はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
こんにちは、みずきです。2020年1月に生まれた娘が、今年の4月にめでたく小学校に入学しました。毎朝、大きすぎるランドセルを背負って元気に登校する姿を見送るたびに、嬉しさと同時に「あぁ、これから本格的にお金がかかる時期に入るんだな」としみじみ感じています。
いわゆる「小1の壁」に直面し、民間の学童や新しい習い事の費用など、家計からの出費がじわじわと増え始めています。さらに、先輩ママたちからよく耳にするのが「小4の壁」です。小学校4年生になると、塾に通い始めたり、本格的なスポーツや芸術の習い事を始めたりして、教育費が跳ね上がるケースが多いのだとか。
そこで今回は、「今から3年後、娘が小学4年生になるタイミングに向けて、月1万円の塾代・習い事費を配当金で準備する」という人生設計をもとに、配当利回りが驚異の6%を超えている不動産株、フージャースホールディングス(3284)を我が家の家計目線でじっくり解剖してみたいと思います。
1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」
まずは、我が家がなぜこのタイミングで新しい高配当株を検討しているのか、その背景にある具体的な人生設計のシナリオをお話ししますね。
我が家は、私(1985年生まれ)と夫、そして小学1年生の娘の3人家族です。これまでつみたてNISAやiDeCoを活用して、20年先を見据えた「老後資金」と「大学の教育資金」の土台は、世界株や日本株のインデックス投資で淡々と築いてきました。これは、我が家の「絶対に手を付けない守りの資産」です。
一方で、今直面しているのが「日々の生活費や、数年後に必要になる教育費のやりくり」です。娘が小学4年生になる3年後には、本人の希望に合わせて塾や専門的な習い事をさせてあげたいと考えています。そのための費用として、毎月1万円、年間で12万円ほどのゆとりを、家計の労働収入とは別の「第2の給料(配当金)」から生み出したいのです。
もし、この月1万円をパートを増やしたり、日々の食費を過度に切り詰めたりして捻出しようとすると、子育て中のただでさえ忙しい毎日に心の余裕がなくなってしまいますよね。だからこそ、お金自身に働いてもらって、家計に毎月自動的に現金が入ってくる仕組みを「今から3年かけて」構築していきたいと考えているわけです。
2. 目標配当額の逆算計算
「3年後に、月1万円(年間12万円)の配当金を得る」という目標が決まったら、次にやるべきは「それを実現するために、いくらの投資額が必要か」という逆算です。
今回注目しているフージャースホールディングスの指標データによると、会社予想の1株あたり配当金は75.00円。株価を1,152.8円として計算すると、配当利回りは驚異の6.47%になります。
この高い利回りを前提に、新NISAの「成長投資枠」を使って非課税で受け取る場合の必要投資額を計算してみましょう。
目標とする年間配当額は120,000円です。これを配当利回り6.47%で割ってみます。
120,000円 ÷ 0.0647 = 約1,854,714円
つまり、約185万5,000円を投資して、同社の株式を1,600株(現在の単元株数100株なので16単元)保有することができれば、計算上は目標とする年間12万円(月1万円)の配当収入を達成できることになります。
もし、利回りが3%程度の一般的な安定高配当株で同じ12万円を用意しようとすると、必要な投資額は400万円にも膨れ上がってしまいます。子育て世帯にとって、3年間で400万円を個別株に回すのはかなりハードルが高いですよね。フージャースホールディングスのような超高配当株をうまく活用できれば、約185万円という現実的な投資額で目標をクリアできるのが大きな魅力なのです。
3. 複数銘柄の比較紹介
とはいえ、1つの銘柄に我が家の大切なお金をすべて集中させるのは、投資の世界では「卵を一つのカゴに盛るな」と言われる通り、とてもリスクが高い行為です。同じ目標を達成するための選択肢として、同じ不動産セクターの中で、過去に私がブログでも紹介した魅力的な高配当銘柄と比較してみましょう。
| 銘柄名(証券コード) | 株価(目安) | 予想配当利回り | 配当の安定性・特徴 | 目標達成に必要な投資額 |
|---|---|---|---|---|
