△(7820)ニホンフラッシュ : 小1の壁・月8,000円を4.40%配当で人生設計サポートも収益性懸念

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:不安定な収益性を持つ建材メーカー(株)ニホンフラッシュ(非公開)を、小1の壁対策でどう評価するか

こんにちは、みずきです。

娘の小学校入学が2026年4月と、もう目前に迫ってきましたね。入学準備でバタバタしつつも、やはり気になるのが「小1の壁」に伴う出費の増加です。学童の費用や、低学年のうちに始めたい習い事の月謝など、毎月固定費が増えるのは避けられません。

今回は、そんな増える家計負担をサポートしてくれる高配当銘柄として、建材メーカーのニホンフラッシュ(コード非公開)を検討します。配当利回り(会社予想)は4.40%と魅力的ですが、財務状況を見ると少し気になる点があり、長期的な家計の守りとして使えるのか、慎重に見ていきたいと思います。

投資は「人生設計あってこそ」です。この銘柄が我が家の家計目標に合っているのか、逆算して考えていきましょう。

1. 我が家の人生設計シナリオ:小1の壁・月8,000円の確保

我が家の最大の課題は、まもなくやってくる「小1の壁」です。小学校入学後、私も仕事の時間を確保しつつ、娘が安心して過ごせるようにするには、学童や習い事への投資が必要です。我が家では、この増加する支出を、毎月の配当金でカバーしたいと考えています。

我が家の家計課題と目標

我が家の現在地:娘は2020年1月生まれで、2026年4月に小学校に入学します。

家計課題:学童保育料や新たな習い事(ピアノ、水泳など)を考えると、月々8,000円程度のキャッシュフロー増加が必要です。この出費は、長期にわたって継続します。

目標年間配当額:8,000円 × 12ヶ月 = 96,000円(税引き前)

この96,000円を、安定した高配当株からの収入で賄いたいというのが、今回の銘柄選定の目的です。

2. ニホンフラッシュで月8,000円を実現するには?

ニホンフラッシュは、フラッシュドアやドア枠といった内装建材を主力とするメーカーですね。住宅やマンションなどの建設市況に業績が左右されるビジネスモデルだと言えます。

現在の指標を見て、目標額を達成するための投資額を逆算してみましょう。(データは2026年1月27日時点のものです。)

項目 データ(2026/01/27)
株価(終値) 822円
配当利回り(予想) 4.40%
1株配当(予想) 36.00円(2026年3月期)
最低購入代金(100株) 81,900円

目標配当額96,000円達成のための必要投資額

目標配当利回り4.40%として計算すると、必要な投資額は以下のようになります。

必要投資額 = 96,000円 ÷ 4.40% ≈ 2,181,818円

約220万円を投資すれば、この銘柄で年間96,000円の配当収入が得られる計算になります。これは、我が家の今の貯蓄ペースを考えると、コア資産の一部として現実的に狙える金額だと思います。

しかし、この220万円という金額を投資する前に、ニホンフラッシュの財務状態をチェックし、本当にこの配当が継続するのか、リスク分析をする必要があります。

3. 銘柄詳細比較:高配当だけど、財務に潜む影

ニホンフラッシュの財務指標は、高配当の魅力と同時に、大きな懸念も示しています。

指標 ニホンフラッシュ(コード非公開) 評価
PBR(実績) 0.65倍 ◎(割安。解散価値以下)
PER(予想) 15.03倍 ○(やや高めだが妥当範囲)
自己資本比率(実績) 71.4% ◎(非常に高い)
ROE(実績) -9.04% ×(収益性が非常に悪い)
EPS(予想) 54.49円 △(前年同期比で振れが大きい)
収益性 悪化傾向、不安定 ×

自己資本比率が71.4%と非常に高く、財務の安定性自体は盤石に見えます。これは不況耐性があることの証明でもありますよね。しかし、問題は収益性です。

PBRが0.65倍と割れているにも関わらず、ROE(自己資本利益率)がマイナス9.04%という点は看過できません。これは、企業が持っている資本をうまく活用できていないどころか、むしろ損失を出している状態を意味します。

「高財務だが収益性が不安定」という状態は、まさに配当の持続性に対して大きな疑問符がつきます。

例えば、過去に我が家で「小1の壁」対策として検討した高財務の銘柄、ナカボーテック(1909)は、安定した配当と強固な財務(自己資本比率も高い)を両立していました。一方、ニホンフラッシュの場合、PBR割れの割安感はあるものの、本業の儲けが不安定で、この高配当(4.40%)が次の期以降も継続される確信が持てないのが正直なところです。

