本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:高配当・高財務の「優等生」だけど、配当の持続性は大丈夫?
こんにちは、みずきです!早いもので2026年に入り、株価も高騰傾向ですが、私たちは変わらず、生活を支えるための「高配当株」探しを続けています。
今回は、利回り5.28%と非常に魅力的でありながら、自己資本比率が87.8%と超堅実な財務を持つ、(株)KG情報(9240)について、我が家の人生設計に合うかどうかを徹底的に検証していきたいと思います。
高配当株を探している子育て世代のママにとって、この「高配当+高財務」は夢のような組み合わせに見えますよね。でも、夢を見る前に、この配当が本当に私たちの家計を長期間支えてくれるのか、しっかりチェックが必要です。
1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」
現在、娘(長女)は5歳で年長さん。次の大きな課題は二つあります。
- 課題1:2年後の「小1の壁」対策
学童や習い事など、小学校入学後の出費増に備えたい。 - 課題2:第二子誕生と育休家計のサポート
ちょうど2年後に第二子を迎え、私が育休に入る計画を立てています。その期間、家計の収入が減るのを配当で補いたい。
この二つの課題を同時に乗り切るために、配当金には「生活の安定」を担ってほしいと考えています。
具体的には、育休中の家計で減る収入や、小学校以降の習い事代を補填するため、毎月7,000円(年間84,000円)の配当収入を、2年後に確保することを目標とします。
2. 目標配当額の逆算計算:159万円で月7,000円
この目標額をKG情報(9240)で実現できるかを計算してみましょう。
KG情報(9240)は、地域密着型の求人情報誌や不動産情報誌などのメディア事業が柱の企業ですね。直近のデータは以下の通りです。
- 株価(安値):682円
- 予想1株配当:36.00円
- 予想配当利回り:5.28%
現在の利回り5.28%を基準に、目標年間配当額84,000円を得るために必要な投資額を逆算します。
目標年間配当額:84,000円
必要投資額 = 84,000円 ÷ 0.0528 ≒ 1,590,909円
つまり、約159万円を投資すれば、理論上、税引き前で月7,000円の配当が得られる計算になります。
最低購入代金は68,200円(100株)と少額で手が届きやすいのも魅力ですが、月7,000円を目標にするには約160万円が必要です。我が家の貯蓄ペースだと、今から2年後の育休開始までに、この金額を投資に回すのは十分現実的なラインですね。
3. 複数銘柄の比較紹介:超高財務と高配当のバランス
KG情報(9240)の最大の特徴は、その超強固な財務体質と高利回りの両立です。しかし、高配当株を探すとき、高利回りだけでは判断できません。同じような目標を持つ場合、他にどんな選択肢があるか比較検討してみます。
銘柄A:(株)KG情報(9240)
- 業界・ビジネス:地域密着型の求人広告、不動産情報などのメディア事業。
- 配当利回り:5.28%
- 最低購入代金:68,200円
- 財務安定性:自己資本比率 87.8%(極めて高い!)
- 配当の持続性に関する懸念:
- 収益性(ROE 4.07%)は目安とされる水準を下回っており悪化傾向。
- EPS(会社予想)27.46円に対し、1株配当36.00円。つまり、配当性向が約131%。
<みずきの評価>財務は鉄壁ですが、稼いだ利益を上回る配当を出している状況です。これは、安定的な利益成長が見込めない限り、減配リスクが非常に高いことを示しています。
比較候補:ディフェンシブ高財務銘柄(例:ディーエムエス 9739)
以前検討した銘柄と比較してみましょう。例えば、◎(9739)ディーエムエスも、高財務と高利回りを両立している銘柄でした。
- 比較利回り:6.84%(当時)
- 財務安定性:自己資本比率 77.0%(当時)
- 配当性向:42.8%(当時)
<みずきの評価>ディーエムエスのような銘柄は、KG情報よりも利回りが高く、かつ配当性向が非常に健全(40%台)です。KG情報と比べると、配当の安定性・持続性という点では、ディフェンシブ銘柄の方が信頼性が高いと言えます。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価(KG情報 9240)
KG情報が我が家の人生設計にどの程度フィットするかを、3つの軸で評価していきます。
A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
この銘柄の最大の懸念点が、この配当の持続性です。
自己資本比率87.8%という数値は、企業が倒産しにくい、つまり「本体が潰れるリスクは低い」ことを意味します。これは非常に安心できますよね。
しかし、問題は「配当を出し続けられるか」です。配当性向が131%というのは、現在の事業の収益力だけで配当を賄えていない状態です。一時的に内部留保を取り崩したり、特別利益に頼ったりしている可能性があります。
他社の例を見てみましょう。別の高配当株として注目されるミロク情報サービス(9928)は、中期経営計画で「連結配当性向30~40%を目安に累進的配当を実施する」という方針を発表しています。(出典:Yahoo!ファイナンス)。
