本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:娘の「小1の壁」対策、月7,000円の家計サポートを逆算する
こんにちは、みずきです。娘は今年5歳で、いよいよ来年小学校に入学です。子育てママ投資家にとって、この「小1の壁」は大きな家計の課題ですよね。
学童保育の費用や、小学校に入ってから増える習い事、長期休みのイベント費用など、幼稚園時代よりも格段に支出が増えます。夫とも相談して、この小学校入学後の追加費用を、「配当金で月7,000円分」賄えたら、かなり家計の余裕が生まれるね、という目標を立てました。
これが、我が家の今回の投資シナリオです。
1. シナリオ設定:1年半後の家計を配当で支える
我が家の目標はシンプルです。
- 我が家の現在地:娘5歳(年長)、貯蓄ペースは月8万円。第二子検討中なので、大きな出費は避けたい時期。
- 家計課題:1年半後、娘が小学校に入学し、特に長期休みの学童費用や習い事代で家計が引き締まる。
- 解決策:その課題を解決するために、年間84,000円(月7,000円相当)の安定配当収入を確保する。
特に今回の目標は、10年後といった遠い未来ではなく、1年半後の「今、目の前の課題」を解決するためのキャッシュフローづくりです。そのため、配当利回りが高く、比較的すぐに投資額を回収できる銘柄を探す必要があります。
2. 目標配当額の逆算計算:160万円が必要
今回注目したのは、(株)MS-Japan(3695)です。ここは、弁護士や会計士など、専門職・管理部門に特化した人材紹介サービスを手掛けている会社ですね。市場でも高配当銘柄として注目されています。
現在の会社予想に基づく配当利回りは、驚異の5.31%(2026年1月7日時点)。これをベースに、我が家が必要な投資額を逆算してみましょう。
目標年間配当額:84,000円
現在の予想利回り:5.31%
必要投資額 = 84,000円 ÷ 0.0531
≒ 約1,582,000円
約160万円を投資すれば、理論上、目標の月7,000円の配当が得られる計算になります。単元株が100株(約105,400円)なので、毎月10万円ずつ積み立てれば、約1年4ヶ月で目標に到達しますね。これは、我が家の「1年半後までに」というタイムラインと非常に相性が良いです。
3. 複数銘柄の比較紹介:MS-Japanの魅力と、目を疑うべき「リスク」
高配当利回り5.31%と、比較的低位な株価(約1,061円)で10万円台から投資できるMS-Japanは、一見すると「小1の壁」対策にぴったりな銘柄に見えます。市場でも注目されていますね。
実際、2026年1月7日版の「【高配当利回り銘柄】ベスト30」にも、MS-Japanがリストアップされています。市場の関心が高いのは確かです。
(株)MS-Japan(3695)の基本情報(2026年1月7日時点)
- 業界/ビジネス:士業・管理部門特化の人材紹介・派遣。専門性が高く、景気変動の影響を受けやすい。
- 株価/最低投資金額:1,061円 / 105,400円(100株)
- 配当利回り(予想):5.31%
- 1株配当(予想):56.00円
- 自己資本比率:89.2%(非常に盤石な財務体質!)
財務面を見ると、自己資本比率が89.2%と非常に高く、有利子負債も少ないので、会社自体は倒産リスクが極めて低く安定していると言えます。これは、長期投資を目指す私にとっては安心材料です。
目を疑うべきリスク:配当性向131.1%の衝撃
しかし、高配当を検討する際、絶対に見逃せないのが配当性向です。配当性向とは、「会社が稼いだ利益のうち、どれだけを配当に回しているか」を示す指標です。
MS-Japanのデータを見てみましょう。
- 1株配当(予想):56.00円
- EPS(1株あたり利益・予想):42.70円
配当性向 = 56.00円 ÷ 42.70円 ≒ 131.1%
正直、これを見た瞬間、「え、高い!」と思ってしまいました。
通常、配当性向は40%〜60%程度が健全だと考えられます。それが100%を超えているということは、会社が今期予想している利益をすべて吐き出しても足りず、貯めていた過去の利益(内部留保)を取り崩して配当を出す計画だ、ということです。
もちろん、企業によっては株主還元に特に力を入れて、一時的に配当性向が高くなることはあります。しかし、この状態が続くと、当然ながら将来的に減配(配当金の引き下げ)リスクが非常に高まります。
過去にも配当性向が非常に高い銘柄について、リスクを検討した記事を書いたことがありますね。例えば、以前KG情報のリスクを検討した時も、高配当性向が大きな懸念点でした。
MS-Japanは、財務基盤が非常に安定している(自己資本比率89.2%)からこそ、一時的に利益が落ち込んでも配当を維持する体力はありますが、収益性の指標を見ると「悪化傾向」が指摘されています。つまり、配当性向131.1%は、利益の鈍化を反映している可能性が高いということです。
4. 複数の高配当選択肢とその役割
我が家が目指す「1年半後の月7,000円サポート」という目標に対して、MS-Japanの5.31%は魅力的ですが、持続性に大きな疑問符がつきます。
そこで、この目標を達成するための3つの選択肢を、リスクとリターンの観点から比較してみます。
| 銘柄A:MS-Japan(3695) | 銘柄B:安定ディフェンシブ株(仮) | 銘柄C:増配期待の成長株(仮) | |
|---|---|---|---|
| ビジネス特性 | 士業特化人材。景気敏感。 | 食品、インフラ系。景気非敏感。 | 特定B2Bサービスなど。増収増益傾向。 |
| 配当利回り | 5.31%(高) | 4.2%(中) | 3.5%(やや低) |
| 配当性向 | 131.1%(高リスク) | 50%程度(適正) | 35%程度(低リスク) |
| 目標達成に必要な投資額 | 約160万円 | 約200万円 | 約240万円 |