| フージャースHD(3284) | 1,152.8円 | 6.47% | 地方再開発やシニア向けに強み。利回りは圧倒的だが、業績に波あり。 | 約185万円 |
| アグレ都市デザイン(3467) | 1,500円前後 | 5.58% | 首都圏中心の戸建て住宅。デザイン性にこだわりあり。中堅として堅実。 | 約215万円 |
| 明和地所(8869) | 1,100円前後 | 5.14% | マンション分譲「クリオ」シリーズを展開。地方都市にも積極的。 | 約233万円 |
| MIRARTH・HD(8897) | 500円前後 | 5.62% | タカラレーベンから移行。発電事業など多角化を進める大手の安心感。 | 約213万円 |
こうして並べてみると、各社の個性がよく分かりますよね。アグレ都市デザインや明和地所も5%を超える素晴らしい利回りですが、フージャースホールディングスの「6.47%」という数字は、やはり頭一つ抜けています。
最近のニュースでも、株主還元への注目は高まるばかりです。たとえば、
コーセル(6905)が「増配」を発表して配当利回りが4.1%にアップしたというニュース
が話題になりました。世の中の企業が「もっと株主に配当を出そう」と競い合う中で、フージャースホールディングスは元々そのハードルを非常に高く設定してくれている、言わば「高配当株界のトップランナー」のような存在なんです。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
それでは、今回の主役であるフージャースホールディングスについて、我が家の人生設計にどれくらいマッチしているのかを、ママ投資家ならではの「3つの軸」で厳しく評価してみたいと思います。
A. 配当の持続性・成長性:評価「○」
フージャースホールディングスの1株あたり予想配当は75.00円。配当性向(利益のうちどれくらいを配当に回すかという割合)は約42.6%(EPS 176.03円に対して配当75.00円)です。一般的に高配当株を選ぶ際、配当性向が60%を超えてくると「無理をして配当を出しているのでは?」と心配になりますが、同社は40%台前半と、十分に無理のない範囲でこの驚異の利回りを実現しています。
ビジネスモデルとしても、地方都市の再開発や、これから高齢化社会でますます需要が高まるシニア向け分譲マンション「デュオセーヌ」シリーズなど、独自のニッチ市場を開拓しているため、底堅い需要が見込めます。ただし、不動産業界そのものが「景気の波(景気敏感セクター)」に左右されやすいという点、また直近の収益性がやや横ばいで不安定な面もあるため、評価は「○」としました。
B. 人生設計との適合性:評価「◎」
我が家の目標である「3年後に月1万円の教育費を確保する」という時間軸において、この銘柄は非常に心強い存在です。投資額約185万円で年間12万円の手取り(新NISA活用)を狙えるスピード感は、貯蓄ペースが限られる子育て世帯にとって大いなる味方。もし数年後に金利上昇などで株価が一時的に下がったとしても、しっかり配当金が支払われ続けるのであれば、日々の家計を助けるという役割を完璧に果たしてくれます。この抜群の資金効率の高さから、適合性は「◎」です。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「△」
ここが、家計を守る主婦として一番慎重にならざるを得ないポイントです。指標データを見ると、フージャースホールディングスの自己資本比率は28.0%となっています。不動産デベロッパーは土地を仕入れるために銀行から多額の資金を借り入れるため、自己資本比率が低くなりがち(一般的に30%以下)ですが、有利子負債が増加傾向にある点は、現在の金利上昇局面においては少しピリッとする要素ですね。もし大きな不況が来て、仕入れたマンションが売れ残るような事態になれば、一時的に無配や減配になるリスクもゼロではありません。そのため、我が家の家計全体から見たリスク許容度としては、少し緊張感を持って見守るべき「△」評価としました。
5. みずきの総合評価+判断
3つの軸での分析を踏まえた、我が家としての総合評価は「ポートフォリオの刺激的なスパイス(サテライト枠)として、ぜひ一部を組み込みたい銘柄」という判断になりました。
我が家のコア資産は、つみたてNISAで毎日コツコツ買い付けている、超低コストで世界中へ分散投資するインデックスファンドです。これは「20年後に娘が大人になったときの資産」なので、今引き出すことはできません。