多くの安定企業が30%〜50%程度に設定している中で、KG情報の131%は、「このまま収益が悪化すれば、減配せざるを得ない」というサインだと受け止めるべきでしょう。
B. 人生設計との適合性:△(育休中の「コア」には不向き)
目標額159万円で月7,000円の配当が実現できる点は、適合性が高いです。投資効率は抜群です。
ですが、この配当は「2年後の育休中の生活費を補う」という、我が家にとって非常に重要な役割を担う予定です。もし、育休に入ったタイミングで業績悪化に伴う減配が発表されたら、家計計画は狂ってしまいますし、何より精神的なプレッシャーになります。
配当の確実性が「安定」を求める人生設計の軸と少しズレてしまうため、適合性は低めと判断します。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:◎(高財務が保険になる)
一方で、財務の安定性(自己資本比率87.8%)は、我が家のリスク許容度には非常に合致しています。もし株価が下がっても、この企業が潰れるリスクは極めて低いので、長期保有する上での安心感は大きいです。
ただし、株価は業績に連動するため、収益性が改善しなければ株価が低迷する可能性はあります。
我が家の場合、KG情報を「コア資産」(絶対減配しないでほしい生活の柱)ではなく、「サテライト資産」(高利回りを狙う挑戦枠)として少額保有するなら、許容できるリスクレベルだと考えられます。
5. みずきの総合評価+判断
KG情報(9240)は、「超高財務」と「高利回り」という魅力的な二面性を持つ一方で、現在の「収益性の悪化と高すぎる配当性向」という大きな弱点も抱えています。
結論として、我が家が掲げる「2年後の育休中に月7,000円の安定配当を得る」という目標において、KG情報は「単独でコアを担わせるにはリスクが高すぎる」と判断しました。
もし投資するならば、以下のような戦略を取るべきだと考えます。
- 安定性の高い銘柄と組み合わせる:配当性向が30〜50%程度の超ディフェンシブ銘柄(利回り4%台)に7割を投資し、KG情報のような高利回り銘柄に3割を投資することで、ポートフォリオ全体の利回りを高める。
- 目標時期を遅らせる:2年後という急ぎの目標に使うのではなく、5年後、10年後といった長期視点で、業績回復を期待しつつ、今の割安なPBR(0.85倍)と高配当を享受する戦略。
特に、地域密着型のメディア事業はインターネット広告やAIによる最適化が進む現代において、構造的な成長性を確保するのが難しい面もあります。長期の安定性を求める私たちにとっては、この企業の今後の収益回復シナリオを慎重に見極める必要がありますね。
6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAとの親和性
KG情報のような高利回り銘柄こそ、非課税制度の恩恵を最大限受けるべきだと思います。
特に、娘の教育資金を準備するためのジュニアNISAとの相性は抜群です。
先述の通り、KG情報の配当利回りは5.28%です。通常、この配当金には20.315%の税金がかかります。例えば、年間84,000円の配当を受け取った場合、約17,000円は税金で引かれてしまいます。
これをジュニアNISA(現行制度では2023年末で新規投資終了ですが、2024年からの新NISA制度でも子どもの教育費を見据えた利用は可能です)で運用すれば、配当金が全額非課税になります。
もしこの銘柄が減配リスクなく配当を維持できたとして、10年間保有し続ければ、税金分だけで17万円も多く手元に残る計算です。この非課税メリットは、高利回り銘柄でこそ最大限に活かされるのですよね。
我が家では、成長性の高い銘柄はつみたてNISAでS&P500などに投資し、個別株の高配当枠はジュニアNISAや特定口座で分けて持つようにしています。KG情報のように「PBRが低く(0.85倍)」「財務が盤石」な銘柄は、PBR改善期待も含めて、子どもの将来資金を作るための「種まき枠」として検討する価値はあると思います。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
正直なところ、利回り5.28%でPBR0.85倍、そして自己資本比率が87.8%というのは、非常に魅力的な「バリュー株」の条件を満たしています。
夫とも相談したのですが、やはりネックは配当性向131%。現時点では、この企業が「株主還元を非常に重視している」証拠と捉えることもできますが、それが「無理をしている」状況でないか見極める必要があります。
地域密着型メディアという事業の特性上、景気や地域の人口動態に業績が左右されやすいです。もし今後、地方経済が大きく冷え込むことがあれば、収益性がさらに悪化し、この高配当は真っ先にターゲットになり得ます。
そのため、我が家では、もしKG情報に投資するなら、すぐに月7,000円の配当を期待するのではなく、まずは少額(100株〜300株程度)を購入してみて、今後の四半期決算でEPS(1株当たり利益)の改善傾向が見られるかを、しっかりウォッチしていくのが賢明だという結論になりました。
高配当株投資は、ただ利回りを見るだけでなく、その「持続性」を支える企業の体力をしっかり見極めることが大切だと、改めて感じさせられた銘柄でしたね!
また次の分析も頑張りますね!


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