本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:高配当「ナガセ」は、2年後の「小1の壁&育休」を支えられるか?
こんにちは、みずきです。2026年が始まり、株価の動きも活発化していますね。今年も「人生設計ありき」で、我が家に必要な銘柄を厳しくチェックしていきたいと思います。
今回取り上げるのは、高配当で注目されている教育産業の(株)ナガセ(9733)です。東進ハイスクールや東進衛星予備校を運営している会社、といえばピンとくる方も多いですよね。私も学生時代にお世話になった同級生が何人かいました。
ナガセの直近の予想配当利回りは、なんと5.84%(2026/01/05時点)。5%を超える高配当は魅力的なのですが、子育て家庭の私たちが「人生設計の柱」としてこの銘柄に頼れるのかどうか、財務面や事業内容からじっくり検証してみたいと思います。
私たち子育てママ投資家にとって、重要なのは「高利回り」そのものではなく、「その配当金が、何年後も安定して我が家の家計に入り続けてくれるか」という点ですよね。
1. シナリオ設定:2年後、月7,000円の安定配当が欲しい
我が家の現在の状況をお話しすると、娘は現在5歳で年長さんです。2年後の2028年春には小学校に入学します。そして、主人と相談して、ちょうどその頃に第二子を迎えたいと計画しています。
この「2年後」は、我が家にとって家計の変動期なんです。
- 課題① 小学校入学に伴う費用増:学童保育や習い事(英語、ピアノなど)の費用が本格的にかさみ始めます。月々約1万円程度の支出増を見込んでいます。
- 課題② 育児休業による収入減:もし私が育休に入れば、手取り収入は大きく減少します。
このダブルパンチに備えるため、私は配当金収入を「2年後に実現したい家計の現金流」として育てています。今回は、月7,000円の配当金をナガセで賄えるかをシミュレーションします。
この月7,000円の配当金があれば、娘の習い事費の大部分をカバーでき、育休中の家計の精神的な安心感にも繋がります。
2. 目標配当額の逆算計算:ナガセで実現するには?
目標は「年間84,000円の配当金(月7,000円)」です。ナガセの予想配当利回り5.84%(1株配当150円)を基に、必要な投資額を逆算してみましょう。
■ 目標配当額と必要投資額(ナガセの場合)
| 目標年間配当額 | 84,000円 |
|---|---|
| ナガセ予想配当利回り | 5.84% |
| 必要投資額の目安(税引前) | 84,000円 ÷ 5.84% ≒ 1,438,356円 |
約144万円をナガセに投資すれば、2年後に月7,000円の配当が手に入る計算です。
ナガセの最低購入金額は100株で256,700円(2026/01/05終値)。約144万円の投資となると、単元株数にして約5単元(500株)強を購入する必要があります。これは、個別株投資としてまとまった金額ですが、高利回りのおかげで、同じ目標を利回り3%の銘柄で達成しようとした場合の約280万円に比べて、必要な投資額が半分で済むのは大きな魅力ですね。
ただし、ここで気をつけたいのは、「利回りが高い=安定している」ではない、ということです。特に5%を超える高利回りの場合、何かしらのリスク要因が潜んでいることが多いので、ナガセの事業内容をしっかり見ていきましょう。
3. ナガセの魅力と懸念点:教育ビジネスの安定性
ナガセのビジネスの柱は、ご存知の通り「教育」です。特に現役高校生向けの予備校ビジネス(東進)が主力です。
【ナガセの魅力】
- 高利回り(5.84%):とにかく配当利回りが高い点が、配当金生活を目指す私たちには大きな魅力です。
- ディフェンシブな性質:景気が悪化しても、受験生の「大学に行きたい」という需要は減りにくいです。教育費は「削りにくい聖域」であり、家計の安定化には適しています。
- 最低投資額の手軽さ:約25.7万円から投資できるため、まとまった資金がない方でも分散投資の1ピースとして組み込みやすいですね。
【ナガセの懸念点:収益性の不安定さ】
一方で、会社四季報のデータからも見えてくる懸念材料もあります。
データによると、ナガセの収益性は「悪化しています」と指摘されています。純利益率や営業利益率は前年同期比で低下傾向にあり、ROE(実績)も6.53%と、日本株の中では比較的低い水準です。
この「収益性の不安定さ」こそが、ナガセが高利回りである最大の理由かもしれません。
ナガセは教育業界の中でも、対面式の予備校とは異なり、映像授業を核としたビジネスモデルで成功しました。しかし、近年は少子化という構造的な逆風や、オンライン教育・デジタルコンテンツを提供する競合他社との競争激化に直面しています。生徒数の増減が、そのまま収益にダイレクトに影響しやすい構造があります。
株探ニュースで紹介されていたように、市場では高配当利回りの銘柄への関心は高いのですが(参考:新年【高配当利回り】狙える銘柄リスト <新春特別企画>)、利回りだけを見て飛びつくのは危険です。この不安定な収益状況でも、1株配当150円を維持し続けられるのかをしっかり見極める必要があります。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
