△(9733)(株)ナガセ : 3年後月1万円の塾代、5.72%配当でジュニアNISAが支える

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:高配当株が実現する「子どもの教育費」という具体的なゴール

みずきです。2026年になりましたが、年初から個別株の検討に熱が入っています。私たち子育て世代にとって、投資は単なるお金儲けではなく、「人生設計の防御壁」ですよね。

特に、高配当株は家計に直接キャッシュフローを生み出してくれるので、生活の安心感に直結します。今回は、なんと配当利回り5.72%という、非常に魅力的な水準にある銘柄、(株)ナガセ(9733)について、我が家の具体的な人生設計にどう組み込めるかを徹底的に考えてみました。

「東進ハイスクール」を運営している会社、と言えばピンと来る方も多いのではないでしょうか。教育費がこれから本格化する我が家にとって、ナガセの配当は大きな助けになるかもしれません。

でも、利回りが高いからといって飛びつくのは危険。特に教育事業という特性と、会社の財務状況をしっかりチェックして、「我が家にとって、本当にこの配当が続くのか」を見極めるのが、みずき流です。


1. シナリオ設定:「3年後に必要な塾代月1万円」を配当で賄いたい

まずは、ナガセの配当金を何に充てたいか、具体的なシナリオを設定します。

我が家の現在地と家計課題

  • 娘(長女):5歳(年長)
  • 第二子:検討中(もし授かれば、3年後は私が時短勤務や育休明けになる可能性が高い)
  • 現在の投資状況:つみたてNISA、iDeCoは満額利用中。ジュニアNISAは娘名義で高配当株の種まき中。

今の最大の家計課題は、数年後に発生する「小学校高学年〜中学受験に向けた塾代」です。

娘が小学校に入学すると、低学年のうちは習い事や通信教育で済みそうですが、3年生(8歳)になると、本格的に受験対策の塾やハイレベルな学習塾を検討し始めることになります。周辺の相場を見ると、月1万円〜2万円はかかりそうです。

そこで今回の目標は、「3年後(2029年)までに、月10,000円(年間120,000円)の塾代を、個別株の配当金で賄う」という計画を立ててみました。

その課題を解決するために必要な配当額

目標年間配当額:120,000円

ナガセの予想配当利回り(5.72%)で逆算すると、必要な投資元本は以下のようになります。

$$
必要投資額 = 年間配当目標額 \div 配当利回り \\
必要投資額 = 120,000円 \div 0.0572 \fallingdotseq \textbf{約2,098,000円}
$$

約210万円ですね。この金額を3年間で積み立てるとなると、年間70万円、月々約58,000円の投資が必要です。これは少し大きな目標ですが、現在の貯蓄ペースと、つみたてNISAとは別の、個別株の配当狙い枠として積み上げていくことは十分可能です。

私たちのように、子どもの教育費という明確な「出口」がある場合、この逆算思考は本当に役立ちます。210万円という具体的な目標が見えると、毎月の家計の引き締めポイントも明確になりますよね。


2. 複数銘柄の比較紹介:ナガセ vs 安定高配当株

月1万円の配当を目標とする場合、利回り5.72%のナガセは非常に効率的です。しかし、教育サービスという事業の特性上、景気や少子化の影響を受けやすい側面もあります。

そこで、同じ目標を達成するための選択肢として、ナガセの特徴を深掘りしつつ、過去に検討した「安定性の高い高配当株」と比較して検討してみます。

(1)ナガセ(9733):教育費に直結する高利回り

ナガセは、東進ハイスクールや東進衛星予備校を核とする教育事業大手です。特に映像授業に強みがあり、全国展開しています。ビジネスモデルが非常に分かりやすく、子育てママとしては親しみやすいのがポイントです。

項目 ナガセ(9733)の指標(2026/01/13終値付近)
株価(目安) 約2,622円
最低投資金額(100株) 262,200円
配当利回り(予想) 5.72%
1株配当(予想) 150円
配当性向 約103.5%(※EPS144.91円に対する計算。会社予想ベースでは配当>利益の懸念あり)
直近の配当推移 2024年120円 → 2025年150円 → 2026年150円(予想)
PBR / PER 2.01倍 / 18.09倍

ナガセの評価ポイント

  • 魅力的な利回り:5.72%は非常に優秀。目標の210万円という投資額を現実的にしてくれる要因です。
  • 事業の明確さ:「教育費のために、教育株の配当を得る」という目的が一致しており、理解しやすい。
  • 株主優待:100株以上で、同社グループの優待券(年間5,000円相当)がもらえます。教育サービスに使えますが、我が家では使いこなせるか要検討です。

ナガセの懸念点:収益性と配当性向

提供されたデータを見ると、ナガセの収益性は不安定で悪化傾向にあります。ROAは一般に望ましい5%を下回っていますし、純利益率も低下傾向です。

さらに懸念すべきは、会社予想のEPS(1株あたり利益)144.91円に対して、1株配当が150円と予想されている点。これは、配当性向が100%を超えることを意味します。

つまり、利益のすべて、あるいはそれ以上を配当に回している状況です。このような高配当は、一時的なものや、記念配当的な意味合いがある可能性があります。「この配当が3年後も必ず続く」という保証は極めて低いと判断せざるを得ません。

(2)比較検討:安定性の高い高配当銘柄(ケル(6919)の例)

教育費の目標達成のために、リスクヘッジとして、過去に検討した安定性の高い銘柄を対比させてみます。例えば、過去に検討したケル(6919)のような高財務で安定配当を出す銘柄です。

ケルは5%台の利回りでも、自己資本比率が高く(約80%)、配当性向も適度でした。ナガセとケルを比べると、同じ5%台の配当利回りでも、ナガセは**「事業理解しやすいが、収益と配当のバランスが悪い」**、ケルは**「事業内容は一般には馴染み薄いが、財務が堅固で配当の安定性が高い」**という対照的な構図になります。

