○(2408)KG情報 : 2年後育休・小1の壁月7千円、盤石財務に減配リスクの現実

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:高配当5.26%、だけど「減配リスク」をどう乗りこなすか?(株)KG情報(2408)

こんにちは、みずきです。娘はもうすぐ年長さん、来年はいよいよ小学生なので、そろそろ「小1の壁」対策を真剣に考え始めている今日この頃です。

私たち子育て世代にとって、高配当株はとても魅力的ですよね。特に「利回りが5%超」で「最低投資金額が10万円以下」となると、少額から始められるのでチェックリストに入りやすいんです。今回注目するのは、地域密着型情報サービスを手掛ける(株)KG情報(2408)

利回りはなんと5.26%(2026年1月時点)。これは素晴らしい数値なのですが、分析を進めると、ちょっとドキッとする事実が見えてきました。それは「配当性向が100%を大きく超えている」ということ。高配当の裏側に潜むリスクと、それを承知の上で我が家の人生設計に組み込む価値があるのかどうか、しっかり検証していきたいと思います。

1. シナリオ設定:「2年後の小1の壁&育休に備える」

なぜ今、高配当株が必要か。それは、明確な「家計課題」があるからです。

  • 我が家の現在地:娘(5歳・年長)。夫と私は正社員。現在の貯蓄ペースは順調ですが、第二子の計画があり、2年後の2028年頃に私が育休に入る可能性があります。
  • 2年後の家計課題:娘が小学校に上がることで学童費や習い事費が増え、同時に私の育休で収入が一時的に減少する「ダブルパンチ」が想定されます。
  • その課題を解決するために必要な配当額:この期間、家計のキャッシュフローを安定させるために、月7,000円(年間84,000円)の配当収入を別枠で確保したいと考えています。これは、娘の習い事(ピアノとスイミング)の費用の一部を賄うイメージです。

この月7,000円という目標に向けて、KG情報のような高配当銘柄がどれほど役立つのか、具体的に逆算してみましょう。

2. 目標配当額の逆算計算:約160万円で月7,000円

KG情報(2408)の基本データを見てみます。

  • 株価(01/13終値):684円
  • 予想1株配当:36.00円
  • 予想配当利回り:5.26%

我が家が目標とする年間84,000円の配当金を得るために必要な投資額を計算します。

必要投資額 = 目標年間配当額 ÷ 配当利回り

84,000円 ÷ 0.0526 ≒ 1,597,000円

約160万円をKG情報に投資することで、理論上は年間84,000円(月7,000円)の配当収入を得ることができます。この約160万円という金額は、我が家の貯蓄ペースから見ても、2年後の育休開始までに準備できる現実的な金額だと思います。

しかし、この計算は「今の配当水準が維持されること」が前提です。KG情報の場合、この「配当維持の確実性」こそが最大の検討ポイントになります。

3. 複数銘柄の比較紹介:高財務だけど高リスク?

月7,000円の配当を目指すにあたり、KG情報(2408)の特性を他の「高配当・安定系」銘柄と比較してみたいと思います。

銘柄名 KG情報 (2408) ケル (6919) 東海道リート (2989)
ビジネス概要 四国・中国地方中心の情報誌、求人、ウェブサービス コネクター製造。電子部品 東海地方中心の商業施設・物流施設REIT
予想利回り 5.26% 5.39%程度 5.49%程度
配当性向 131.1%(EPS 27.46円、配当36.00円) 100%超えの場合が多い REITなのでほぼ100%
自己資本比率 87.8%(極めて高い) 60%超(高い) REITなので非適用
PBR 0.86倍(割安) 0.7倍台(割安) 1倍前後(安定)
主なリスク 配当性向が高すぎ、減益時の減配リスク大 電子部品市況による業績変動 金利上昇、テナント退出リスク

KG情報の特徴:超高財務と経営努力の裏返し

KG情報の最大の特徴は、自己資本比率87.8%という驚異的な財務体質です。借金が非常に少ない、ほとんど自己資金で事業を運営している会社だということ。これは、私たち投資家にとって最高の「防御壁」です。