| 役割 | 短期間で利回りを取る「飛び道具」枠。 | 家計の柱となる「防御壁」枠。 | 将来の増配を期待する「育成」枠。 |
MS-Japanで目標額(84,000円)を達成するには160万円で済みますが、安定株Bで達成しようとすると200万円、増配株Cだと240万円が必要になります。
もし、1年半後に減配されてしまったら、私たちの人生設計は狂ってしまいます。だからこそ、利回りの高さだけで判断するのはとても危険だと改めて感じます。
5. みずきの「人生設計マッチ度」評価
A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
配当性向が131.1%というのは、持続性に対して大きなネガティブ材料です。財務の安定性(自己資本比率89.2%)は素晴らしいものの、本業の収益が予想を下回り続ければ、配当維持は困難になるでしょう。
MS-Japanのビジネスは専門性が高い分、景気の変動、特に企業の中途採用意欲に左右されやすいです。景気が後退局面に入れば、真っ先に採用コストが削減されるリスクを考えると、10年単位での安定した増配を期待するのは難しいです。
B. 人生設計との適合性:△(微妙)
目標達成までのスピード(投資額160万円)は魅力的ですが、「小1の壁」で家計が苦しくなるタイミングで減配リスクの高い銘柄を持つのは、精神衛生上も良くありません。
我が家は「安定した配当金で家計をサポートしたい」というニーズが最優先なので、この「減配リスク」は適合性を大きく下げます。もし投資するなら、全体のポートフォリオの10%未満の「リスク枠」に留め、目標額のメインを担わせるのは避けるべきだと思います。
安定性を求めるなら、利回りが多少低くても、以前検討したエーワン精密のような、安定財務で配当性向が適度な銘柄を選ぶ方が安心です。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:○(まあ大丈夫だが慎重に)
自己資本比率が非常に高いので、会社が潰れる心配はほとんどありません。つまり、株価が下がっても、長期で持てば配当金で報われる可能性は高いです。
ただし、今は第二子を検討中で、もし私が育休に入れば、家計収入は一時的に減ります。その時にMS-Japanが減配を発表したら、ダブルパンチになってしまう。この銘柄を「家計を支える柱」とするのは、今の私たち家族のリスク許容度を超えているかもしれません。
6. みずきの総合評価+制度活用との組み合わせ
MS-Japanは、高利回り、そして非常に堅固な財務基盤を持っています。これは素晴らしいことです。
しかし、高すぎる配当性向131.1%は、「会社が無理をしてこの配当を出そうとしている」証拠と捉えるべきです。特に収益性が悪化しているという指摘もあるため、来期以降の配当維持には細心の注意が必要です。
みずきの判断
我が家の「1年半後の月7,000円サポート」という人生設計を堅実に実現するためには、MS-Japanをメインに据えるのはリスキーだと判断します。
もしMS-Japanに投資するなら、配当性向が適正で安定性のある銘柄(利回り4%台)をメインに据え、その「おまけ」として、株価10万円分だけ試しに持つ、という考え方になりますね。そうすれば、全体のポートフォリオに対するリスク影響を抑えられます。
ジュニアNISAで「非課税で積立」の魅力
もし、MS-Japanの配当がこのまま維持される前提で、高利回りのメリットを最大限に享受するなら、制度活用は必須です。
例えば、娘の名義のジュニアNISA(新NISAの成長投資枠に相当)で積み立てるのが最も税効率が良いですね。この銘柄は高配当なので、特定口座で持つと約20%の税金が引かれますが、ジュニアNISAなら配当金が非課税になります。
- 月7,000円の配当(年間84,000円)の場合
- 特定口座だと税金で約17,000円が引かれる。
- ジュニアNISAなら84,000円がまるまる入ってくる。
この非課税のメリットは非常に大きいですが、同時に「減配されると非課税の恩恵も減る」というリスクも背負います。
もし、MS-Japanが配当性向を適正な水準(例えば50%)まで下げると、配当金は今の56円から21円程度まで下がってしまいます。利回りも2%程度に落ちる計算です。こうなると、月7,000円どころではなくなってしまいます。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
正直なところ、5.31%という利回りは、子育て中の私たちにとって非常に魅力的です。ついつい「160万円で済むなら早く目標達成したい」と思ってしまいます。
でも、私は長期投資家として、「配当性向131.1%」を見なかったことにするわけにはいかないです。
この銘柄が今の配当を維持できるのは、会社が持つ厚い自己資本という「防御壁」があるから。しかし、その防御壁はいつまでも持続するものではありません。特に人材業界は景気敏感なので、数年先に景気が悪くなると、この高利回りは維持できない可能性が高いと見ておくべきでしょう。
もし私がMS-Japanに投資するなら、それは「小1の壁」対策のコア(核)ではなく、「もし減配したら諦められる範囲」のサテライト(衛星)として、少額(例えば20〜30万円分)だけ買うかもしれません。
今の我が家は、安定性が最優先。だからこそ、このMS-Japanのような銘柄は、「魅力的ながらも、今の人生設計には少しリスクが高すぎる」というのが、率直な結論です。もし、既に十分な安定資産がある方なら、ポートフォリオの一部に組み入れるのは面白いかもしれませんね。
高配当利回り銘柄は、必ずその裏にある「配当性向」をチェックする。この基本を忘れてはいけないな、と改めて自分に言い聞かせるみずきでした!


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