◎(6919)ケル(株) : 5年後育休家計月5千円と教育資金を5.39%高財務で支える

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:5年後の第二子育休と、子どもの教育資金110万円を逆算する

こんにちは、みずきです。早いもので、長女(5歳、年長)は来年小学生。そろそろ家計も本格的に「教育費モード」にシフトしなきゃね、という話を夫とよくしています。

私たちは今、今後5年間のライフプランとして、第二子の誕生を計画しています。そうなると、当然また数年間の育休期間が発生します。長女の習い事や生活費の増加と、育休による収入減。このダブルパンチに備えるのが、今の我が家の最重要課題です。

今回は、この大きな課題を解決するために検討中の銘柄、ケル(株)(6919)について深く掘り下げていきたいと思います。高利回りなのに高財務という魅力的なデータがある反面、気になる点もあって、正直、頭を悩ませています。

1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」

我が家の今のミッションは2つです。

  1. 短期目標(5年後):第二子の育休期間中、家計の赤字を防ぐため、月5,000円の配当金によるサポートを得る。
  2. 長期目標(18年後):長女・次女それぞれの大学進学資金の一部(合計30万円ずつ=60万円)を、非課税で準備するための種銭を作る。

短期目標である「月5,000円の配当」は、年間で60,000円になります。これを、安定性と利回りを両立する高配当株で実現したいんです。そして、長期目標は、配当金を再投資しつつ、非課税メリットを活かして育てたい。

特に、教育資金の準備はジュニアNISA(現行制度)の枠をフル活用することが前提です。非課税で配当を再投資できる環境は、複利の力を最大限に引き出してくれますからね。

2. 目標配当額の逆算計算

目標は年間60,000円の配当金です。ケル(6919)のデータを見てみましょう。(2026年1月9日時点)

  • 株価(終値目安):1,463円
  • 予想1株配当:80.00円
  • 予想配当利回り:5.39%
  • 最低購入代金(100株):148,400円

この5.39%という高利回りを前提に、目標配当額を逆算します。

必要投資額 = 60,000円 ÷ 5.39% ≒ 1,113,172円

約112万円をケルに投じれば、5年後には目標の月5,000円(年間6万円)の配当金が得られる計算になります。単元株(100株)が約15万円なので、比較的細かく買い増しできるのも魅力ですね。

この約112万円という金額を、今後5年間で、私たち夫婦と子どものジュニアNISA枠に分散して積み立てていく、というのが我が家の具体的な計画です。

3. 複数銘柄の比較紹介:高利回り・高財務の裏にあるもの

高配当株投資家にとって、利回り5.39%で自己資本比率が81.8%というケルの数字は非常に魅力的です。自己資本比率80%超えというのは、超優良企業に分類される「鉄壁の財務基盤」を意味します。不況が来ても、会社が潰れる心配は極めて低いと言えます。

しかし、ケルを検討する上で絶対に見過ごせないデータがあります。

【ケル(株)(6919)の詳細分析】

  • 企業概要:電子部品商社であり、コネクタなどの電子部品や関連機器を製造・販売しています。産業機器や情報通信分野など幅広い分野で利用されています。
  • 配当利回り:5.39%
  • 配当性向(会社予想):80.00円 ÷ 59.13円 ≒ 135.3%
  • 収益性:ROE 2.62%(悪化傾向)
  • 配当方針:現在の予想では利益の135%以上を配当に回している状況です。これは、事業で稼いだお金以上の金額を株主に還元している、つまり「内部留保や借入金で配当を賄っている」ことを意味します。

なぜ財務が鉄壁なのに、こんなに無理をして配当を出すのか?

おそらく、PBR(株価純資産倍率)が**0.71倍**という低さにあると考えられます。PBRが1倍未満ということは、会社の解散価値よりも株価が低い状態。市場から「経営効率が悪い」と見なされているということです。最近、東証がPBR1倍割れ企業に対し、資本効率改善を強く促しているので、ケルもその対策として無理をしてでも高配当を維持することで、株価を上げようとしている可能性が高いです。

この特性を理解するため、他の銘柄と比較してみます。(比較対象はみずきが検討中の架空銘柄です)

銘柄 ケル(6919) A社(安定高財務) B社(増配期待)
利回り 5.39% 3.5% 2.5%
配当性向 135.3% 50% 35%
自己資本比率 81.8% 75.0% 40.0%
PBR 0.71倍 1.5倍 3.0倍
収益性(ROE) 2.62%(不安定) 8.0%(安定) 12.0%(成長中)

こうして比較すると、ケルの高利回りが「安定した高利回り」ではなく、「無理して出している高利回り」であることが浮き彫りになりますよね。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

高配当性向135%というリスクを抱えながら、ケルは我が家の人生設計に本当に役立つのでしょうか。3つの軸で評価します。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

残念ながら、利益を大きく上回る配当を毎年出し続けることはできません。ケルの財務体質は磐石(自己資本比率81.8%)なので、数年間は内部留保を切り崩してこの配当を維持できるかもしれませんが、本業の収益が改善しなければ、どこかのタイミングで**減配**は避けられないと考えます。

もちろん、電子部品セクターは今後、AIや自動化の波で需要が伸びる可能性もありますが、直近の収益性の悪化(ROE 2.62%)を見ると、今の高配当は「持続可能」とは言い難いですね。

B. 人生設計との適合性:○(悪くないが条件付き)

目標とする年間6万円の配当を、わずか112万円程度の投資で達成できるのは非常に魅力的です。これは、資金効率が良く、限られたジュニアNISAの枠を有効活用できることを意味します。もし5年間、この配当が維持されれば、育休中の家計サポートとしては抜群の働きをしてくれます。