ところが、同時に問題なのが「収益性」の悪化です。会社情報の評価にも「収益性:悪化しています」とあり、EPS(1株当たり利益)が27.46円に対して、予想配当は36.00円。配当性向は131%を超えています。

これはつまり、「稼いだ利益以上に配当を出しますよ」という宣言です。通常であれば危険水域ですが、なぜそれが可能かというと、過去に溜め込んできた内部留保(利益剰余金)や、盤石な財務基盤があるからです。PBR(株価純資産倍率)が0.86倍ということも、純資産に対して株価が低く評価されていることを示しています。

経営側としては、PBR1倍割れを解消するため、株主還元(高配当)によって株価をテコ入れしたい、という強い意志が見えます。この「無理をしてでも配当を出す」という姿勢をどう評価するかが、投資判断の鍵になります。

外部環境と景気耐性の懸念

KG情報のビジネスは、地域情報誌や求人広告など、景気に敏感な分野です。特に地方の景況感や中小企業の広告出稿意欲に大きく左右されます。

今、世界的にインフレが進み、家計が圧迫されているというニュースがあります。アメリカの記事ですが、高まるインフレの中で、消費者が安いディスカウントストアに流れているという指摘がありました。

(外部ニュース引用:Family budgets are stretched and bargain grocer Aldi seizes the moment in a rapid expansion – The Sun Chronicle

家計の予算が圧迫され、より多くの家族がコスト削減のために買い物をする場所を変えているため、バーゲン食料品店が市場シェアを獲得しようとしている。(みずき訳)

これは日本も他人事ではありません。消費が冷え込むと、地域企業の求人広告や宣伝予算も真っ先に削減されます。KG情報が収益悪化傾向にあるのは、こうした厳しい景況感を反映しているのかもしれません。そのため、「配当性向131%」という状態が、あと2年後も維持できるのか、非常に懸念が残ります。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

A. 配当の持続性・成長性:△(減配リスク大)

配当性向が100%を超えている状態は、継続可能とはいえません。KG情報が「配当を維持します」とコミットしていたとしても、2〜3期連続で業績不振が続けば、財務体力がいくらあっても減配せざるを得なくなります。超高財務(自己資本比率87.8%)という最大の防御がありますが、これは「一時的な赤字を耐えるため」のものであり、「恒常的に利益以上の配当を出すため」のものではないからです。

評価は、現状の利回りの高さは認めるものの、持続性に大きな懸念があるためとします。

B. 人生設計との適合性:○(ジュニアNISA前提)

2年後の育休という目標に対して、約160万円という比較的少額の投資で目標配当(月7,000円)に手が届くのは魅力的です。ただし、もし育休中にこの銘柄が減配を発表した場合、家計への精神的・実質的な影響は大きくなります。

もし投資するなら、KG情報は「メインの家計サポート」というより、非課税メリットを活かした「子ども向けの成長投資(売却益も狙いつつ高配当をもらう)」として割り切って活用すべきだと判断します。

評価は、高い利回りで目標額達成に貢献できる点を評価してとします。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:◎(高財務が支える)

リスク許容度の観点から見ると、KG情報の「超高財務」は本当に頼りになります。PBRが1倍を割れている(0.86倍)こともあり、最悪の場合でも純資産に守られ、株価の下落耐性は高いと判断できます。

ただし、リスクは「株価の下落」だけでなく「配当の減少」も含まれます。KG情報への投資額をポートフォリオ全体の10%未満に抑え、減配があっても家計全体に影響が出ないようにするなら、挑戦できるリスクだと考えられます。

