△(3665)エニグモ : 6.37%高利回りも、小1の壁月5千円は減配リスクと適合性

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:子どもの「小1の壁」対策、利回り6%超え銘柄は頼れる?

こんにちは、みずきです。2026年がスタートして、また一歩、娘の小学校入学が近づいてきました。娘は今5歳で年長さん。いよいよ「小1の壁」が現実味を帯びてきて、学童や習い事の費用をどう工面しようか、夫婦で話し合うことが増えました。

我が家では、この入学準備期間を乗り切るために、配当金で月5,000円〜7,000円程度のキャッシュフローを作ることを目標にしています。

そんな中、新年の高配当銘柄リストをチェックしていたら、とんでもなく高い利回りを示す銘柄を見つけました。(株)エニグモ(3665)です。なんと、会社予想の配当利回りが6.37%(2026年1月5日終値ベース)!

一見すると、この利回りなら我が家の家計目標達成は簡単に見えますが、投資の世界はそんなに甘くありません。今回は、このエニグモという銘柄を、高い配当利回りという「魅力」と、その裏に潜む「減配リスク」の両面から、我が家の人生設計に組み込めるか考えてみますね。

1. シナリオ設定:月5,000円の教育費をどう確保するか

まず、エニグモを検討する背景にある、我が家の具体的な家計シナリオを確認します。

  • 我が家の現在地: 娘5歳(年長)、私は正社員で勤務中。第二子を検討中ですが、まずは娘の小学校入学(約1年半後)に備えたい。
  • 1年半後の家計課題(小1の壁): 学童保育料、そして放課後の習い事(ピアノやスイミング)の費用が増加します。
  • 必要な配当額: 増える教育費のうち、毎月5,000円(年間60,000円)を配当金で賄いたい。これが精神的な安心につながると思っています。

この「年間60,000円の配当」という目標に対して、エニグモの利回り6.37%がどれほど現実的か逆算してみましょう。

2. 目標配当額の逆算計算:100万円で実現?

目標年間配当額:60,000円

エニグモの会社予想配当利回り:6.37%

もしこの利回りが続くならば、必要な投資額は…

必要投資額 = 60,000円 ÷ 6.37% ≈ 941,915円

つまり、約95万円を投資すれば、税引前で月5,000円の配当が得られる計算になります。エニグモの株価は1単元(100株)あたり約47,100円(2026年1月5日時点)なので、約20単元で実現可能です。

100万円以下で月5,000円の家計サポートができるのは非常に魅力的。でも、ここで立ち止まらなければいけないのが、「この高利回りは続くのか?」という問題です。

3. エニグモ(3665)のビジネスと高配当の真実

(1)企業概要と指標

エニグモは、海外のパーソナルショッパー(バイヤー)と顧客を結びつけるCtoCのECプラットフォーム「BUYMA(バイマ)」を運営しています。海外の最新ブランド品やレアなアイテムを購入できるのが強みで、私もたまに利用しています。

財務指標を見てみると、安心できる点と大きな懸念点が混在しています。

【エニグモ(3665)の主な指標】(2026年1月5日時点)

  • 株価(始値):471円
  • 配当利回り(会社予想):6.37%
  • PBR(実績):1.47倍
  • 自己資本比率(実績):78.9%(非常に高い)
  • PER(会社予想):48.31倍(非常に高い)
  • 収益性:悪化傾向、営業利益率・純利益率は直近マイナス
  • 1株配当(会社予想):30.00円
  • EPS(会社予想):9.75円

自己資本比率が80%近くもあり、財務基盤は非常に堅固です。倒産リスクなどは低いと考えられますね。しかし、問題は**収益性**です。EC事業は競合が多く、直近は利益率が悪化し、EPS(1株あたり利益)も不安定です。そして、何より注目すべきは、この高配当の裏側にある「配当性向」です。

(2)「高すぎる」配当性向が示すリスク

配当性向は、企業が稼いだ利益のうち、どれだけを株主への配当に回しているかを示す指標です。一般的に、高配当株でも60%以下が望ましいとされています。

エニグモの予想配当性向を計算してみると…

配当性向 = 1株配当(30.00円) ÷ EPS(9.75円) ≈ 307.7%

なんと、予想利益の3倍以上を配当に回す計画です。これは、「利益を大幅に上回る配当」を出している、つまり自己資本を取り崩して配当を捻出している状態を意味します。この30円配当は、継続的な事業利益に基づいたものではなく、一時的な「記念配当」や「株主還元強化」といった特殊な事情によるものだと判断すべきでしょう。

事実、この高利回りは、新年早々、高配当銘柄として注目されていましたね。

新年【高配当利回り】狙える銘柄リスト <新春特別企画>(ミラースR) 2026年01月04日[株探] – みんかぶ

リストに載るのは嬉しいことですが、この高利回りは「危ない高配当」と認識すべきです。来期以降、業績が回復しなければ、配当は大きく減らされる(減配される)可能性が極めて高いということですね。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

