本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:2026年4月、小1の壁に向けて必要な「電気」の力
こんにちは、みずきです。うちの娘(2020年1月生まれ)が小学校に入学するまで、もう残りわずかとなりましたね。ドキドキと不安が入り混じる時期です。
小学校入学、通称「小1の壁」が目前に迫る今、私たちが最も注力しているのは、家計の"守備固め"です。学童保育や習い事、長期休暇中の出費など、今までにはなかった固定費が増えることを見越して、配当金による安定収入源を確立したいと考えています。
今回注目するのは、FA(ファクトリーオートメーション)関連の専門商社であるスズデンです。利回り4.80%という水準は魅力的なのですが、製造業の設備投資サイクルに左右されやすいビジネスモデルを、私たちの「人生設計」にどう組み込むか、慎重に見ていきたいと思います。
1. 我が家の人生設計シナリオ:小1の壁で月7,000円の配当が欲しい
我が家の最大の家計課題は、2026年4月からの小学校入学に伴う「教育・保育費」の増加です。幸い、共働きで世帯収入は安定していますが、時間的な制約が増える中で、教育の質を落とさずに、精神的な余裕も保ちたいと考えています。
具体的に、小学校入学後、毎月最低限必要な追加費用として、学童保育料や英語、プログラミングなどの習い事の費用で、約7,000円程度を見積もっています。年間で言えば84,000円です。
この「月7,000円の家計サポート」を、個別株の配当金でまかなうのが、この2年間の私の投資目標の一つでした。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 我が家の現在地 | 第一子(6歳、2026年4月小学校入学)。共働き。つみたてNISA/iDeCoは満額運用中。 |
| ○年後の家計課題 | 2026年4月からの「小1の壁」。学童・習い事費用の増加。 |
| その課題を解決するために必要な配当額 | 月7,000円(年間84,000円、税引前) |
2. スズデンで目標配当額を逆算計算する
スズデンの会社予想配当利回りは4.80%(2026年3月期予想)です。
この利回りで年間84,000円の配当(税引前)を得るために必要な投資元本を逆算してみます。
必要投資元本 = 目標年間配当額 ÷ 配当利回り
84,000円 ÷ 0.048 ≒ 1,750,000円
つまり、スズデンの株式を約175万円分保有することで、我が家が必要とする月7,000円の配当収入を得られる計算になりますね。
現在の株価(1,709円/100株)で考えると、最低購入金額は170,900円です。10単元(1,709,000円)保有すれば、目標にほぼ到達できる水準です。最低購入金額が低めなので、少しずつ買い増ししやすいのは、子育て世帯にとって大きなメリットだと思います。
3. スズデンと類似銘柄の比較紹介:FA商社の安定性は?
スズデンは、主に産業用電気機器や制御システムを扱う専門商社です。製造業の工場自動化(FA)や省エネ化のニーズを支える、日本の産業のインフラ的な存在ですね。
製造業の設備投資に景気が連動するため、収益の波があることが特徴です。指標を確認してみましょう。
| 銘柄名(コード) | スズデン (7482) | 比較対象A(同業) | 比較対象B(別セクター) |
|---|---|---|---|
| 業界/主なビジネス | FA/制御機器の専門商社 | 産業機械商社 | 高財務・化学系商社 |
| 直近株価(02/02終値) | 1,709円 | (参考) 1,900円 | (参考) 2,500円 |
| 最低投資金額(100株) | 170,900円 | (参考) 190,000円 | (参考) 250,000円 |
| 配当利回り(予想) | 4.80% | (参考) 4.5% | (参考) 4.3% |
| 配当性向 | 約77.8% (82円/105.37円) | (参考) 55% | (参考) 40% |
| 自己資本比率 | 64.2% | (参考) 70% | (参考) 65% |
| 配当方針 | 業績連動性を持ちつつ、DOE重視の傾向あり | 安定配当+増配志向 | 安定的配当 |
| 収益性の評価(提供データより) | 悪化傾向、安定感に欠ける | 比較的安定 | 安定 |
スズデン(7482)の特性と懸念点
【安定性】
自己資本比率が64.2%と非常に高い水準にある点は、さすが老舗の商社だと思います。有利子負債も増減を繰り返しているものの、財務基盤は強固であり、不況耐性はある程度期待できそうです。子育て世帯の「守りの投資」において、財務の安定性は譲れませんから、この点は評価できます。
【収益性・配当の持続性】
問題は、収益性の悪化傾向です。提供データにも「純利益率と営業利益率は前年同期比で低下し、直近も勢いは鈍い」とあります。そして、会社予想EPS(105.37円)に対する配当(82円)で計算すると、配当性向は約77.8%になります。一般的に配当性向は50〜60%以下が望ましいとされる中で、約78%というのはやや高めです。
もちろん、配当性向は単年度の業績によって大きく変動しますが、もし来期以降も利益が低迷した場合、この82円の配当を維持するのは厳しくなる可能性があります。これは、私たちが頼りにしたい「長期的な家計の現金流」として見ると、少し不安が残るポイントですね。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
