△(7313)テイ・エス テック : 2年後育休・小1の壁月7千円を4.62%配当で支える現実と懸念

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:2年後の育休に備える!高利回り4.62%の自動車部品株をどう評価する?

こんにちは、みずきです。2026年に入り、長女はいよいよ小学校入学!ワクワクと同時に「小1の壁」の費用と、もし次女が生まれた場合の「育休の壁」がリアルになってきました。

特に育休中の収入減をどうカバーするかは、我が家にとって最重要課題です。今、高配当銘柄を仕込むなら、「配当性向が高すぎて減配リスクはあるけれど、財務が鉄壁でPBR1倍割れ解消を期待できる」という特殊な立ち位置の銘柄をどう判断するか、迷うところですよね。

今回は、自動車シート・内装部品大手のテイ・エス テック(7313)を、我が家の「家計の守備固め」の視点から検証してみたいと思います。予想配当利回りは4.62%と魅力的ですが、その裏に潜むリスクとどう向き合うか、見ていきましょう。

我が家の人生設計シナリオ:2年後、育休中の家計を月7,000円で支えたい

まずは、なぜこの銘柄を検討するのかという背景、我が家の人生設計のシナリオを明確にします。

我が家の現在地と中期目標(2026年時点)

  • 長女:6歳(2026年春に小学校入学)
  • 目標:2年後の2028年頃に第二子の育休を取得する可能性が高い
  • 家計の課題:小1の壁による学童・習い事費用増加(月1万円〜1.5万円増の見込み)と、育休による収入減少のダブルパンチを避けたい。

○年後の家計課題と必要な配当額

我が家の最大の課題は、2年後の育休中の生活費サポートです。長女が小学2年生になり、習い事が定着する時期でもあります。

目標は、育休期間中も家計をサポートするために、月7,000円の配当金を確保すること。これは年間で84,000円に相当します。このお金は、長女のプログラミング教室や英語の習い事代の一部に充てたいと考えています。

目標配当額の逆算計算:4.62%利回りだと約182万円

テイ・エス テックの予想配当利回り4.62%(2026年1月22日時点)を使って、目標の年間84,000円の配当を得るために必要な投資元本を逆算してみます。

項目 数値
目標年間配当額 84,000円
テイ・エス テック予想利回り 4.62%
必要投資元本(逆算) 84,000円 ÷ 0.0462 ≈ 1,818,182円

約182万円を投資できれば、理論上は年間8.4万円の配当が得られます。現在、我が家で投資に回せる余剰資金の一部を使って、この目標を達成できるかどうかを検討します。

複数銘柄の比較紹介:高利回りだが配当性向に懸念あり

テイ・エス テックの最大の特徴は、非常に高い自己資本比率(70.8%)で財務は鉄壁なのに、予想PERが33倍を超え、配当性向が152%超と異常に高い点です。これは、今の利益水準では配当を賄えていない、つまり「無理をして高配当を維持している」状況を示しています。

これはおそらく、PBRが0.76倍と1倍を割れているため、株主還元策として高配当を打ち出していると推測できます。しかし、育休中の生活費を任せるには不安が残ります。そこで、同じ自動車部品セクターで比較的安定性の高い銘柄を比較してみます。

比較対象銘柄リスト(2026年1月22日時点のデータに基づく)

銘柄名(コード) テイ・エス テック(7313) 候補A: ジーテクト(5970)
(車体骨格部品)
候補B: エクセディ(7278)
(駆動系部品)
企業の簡単な紹介 ホンダ系大手。自動車シートや内装部品の設計・製造。海外売上比率が高い。 ホンダ系。車体骨格部品の設計・開発。高効率な生産体制に強み。 独立系自動車部品メーカー。クラッチなど駆動系部品で世界シェアが高い。
最低購入代金 約19.5万円 約18万円 約23万円
予想配当利回り 4.62% 4.30% 5.06%
予想配当性向 152%超
(利益を大きく上回る配当)
40%程度(安定) 60%程度(許容範囲)
自己資本比率 70.8%(鉄壁) 60%超(高い) 45%(中程度)
配当方針 安定配当志向/PBR改善圧力 利益還元を重視、増配志向 業績連動型、DOE導入済み

こうして見ると、テイ・エス テックの利回り4.62%は魅力的ですが、配当性向の高さがやはり気になりますよね。もし、来期以降も業績が回復しない場合、この高い配当水準を維持し続けるのは難しいはずです。その点、ジーテクト(5970)やエクセディ(7278)のように、利益の範囲内で配当を出している銘柄の方が、育休中の家計サポートとしては安心感が高いと言えます。

外部ニュースの視点:中国市場とサプライチェーンの変革

自動車部品メーカーであるテイ・エス テックは、グローバルな自動車産業の動向に大きく左右されます。特に、中国市場でのEV化の進展や技術自立の動きは、日系サプライヤーにとって無視できません。

少し話は飛びますが、2026年1月22日付で公開された「China’s 15th Five-Year Plan: Opportunities And Trade-offs Under Technological Self-reliance」の記事では、中国が技術的な自立(Tech Self-reliance)を追求している点が指摘されています。

