△(3970)(株)イノベーション : 5.10%配当と約7.8万円で3年後の小4の壁を支えるサテライト枠

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

みなさん、こんにちは!子育てママ投資家の「みずき」です。

2020年1月に生まれた我が家の娘も、今年2026年4月に無事に小学校へ入学し、あっという間に1年生の夏休みを迎えています。毎日元気にランドセルを背負って登校する姿を見て成長を感じる一方で、学童のお弁当作りや日々の習い事の送り迎えなど、ママとしての新しい忙しさにも追われる毎日です。

小学校生活がスタートして少し落ち着いてくると、次に頭をよぎるのが「3年後の小4の壁」です。小学校高学年になると学童の利用が難しくなったり、塾や本格的な習い事が始まって教育費が一気に上がると言われていますよね。我が家でも、その時期に向けて今から少しずつ「家計を助けてくれる配当金の仕組み」を作っておきたいと考えています。

今回は、BtoBマーケティング支援を手がける(株)イノベーション(3970)を取り上げます。配当利回りが5%を超えている非常に気になる銘柄ですが、我が家の人生設計に本当にフィットするのか、リスクとリターンの両面からじっくり検証してみました。

我が家の人生設計シナリオと目標配当額の逆算

株式投資を始めるとき、我が家が一番大切にしているのが「人生設計からの逆算思考」です。ただ何となく「利回りが高いから買う」のではなく、「何年後に、何のために、いくらの配当金が必要なのか」を明確にすることからスタートします。

現在の我が家の状況と、3年後に向けた家計シナリオは以下の通りです。

  • 我が家の現在地:私(みずき・30代後半・会社員)、夫、娘(2020年1月生まれ・小学1年生)の3人家族。
  • 3年後の家計課題:娘が小学4年生になるタイミング(2029年春)で、塾や専門的な習い事の費用が増加する見込み。
  • 必要な配当額:3年後に月1万円(年間12万円)程度の教育費サポートを配当金でカバーしたい。

では、この「年間12万円の配当金」を作るために、どれくらいの投資資金が必要になるのかを計算してみましょう。

税引き後の手取りで年間12万円(月1万円)を確保するためには、税引前で約15万円の配当収入が必要です。もし配当利回り5.0%の銘柄でこれを達成しようとすると、必要な投資額は以下のようになります。

目標年間配当額(税引前)150,000円 ÷ 5.0% = 必要投資額 3,000,000円(300万円)

いきなり300万円を1つの銘柄に投資するのはリスクが高すぎますし、我が家の家計の余剰資金から考えても現実的ではありません。そこで我が家では、いくつかの高配当銘柄に分散投資し、そのうちの1枠(サテライト枠)として「月3,000円(年間36,000円)」分を担ってくれる銘柄を探すことにしました。

年間36,000円(税引前約45,000円)の配当を得るための必要投資額は、利回り5%で換算すると約90万円となります。これなら家計のやりくりやNISAの成長投資枠を使って、1〜2年かけてコツコツ積み立てていける現実的な数字になってきますね。

目標配当を実現するための複数銘柄比較

ひとつの銘柄だけに頼るのではなく、似たような利回りや事業領域を持つ複数銘柄と比較検討することが大切です。今回は、メインで分析する(株)イノベーション(3970)と、IT・サービス関連で高配当な2つの銘柄を並べて比較してみます。

項目 (株)イノベーション (3970) (株)ビーウィズ (9216) (株)ビジョン (9416)
主なビジネス BtoBマーケティング支援(「ITトレンド」運営など) BPO事業・コンタクトセンター運営 グローバルWiFi事業・情報通信サービス
株価(最低投資金額) 784円(78,400円) 約1,800円前後(約180,000円) 約1,200円前後(約120,000円)
予想配当利回り 5.10% 5.00% 5.00%
予想1株配当 40.00円 90.00円前後 60.00円前後
PER / PBR PER 84.30倍 / PBR 0.73倍 PER 約12〜15倍 / PBR 約2倍 PER 約10〜12倍 / PBR 約2.5倍
ROE / 自己資本比率 ROE -14.55% / 自己資本比率 36.9% ROE 約15〜20% / 高財務健全性 ROE 23.59% / 自己資本比率 高水準
過去ブログ解説 本記事で詳細分析 ◎ビーウィズ解説記事 ◎ビジョン解説記事