我が家の目標「2026年4月の小1の壁を配当で乗り切る」という視点から、スズデンを3つの軸で評価します。
A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
高水準の自己資本比率があるため、すぐに減配する可能性は低いかもしれません。しかし、配当性向が約78%と高めであること、そして収益性が悪化傾向にあることは、将来的な増配や安定性を期待する上での大きな懸念材料です。製造業の景気サイクルに大きく依存するため、長期的に「自動で増え続ける配当」を期待するのは難しいでしょう。
B. 人生設計との適合性:○(悪くない)
目標とする月7,000円(年間84,000円)の配当は、約175万円の投資で実現可能です。これは、私たちの子育て期間中の貯蓄ペースから見て、現実的な目標額だと思います。購入単位が低いので、制度を最大限活用しながら、段階的に目標額に向けて積み立てやすいという点も適合性が高いです。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)
我が家は、夫も私も安定志向です。FA商社という景気敏感株の側面を持つ銘柄を、コア資産として組み込むのは少し抵抗があります。特に、子どもが小さいうちは、突発的な医療費や教育費が必要になる可能性があるため、ポートフォリオ全体で見たときに、景気変動の影響を受けやすい銘柄の比重は抑えたいところです。
よって、スズデンは、ポートフォリオの「守りのコア」というよりも、「景気回復期に利益を享受するためのサテライト」としての役割が適しているかな、という判断になります。
5. みずきの総合評価+判断:景気サイクルの波をどう乗りこなすか
スズデンは、財務の安定性(自己資本比率64.2%)と、魅力的な配当利回り(4.80%)を両立していますが、配当性向の高さと収益性の悪化傾向という弱点も抱えています。
私としては、「小1の壁」という必ずやってくる家計の固定費増に備えるためには、やはりより配当性向が低く、増配の確実性が高い銘柄を選びたいという気持ちが強いです。例えば、過去に分析した高財務の銘柄ユー・エム・シーのような銘柄と組み合わせるなど、リスクを分散する必要があると思います。
しかし、スズデンが扱うFA機器や制御システムは、中長期的に見れば日本の製造業のDX推進において必要不可欠なものです。AIやIoTの進化に伴う設備投資の波に乗れれば、収益は大きく回復するでしょう。実際、世界的なAI市場の拡大は目覚ましいものがあり、例えばエヌビディアのCEOがオープンAIに巨額投資を示唆している(参照:ロイター)というニュースは、製造現場のスマート化への投資がさらに加速する可能性を示唆しています。
我が家としては、目標とする175万円を一気に投資するのではなく、まず最低単元だけ保有してみて、景気回復の兆しや収益性の改善が見られたら、徐々に買い増しを検討する「段階的なアプローチ」が最善だと考えます。
6. 制度活用との組み合わせ:配当控除の活用
我が家はつみたてNISAやiDeCoで、全世界株やS&P500といったインデックスファンドをコアに据えています。これらのファンドは間接的に半導体やハイテク企業を含んでいますが、国内の産業インフラを支えるFA商社はあまりカバーできていません。スズデンは、ポートフォリオの「国内製造業インフラ」枠を補完する役割として有効です。
個別株投資をする際は、制度の活用が非常に重要になります。
- ジュニアNISA(現行制度):もし子ども名義で投資できるなら、配当金が非課税になるため、税効率は抜群に良いです。ただし、スズデンは景気敏感株の側面があるので、非課税枠の「コア資産」として使うのは少しためらわれます。
- 特定口座/一般口座と配当控除:もし特定口座で保有する場合、国内株式の配当金は総合課税を選択し、配当控除を利用できる可能性があります。我が家のように、課税所得がある程度ある共働き世帯の場合、配当控除を適用することで、実質的な税負担を軽減できる場合があるため、この制度の仕組みは理解しておきたいところですね。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
正直なところ、スズデンの「収益性悪化」と「高めの配当性向78%」は、私にとって大きな懸念です。教育費のために配当を頼りにしたいのに、景気が悪化した途端に減配されてしまうと、人生設計が狂ってしまいます。
今の配当利回り4.80%は魅力的ですが、この利回りの裏には「高配当を維持しようとする企業努力」と同時に「利益が不安定であるリスク」が同居していると見ています。
ですので、もしスズデンをポートフォリオに組み込む場合は、年間配当目標84,000円のうち、全てをスズデンに依存させるのではなく、半分は財務が鉄壁で配当性向も低い別の銘柄(例:東京鐵鋼など)に分散させるのが、子育て中の私たちにとってのリスク管理として現実的だと思います。
完璧な銘柄はありません。我が家の人生設計という時間軸と照らし合わせ、このリスクを許容できる範囲で取り入れるかどうか、夫婦で話し合ってみる価値はある銘柄だと感じています。


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