はじめに:この6%超えの配当、飛びついていいの?
こんにちは、みずきです!突然ですが、配当利回り6%超えの銘柄って聞いたら、ドキッとしませんか?
今回、THK(株)(6481)という会社を見ています。工場などで使われる機械部品のトップメーカーさんですね。特に「LMガイド」という、産業機械の動きを支える要の部品を作っています。
今の会社予想配当利回りは、なんと6.06%(2026年1月9日終値ベース)!これは本当に魅力的です。
でも、私はまず立ち止まって考えます。「この高配当は、我が家の人生設計を支えてくれるほど、持続性があるの?」って。
特に子育て中の私たちにとって、数年後に頼りにしたい配当金が、ある日突然ゼロになるのは大打撃です。今回は、このTHKの高すぎる利回りを、「2年後の教育費確保」という我が家の目標から逆算して、冷静に分析してみようと思います。
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
1. シナリオ設定:「2年後、月8,000円の教育費補填が欲しい」
我が家は今、上の娘が年長(5歳)で、そろそろ第二子を真剣に検討しています。もし計画通りに進むと、2年後には娘が小学校2年生になり、第二子が生まれて私が育休に入る可能性が高いです。
この「育休+小2の壁」が重なる時期は、家計が一番タイトになりますよね。
特に小2になると、習い事が増えたり、学童以外の塾や通信教育が気になり始めます。そこで、2年後までに、配当金だけで月8,000円(年間96,000円)のキャッシュフローを作りたいというのが、みずき家の当面の目標です。
この96,000円があれば、習い事の費用を家計から持ち出さずに済みますし、育休中の生活費のサポートにもなります。
2. 目標配当額からの逆算計算:THKならいくら必要?
もし、このTHK(配当利回り6.06%)に投資して、目標の年間96,000円の配当を得ようとすると、必要な投資額はいくらになるでしょうか?
目標年間配当額:96,000円
THKの予想利回り:6.06%
必要投資額: 96,000円 ÷ 0.0606 ≒ 約158万円
THKの最低購入金額は100株で約40万円(株価4,032円)。
約160万円が必要ということは、4単元(400株)を購入すれば、目標を達成できる計算です。
- 投資額(概算):約161万円 (400株 × 4,032円)
- 予想年間配当:98,400円 (400株 × 246円)
約160万円の投資で月8,000円の配当が得られるというのは、利回り4%程度の安定株(約240万円必要)と比べると、かなり効率が良く見えますよね。これは非常に魅力的なんですが、次の章でこの高利回りの裏側にある数字を見ていきます。
3. THK(株)(6481)の魅力と、目を疑うべき指標
企業概要:フィジカルAIの土台を支える技術力
THKは、工作機械や産業用ロボットの動きに欠かせない「LMガイド」(リニアモーションガイド)を世界で初めて開発した企業です。LMガイドは、機械の動きを精密に制御するために不可欠な部品で、まさしく日本の製造業の技術力の結晶といえます。
現在は製造業全体の景気後退や在庫調整の影響を受けて、収益性は「悪化」傾向にあります。これは景気敏感株ならではの宿命かもしれません。
ただし、財務安定性は抜群です。自己資本比率は67.6%と非常に高く、不況期でも耐えうる体力があるのは、子育て投資家としては安心材料の一つです。
異常な高配当の裏側:配当性向約280%の現実
しかし、今回の高配当6.06%には、大きな懸念点があります。
提供されたデータを見ると、THKの予想EPS(1株あたり純利益)は88.27円に対し、予想1株配当は246.00円となっています。
ここから配当性向(利益に対する配当の割合)を計算すると、ざっくりですが、約280%になります。
これは、企業が「稼いだ利益の、約2.8倍もの金額を配当として株主に還元しようとしている」ことを意味します。
通常、配当の持続性を重視するなら配当性向は60%以下が望ましいです。280%という数字は、本業の利益から配当を出せておらず、過去の貯金(内部留保)を切り崩しているか、一時的な特別配当を含んでいる可能性が高いです。
もしこの高配当を当てにしてしまうと、業績が回復しない場合、2年後や3年後に大幅に減配されるリスクを覚悟しなければなりません。
4. 複数銘柄の比較と「未来の成長」への期待
THKの株価は、現在の業績は振るわないものの、市場では将来の成長を期待されている部分もあります。
最近、2026年の日本株テーマとして注目されているのが「フィジカルAI」です。これはロボットや自動化機械を指しますが、THKのLMガイドは、まさにその核となる部品です。
