△(471A)NSグループ : 19.68%利回りの実態と3年後月7千円の人生設計

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:夢の利回り19%?「人生設計の柱」にできるか考える

こんにちは、みずきです。2026年に入り、新NISAの波に乗って個別株投資を始めた方も多いのではないでしょうか。我が家も、長期で安定した配当金を得るために、高配当銘柄をコツコツ集めています。

今回、市場で大きな注目を集めている銘柄があります。それが、NSグループ(株)(471A)です。なんと、会社予想の配当利回りが驚異の19.68%(2026年1月9日時点)!

利回り20%近いなんて、一見すると「これさえ買えば人生安泰!」と思ってしまいますよね。でも、高すぎる利回りには必ず理由があります。私たち子育て世代が、この「夢のような数字」を前にして、冷静に我が家の人生設計に組み込めるのかどうか、逆算思考で徹底的に検証していきたいと思います。

1. シナリオ設定:3年後の「月7,000円」をどう作るか

我が家は今、上の娘が5歳(年長)です。第二子も検討しており、3年後には下の子が生まれ、私自身は育休から復帰したばかりかもしれません。

この「3年後」は、上の子が小学校低学年になり、学童や習い事の費用が本格化する時期です。特に、学童保育やピアノ教室、プログラミング教室など、月々の固定費が増えがちです。

我が家の試算では、3年後には、子ども関連の支出が今よりも月7,000円ほど増える見込みです。この月7,000円を「配当の力」で賄うことが、今の家計の大きな目標です。

【我が家の目標】

  • 目標年間配当額:7,000円 × 12ヶ月 = 84,000円
  • 目標達成時期:3年後(2029年頃)

2. 目標配当額からの逆算計算と、NSグループの現実

では、年間84,000円の配当金を得るには、NSグループにいくら投資すれば良いのでしょうか?

NSグループの会社予想利回り(19.68%)で逆算すると、

必要投資額 = 84,000円 ÷ 0.1968 ≒ 427,000円

最低購入代金が約13.4万円(100株)なので、約320株(約43万円)の投資で、理論上は年間84,000円の配当金が手に入る計算になります。この金額で目標達成できるなら、本当に素晴らしいですよね。

しかし、ここで立ち止まって考える必要があります。

【NSグループの特殊な指標】

  • 配当利回り(会社予想):19.68%
  • 1株配当(会社予想):262.76円
  • EPS(1株あたり利益):109.52円
  • 配当性向:約240% (262.76円 ÷ 109.52円)

この「配当性向240%」という数字が、この銘柄の全てを物語っています。会社が100円の利益を出しているのに、240円も株主に配当として支払うということです。これはどう考えても持続不可能です。

つまり、この超高配当は、一時的な「特別配当」や「記念配当」が含まれているか、あるいは**過去に積み上げてきた利益(繰越利益剰余金)を取り崩して支払う**ということになります。企業の財務状況(自己資本比率38.5%)は悪くありませんが、この配当は「来年以降も続く」とは考えない方が賢明です。

あくまで、NSグループは「レジャー施設(ホテル、パチンコ、カラオケなど)の運営」が主な事業です。新型コロナからの回復期待はあるものの、この配当利回りは、単年度のボーナスだと認識すべきでしょう。

3. 複数銘柄の比較検討:ボーナス配当 vs. 安定配当

我が家の目標は「3年後以降、毎年安定して月7,000円を家計に組み込む」ことです。そう考えると、NSグループの単年度ボーナス的な配当に頼るのは、人生設計としては非常に不安定です。

目標配当額を達成するために、NSグループ(471A)を「ハイリスク・ハイリターン枠」とし、これと比較して「ローリスク・安定リターン枠」を検討し、ポートフォリオの役割分担を考えることにします。

選択肢A:NSグループ(株)(471A) — 超高配当ボーナス枠

  • ビジネス概要:レジャー施設運営、ホテル・温浴事業など。景気に敏感。
  • 配当方針:一時的な超高配当が主。来期以降の減配リスクが極めて高い。
  • 投資額と役割:一時的なキャピタルゲイン(売却益)または、優待や記念配当といった単年度の「お小遣い」を狙うための、ポートフォリオ全体の5%未満の種まき枠。

市場では、日経平均株価が3日ぶりに大幅反発したというニュースが出ていますね(9日大引けの日経平均株価=822円63銭高の5万1939円89銭と3日ぶり大幅反発 速報 | 株式新聞Web)。このように市場全体が強気な局面では、高リスク・高リターンの銘柄も魅力的に見えがちですが、リスク許容度を冷静に見極める必要があります。

