傾向が続く企業の方が、10年単位で見たときのリターンは安定します。

この状況は、投資の基本姿勢を再確認する良い機会かもしれません。投資で成功されている方がよく言われるのは、「自分で調べて、自分の判断で投資すること」の重要性です。例えば、投資歴70年の大ベテランの方も、「どこの証券会社がいい?」といった受け身の質問をする人は、投資で一生勝てない、と指摘されています。私も「この高利回りは怪しいぞ」と感じたら、その背景を深く掘り下げて判断する必要があるんですよね。

参考記事:【投資歴70年 資産24億円】「どこの証券会社がいい?」と聞く人が、投資で一生勝てない納得の理由

結論として、我が家は、この銘柄を「小1の壁」対策のコア銘柄として採用するのは見送るべきだと判断しました。

代わりに、食料品セクターで安定した配当を出す他の銘柄(例えば、安定配当で知られる◎(1301)極洋◎(2831)はごろもフーズ)を検討し、伊藤ハム米久HDをもし買うとしても、目標額の達成を担わせるのではなく、数年後の株価上昇を期待する「サテライト枠」に留めるべきでしょう。

6. ジュニアNISAを活用して、子どもの食費を支える

もし、伊藤ハム米久HDの配当が仮に半減したとしても、食料品セクターのディフェンシブな特性自体は魅力的です。

私たちが配当株を個別株で持つ場合、ぜひ活用したいのがジュニアNISA(現行制度)です。娘の名義で食料品系の安定株(伊藤ハム米久HDではなくても、より配当が安定している銘柄)を保有することで、将来的に得られる配当金や売却益が全額非課税になります。

非課税になることで、配当利回り5.71%なら(税金約20%分を考慮しなくていいので)、実質利回りが7%以上に跳ね上がるのと同じ効果がありますよね。

子どもの名義で「お肉やハムを作っている会社だよ」と教えながら投資するのも、食育と金融教育が一緒になって良いな、と思っています。ジュニアNISA口座で配当を受け取れば、娘が高校生になるまでの間、非課税のまま再投資して複利効果を最大化できますし、いざ大学進学や留学の費用が必要になった際に、税金に悩むことなく引き出せます。

7. 失敗・迷い・懸念を素直にシェア:配当性向の罠

正直なところ、利回り5.71%は本当に魅力的で、すぐにでも買いたい誘惑に駆られます。でも、高配当株投資を続けてきて分かったのは、「高すぎる利回りには必ず理由がある」ということです。

今回の伊藤ハム米久HDの場合、「配当性向100%超え」という罠が隠れていました。これはつまり、企業が無理をして株主還元を行っている状態です。

もし、我が家の貯蓄168万円を全てこの銘柄に投入し、月8,000円の配当をあてにして生活費のやりくりを始めたとします。そして、来期に配当が160円(利回り2.8%)に減配されたら、月々の配当収入は4,000円程度に半減します。残りの4,000円を家計から持ち出さなければならなくなり、家計計画は一気に狂ってしまいます。

私たちは今、育児という時間的・金銭的にも余裕がない時期にいます。だからこそ、高利回りという誘惑に負けず、安定性を最優先することが、結果的に「人生の自由度を高める」ことに繋がるのだと思っています。完璧な銘柄はないけれど、高利回り株のリスクを見極めることが、子育て投資家としての重要なスキルですね。

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