こうして比較してみると、同じ配当利回り5%前後であっても、企業の財務状況や稼ぐ力(ROE)に大きな違いがあることがよく分かりますね。

(株)イノベーションは、最低購入代金が約7.8万円と非常にお手頃で、配当利回りも5.10%と魅力的です。しかし、PERが84.30倍と高く、ROEがマイナス14.55%と直近の収益性が赤字になっている点が気になります。一方で、過去にブログでご紹介した(株)ビーウィズ(株)ビジョンは、高ROEを維持しながら安定した配当を出している点が特徴的です。

ニュースから考える「IT・イノベーション企業」への投資視点

投資をするときは、単に企業の財務データを見るだけでなく、広い市場ニュースにも目を配ることが大切だと思います。

最近のニュースで気になったのが、こちらの記事です。

新薬がバイオテクノロジー株と製薬株の新高値をもたらす – Barron’s

この記事では、バイオテクノロジーや製薬業界における「イノベーションの波」が新しい成長を生み出し、M&Aや市場の活性化につながっていることが紹介されています。先端技術やイノベーションを追求する分野は、当たれば非常に大きな成長をもたらしますが、その反面、研究開発や先行投資に資金がかかり、業績の波が激しくなりやすいという特徴があります。

今回取り上げている(株)イノベーションも、BtoB向けのITプラットフォーム展開など、まさにイノベーション領域で挑戦を続けている企業です。売上高は拡大傾向にあるものの、投資フェーズや市場環境の変化によって直近の営業利益や純利益が押し下げられ、ROEがマイナスに転じるなど、収益性が不安定になっています。

成長企業への投資としてキャピタルゲイン(値上がり益)を狙うのであれば、こうした投資期間の赤字は「将来への先行投資」として前向きに捉えることもできます。しかし、我が家のように「毎月・毎年の配当金で教育費を堅実に支えたい」という目的の場合、業績の波による減配リスクをどのように評価するかが極めて重要なポイントになります。

みずきの「人生設計マッチ度」評価

ここで、我が家の人生設計における評価軸「配当の持続性」「適合性」「リスク許容度」の3つの視点から、(株)イノベーション(3970)をじっくり採点してみたいと思います。

A. 配当の持続性・成長性:評価「△(やや懸念あり)」

配当利回りは5.10%(1株あたり40円予想)と非常に魅力的です。しかし、現在の会社予想EPS(1株当たり純利益)が9.30円にとどまっており、配当額(40円)が利益を大幅に上回る状態(配当性向が100%を大きく超える、いわゆるタコ足配当状態)になっています。

直近の実績ROEが-14.55%と赤字であり、自己資本比率も36.9%まで低下していることから、現在の業績水準が続くと現行の配当維持が厳しくなる懸念があります。今後、BtoBマーケティング事業の再浮上によって利益が急速に回復すれば問題ありませんが、長期で安心して持ち続けられる持続性という点では、慎重にならざるを得ません。

B. 人生設計との適合性:評価「○(悪くない)」

1株あたり784円、最低購入代金が78,400円という点(2026年8月時点)は、子育て家計にとって大きなメリットです。「毎月のお小遣いや家計の節約分で1単元ずつ買う」といったアプローチが非常にやりやすいサイズ感ですね。

3年後の「小4の壁」に向けた準備期間において、少額で高利回りのインカムを得られる選択肢としては魅力的です。ただ、配当の安定性に疑問符がつくため、教育費の「主軸」として組み込むのは少しリスクが高いかなと感じます。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「△(注意が必要)」

我が家の現在のリスク許容度は、「つみたてNISAなどのインデックス投資でしっかり固めた上で、個別株は確実に配当を生んでくれる安定企業を中心にしたい」というスタンスです。