我が家の教育費という重要なライフイベント資金を賄うために、ナガセに全額を投入するのは、減配リスクを考えるとリスキーだと判断します。


3. 外部ニュースに見るリスク:株主還元圧力の裏側

利回りが5.72%と高い水準にあることは、株主にとっては嬉しい限りですが、企業経営の視点から見ると、無理をして高配当を出している可能性も示唆します。

最近の日本の株式市場では、PBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業への改善要求が強まり、株主還元の強化が強く求められています。この流れは、PBRが2.01倍のナガセにも無関係ではありません。

参考にしたニュース記事では、近年増加している「同意なき買収」の背景として、ガバナンス改革と企業買収の行動指針の影響が挙げられています。(記事URL:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/92294)

この記事にあるように、市場からの評価が低い企業や、内部留保を抱えすぎている企業は、いつ買収の標的になってもおかしくありません。ナガセも、株価対策や株主還元を重視することで、市場との対話を重視している可能性はあります。

私たちが注目すべきなのは、この高配当が「持続的な成長に基づく還元」なのか、それとも「株価維持のための無理な還元」なのか、ということです。ナガセの場合、収益性の不安定さと配当性向の高さから、後者の懸念が拭えません。


4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

ナガセの教育株としての親近感、そして利回りの高さを評価しつつ、我が家の人生設計にどれくらい適合するかを3つの軸で評価します。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

現時点の収益予想では、利益を超える配当を計画しているため、持続性には大きな懸念があります。もし業績が上振れすれば問題ありませんが、もし下振れすれば、減配のリスクは高いでしょう。教育事業は不況に強い側面もありますが、少子化という構造的な逆風もあります。

B. 人生設計との適合性:◎(ぴったり)

目標額(月1万円の塾代)に対して、約210万円の投資で達成できる効率の良さは魅力的です。そして何より、「教育事業の会社から得た配当金で、子どもの教育費を賄う」というストーリーは、私たち子育て世代の投資哲学に非常にマッチします。3年後という明確な期限と目標額があるため、銘柄自体は非常に魅力的です。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:○(まあ大丈夫だが、分散必須)

我が家は、iDeCoやNISAで米国のインデックス投資をコアに据えているため、個別株は「家計のキャッシュフロー支援枠(サテライト)」として位置付けています。ナガセの不安定な収益性を考えると、この枠の**すべてをナガセに充てるのは避けるべき**です。

まずは最低投資金額の100株(約26万円)を購入し、今後の四半期ごとの収益推移を厳しくチェックしながら、段階的に追加投資を検討する、というリスク分散戦略が望ましいです。


5. みずきの総合評価+判断:ジュニアNISAで「教育株の種」を蒔く

ナガセは、高利回りですが、その裏に潜む「減配リスク」をどう折り込むかが、投資判断の鍵になります。

私個人の考えとしては、月1万円という目標は魅力的ですが、ナガセの収益安定性の低さを見て、**コアな教育費の柱には据えない**、という判断になりました。

その代わり、ナガセを「ジュニアNISA枠で、娘の教育費の種を蒔く」という役割で活用するのは非常に魅力的だと考えています。

制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAで配当を非課税に

ナガセを娘のジュニアNISA枠で保有するメリットは計り知れません。

もし100株(約26万円)をジュニアNISAで保有し続ければ、年間15,000円(配当150円×100株)の配当金が、まるまる非課税で受け取れます。

この配当は、娘が18歳になるまで非課税で再投資することもできますし、途中で教育費として引き出すことも可能です(制度上の制約はありますが)。

約210万円を投資して年間12万円の配当を得る場合、通常は税金で約2万4千円(20.315%)が引かれますが、ジュニアNISAならこれがゼロです。この税効率の差は非常に大きく、高配当株投資では特に威力を発揮します。

我が家では、まず100株をジュニアNISA枠で購入し、「娘の教育費の応援株」として位置づけたいですね。そして、残り180万円の必要投資額については、ナガセよりもっと安定性の高い銘柄、例えば不動産系のリートや、高財務のディフェンシブ株(過去記事で検討した◎(7305)新家工業など)と組み合わせて分散するのが、リスクを抑えた現実的な戦略だと考えています。

つまり、ポートフォリオ内でのナガセの役割は、「高い利回りによる効率的な非課税キャピタルゲイン獲得の機会を狙う、サテライト枠」となります。

失敗・迷い・懸念も素直に述べる

正直なところ、ナガセは現在の株価が年初来高値を更新している(2,630円)状況であり、高値掴みのリスクがあります。しかも、PBRも2倍を超えており、割安感は乏しいです。

そして最大の懸念は、やはり配当性向103.5%です。企業が利益を超えて配当を出すのは、手元資金を取り崩している状態です。これは株価を支える一時的な施策である可能性が高いです。

私たちのように長期で配当を期待する投資家は、業績が上向くか、配当方針を「利益の○%を還元」という形に改めて、配当性向を60%以下に抑えてくれるかを見極めたいところです。

教育という重要なテーマを扱う企業だからこそ、短期的な株価や配当のブレに惑わされず、そのビジネスモデルの持続可能性を冷静に見極める必要がある、と強く感じています。

ナガセの配当利回りの高さは魅力的ですが、今はまず、少額の投資で様子を見ながら、我が家の人生設計にゆっくりと組み込んでいくのが最適解だと私は判断しました。


【みずきメモ】
ナガセ(9733)は、短期的な高配当に惑わされず、教育費という具体的な目標のために、ジュニアNISAの非課税メリットを最大限活かす「種まき枠」として活用を検討する。

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