本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:仏壇のはせがわ。生活必需品ではない分野の高配当株をどう見るか
こんにちは、みずきです。
上の娘が5歳(年長)になり、いよいよ小学校入学まであと少しという時期になりました。最近は、子どもの教育や、親の介護・供養など、人生で避けて通れないテーマについて考えることが増えましたね。
今回注目するのは、仏壇・仏具の販売で有名な(株)はせがわ(8230)です。投資先としては少し特殊な業態ですが、現在、予想配当利回りが4.52%と高く、かつPBR(株価純資産倍率)が驚きの0.48倍という、超割安水準で放置されています。
このPBRの低さは、東証が現在推進している「企業価値向上」の取り組みにおいて、是正を強く求められるレベルです。配当金狙いの私たち子育て世代が、この「古くて新しい」供養関連企業をポートフォリオにどう組み込むか、「人生設計にどう役立てるか」という視点で検証したいと思います。
シナリオ設定:我が家の人生設計と、2年後月7,000円の課題
まずは、我が家の具体的な家計シナリオから逆算します。
現在2026年1月。娘は年長です。これから教育費が増える時期に備えたいと思っています。特に、もし下の子を授かることができれば、2年後には私は育休に入ることになります。育休中は収入が減るため、家計の防衛ラインをしっかり構築しておく必要があります。
| 項目 | 詳細(2026年1月現在) |
|---|---|
| 我が家の現在地 | 上の子:5歳(年長)、下の子:検討中 |
| ○年後の家計課題 | 2年後(2028年):小1の壁と育休が重なる可能性(ダブルの壁) |
| その課題を解決するために必要な配当額 | 月々7,000円(年間84,000円)の配当で家計をサポートしたい |
この「月7,000円」は、上の子のスイミングや英語などの習い事費用を配当で賄いたい、という現実的な目標額です。この目標に対し、はせがわの現在の利回りがどれだけ貢献してくれるかを計算します。
目標配当額の逆算計算:約186万円の投資で月7,000円の配当
現在、はせがわの予想配当利回りは4.52%です(2026年1月時点)。
年間84,000円の配当金を得るために必要な投資元本を逆算してみましょう。
| 項目 | 計算 | 結果 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 目標年間配当額 | 84,000円 | ||||
| 予想配当利回り | 4.52% | ||||
| 必要投資額 | 84,000円 ÷ 0.0452 | 約1,858,407円 |
| 指標 | 数値 | みずきの評価ポイント |
|---|---|---|
| 株価 (終値) | 330円 | |
| 最低購入代金 (100株) | 33,200円 | 非常に手軽にスタートできる |
| 予想配当利回り | 4.52% | 高配当水準 |
| PBR(実績) | 0.48倍 | 超割安。市場から大幅に過小評価されている |
| 自己資本比率(実績) | 63.0% | 財務は非常に安定している |
| 配当性向(予想) | 71.8% | やや高め。業績が悪化すると減配リスクあり |
はせがわの最大の魅力は「超低PBRと安定財務」
配当利回り4.52%も魅力的ですが、私が注目したいのはPBR 0.48倍と自己資本比率 63.0%の組み合わせです。
PBRが1倍未満ということは、会社の持つ純資産に対して、株価が半分以下の評価しかされていないということです。一方で、自己資本比率が63.0%と非常に高い水準を維持しており、財務の安定性は抜群です。借金漬けでPBRが低いわけではありません。
現在、東証はPBR1倍割れの企業に対して、具体的な改善策を開示するよう強く求めています。はせがわのように財務が安定している企業がこの水準に留まっている場合、今後、株主還元強化(増配や自社株買い)や、資産効率の改善策(不採算事業の整理や遊休資産の売却など)を行うインセンティブが非常に高いと言えますね。
懸念点:収益の不安定性と配当の持続性
ただし、デメリットも明確です。提供データにもある通り、収益性は悪化傾向にあります。純利益率やROEが目安に届かず、EPS(一株当たり利益)の振れも大きいとのこと。
また、配当性向が71.8%とやや高めです。これは「稼いだ利益の7割以上を配当に回している」ということ。もし、今後業績が少しでも悪化すると、この15円配当を維持するのが難しくなり、減配リスクが顕在化する可能性があります。
はせがわは、昔ながらの供養文化が変化していく中で、ビジネスモデルを転換できるかが問われています。このビジネスの特殊性をどう評価するかが、投資判断の鍵になりますね。
複数銘柄の比較紹介:低PBR・高財務銘柄を比較する
我が家の目標である「2年後の家計を月7,000円サポートする」という軸で、同じように高配当・低PBRで財務安定性が高い銘柄と比較してみましょう。
(※比較対象の数値は、当ブログで過去に取り上げた類似の性質を持つ銘柄から、重複を避けるためにデータ構造を参考に作成した架空のモデルです。)
高配当・高財務・低PBR銘柄比較(年間配当84,000円目標)
| 銘柄名 | 利回り | 必要投資額 | PBR | 自己資本比率 | 配当性向 |
|---|---|---|---|---|---|
| A: はせがわ(8230) | 4.52% | 約186万円 | 0.48倍 | 63.0% | 71.8% |
| B: 比較モデル(製造業/高財務) | 4.70% | 約179万円 | 0.55倍 | 70% | 50% |
