はじめに:配当金は「育休中のママの給与」。青山商事の5.22%は、我が家の設計に役立つか?
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
こんにちは、みずきです。現在2026年1月ですが、新年早々、家計の大きな課題に直面しています。それは、第二子の計画と、それに伴う私の育休中の収入減への備えです。
娘が年長になり、来年には小学校。これから学費もかさんできますし、私が育休に入ると世帯収入は一時的に大きく落ち込みますよね。だからこそ、その期間の家計を支える「ママの給与代わり」として、安定した配当金収入を確保しておきたいと考えています。
今回は、高い配当利回り(5.22%)が魅力的な青山商事(8219)について、「人生設計」の視点から検証していきます。紳士服業界はコロナ禍以降、リモートワークの定着で逆風が続いていますが、この厳しい状況の中で、本当に私たちの人生設計を任せられる銘柄なのか、しっかり見ていきましょう。
1. シナリオ設定:「育休中の月7,000円」を逆算する
まずは、この銘柄を検討するに至った我が家の人生設計のシナリオを明確にします。
我が家の現在地と家計課題
現在、娘(5歳・年長)がいます。夫婦で話し合い、あと1〜2年以内に第二子を迎えたいと思っています。そうなると、私は約1年間の育休に入る予定です。
育休に入ると、手当は出ますが、ボーナスや残業代などの実質的な収入は大幅に減ってしまいます。特に、上の子の習い事や、新しく増える生活費を考えると、家計に余裕がなくなってしまうのが一番の懸念です。
そこで、育休中の家計サポートとして、毎月7,000円(年間84,000円)の配当収入を目標に設定しました。この7,000円があれば、上の子のスイミングと英語教室の月謝を賄うことができます。まさに「配当金で習い事代を払う」という設計ですね。
目標配当額を実現するために必要な投資額
青山商事(8219)の予想配当利回りは5.22%(2026年1月現在)です。この利回りを使って、必要な投資額を逆算してみましょう。
青山商事の予想配当利回り: 5.22%
必要投資額: 84,000円 ÷ 0.0522 ≒ 約1,609,200円
現在、青山商事の最低購入代金は約26万円(100株)。目標の月7,000円を達成するには、約160万円が必要です。これはまとまった金額ですが、私たちが設定した「育休に入るまでの期間」で準備可能な額だと判断しました。単元株の購入を何回かに分けて進めていく戦略が現実的ですね。
2. 複数銘柄の比較と青山商事の立ち位置
5%を超える高利回りは魅力的ですが、高配当株投資で最も避けたいのは「減配」です。特に青山商事が属する紳士服・小売業界は、時代の変化に大きく左右されやすいセクターですよね。
青山商事が我が家の「育休サポート役」として適切なのかどうか、高配当の他の選択肢と比較しながら、その特性を整理します。
青山商事(8219)の基本データ(2026年1月現在)
- 主な事業: 「洋服の青山」を主力とする紳士服販売。カジュアル事業や飲食事業など多角化も進行中。
- 予想配当利回り: 5.22%
- 1株配当(予想): 136.00円
- 最低購入代金: 約260,600円
- PBR(実績): 0.73倍(割安感あり)
- 自己資本比率(実績): 55.8%(財務は安定)
比較検討:安定か、高リターン回復期待か
私たちが育休中の家計サポートに求めるのは、何よりも「安定した現金流」です。ここで、青山商事の特性を、他の二つの選択肢と比較してみましょう。
選択肢A:安定ディフェンシブ銘柄(例:配当利回り4.0%、配当性向50%)
財務が盤石で、景気変動に左右されにくい食品やインフラ系などです。利回りは5%に届きませんが、減配リスクが極めて低く、精神的な安心感があります。
この場合、月7,000円の配当を得るには、約210万円の投資が必要になります。資金効率はやや劣りますが、安定性は抜群です。
選択肢B:超高利回り・高リスク銘柄(例:配当利回り6.5%、配当性向85%)
利回りは高いものの、配当性向が高く、業績が少し悪化するだけで減配のリスクがあります。投資額は抑えられますが、育休中の収入減という一番厳しい時期に、配当がカットされるかもしれないという精神的なプレッシャーは大きいですよね。
青山商事の立ち位置
青山商事は利回り5.22%で、選択肢AとBの間に位置します。
- メリット: 5%超えの高利回りでありながら、自己資本比率55.8%と財務が健全であること。PBR0.73倍は割安であり、将来的な株価回復(キャピタルゲイン)も期待できる点。
- デメリット: 予想配当性向が約69.5%とやや高く、収益性自体は直近で不安定なため、減益が続けば減配リスクが現実的になること。
つまり、青山商事は「高い利回り+財務の安定性」を持ちながらも、「不安定な収益」という高配当株投資のジレンマを抱えている銘柄だと言えるでしょう。
3. アパレル・小売業界の逆風:サックス破綻のニュースから考える
青山商事を評価する上で、業界全体の厳しい環境は無視できません。
例えば、2026年1月15日のニュースでは、米国の高級百貨店「サックス・フィフス・アベニュー」を運営する企業が連邦破産法第11条の適用を申請したことが報道されています。(高級百貨店でも逃れられず サックス破綻はラグジュアリー流通の転換点か)