これは、テイ・エス テックのように海外売上比率が高く、特に中国でもビジネスを展開している企業にとっては、現地での競争激化やサプライヤーの再編といった形で影響が出てくる可能性があります。自動運転やEV化が進む中で、自動車シートの需要や構造も変化します。鉄壁の財務を持つテイ・エス テックが、このグローバルな変革期にどう収益性を回復させられるか、注視が必要です。

みずきの「人生設計マッチ度」評価

高配当と鉄壁財務という魅力的な組み合わせを持つテイ・エス テックですが、育休中の家計サポートという目的には、安定性が不足していると判断しました。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

予想配当性向152%超というのは、明らかに持続可能性に欠けます。もし減配となった場合、家計計画が大きく狂ってしまいます。ただし、自己資本比率70.8%という圧倒的な財務の安定性があるため、当面は体力で配当を維持する可能性はあります。PBR1倍割れを解消したいという強い株主還元の意思は評価できますが、「利益の範囲内」ではないため、安易に信頼はできません。

B. 人生設計との適合性:△(微妙)

2年後の育休という、最も家計がナイーブになる時期に、減配リスクが高い銘柄を主力に据えるのは不向きだと考えます。配当利回りの4.62%は魅力ですが、それよりも「減らない配当」を優先したいです。目標の月7,000円を全てこの銘柄に頼るのは危険だと思います。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)

我が家はまだ子どもの教育費が本格化する手前の「守り」の時期。今は、多少利回りが低くても、配当性向が安定している銘柄(例えば、比較対象としたジーテクトなど)で家計のベースを固めたいです。テイ・エス テックは、ポートフォリオ全体のリスクを取れるようになったら、PBR改善期待の「バリュー株枠」として検討するのが良いでしょう。

みずきの総合評価+判断

テイ・エス テックは、「財務体力が非常に高いけれど、現在の事業環境下では収益力が追い付いておらず、無理をして配当を出している」という、特殊なバリュー株の典型例だと思います。

私の総合的な判断としては、目標の月7,000円の配当をこの銘柄だけで達成するのは避け、安定性の高い銘柄と組み合わせて分散保有するのが賢明だと考えます。

例えば、目標の84,000円のうち、安定性が高い(配当性向が適正な)自動車部品やインフラ系の銘柄で6万円を確保し、残りの24,000円(約50万円分の投資)をテイ・エス テックに投じる、という「ハイブリッド戦略」です。これにより、テイ・エス テックのPBR改善期待の恩恵を受けつつ、家計の安定性を損なわないようにします。

制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAでの「鉄壁の守り」の構築

高配当株投資において、制度の活用は個人投資家の最大の武器ですよね。配当金を非課税で受け取れる「NISA」をどう使うかが重要です。

新NISAの成長投資枠の活用

2024年から始まった新NISAの「成長投資枠」は、テイ・エス テックのような個別株を持つ上で最適です。配当金が非課税になるため、税金で20.315%引かれる特定口座よりも格段に効率的です。もしテイ・エス テックに投資するなら、迷わず新NISAの成長投資枠を優先すべきですね。

ジュニアNISAの出口戦略

長女(2020年生まれ)は2026年時点で6歳。ジュニアNISAは新規買い付けは終了していますが、過去に購入した銘柄が非課税で運用できています。テイ・エス テックのような、将来的に増配や株価上昇のポテンシャルを秘めているPBR割れの銘柄を、長女が18歳になるまで非課税でホールドし続けるのは、教育資金の積立として非常に効率的です。

例えば、過去に我が家が購入した配当安定性の高いREITや高財務企業(例:ジーテクト(5970))をジュニアNISAで持っていれば、それは「減配しにくい非課税の守りの資産」になります。テイ・エス テックのようなリスクを伴う銘柄を組み込むことで、ポートフォリオ全体のリターンを高めようとするなら、ジュニアNISAのように長期間非課税で複利を効かせられる制度と組み合わせると効果的だと思います。

配当控除の視点

特定口座で配当を受け取る場合、配当控除の恩恵を受けられる場合がありますが、テイ・エス テックのような利益水準が不安定で配当性向が高い銘柄は、配当の原資や課税方式によっては控除の恩恵が薄い可能性もあります。そのためにも、やはり非課税のNISA制度で持つのが、一番シンプルで税効率が良い方法だと考えています。

失敗・迷い・懸念も素直に述べる

正直なところ、テイ・エス テックの株主還元姿勢は「褒めるべきか、リスクと捉えるべきか」いつも悩ましいところです。

PBR1倍割れ対策として株価上昇に繋がる可能性はありますが、同時に「もし来期減益になったら、配当性向の高さから真っ先に減配のターゲットになるのでは?」という懸念が拭えません。

もし、我が家がまだ育休や小1の壁という大きなイベントを控えていなければ、リスクを取って多めに投資してもいいかもしれません。でも、今は「家計の守備固め」の時期なので、配当利回りだけに惹かれてリスクを負いすぎるのはNGだと自分に言い聞かせています。魅力的な高配当だからこそ、少額分散で付き合っていくのが、子育て投資家としての現実的な判断かな、と思っています。

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