評価は、高財務の防御壁を評価してとします。

5. みずきの総合評価+判断:ジュニアNISAでの「高利回りチャレンジ枠」に

KG情報のような銘柄は、分析すると本当に悩みますよね。高配当、高財務、低PBRという「三拍子」が揃っているのに、収益性と配当性向が不安定というアンバランスさ。

我が家の人生設計に組み込むなら、私の判断はこうです。

「KG情報は、高財務という防御を持ちながら、経営陣が株価対策のために無理をして高配当を出している、という特殊な状況にある」

つまり、この高配当は永遠には続かない可能性が高く、減配のタイミングは業績次第という爆弾を抱えています。しかし、PBR1倍割れという状況を改善したいという経営の意図が明確なので、しばらくは株主還元を優先する可能性も高いです。

そのため、我が家では「安定的な家計の柱」としてKG情報を組み込むのではなく、「非課税制度を活用した高利回りチャレンジ枠」として、娘のジュニアNISAで少額投資を検討したいと考えています。

例えば、過去にも高財務なのに配当性向が高い銘柄としてケル(6919)を分析しましたが、どちらも「安定の防御壁」と「攻めの高配当」を併せ持っていますね。ケル(6919)の分析もぜひ参考にしてみてください。◎(6919)ケル(株) : 5年後育休家計月5千円と教育資金を5.39%高財務で支える

6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAで配当金を満額ゲット

KG情報のような高配当銘柄を検討する際に、最も効率を上げるのが「非課税制度の活用」です。

① ジュニアNISAで「非課税」の恩恵を最大限に

もしKG情報に160万円を投資して年間84,000円の配当を得た場合、通常はここから20.315%(約17,000円)が税金で引かれてしまいます。しかし、ジュニアNISA口座で保有すれば、この税金が一切かかりません。配当金84,000円をまるまる受け取れます。

KG情報は配当性向が高いからこそ、減配リスクを恐れずに高い利回りを受け取れる非課税枠での投資が最適だと考えます。娘が18歳になるまで非課税で再投資を続ければ、利回りが5%台と高いだけに、複利効果も絶大です。

② iDeCo/つみたてNISAとの役割分担

我が家のメインの資産形成は、S&P500や全世界株式などのインデックスファンドを、iDeCoとつみたてNISAで積み立てるのが基本です。これらは「成長」と「老後資金の確保」が役割です。

一方、KG情報のような個別株は「直近の家計キャッシュフロー支援」や「ジュニアNISAでの教育資金の種まき」という役割を担います。全体のリスクを抑えつつ、必要な時期に必要な資金を確保するための、明確な役割分担が重要ですね。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

正直に言って、私はこのKG情報に全資産を集中投資することはできません。

最大の懸念は、やはり配当性向131%という事実です。これは、「無理をしている」証拠であり、業績のV字回復がない限りは、配当の継続は難しいでしょう。もし2年後の育休と、この銘柄の減配タイミングが重なってしまったら、「月7,000円の配当サポート」という人生設計が崩れてしまいます。

だからこそ、もしKG情報に投資するとしても、以下のようなリスクヘッジは欠かせません。

  1. 投資額を限定する:ポートフォリオの小さな「攻め」の枠に留める。
  2. 代替案を持つ:KG情報が減配しても大丈夫なように、東海道リート(2989)のような安定系REITなど、景気耐性の高い銘柄をコア資産として持つ。
  3. 非課税を徹底する:減配の恐怖があっても、非課税による高利回りメリットを最大限享受できるジュニアNISAで保有する。

KG情報は、超高財務という「頑丈な土台」の上に、不安定ながらも高い「配当の塔」を立てているイメージです。この塔がいつ崩れてもおかしくない、という緊張感を持って投資に向き合う必要がありそうですね。私としては、約160万円を投資するなら、安定性を重視したREITや、他の高財務・適正配当性向の銘柄に分散しつつ、KG情報をジュニアNISAの「応援枠」として少額入れてみるのが、今の我が家のリスク許容度と合っているかな、と考えています。

高配当株は魅力的ですが、「なぜその配当が出せているのか」という裏側を、私たちママ投資家はしっかりチェックしていきたいですね!

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