| C: 比較モデル(生活サービス/安定性重視) | 4.20% | 約200万円 | 0.80倍 | 55% | 40% |
はせがわの最も尖った特徴は、「PBRの低さ」です。比較モデルBも低いですが、はせがわはさらに低い0.48倍。その代わり、配当性向は比較モデルBやCよりも高く、収益の不安定性がそのまま配当維持のリスクに直結しやすい構造だと言えます。
比較モデルBやCは、配当性向が低く、業績のバッファ(緩衝材)があるため、減配リスクは相対的に低いかもしれません。はせがわは、財務の安定性(自己資本比率63.0%)は高いものの、収益が不安定なうちは、配当性向の高さが不安材料になりますね。
しかし、もしはせがわがPBR改善のために配当性向を維持したまま、EPSを回復させるか、または自社株買いや増配を積極的に行ってくれば、今の株価からのリターンは非常に大きくなる可能性があります。ここはギャンブルではなく、「経営陣がPBR改善に本気で取り組むか」を見極めるフェーズだと思っています。
みずきの「人生設計マッチ度」評価
A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
財務基盤(自己資本比率)は非常に強いので、短期的な倒産リスクは低いでしょう。しかし、配当性向が71.8%と高いため、収益が悪化した際の配当カットの可能性を無視できません。供養という文化的なビジネスは安定しているように見えても、時代の変化(簡素化、核家族化)の影響を受けやすく、今後の成長トレンドも見えにくいのが正直なところです。
もし保有するなら、増配はあまり期待せず、現状の配当水準を維持してくれることに期待する、というスタンスが良いでしょう。
B. 人生設計との適合性:○(悪くない)
2年後の「育休+小1の壁」の時期に月7,000円の配当が目標です。はせがわの利回り(4.52%)は十分高く、約186万円で目標達成が可能です。もしPBR改善策で株価が上昇すれば、キャピタルゲインも期待できます。
ただし、必要な時期が2年後と迫っているため、減配による家計への影響は避けたいところ。もしはせがわの配当がカットされた場合、我が家の家計サポート計画は狂ってしまいます。そのため、ポートフォリオの核(コア)ではなく、サテライト的な位置づけで持つのが適していると思います。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)
我が家は今後育休に入る可能性があり、今は家計の安定性を重視したい時期です。はせがわは、PBRの低さという魅力がある反面、収益の不安定さと高めの配当性向から、減配リスクが潜んでいます。
私たちが求める「いざという時に家計を支えてくれる、鉄壁の守備力」という観点からは、やや不安が残りますね。この銘柄に投資する場合は、「最悪、配当がカットされても、生活設計は崩れない」ように、投資額を調整する必要があると思います。
より安定した家計サポート銘柄としては、過去に検討したインフラ系のリートなども参考になります。例えば、安定感の高いリートで家計のコア部分を固めるのが安心ですね。→◎(2989)東海道リート投資法人 : 7年後、ダブル教育費月1.5万円を5.49%利回りで支える
税制優遇制度(ジュニアNISA)との組み合わせ
はせがわは、配当利回りが4.52%と高いため、ジュニアNISAとの相性が良いです。
ジュニアNISAは2023年末で新規投資は終了しましたが、2024年以降も18歳まで非課税で保有し続けられます。また、新NISAが始まった今、旧制度のジュニアNISA口座で配当を受け取ると、非課税で子どもの教育資金としてストックできるのは大きなメリットです。
配当金は通常約20%課税されますが、ジュニアNISA口座ならそれがゼロ。年84,000円の配当目標であれば、16,800円の税金が手元に残る計算になります。この非課税メリットは、家計サポートの効率を劇的に高めてくれます。
ただし、はせがわは国内株なので、私たち親名義の特定口座で購入した場合は、配当控除を活用して税負担を軽減することも検討できますね。
みずきの総合評価と判断
はせがわ(8230)は、「超低PBR(0.48倍)と高財務(自己資本比率63.0%)」という、非常に魅力的な「改善の余地」を抱えた高配当銘柄だと思います。
しかし、子育て世代の私たちにとって最も重要な「配当の安定性」という点では、収益の不安定性と配当性向の高さから、一歩引いて見てしまうのが正直なところです。
我が家の場合、2年後に育休に入る可能性があり、減配は避けたい時期です。そのため、月7,000円の目標配当を全てはせがわに頼るのはリスクが高いと判断します。もし投資するなら、ポートフォリオ全体で減配リスクを分散させるため、目標額の半分程度、例えば月3,000円程度の配当(投資額約80万円)をはせがわで狙うのが現実的だと考えます。
残りの目標配当(月4,000円)は、収益が安定している他の高財務銘柄(例:◎(4246)ダイキョーニシカワ : 4.51%配当・高財務で3年後育休家計月1万円を支えるのような銘柄)で補完する、という戦略が良いかなと思っています。
はせがわは、経営改革が成功すれば株価が大きく評価される可能性を秘めているため、PBR改善期待枠として、少しのスパイスとしてポートフォリオに加えるのが、私たちのリスク許容度と合致している、というのが私の結論です。
みなさんの家計の状況や、今後数年のライフイベントの予定によって、最適な銘柄の判断は変わってきます。「私たちの人生設計では、配当の安定性が最も大事!」という方は、はせがわの投資判断は慎重にした方が良いかもしれませんね。


コメント