△(3423)エスイー : 4.55%配当で小1の壁月8千円目標もPER151倍、家計防衛に懸念

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:不安定な収益でも、生活防衛隊として活躍できるか?(3444)エスイーの評価

こんにちは、みずきです。娘が小学校入学を目前に控えている今、家計の「小1の壁」対策として、安定した配当収入を得ることに集中しています。

今回注目したのは、プレストレストコンクリート(PC構造物)を扱うエスイー(3444)です。この銘柄、なんと予想配当利回りが4.55%と魅力的ですよね。インフラ関連の事業は安定しているイメージがありますが、数字を詳しく見ると、ちょっと気になる点も出てきました。

特に、予想PERが150倍超という異例の高さなんですよ。これは「高配当だけど収益が不安定」という、ハイリスク・ハイリターンの兆候かもしれません。でも、子育て世代の私たちにとって、この高配当は「家計の守備」として現実的に組み込めるのでしょうか?

私の「人生設計」という視点から、このエスイーをどう評価するか、具体的に計算しながら見ていきたいと思います。

我が家の人生設計シナリオと必要な配当額

我が家は、娘(2020年1月生まれ、現在6歳)が2026年4月に小学校に入学します。このタイミングで、家計に大きな負担がかかることが目に見えています。

「小1の壁」の具体的な出費として、学童保育や習い事、特に春休み・夏休みといった長期休暇中の出費増を見込んでいます。夫と話し合った結果、まずはこの変動費を、月々の配当金で賄いたいと考えています。

  • 我が家の現在地: 長期資産(つみたてNISA/iDeCo)での土台作りは順調。現金貯蓄も確保。
  • 2026年4月からの家計課題: 小学校入学に伴う追加費用(学童・習い事)
  • その課題を解決するために必要な配当額(目標): 月額8,000円(年間96,000円、税引き前)

この月8,000円があれば、娘が学童に通いながら週1回公文のような習い事をする分の費用を、完全に配当金でカバーできるイメージです。投資目標が明確だと、銘柄選定もブレずに済みますね。

目標配当額の逆算計算:エスイー(3444)で実現するには

目標とする年間配当額96,000円を、エスイーの予想利回り4.55%で逆算して、必要な投資元本を計算してみます。

項目 数値
目標年間配当額(税引き前) 96,000円
候補銘柄の配当利回り(エスイー予想) 4.55%
必要投資元本(逆算) 約2,109,890円
記事執筆時点の株価(01/30) 289円
最低購入代金(100株) 28,900円

約211万円の元本を用意できれば、理論上は小1の壁で必要な月8,000円の配当収入を得られる計算になります。

200万円強という投資額は、我が家の余剰資金と照らし合わせると決して小さくありません。だからこそ、「本当にこの銘柄で大丈夫か?」という安定性を厳しくチェックする必要がありますね。

(3444)エスイーの事業概要と株価指標

企業の簡単な紹介:インフラを支えるPC構造物

エスイーは、プレストレストコンクリート(PC)構造物の設計・施工・製造販売を手掛ける企業です。PCとは、あらかじめ圧縮力を加えることで、通常のコンクリートよりも強度や耐久性を高めたもので、橋梁や高速道路、原子力関連施設など、非常に高い安全性が求められるインフラに利用されています。

社会インフラの老朽化が進む日本において、補修・更新需要は底堅いと期待できるセクターですね。安定した公共事業やインフラ投資が続く限り、ビジネスの土台はしっかりしているように見えます。

主要な財務・株価指標(2026/01/30時点)

項目 エスイー (3444) みずきの評価ポイント
株価 289円
配当利回り(会社予想) 4.55% 高水準で魅力的
1株配当(会社予想) 13.00円
最低購入代金(100株) 28,900円 手を出しやすい金額
PER(会社予想/連) 151.32倍 異常値。収益性に大きな懸念あり。
PBR(実績/連) 0.80倍 純資産に対して割安(PBR1倍割れ)
自己資本比率(実績/連) 44.0% 財務安定性は比較的良好