外部環境の考察:素材技術の動向と建材市場

ニホンフラッシュの主戦場である建材市場は、住宅着工数の変動に強く影響を受けます。収益性が不安定な背景には、日本の建設市場が抱える構造的な問題や、資材価格高騰の影響があるかもしれません。

ただ、日本の製造業全体としては、素材技術の進化は止まっていません。例えば、同じ日に発表された三菱電機のニュースでは、高性能なグラファイトの自己回復特性の確認が報じられていました。これは直接ニホンフラッシュのビジネスとは関係ないですが、日本の素材・製造技術のポテンシャルを示しています。

ニホンフラッシュも、内装材というニッチな分野で高い自己資本比率を維持できているのは、一定の技術力や販路があるからだと思いますが、このPBR0.65倍という評価は、市場が「この収益性では、持っている資産を活かせていない」と見ている証拠ではないでしょうか。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

我が家の目標は、2026年4月以降、安定して家計をサポートしてくれる配当収入を得ることです。この視点から、ニホンフラッシュを評価します。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

予想利回り4.40%は魅力的ですが、ROEがマイナスであることが最大の懸念です。配当性向の具体的なデータはありませんが、EPS(54.49円)に対して配当(36.00円)を出すと、配当性向は高め(約66%)になります。さらに、EPS自体が不安定なため、業績が悪化した際にすぐに減配の対象になりかねません。財務基盤が強いだけに、一時的な赤字かもしれませんが、家計の「守り」とするには不安が残ります。

B. 人生設計との適合性:△(微妙)

もし配当が安定して出れば、目標の月8,000円(年間96,000円)を達成できる利回りです。しかし、2026年4月という「小1の壁」で確実に資金が必要になるタイミングで、収益性不安定な銘柄に頼るのはリスクが高いと思います。これは、教育費というブレてはいけない支出を賄うには不向きかもしれません。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)

私は長期複利を信じていますが、子育て中で急な出費にも備えたい時期です。ポートフォリオ全体のリスクを抑えたい今、収益性が不安定な銘柄は、全体の「コア」ではなく「サテライト(実験枠)」として少額を保有するなら良いかもしれません。約220万円をこの銘柄に集中させるのは、現時点の我が家のリスク許容度を超えていると感じます。

5. 制度活用との組み合わせ:税効率を高める戦略

仮にニホンフラッシュを購入する場合、制度を活用して税効率を高めることが必須になります。

ジュニアNISA(現行NISA)の活用:
もし娘の教育費目的で配当を得たいなら、ジュニアNISA(2023年末で新規投資終了)の非課税枠で保有していると、配当金が非課税になります。配当利回り4.40%はそのまま手元に入るので、税引後利回りが劇的に向上します。

配当控除の仕組み:
特定口座などで保有する場合、配当金には通常20.315%が源泉徴収されます。しかし、国内株の配当金は総合課税を選択し「配当控除」を適用すれば、所得税率によっては税負担を軽減できる可能性があります。

特にニホンフラッシュのように利回りが高い銘柄は、配当控除の恩恵が大きいのですが、そもそも減配リスクがあるため、制度のメリットを享受できる期間が短いかもしれません。

6. 総合評価とみずきの判断

ニホンフラッシュは、PBRが0.65倍と割れており、自己資本比率が71.4%と高い、いわゆる「割安放置株」の典型例ですが、ROEがマイナスという収益性の課題がネックです。

現在の我が家の目標は、「小1の壁」という短期~中期で必要な安定したキャッシュフローの確保です。そのためには、多少利回りが低くても、利益を安定して出し、減配リスクが低い銘柄を優先すべきだと思います。

みずきの最終判断:今は投資を見送ります。

理由としては、家計の支えとなる「コア」銘柄としては、収益性の不安定さが許容できないからです。安定した配当があってこその高配当投資なので、まずはEPSやROEが改善し、企業が利益を出す体質に戻ってから、改めて検討したい銘柄ですね。

高配当株を探すとき、どうしても利回りの高さに目が行きがちですが、娘の教育費や家計の防御線を考えるなら、「なぜROEが低いのか」「この配当は本当に持続可能なのか」という裏側の財務分析が本当に大事だと、改めて感じました。

まずは、ナカボーテック(1909)のような高財務・高安定性銘柄で土台を固めつつ、ニホンフラッシュのような割安銘柄は、収益改善の兆しが見えるまでウォッチリストに入れておくのが、私たち子育て世代の現実的な投資戦略だと思います。

次回も、人生設計に合った銘柄を探していきますね!

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