選択肢B:安定増配銘柄(例:ケル 6919) — 安定キャッシュフロー枠

以前もご紹介した、高財務で安定配当が魅力の銘柄を対比として考えてみます。

例えば、電子部品メーカーのケル(6919)のような銘柄は、利回りこそNSグループより低いものの、配当性向が健全で(例:50%前後)、増配を続ける傾向があります。(詳しくは以前の記事:ケル(6919):2年後育休・小1壁、月5千円を5.39%高財務で支える人生設計を参照してくださいね)。

  • 配当方針:安定配当+増配志向。利益に応じて着実に配当を増やす。
  • 投資額と役割:利回り5.39%で年84,000円を得るには、約156万円の投資が必要です。NSグループに比べると多額ですが、これは減配リスクが極めて低い「コア資産」として、長期にわたって家計を支えてくれます。

この比較から、NSグループは「一発の爆発力」はありますが、私たち子育て世代が求める「3年後も10年後も家計の助けとなる安定した収入源」としては、不向きだということがわかります。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

NSグループ(471A)を、我が家の人生設計の視点から3つの軸で評価してみます。

A. 配当の持続性・成長性:×(リスク極めて高い)

配当性向240%という時点で、持続性はゼロだと判断せざるを得ません。来期以降は、おそらく通常の利回り水準(数%程度)に戻る可能性が高いです。成長性は景気次第ですが、レジャー業界は需要の波が大きいため、安定的ではありません。

B. 人生設計との適合性:△(計画的に利用するならOK)

もし「今年の臨時収入で家族旅行に行きたい」といった単年度の目標であれば、この配当は魅力的です。しかし、「育休中の家計や、小学校の習い事費を継続的に賄う」という目標には、全く適合しません。3年後に突然配当がゼロになったら、私たちの家計設計は狂ってしまいます。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(小さな割合なら)

現在、第二子妊娠を検討中で、家計の安定性を重視している我が家では、この種の銘柄に大きな比重を置くことはできません。全体のポートフォリオの**「遊び枠」「挑戦枠」**として、少額(例えば総投資額の3%程度)を組み込むことはあり得ますが、「コア資産」としては避けるべきでしょう。

5. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAは不向き

我が家が個別株投資を行う上で重要視しているのは、税制優遇制度の活用です。特に、娘の大学資金を作るためにジュニアNISAを最大限活用しています。

NSグループのような、一時的な超高配当銘柄をジュニアNISAで買うのは、個人的には避けるべきだと考えています。

  • ジュニアNISAの目的:娘が18歳になるまで非課税で長期的に運用し、将来の教育費(大学入学時など)に充てること。
  • 超高配当銘柄のリスク:高配当の多くが一時的なものである場合、配当金再投資で長期複利の恩恵を受け続けられません。また、減配による株価下落リスクもあります。

この銘柄をもし買うとするならば、新NISAの**成長投資枠**で短期的な売買益(キャピタルゲイン)や、今回の高配当を非課税で受け取り、その受け取った資金を、別の安定的な投資信託や安定高配当銘柄に振り分ける、という使い方になるでしょう。

配当金は魅力ですが、私たち子育て世代が重視すべきは、「配当が持続すること」「増配トレンド」です。一時的に高い利回りでも、すぐに減配してしまえば、非課税の恩恵も限定的になってしまいます。

6. みずきの総合評価と、不安定な銘柄への向き合い方

NSグループの19.68%という数字は、個人投資家にとっては本当に魅力的に見えます。もしこの配当が継続するなら、迷わず投資するべきでしょう。

しかし、分析の結果、これは「継続性がない可能性が極めて高い」という現実が浮かび上がりました。我が家の人生設計、特に3年後の「月7,000円」の安定的な家計サポートという目的を考えると、NSグループをコアとして組み込むのは**大きなギャンブル**になってしまいます。

だからこそ、今の私たちが取るべき戦略は、

  1. コア資産は安定配当を選ぶ:利回りが5%台でも、配当性向が健全で、10年後も減配しないだろうと予測できる銘柄(前述のケルなど)に資金の大部分を投入し、目標配当額(年84,000円)を着実に達成する道を選ぶ。
  2. NSグループはボーナス枠:もしNSグループに投資するとしても、それは「宝くじ」のようなものとして考え、失っても痛くない金額(最低単元など)に抑えるべき。もし来年も高配当が出たらラッキー、くらいの気持ちでいるのが精神衛生上も良いでしょう。

私たち子育てママが投資で目指すのは、短期間で大儲けすることではなく、「子どもの成長に合わせて必要になるお金」を、無理なく、そして安定的に準備することです。

「高利回り=ハイリスク」の原則は、これほど高い数字が出ているときほど、冷静に適用する必要がありますね。我が家は、この銘柄はひとまず見送り、まずは安定性を重視した銘柄で、目標の年間84,000円配当の基盤固めを進めたいと思います!

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