イノベーション(3970)は時価総額約21.6億円のスモールキャップ(小小型株)であり、株価の値動きも比較的大きいです。また、有利子負債が増加傾向にあり財務の余裕が縮小しているため、万が一の減配発表があった場合の株価下落リスクも高めです。我が家のポートフォリオの中では、ごく一部のサテライト枠(遊び枠・挑戦枠)に留めるべきだと判断しました。

制度活用との組み合わせ戦略(NISA・配当控除)

私のような子育てママ投資家にとって、投資の効率を劇的に高めてくれるのが「税制優遇制度の最大活用」です。(株)イノベーションのような高利回り銘柄を検討する際も、どの制度で買うかをしっかり考える必要があります。

1. 新NISA(成長投資枠)での活用

配当利回りが5.10%ある銘柄をNISAの成長投資枠で購入できれば、通常かかる約20.315%の税金が無税になります。例えば、100株(78,400円)購入して年間4,000円の配当を受け取る場合、課税口座だと手取りは約3,188円になりますが、NISAなら4,000円が丸々手元に残ります。この差は大きいですよね。

ただし注意が必要なのは、NISA口座では「損益通算」ができない点です。万が一、業績悪化で株価が大きく下がって損切りをした場合、他の課税口座の利益と相殺することができません。業績に不安定さがある高利回り銘柄をNISAで買うときは、金額を抑えめにするのが鉄則です。

2. 特定口座+配当控除の活用

もし特定口座で保有する場合は、確定申告で「総合課税」を選択して「配当控除」を活用する方法があります。課税所得が一定以下の家庭(子育て世代で配偶者控除などを適用している場合など)であれば、配当にかかる税率を実質的に低く抑えることができます。

3. インデックス投資(コア)との役割分担

我が家では、iDeCoや新NISAのつみたて投資枠を使って「全世界株式(オルカン)」や「S&P500」を毎月積み立てています。これが我が家の資産形成の「コア(中心)」です。

今回のような個別高配当株は、あくまで「毎月の現金流を少し増やして、習い事や体験学習の費用を補うサテライト(補佐)」という位置づけ。コアがしっかり育っているからこそ、サテライトで少しリスクのある高利回り銘柄にチャレンジできるというわけです。

みずきの総合評価と素直な迷い

長々と分析してきましたが、(株)イノベーション(3970)に対するみずきの総合判断を発表します!

総合評価:サテライト枠として様子見(現時点での積極購入は見送り)

約7.8万円という手軽さと、5.10%という高い利回りは子育て家計にとって非常に魅力的です。娘が小学4年生になる3年後に向けて、毎月の教育費補填として機能してくれればこれほど嬉しいことはありません。

しかし、直近のROE赤字転落やEPSに対して高すぎる配当額など、業績と配当のバランスに不安要素が残ります。高配当株投資で最も避けたいのは、「配当目当てで買ったら減配され、株価も暴落してダブルパンチを受ける」ことです。

実は私も投資を始めたばかりの2021年頃、利回りだけで選んだ銘柄が減配発表されて悲しい思いをした失敗体験があります。その経験から、「利回りが高い理由が『業績悪化による株価の下落』である場合は、慎重の上にも慎重を期す」というルールを決めています。

(株)イノベーションのBtoBマーケティング事業自体は、デジタル化が進む現代において需要のある分野だと思います。そのため、今後の四半期決算で営業利益率が回復し、EPSがしっかり配当額(40円)をカバーできる目途が立ってきた段階で、改めてサテライト枠での購入を検討したいと考えています。

今できる範囲で、自分たちの人生設計に合わせた「XX点の選択肢」を納得して選んでいく。完璧な銘柄を探し求めるのではなく、我が家のリスク許容度に合った投資を続けていきたいですね。

みなさんもぜひ、「わが家の3年後・5年後の人生設計」から逆算して、ぴったりの銘柄選びを楽しんでみてくださいね!

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