収益性・安定性の検証(リスク評価)

エスイーの数字で最も注意すべきは、PERが151倍という異常に高い水準にある点です。これは、予想EPS(1株あたり利益)が1.89円と非常に低いことに起因します。

〈収益性〉は「悪化、不安定」と判断されており、直近の利益率が低下し、ROE(株主資本利益率)も一般的に望ましいとされる8%を下回る局面が増えているとのこと。利益のブレが大きいと、配当の原資が不安定になりやすいのが心配です。

一方、〈安定性〉は「やや安定」しており、自己資本比率44.0%は、しっかりした財務基盤を示しています。有利子負債も減少傾向にあるため、本業の収益が改善すれば、PBR0.80倍という割安感からも再評価される可能性はあります。

つまり、エスイーは「財務は堅いけれど、直近の稼ぐ力が非常に弱っている」状態だと言えますね。この高利回りは、安定した利益成長に基づくものではなく、「今期たまたま配当を維持している」結果かもしれません。この点は、長期で配当を頼りにする私たち子育て世代にとっては大きなリスク要因となります。

複数銘柄の比較紹介:同じ目標を実現するための選択肢

エスイーの利回り(4.55%)は魅力的ですが、収益の不安定さが気がかりです。同じ目標年間配当96,000円(月8,000円)を実現するために、他のインフラ・建材関連の高配当銘柄と比較してみます。

過去記事で紹介した銘柄の中から、インフラ・製造系で安定性が期待できる銘柄を比較対象として採用します。

銘柄名(コード) 配当利回り 配当性向(目安) 財務安定性 増配トレンド 備考(家計貢献の現実性)
エスイー(3444) 4.55% ※PER異常値 ○ (自己資本比率44.0%) △ (収益不安定) 必要投資額 約211万円。高配当だが、収益が低迷しており減配リスクを強く意識すべき。
東京鐵鋼(5445) 4.86% 30%台 ◎ (高水準) 必要投資額 約198万円。鉄鋼業だが財務が極めて安定しており、守備固めに適している。
合同製鐵(5410) 4.43% 30%台 ◎ (高水準) 必要投資額 約217万円。低PBR改善期待もあり、配当性向が低く安定感がある。

こうして比較すると、エスイーは利回りこそ高いものの、PERや収益性の不安定さから、東京鐵鋼(5445)や合同製鐵(5410)といった、配当性向が低く財務が盤石な同業他社に比べて、配当の持続性に不安が残ります。

我が家の「月8,000円を確実に得たい」という人生設計上のミッションを考えると、収益が不安定な銘柄に211万円を投じるのは、ややリスクが高い判断だと感じますね。

外部ニュース:インフラ需要の文脈をどう読むか

エスイーはインフラ関連ですが、日本の老朽化対応だけでなく、新たなインフラ需要があるかも気になりますよね。今回、外部ニュースで興味深い情報がありました。

外部記事:SuperX Commences Production at First Global Supply Center – IT Business Net

これは、AIデータセンターのインフラソリューションを提供するSuperX AI Technologyが、日本(三重県津市)でグローバル供給センターの生産を正式に開始したというニュースです。データセンターやAIインフラの構築には、強固な基礎工事や建材が不可欠です。

エスイーのようなPC構造物技術を持つ企業にとって、こうした最先端のITインフラ需要は、今後の成長ドライバーになる可能性があります。

ただし、今のところエスイーの業績にはまだ反映されていないようです(PERの異常値が示すように)。このニュースは、エスイーが今抱えている収益の不安定さが「一時的なもの」で、将来のインフラ特需で持ち直す可能性を示唆している、と希望的に捉えることもできるかもしれません。しかし、投資判断は希望的観測ではなく、現在の数字に基づいて冷静に行うべきですね。

みずきの「人生設計マッチ度」評価

現時点の収益の不安定さを踏まえ、エスイーが我が家の家計目標にどれだけマッチするかを評価します。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