だからこそ、今の生活を豊かにし、3年後の「小4の壁」を乗り越えるための武器として、フージャースホールディングスのような「高利回りな個別株」を数%だけポートフォリオに混ぜる戦略が活きてきます。
ただし、185万円全額をこの1社に注ぎ込むのは我が家の家計ルール(リスク管理)に反します。そこで私は、
アグレ都市デザインや、
MIRARTHホールディングスといった、
同じ不動産セクターでありながら特徴が異なる他の高配当株にも予算を分散させたいと考えています。例えば、フージャースに50万円、アグレに50万円、MIRARTHに50万円というように「高配当不動産パック」を自分で作るようなイメージですね。こうすれば、万が一フージャースの業績が落ち込んで減配になっても、家計全体へのダメージを最小限に抑えつつ、5%後半〜6%程度の高い利回りを維持することができます。
6. 制度活用との組み合わせ
さて、ここからが「みずきブログ」が最も大切にしている、税金対策と制度活用のお話です。どんなに素晴らしい高配当株を見つけても、税金で約20%を引かれてしまっては、家計への貢献度はガクッと落ちてしまいます。そこで活用したいのが、やはり新NISAの「成長投資枠」です。
新NISA口座でフージャースホールディングスの株を購入すれば、年間75.00円の配当金はまるまる非課税で受け取ることができます。もし特定口座(課税口座)で保有してしまうと、せっかくの12万円の配当も、手元に残るのは約9万5,000円に減ってしまいます。この差額の2万5,000円があれば、娘のドリルや参考書が何冊買えるでしょう。高配当個別株こそ、新NISAの成長投資枠の特等席に置いてあげるべきです。
また、もしすでに新NISAの枠を使い切ってしまっている場合や、将来的に特定口座で購入せざるを得ない場合は、確定申告で「総合課税」を選択し、「配当控除」を適用する方法も頭の片隅に置いておきましょう。配当控除を活用すれば、課税所得が一定以下の世帯であれば、特定口座で源泉徴収された税金の一部が手元に戻ってくる可能性があります。子育て世帯は何かと控除や税制優遇が複雑に絡み合いますが、こうした知識を持っているだけで、年間数万円の「見えない節約」ができるようになりますよ。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
ここまで良い面を中心に書いてきましたが、投資に「絶対安全」はありません。完璧な判断ができないからこそ、私も日々迷いながら、失敗を繰り返しながら投資を続けています。
実は、不動産株に対する最大の懸念は、やはり冒頭でも少し触れた「日本の金利上昇」です。長らく続いたゼロ金利政策が終わり、住宅ローンの金利や、企業が銀行から借り入れる際の金利が上昇し始めています。フージャースホールディングスのように、自己資本比率が28.0%で、借入金(有利子負債)を活用してビジネスを大きくしている企業にとっては、金利上昇はストレートに利息負担の増加につながり、利益を圧迫する要因になります。
また、金利が上がると、一般の人がマイホームを購入する際のハードルも高くなりますよね。地方都市での分譲マンションが思うように売れなくなれば、同社の業績にブレーキがかかるシナリオも十分に想像できます。
「6.47%という甘い誘惑に負けて、家計の貯金を一気に突っ込んでしまったけれど、その後金利ショックが来て株価が急落、配当も減らされてしまった……」なんていう失敗談は、高配当株投資では本当によくあるお話です。
だからこそ、私は「一括で買わないこと」を自分に義務付けています。3年後の小4の壁に向けて、時間をかけて少しずつ、例えば数ヶ月に1回、数万円ずつ買い足していくような「時間分散」を徹底しようと思います。これなら、途中で業績の悪化や大きな景気後退のサインを察知したときに、途中で買い付けをストップして軌道修正することができますからね。
子育てと同じで、投資も「あせらず、のんびり、でも着実に」が、我が家にとっての最適な100点の付き合い方なのだと感じています。皆さんも、ご自身の家計の状況や、お子さんの年齢、そしてご自身のリスク許容度と相談しながら、納得のいく人生設計を描いてみてくださいね。


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