はじめに
子育てママ投資家みずきです。いつもありがとうございます。
今回は、景気敏感株の中でも特に注目度の高い鉄鋼セクターから、合同製鐵(5410)を我が家の人生設計に組み込むとしたらどうなるか、徹底的にシミュレーションしてみたいと思います。
鉄鋼銘柄って、PBRが低くて高配当なことが多いのですが、収益の波が大きいのが特徴ですよね。景気変動の激しいセクターで、私たち子育て世帯の「守りの家計」をどうやって支えてもらうのか。その戦略を深掘りしてみますね。
この銘柄はPBR(株価純資産倍率)が驚くほど低い水準で、将来的な資本効率の改善期待もあるわけですが、本当に私たちのように長期安定的な配当収入を求める投資家に合っているのか、一緒に考えていきましょう。
もちろん、本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
シナリオ設定:我が家の人生設計における課題
我が家の最大の家計イベントは、娘が小学校に入学する2026年4月です。現在2026年1月ですから、もうすぐですね。
我が家の現在地と家計課題
- 娘(もうすぐ6歳)が小学校に入学します。
- 家計の課題は、有名な「小1の壁」です。特に、学童保育料、習い事費用の増加、そして長期休暇中の出費増が予想されます。
- 夫と私、どちらもフルタイムで働いているため、学童や習い事など、外部サービスへの支出は不可避だと考えています。
この「小1の壁」による家計負担増を乗り切るために、配当収入で月々1万円の現金流を作ることを目標とします。これは、学童と習い事の一部をカバーできる現実的な金額だと考えています。
その課題を解決するために必要な配当額
目標年間配当額:10,000円 × 12ヶ月 = 120,000円(税引前)
この12万円を、数年かけてNISA制度などを活用しながら積み上げていきたいと考えています。
目標配当額の逆算計算
では、この目標年間配当額120,000円を実現するために、今回注目している合同製鐵(5410)にどれくらいの資金が必要になるのかを計算します。
合同製鐵の会社予想配当利回り(2026/01/26時点):4.43%
必要投資額 = 目標年間配当額 ÷ 予想配当利回り
必要投資額 = 120,000円 ÷ 0.0443 ≒ 2,708,800円
最低購入金額が406,500円(100株)ですから、もし全額を合同製鐵に投入すると仮定した場合、約271万円の資金が必要になります。私たちはつみたてNISAで米国ETFやインデックス投資をコアに据えているため、この271万円を個別株に集中させるのはリスクが高いと感じます。しかし、鉄鋼セクターの波に乗りつつ、PBR改善期待でキャピタルゲインも狙うなら、ポートフォリオの一部として検討する余地はありそうですね。
複数銘柄の比較紹介:景気敏感セクターの選択肢
合同製鐵は電炉メーカーの最大手クラスです。電炉は、高炉と異なり鉄スクラップを原料とするため、建設・土木などの需要動向に強く左右されます。景気動向で収益が大きく変動する傾向があるため、配当の安定性については慎重な検討が必要です。
ここでは、合同製鐵を主軸に、鉄鋼セクターの他の大手や、同じく高配当・安定性に優れた異業種銘柄を比較して、合同製鐵のポジションを確認します。
比較銘柄データ(2026/01/26周辺データに基づく)
| 銘柄 | 合同製鐵 (5410) | JFEホールディングス (5406) | 東海リース (9761) |
|---|---|---|---|
| 業界・事業 | 鉄鋼(電炉最大手) | 鉄鋼(高炉大手) | 建設用機械器具リース |
| 配当利回り(予想) | 4.43% | 約4.5%(概算) | 4.57%(参考) |
| PBR(実績) | 0.43倍 | 約0.6倍(概算) | 0.6倍台(参考) |
| 自己資本比率 | 52.8% | 約40%台(概算) | 50%超(参考) |
| 予想配当性向 | 約30.9% | 約50%超(概算) | 約40%台(参考) |
| 最低投資金額 | 406,500円 | 約20万円台(概算) | 約15万円台(参考) |
合同製鐵(5410)の特徴と懸念点
【魅力:圧倒的な低PBRと低い配当性向】