予想利回りは4.55%と高水準ですが、最大の懸念は収益の不安定さです。PERが150倍を超え、EPSが極めて低い状態では、この13円配当を持続させるための利益的な裏付けが弱いと言わざるを得ません。

自己資本比率が高いおかげで、すぐに倒れるような心配はありませんが、「配当を安定して出し続ける力」という点では、心もとない評価になります。増配トレンドどころか、減配リスクを常に意識する必要があります。

B. 人生設計との適合性:△(微妙)

目標は「2026年4月からの小1の壁対応(月8,000円)」です。これは、何が何でも確実に得たいキャッシュフローです。

エスイーは利回りが高いため、約211万円で目標額を達成できる現実的なラインではあります。しかし、配当に確実性を求めるこの時期に、収益の波が激しい銘柄を主力に据えるのは不向きだと感じます。

もしポートフォリオのごく一部(例えば50万円程度)を、将来のインフラ復興期待枠として持つなら良いかもしれませんが、家計の必須出費を賄う「守りの配当」としてはリスクが高いと判断します。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)

我が家はまだ子育て費用が本格化する入口にいます。生活防衛資金は確保していますが、一度大きな含み損を抱えたり、目標時期に減配されたりすると、計画が大きく狂います。

エスイーはPBRが1倍を割っており割安感はありますが、業績低迷が長引く可能性も考慮すると、これを主力に据えるのは、今の私たちには「やや緊張感がある」投資になります。もう少し収益が安定し、PERが正常化してから検討するのが理想的だと思います。

制度活用との組み合わせ戦略:税効率を高めるために

エスイーのような「業績が不安定で、一時的に高配当になっている銘柄」を扱う場合、税制優遇の活用はさらに重要になります。

  • ジュニアNISA(現行制度)活用: もし娘名義で投資できる枠が残っている場合、配当金が非課税になるのは大きなメリットです。エスイーのように配当の持続性に懸念がある場合でも、非課税で受け取れる期間が長ければ、税効率は高まります。ただし、現行のジュニアNISA制度は終了が近づいており、新たな制度設計が必要です。
  • 配当控除の活用: エスイーは内国株式ですので、特定口座や一般口座で保有した場合、総合課税を選択すれば「配当控除」を利用できます。配当控除は、所得税と住民税が合わせて最大10%程度戻ってくる制度です。この銘柄の場合、配当の持続性がリスクなので、少しでも手取りを増やせる制度は活用したいところです。

我が家は、小1の壁対策で得た配当金は、そのまま学費や習い事費に充てる予定です。この場合、配当の「税引き後手取り額」を最大化することが重要になります。

総合評価と我が家の判断

エスイー(3444)は、利回り4.55%、PBR0.80倍、自己資本比率44.0%と、一見すると魅力的な高配当・低PBR銘柄です。しかし、予想PERが151倍という数字は、直近の収益が極端に低迷していることを意味しており、家計の「守り」として頼るには不安が大きすぎます。

我が家の目標である「2026年4月からの月8,000円の確実な配当収入」をこの銘柄だけで達成しようとすると、減配リスクを抱え込みすぎることになります。収益のブレが大きい銘柄は、景気敏感株や成長株としてポートフォリオの「攻撃的」な部分に組み込むべきで、我が家のような「防衛的」な目的に使うべきではありません。

結論:

現時点では、エスイーへの集中投資は見送ります。代わりに、同じインフラ・建材セクターで、配当性向が低く、財務の安定性が確認できている銘柄(例:東京鐵鋼(5445)など)を軸に、小1の壁対策を進めるのが、私たちの人生設計には合致していると考えます。

もしエスイーに投資するとしても、それは目標配当額を賄うためではなく、「低PBRでいずれ収益が回復した場合のキャピタルゲインと、高利回りによる短期的なリターン」を狙う、少額のサテライト枠に留めるのが賢明だと思います。完璧な銘柄はないけれど、私たちの計画を危うくする可能性が高い銘柄は、今は避けるべきですよね。

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