これは高級百貨店の話ですが、小売・アパレル業界は、コロナ禍以降の需要減退、そしてEコマースとの競争激化という構造的な逆風に晒されています。特に紳士服は、オフィス出社率が戻っても、以前のようなスーツの枚数を保有する習慣はなかなか戻らないでしょう。
青山商事はこの逆風に対し、カジュアル化への対応や、事業の多角化を進めています。この転換期に、どれだけ速く、スーツ以外の収益源を確立できるかが、今後の配当の持続性、ひいては私たちの人生設計に影響を与える最も大きなカギになります。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
利回りは魅力的ですが、やはり配当性向69.5%は、収益が不安定なセクターとしては高いです。財務基盤は強固(自己資本比率55.8%)なので、一時的な赤字なら耐え忍んでくれる体力はありますが、構造的な需要減が続けば、今の配当水準を維持するのは難しいでしょう。
もし青山商事を保有するなら、「増配」はあまり期待せず、現状の5%超えの利回りを数年維持してくれればOK、というスタンスが現実的だと思います。
B. 人生設計との適合性:○(悪くない)
育休中の家計サポートという「短期~中期的な現金流確保」という点で考えると、青山商事は悪くない選択肢です。160万円の投資で月7,000円という目標達成に必要な投資額が、他の安定株よりも少なくて済むからです。育休に入るまでのタイムリミットが迫っている場合、この資金効率の良さは魅力的です。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)
第二子の誕生と育休は、私たち家族にとって最も守りを固めたい時期です。その時期に、景気敏感性が高い銘柄を主力にするのは少し怖いです。
もし購入するなら、ポートフォリオ全体の10%〜15%程度に抑えて、「高配当回復期待枠」として扱うのが、我が家のリスク許容度には合っていると考えます。
5. みずきの総合評価+判断
3つの軸で評価した結果、青山商事(8219)は「高利回りの誘惑と、構造的なリスクを両方持つ銘柄」という評価になりました。
正直なところ、私たち家族の人生設計において、育休中の「生命線」となる配当金を得るには、収益性が不安定な銘柄に頼りすぎるのは危険です。不況下でも安定して配当を維持してくれるディフェンシブ銘柄を「コア」に据えるべきだと考えます。
しかし、PBR0.73倍という割安感と、5.22%の利回りは捨てがたい魅力です。
したがって、我が家では以下のハイブリッド戦略を検討します。
- 安定の柱(60%): 景気に左右されにくいリートやインフラ系、盤石な財務のディフェンシブ高配当株を充てる。
(過去には、安定性の高い◎(3472)日本ホテル&レジデンシャル投資法人なども検討していますね。) - 回復期待の種(40%): 青山商事のような、財務は堅いが業績回復待ちで利回りが高くなっている銘柄を充てる。
この戦略であれば、もし青山商事が減配しても家計全体への影響は限定的ですし、逆に業績が回復すれば、高い配当を享受しながら、株価の上昇(キャピタルゲイン)も期待できます。
6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAで「非課税の習い事代」を作る
青山商事のような個別株投資で、私たち子育て世代が必ず考えるべきは、制度をどう使うかです。
先ほど試算した月7,000円の配当(年84,000円)は、そのまま手元に入るわけではありません。NISA口座でなければ、約20%が税金として引かれてしまいます。つまり、手取りは67,200円になってしまいます。
ここで活躍するのがジュニアNISAです。娘(5歳)の名義で青山商事を購入すれば、この配当金は18歳まで非課税になります。
年間84,000円の配当金が、まるまる非課税で手元に残る。これが、娘の習い事費や将来の教育費に充てられるわけです。
- 非課税のメリット: 84,000円 × 20% = 16,800円/年
この16,800円が毎年税金で引かれずに再投資に回せるだけでも、長期で見れば大きな差になります。青山商事のような高配当株は、ジュニアNISAの「非課税の現金流」を作るために非常に適しているといえますね。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
今回、青山商事を検討してみて、私が一番迷うのは、「景気回復のタイミングと育休のタイミングが合うか?」という点です。
私たち夫婦の人生設計では、今後1〜2年で育休に入ります。もしこの期間に、国内景気が後退したり、紳士服業界の構造転換がさらに進んだりすれば、青山商事の業績が再度悪化し、減配となる可能性は十分あります。
この時期に減配が発表されたら、精神的なショックは大きいです。
だからこそ、青山商事のような「回復期待枠」を投資する際は、「もし配当が半額になっても、家計全体で許容できるか?」という最悪のシナリオをシミュレーションしておくべきだと思います。
今のところ、我が家としては、財務の安定性を評価しつつ、ポートフォリオの比率を抑え、まずは娘のジュニアNISA口座で少額から種まきを始めるのが、最もリスクが低い判断だと考えています。
投資は人生設計ありき。目標を明確にして、我が家のリスク許容度に合わせて、賢く銘柄を組み合わせていきたいですね!
みずきでした。


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