ただし、リスクはあります。もし5年以内に減配になった場合、月5,000円の目標が達成できず、家計に穴が開く可能性があります。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:◎(安心して持てる要素もある)

ケルの最大の安心材料は、**PBR 0.71倍**と**自己資本比率81.8%**です。これは、もし配当が減配になっても、株価が大きく暴落して解散価値(BPS 2,093円)を大幅に下回る可能性は低いことを示しています。

我が家の場合、この銘柄は「短期の育休サポート」と「長期の教育資金種銭」という役割です。短期で減配されても、潰れない会社であれば、大学資金が必要になる10年〜15年後までホールドし、業績回復を待つという戦略が取れます。財務が堅固な低PBR株は、心理的な安心感につながりますね。

5. みずきの総合評価+判断:高配当性向をどう受け止めるか

ケル(6919)の評価は本当に難しいですよね。高利回りと高財務は魅力的ですが、配当性向135%超えという事実があります。もしこのまま業績回復が見込めなければ、今の高配当が減らされるのは時間の問題。

私は、この銘柄を「短期高配当の柱」としてではなく、「将来の教育資金を育てるためのPBR改善期待株」としてポートフォリオに組み込むのが最適だと考えました。

具体的には、目標の112万円を一括投資するのではなく、2〜3年かけて段階的に**ジュニアNISA**で積み立てます。もしその間に減配されたら、目標の配当収入は減りますが、代わりに株価がさらに下がりPBRが低くなれば、他の投資家が「さすがに割安すぎる」と判断して買いに入る可能性もあります。

我が家は、安定配当銘柄(A社など)をメインの生活費サポート枠とし、ケルは「高利回りだがリスクがある、サテライト的な高配当成長期待枠」として位置づけます。ポートフォリオ全体のリスクを分散しつつ、ケルのような銘柄で高い利回りを狙うのが、今の私たちの「最適」だと判断しました。

過去にもケルについては検討を重ねていますが、その都度、配当性向の高さに悩まされてきましたね。以前の記事でも、リスクについては触れています。(ご参考:◎(6919)ケル : 2年後育休・小1壁、月5千円を5.39%高財務で支える人生設計

6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAで「非課税配当金」の恩恵を最大化

ケルを投資対象とする最大の理由は、配当利回り5.39%という高さを、税制優遇制度に乗せられるからです。

特に、18年後の大学資金準備のため、長女と次女の**ジュニアNISA**口座で、ケルの株を積み立てていく計画です。

通常、配当金には約20%の税金がかかります。ケルの年間配当60,000円だと、手取りは約48,000円。12,000円は税金で消えます。しかし、ジュニアNISAで受け取れば、この60,000円が丸々非課税になります。

もしケルが減配せずに10年間配当を出し続けた場合、非課税で受け取れる配当金は60万円。課税口座なら税金で12万円引かれる計算です。この差は大きいですよね。配当性向が高い銘柄ほど、その高配当を非課税で受け取れるメリットは絶大なんです。

ただし、ジュニアNISAは原則18歳まで引き出しができないため、減配や株価下落で一時的に評価損が出ても、「子どもが18歳になるまで触らない」という強い覚悟が必要です。長期で持つ前提だからこそ、高財務のケルが候補になるというわけです。

7. 家族の人生設計を語り合うことの大切さ

今回、高配当性向というリスクのある銘柄を検討するにあたり、夫と二人で何度も話し合いました。「もし減配されたらどうする?」「その時の資金はどこから補填する?」など、具体的な対策を共有することで、リスクに対する心理的な耐性が高まります。

実は、アメリカの億万長者が四半期に一度、家族で金銭に関する会議を開いているという記事をウォール・ストリート・ジャーナルで見つけました。

Why This Billionaire Holds a Family Meeting About Money Once a Quarter – The Wall Street Journal(2026/01/11配信)

この記事によると、プライベートジェット会社の会長であるケン・リッチ氏が、四半期ごとに家族で集まり、資産の管理方法や価値観について話し合っているそうです。彼らのような富裕層でさえ、お金の価値観を共有し、子どもに金銭教育を行うことを重要視しているんですね。

この話を夫にしたら、「うちもやろうか。今月のケルの配当性向が高い件について、家族会議を開きます」と笑っていました。

私たち子育て世代も、ただ銘柄を選ぶだけでなく、「なぜこの銘柄を選ぶのか」「このリスクをどう許容するのか」という判断プロセスを夫婦で共有することが、投資成功への近道だと改めて感じました。高配当株のリスクを理解し、お互いの人生設計にどう組み込むかを話し合う。このプロセスこそが、投資を「人生の自由度を高めるツール」に変える鍵だと思います。

おわりに:完璧ではないけれど、私たち夫婦の最適解を求めて

ケル(6919)は、高利回りで高財務という魅力的な面を持ちながら、高配当性向という大きな減配リスクを抱えています。だからこそ、全資産を投じるのではなく、ポートフォリオの一部、特に非課税メリットが大きいジュニアNISAの枠内で、PBR改善と業績回復に期待を込めて持つのが、私たち夫婦の今の最適解だという結論になりました。

もし数年後に減配されても、堅い財務体質を信じて長期で持ち続けられるか。ここがこの銘柄を持つかどうかの分かれ目だと思います。私は、子どもたちの将来のために、この銘柄を「種まき」の一環として育てていきたいと思っています。

投資は「完璧な銘柄」を探すゲームではなく、自分たちの人生設計に一番フィットする「XX点の選択肢」を選ぶ作業なんですよね。これからも、家族会議を大切にしながら、我が家の家計と資産を守り育てていきますね。

最後まで読んでくださってありがとう!

みずき

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