外部の記事(ファナック、安川電機…2026年の日本株本命テーマ「フィジカルAI」で日本企業の躍進が期待できる理由とは?)でも、日本勢が強みを発揮できる分野として期待されています。
つまり、THKへの投資は、単なる高配当狙いというより、「今は業績の谷間だが、将来のAI・ロボティクス需要が回復すれば、株価と配当が大きく伸びる」という成長期待も込めることになります。
ここで、我が家の目標配当(月8,000円)を達成するための選択肢を比較してみましょう。
| 銘柄名(カテゴリ) | 予想利回り | 目標達成に必要な投資額(約9.6万円) | 配当性向(安定性) |
|---|---|---|---|
| THK (6481)(景気敏感・高配当) | 6.06% | 約160万円 | 約280% (高リスク) |
| 安定ディフェンシブ株(仮) | 4.0% | 約240万円 | 50%〜60% (安定) |
THKは投資効率は高いですが、安定ディフェンシブ株と比べると、目標達成に必要な時期(2年後)に配当が約束されている保証がありません。この「不安定さ」が、育休を控える我が家にとっての最大のリスクですね。
過去に紹介した、高財務で安定配当を出し続けている銘柄(例:ケル(6919)など)と比べると、性質が全く異なります。
5. みずきの「人生設計マッチ度」評価
THKの高利回りと成長性を踏まえ、我が家の人生設計に合うか3つの軸で評価します。
A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
現在の6.06%の利回りは、配当性向が異常に高いため、持続性には強く懸念があります。業績回復が遅れれば、減配は高い確率で起こり得ます。ただし、長期的にフィジカルAI需要に乗り切れば、成長性は期待できます。
B. 人生設計との適合性:△(微妙)
我が家の目標は「2年後に月8,000円の安定した教育費補填」です。安定性が最優先される時期に、減配リスクの高い銘柄をコアに組み込むのは不適切です。景気後退局面で不安な気持ちを抱えながら育休に入るのは避けたいところです。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:○(まあ大丈夫、サテライト枠なら)
自己資本比率67.6%と財務は安定しているため、企業体力の心配は少ないです。もし投資するなら、「減配されても長期の成長を待てる」と思える程度の資金を、成長期待枠(サテライト枠)として投入するのが良いと判断します。
6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAで非課税メリットを最大限に
もしTHKに投資するなら、みずきはジュニアNISAの活用を強く検討します。
THKのように「今、利回りが極めて高い」銘柄は、その配当が非課税になるメリットが非常に大きいです。
例えば、もし年間98,400円の配当を受け取った場合、通常であれば約20%(19,982円)が税金で引かれてしまいますが、ジュニアNISAならこれが丸々非課税になります。
そして、娘名義のジュニアNISA口座で持てば、娘が18歳になるまで、フィジカルAIの波に乗って株価が成長した際の売却益も非課税です。
減配リスクはありますが、ジュニアNISAならすぐに現金化する必要がなく、18歳まで時間をかけて景気回復を待てるというメリットがあります。高配当だがリスクが高い銘柄を、非課税の恩恵が大きいジュニアNISAで「未来の種まき」として扱うのは、効率的かもしれません。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
正直なところ、配当性向280%という数字は、私たちのような長期・安定志向の投資家にとっては「赤信号」だと思います。
もちろん、会社側が「一時的に業績が落ち込んだだけだ」という自信から高配当を維持している可能性もありますが、私たちはその自信の裏付けを待たなければなりません。
もしTHKのような銘柄で「2年後の月8,000円」を達成しようとするなら、その計画の大部分は安定株で固め、THKは全体の配当額を押し上げるための「ハイリスク・ハイリターン枠」として、ポートフォリオの一部に留めるべきですね。
我が家の人生設計では、育休中の家計を安定させるために、まず安定性の高いインフラ系やディフェンシブ株に資金を振り分け、THKは景気回復への期待を込めた「挑戦枠」として、ごく少量を娘の未来のために投資しようかな、と個人的には考えています。
安定重視なら、利回りが低くても配当性向が適度な銘柄や、リートのように安定した配当を出す銘柄を検討すべきだと思いますよ。


コメント