ナガセが我が家の「2年後の月7,000円配当」目標にどれだけ適しているか、3つの軸で評価します。
A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
現時点で5.84%という利回りは非常に魅力的ですが、収益性の不安定さやROEの低さが気になります。ナガセのビジネス自体は社会インフラ的な側面がありますが、競争環境は厳しく、安定した増益を続けるのは難しいかもしれません。
配当性向のデータが手元にありませんが、収益が不安定な中で無理に高配当を維持しようとすると、将来的に減配リスクが高まります。過去の配当推移を確認し、業績が落ち込んだ際でも配当を維持する体力があるか(自己資本比率は34.6%でそこまで低くはないですが)を見極める必要があります。
B. 人生設計との適合性:◎(ぴったり)
「2年後の月7,000円」という目標に対して、約144万円という比較的少ない投資額で達成できる点は評価◎です。
教育関連の支出を、教育関連銘柄の配当で賄うというのは、私の中ではリスクヘッジにもなります。子どもが大きくなるにつれて教育費が増える時期と、この銘柄から安定配当を得る時期がぴったり重なるため、資金使途が明確で、モチベーションも維持しやすいです。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:○(まあ大丈夫)
我が家はつみたてNISAやiDeCoで全世界株/S&P500のインデックス投資を「コア(中核)」として行っています。ナガセのような高利回り個別株は「サテライト(補完)」的な位置づけです。
もし144万円全てをナガセに投入するとなると、収益性の不安からやや緊張感が伴います。しかし、配当の即戦力として、ポートフォリオの10%〜15%程度を割り当てるのであれば、「高配当枠」として許容できるリスクだと判断します。
5. みずきの総合評価+制度活用との組み合わせ
ナガセは、高配当を求める子育て世代のニーズに非常に合致しています。特に教育費用の発生時期と、配当金による家計サポートのタイミングが合うため、我が家にとって「使い道が明確な投資」になります。
【ナガセ活用の個人的結論】
ナガセは高利回りだが不安定要素もあるため、我が家では「ジュニアNISAの教育費即戦力枠」として活用するのが最適だと考えています。
もし、144万円分のナガセ(500株程度)を娘(5歳)のジュニアNISA口座で取得できたとします。年間84,000円の配当が、18歳まで非課税で受け取れるんですよね。
配当金にかかる税金(約20%)がゼロになるということは、手取りが約16,800円増えるのと同じことです。この非課税効果は絶大です。この教育費のための配当は、娘が18歳になるまで再投資せず、教育費としてプールしておくのが理想です。
こうすることで、私たちの家計のコア部分はインデックス投資で安定させつつ、子どもの教育費という「確実に来る大きな支出」に、非課税の高配当で対抗できます。
ただし、全額をナガセにするのはリスクです。収益安定性で言えば、過去にも紹介した高配当で財務が安定している銘柄と組み合わせるのがおすすめです。例えば、同じくジュニアNISAでの活用を検討したFPG(7148)や、ディフェンシブな他のインフラ高配当株などを組み合わせて、リスクを分散しながら月7,000円の目標達成を目指したいですね。
6. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
正直に言うと、ナガセを検討するときの一番の迷いは、PBRが1.96倍と割高感がある点です。日本の多くの企業がPBR1倍割れで注目される中、ナガセはPBRが約2倍。これは市場が「高い収益性」や「高い成長性」を期待している証拠ですが、現実は収益性が不安定というデータが出ています。
つまり、もし今後の業績が市場の期待に応えられなかった場合、株価が大きく下落する可能性も視野に入れておかなければなりません。
「高配当利回り」は、「株価が割安であること」の裏返しであるケースも多いですが、ナガセの場合は「高配当」である一方で「割安感」は薄いという、少し複雑な状況にあるわけです。
だからこそ、この銘柄は株価の値上がりを期待するよりも、あくまで「配当金」のキャッチだけを目的として、NISAのような非課税枠で保有するのが賢明だと私は考えます。もし減配があった場合は、それが「我が家の人生設計」にどれだけの影響を与えるかを事前にシミュレーションしておくことが重要ですね。
私たちママ投資家は、感情的な売買を避けるために、「何のために、いくら投資するのか」を明確にすることが本当に大切だと改めて感じています。ナガセは、我が家の2年後の教育費補助という明確な役割を持たせてあげることで、その不安定さとうまく付き合っていける銘柄だと思いますよ。


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