このエニグモの特殊な配当状況を踏まえて、我が家の人生設計との適合性を3つの軸で評価してみます。

A. 配当の持続性・成長性:×(リスク極めて高い)

「この配当は、10年単位で続き、増えるか?」という視点で見ると、答えは**「続かない」**です。配当性向300%超えは異常値であり、来期、または再来期には、利益水準に合わせて配当が大幅にカットされる可能性が高いです。

例えば、配当性向を一般的な50%に戻すとしたら、配当は9.75円 × 50% ≈ 4.8円程度にまで下がるかもしれません。もしそうなると、利回りは1%程度に急落します。

評価:×(持続性に大きな懸念)

B. 人生設計との適合性:△(計画には組み込みにくい)

我が家の目標は「1年半後の小1の壁に向けて、月5,000円の安定収入を確保すること」です。もしこの銘柄に100万円を投じて、目標達成直前で減配されてしまうと、家計計画が崩れてしまいます。

エニグモは、子育て家計が「コア資産」として頼るべき銘柄ではありません。安定的なキャッシュフローを求める我が家の人生設計には、あまり適合しないと言わざるを得ません。

評価:△(短期的なボーナスなら可、安定性は低い)

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(チャレンジ枠として少額ならOK)

もし私が独身で、ハイリスク・ハイリターンを追求できる状況なら、エニグモの株価が底打ちした可能性に賭けるのは面白いかもしれません。しかし、今は子育て中で、守りを固める時期です。

もしエニグモに投資するならば、減配されても、株価が急落しても、家計全体に影響のない「チャレンジ枠」として、投資額を極めて低く抑えるべきでしょう。我が家全体のポートフォリオの1〜2%程度に留めるのが賢明だと考えます。

評価:△(コアではなくサテライトの一部として)

5. みずきの総合評価と、我が家の具体的な判断

結論として、エニグモは**「月5,000円を継続的に家計に組み込む」という目標の達成には不向き**だと判断します。

高利回りではありますが、その持続性が極めて低いため、安定的なキャッシュフローとは言えません。もしこの配当を当てにしてしまうと、来年になって「配当が急に減ったから、習い事を一つやめよう」といった事態になりかねず、それは避けたいです。

【代替案:安定高配当銘柄との組み合わせ】

もしエニグモの成長性や財務の堅固さ(自己資本比率78.9%)に魅力を感じるなら、以下のような戦略がいいかな、と私は考えます。

  1. 安定の柱(70%): 月5,000円目標の大部分(例:月3,500円分)は、財務が安定し、配当性向が低く、増配トレンドのある銘柄(利回り3.5%程度)で固める。過去に紹介した銘柄でいえば、(7148)FPG のように高利回りながらビジネスモデルが安定している銘柄も選択肢に入ってきます。
  2. チャレンジ枠(30%): 残りのお金でエニグモを購入し、一時的な高配当と、BUYMAの今後の成長(株価回復)に期待する。

例えば、目標投資額100万円のうち、エニグモには20万円程度の投資に抑え、残りの80万円は減配リスクの低い銘柄に振り向ける。これなら、エニグモが減配しても家計全体への影響は最小限に抑えられます。

6. 制度活用との組み合わせ:NISAで高配当ボーナスを狙う

エニグモのように、一時的に異常な高配当が出る場合、税制優遇制度の活用が非常に重要になります。

この30円という高配当(利回り6.37%)をもし受け取るなら、ぜひ**NISA枠**を活用したいですね。NISA枠であれば、通常約20%かかる税金が非課税になります。

例えば、100株(約4.7万円)持っているとして、配当金3,000円を受け取った場合、NISA枠ならそのまま3,000円が手元に残りますが、特定口座だと約600円が源泉徴収されてしまいます。

特に、まだ投資枠に余裕があるなら、エニグモを「高配当ボーナス狙い」として新NISAの成長投資枠や、ジュニアNISA(現行制度なら2026年まで利用可能)で保有するのは賢い選択肢だと思います。

ただし、ジュニアNISAで保有する場合、この銘柄は株価の変動が激しいため、18歳までの長期保有を前提とするなら、より安定した銘柄をメインに据えるべきだと私は考えています。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

私は、このエニグモの高配当を見て、正直「飛びつきたい!」という気持ちはありました。利回り6.37%は本当に魅力的ですから。

でも、冷静に配当性向を計算してみて、減配リスクの高さを再認識しました。特に、PERが48倍と高い水準にあるにも関わらず、収益性が悪化しているという事実は、株価にも大きな下落圧力がかかる可能性を示唆しています。

もし私が今育休中で、家計の現金流がギリギリの状況だったら、間違いなくこの銘柄は避けるべきでしょう。

投資は、あくまで「人生設計の道具」です。今回のエニグモのように、高い利回りという餌につられて、我が家の「安定した家計」という目標を見失ってはいけないな、と改めて感じました。高配当株を探すときは、必ず「利回り」だけでなく、「配当性向」と「業績の安定性」もセットでチェックすることを忘れないようにしたいですね!

最後まで読んでくださって、ありがとう!

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