合同製鐵の魅力は、何といってもPBR 0.43倍という水準の低さです。これは、解散価値以下に評価されていることを示します。東証からのPBR改善要請もあり、今後、自社株買いや増配といった株主還元策が強化される期待が持てます。
さらに、予想配当性向が約31%と非常に低いです。収益性が「悪化傾向で不安定」という情報はあるものの、この水準であれば、多少業績が落ち込んでも減配せずに配当を維持できる体力があると判断できます。予想EPSは581.22円に対して、配当は180円ですから、かなりのバッファがありますね。これは、私たちが最も重視する「配当の持続性」において大きな安心材料です。
【懸念点:収益の不安定さ】
一方で、収益性の指標を見ると「悪化傾向で不安定」という評価があります。鉄鋼セクターは原材料(鉄鉱石や鉄スクラップ、エネルギー)価格と需要(建設・自動車)の波に晒されやすいです。配当性向が低いとはいえ、連続して赤字が続くような事態になれば、さすがに配当維持は難しくなります。
比較対象として挙げたリース業の東海リース(9761)などと比べると、事業の安定性では劣ります。東海リースは景気後退時でも一定のストック収入が見込めますが、合同製鐵は景気の波をダイレクトに受けるため、投資判断においては「リスク枠」での組み込みが必要だと感じています。
外部ニュースの分析:鉄鋼市場を取り巻く環境
鉄鋼メーカーの業績を左右するのは、製品の需要と、原材料価格です。合同製鐵は電炉メーカーですが、業界全体の環境を把握することは重要ですね。
ここでは、鉄鋼の主要な原材料である鉄鉱石の動向に関するニュースを見てみます。
BHP ships Jimblebar iron ore to Malaysia, Vietnam as China ban stalls sales – Reuters https://www.reuters.com/world/asia-pacific/bhp-ships-jimblebar-iron-ore-malaysia-vietnam-china-ban-stalls-sales-2026-01-23/
Summary: BHP Groupが中国との契約紛争により販売を差し止められた鉄鉱石をマレーシアやベトナムに振り向けている。中国での在庫は増加傾向にある。
このニュースは高炉メーカー(日本製鉄、JFEなど)が主に使う鉄鉱石市場の話題ですが、鉄鋼業界全体の需給バランスや中国経済の動向を示唆しています。
中国経済の失速や不動産不況は、鉄鋼需要を大きく押し下げます。鉄鉱石の在庫が増加し、BHPが他の国に販売先を探している状況は、鉄鋼原材料価格に一時的な下押し圧力をかける可能性はありますが、同時に、最終製品(鉄筋など)の需要が世界的に弱い可能性を示しています。
合同製鐵は主に国内の建設需要に依存していますが、世界的な鉄鋼市況の悪化は、国内価格にも影響を及ぼします。つまり、PBRが低い今の状況は、単に割安だからというだけでなく、景気敏感セクター特有の「将来の業績不安」を市場が織り込んでいる結果だと考えるべきですね。
みずきの「人生設計マッチ度」評価
この不安定な環境下で、合同製鐵(5410)が我が家の家計目標(小1の壁対応:月1万円)にどれだけ貢献できるかを評価します。
A. 配当の持続性・成長性:安定性は高いが、成長性は市場次第
合同製鐵の最大の強みは、配当性向の低さ(約31%)と自己資本比率の高さ(52.8%)です。収益性は不安定ですが、財務体質が盤石であるため、多少の景気後退があっても、配当を維持する体力は十分にあると考えられます。
しかし、「成長性」という点では、鉄鋼業界全体が成熟市場であり、増配は業績連動になりがちです。配当性向が低いのは、将来の設備投資や景気後退に備えているからでしょう。急激な増配は期待しにくいですが、10年単位で今の配当水準を維持してくれる可能性は高いです。
評価:○(まあ大丈夫)
B. 人生設計との適合性:PBR改善期待が子どもの将来資金に繋がるか
目標配当額(月1万円)達成に必要な約271万円という投資額は、私たちにとって「コア」として全てを投じるには重いです。しかし、合同製鐵はPBRが0.43倍と極端に低いので、東証からの要請で企業価値向上に本腰を入れた場合、株価が大きく上昇する可能性を秘めています。
このPBR改善によるキャピタルゲインは、将来的な子どもの大学費用など、まとまった出費に備える「成長枠」として考えることができます。今のところ、2026年の小1の壁対策(短期現金流)と、10年後の大学費用(長期成長)の二つの役割を持たせられる可能性があるのが魅力です。
評価:◎(ぴったり)
C. 我が家のリスク許容度との整合性:中核ではない「サテライト」銘柄として
私たちのコア(中核)資産は、つみたてNISAやiDeCoで全世界株や米国株に分散投資しており、この安定分散投資こそが家計の土台です。個別株は、景気敏感なセクターへの集中投資は避けたいところ。
合同製鐵は、高配当かつ高財務ですが、収益の波があるため、ポートフォリオ全体のリスクを押し上げる要因になります。したがって、全資産に対する比率を抑えた「サテライト」枠として、全体の5%未満程度で保有するのが現実的だと判断します。
評価:△(やや緊張感ある)
制度活用との組み合わせ戦略
高配当株投資において、税制優遇制度の活用は必須です。特に合同製鐵のような国内個別株の場合、ジュニアNISA(現行制度)や、新NISAの成長投資枠を活用することで、配当金にかかる約20%の税金が非課税になります。
ジュニアNISAでの活用
娘のジュニアNISA口座は、2023年で新規投資は終了しましたが、払い出し制限が撤廃されているため、非課税で保有し続けることが可能です。もしこの合同製鐵をジュニアNISAで保有できれば、配当金12万円がそのまま非課税で子どもの教育資金として確保できます。
非課税の配当金は、娘が18歳になるまで再投資することで複利効果を高めることもできますし、急な出費(中学受験費用など)が発生した際に非課税で引き出すことができます。非常に有効な手段だと思います。
配当控除について
もし特定口座や一般口座で保有する場合、国内株式の配当金は「配当控除」の対象になります。これは、所得税の総合課税を選択することで、一定の条件のもと税負担が軽減される仕組みです。
私たちのように所得税率が高い共働き世帯の場合、配当控除の恩恵は大きいですが、総合課税を選択すると国民健康保険料や介護保険料の算定に影響が出ることがあります。我が家の場合は、配当控除を利用する際は、必ず夫婦でどちらの名義で保有するか、そして全体の所得との兼ね合いをシミュレーションする必要があると感じています。
みずきの総合評価+判断
合同製鐵(5410)は、景気敏感セクターでありながら、極めて低い配当性向と高水準の自己資本比率を両立している点が魅力的です。これは、私たちが最優先する「配当の安定性」に対する防御力が高いことを意味します。
短期的には、小1の壁で必要な月1万円のキャッシュフローを、4.43%という高利回りで作る土台を担ってくれます。
長期的には、PBR 0.43倍という割安水準が将来的な株価改善(キャピタルゲイン)の余地を残しており、これが娘の大学進学費用の大きな助けになる可能性も秘めています。
みずきの結論:成長投資枠で「PBR改善」期待込みで少量保有を検討
「景気変動リスク」は認識しつつ、そのリスクを圧倒的な低PBRと低い配当性向がカバーしていると判断します。
今のところ、この銘柄に目標額の271万円全てを投じるのはリスクが高すぎるので、まずは100株(約40万円)を新NISAの成長投資枠で保有し、配当金(年間18,000円、税引前)を非課税で得ながら、株価改善の動向をじっくり見守るのが最善策だと考えます。
景気敏感株は、景気後退局面でさらに買い増すチャンスが来るかもしれません。今は、私たちの家計の土台(つみたてNISA)を崩さない範囲で、少しずつ高配当・低PBR銘柄を取り入れていくのが、「完璧を目指さない」私たち流のやり方ですね。
懸念点と迷い
鉄鋼セクターは、環境規制の強化や脱炭素のトレンドによって、今後大きな構造転換を迫られる可能性があります。この「電炉」という技術が、将来の環境変化にどう適応していくのかは、継続的にチェックしなければなりません。目先の高配当利回りや低PBRだけに目を奪われず、長期的な事業の持続性についても夫と話し合っていきたいと思っています。
鉄鋼セクターのような業績が不安定な銘柄を持つ場合は、家計の守備固めとなる安定的なリート(例えば、以前紹介したイオンリート投資法人など)や、高財務の安定企業(ヨータイなど)と組み合わせて保有することで、ポートフォリオ全体の安定性を保つようにしています。
いつも最後まで読んでくださり、ありがとうございます!


コメント