○(9827)リリカラ : 配当利回り5.94%で小1の壁の家計に余裕をプラスする攻めの一手

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

みなさん、こんにちは。みずきです。2026年の春、我が家にとって大きな節目を迎えました。2020年1月に生まれた長女が、ついにこの4月に小学校に入学したのです。いわゆる「小1の壁」という言葉を、今まさに身をもって実感している真っ最中です。保育園の時とは違って、登下校の時間や長期休みの過ごし方、宿題のサポートなど、生活のリズムがガラリと変わりました。それに伴って、私の働き方や家計のバランスも見直す必要が出てきたのです。

これまでのようにフルタイムでバリバリ残業、というわけにはいかなくなり、少し勤務時間をセーブしたり、突発的なお休みに備えたりする必要があります。そうすると、どうしても直面するのが「収入の減少」ですよね。でも、子どもが大きくなるにつれて、習い事や学用品、将来の教育費の準備など、出ていくお金は増える一方です。この「収入は減るけれど、支出は増える」という時期をどう乗り越えるか。そこで私が頼りにしているのが、株式投資から得られる「配当金」という、家計を支えてくれる第2の収入源です。

今回は、この「小1の壁」を乗り越えるための具体的な人生設計と、我が家の家計に寄り添ってくれるかもしれない高配当株について、じっくりと考えていきたいと思います。特に、インテリアやオフィス空間のデザインを手がけている「リリカラ株式会社」を中心に、同業他社と比較しながら、我が家の人生設計に本当にマッチするのかをリアルに分析していきますね。

1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」

我が家が今直面しているリアルな家計課題と、それを解決するためのシナリオを整理してみました。

我が家の現在地と直近の課題

2026年5月現在、長女は小学1年生になりました。学校が終わった後は学童保育にお世話になっていますが、お迎えの時間が保育園時代よりも早くなり、実質的な稼働時間が減っています。私の残業代が減る一方で、小学校で使う鍵盤ハーモニカや絵の具セット、夏休みの学童用のお弁当代、そして新しく始めたピアノの月謝など、細かい支出が地味に家計を圧迫し始めています。

○年後の家計課題:3年後のシナリオ

今はなんとか現在の貯蓄と私の給与でやりくりしていますが、3年後(子どもが小学4年生になる頃)には、学童を卒所するタイミングがやってきます。いわゆる「小4の壁」ですね。この時期になると、一人で留守番をする時間が増えたり、本格的な塾通いが始まったりして、月々の教育費・習い事代がさらに膨らむことが予想されます。そこで我が家では、「3年後までに、家計の固定費や習い事代の一部を補填できるよう、月5,000円(年間60,000円)のキャッシュフローを配当金で安定して生み出す仕組みを作る」という目標を立てました。

たかが5,000円、されど5,000円です。毎月確実に5,000円が口座に振り込まれる安心感は、子育て中のママにとって精神的に大きな支えになります。これを、日々の労働による収入ではなく、「お金に働いてもらう」ことで実現したいと考えているのです。

2. 目標配当額の逆算計算

「3年後に月5,000円(年間60,000円)の配当金を得る」という目標を達成するために、一体いくらの投資資金が必要になるのか、配当利回りごとに逆算して計算してみましょう。税金については、後ほどお話しする「新NISA」などの非課税制度を活用することを前提とし、いったん税引前の利回りでシミュレーションします。

目標年間配当額 想定配当利回り 必要な投資額 我が家の毎月の積立イメージ(3年間で準備する場合)
60,000円(月5,000円) 3.0% 2,000,000円 毎月約5.5万円
60,000円(月5,000円) 4.0% 1,500,000円 毎月約4.1万円
60,000円(月5,000円) 5.0% 1,200,000円 毎月約3.3万円
60,000円(月5,000円) 6.0% 1,000,000円 毎月約2.8万円

このように逆算してみると、非常に面白いことが分かりますね。配当利回りが3%の場合、必要な投資額は200万円となり、3年間で貯めるには毎月5.5万円の投資が必要です。これは家計にとって少しハードルが高いかもしれません。しかし、もし利回りが5%〜6%近い「超高配当株」をポートフォリオに組み込むことができれば、必要資金は100万〜120万円にまで下がります。これなら、毎月約3万円前後の積立、あるいはボーナス時の一括投資などを組み合わせることで、十分に現実的な目標になりますよね。

東洋経済オンラインで紹介されていた、こちらのニュース記事も非常に参考になります。2026年度の予想配当利回りが高い企業がランキング形式で紹介されており、市場全体で高配当株への注目が集まっていることが伺えますね。

利回り“5%以上”は150銘柄、首位は驚きの6.8%! 2026年度の「予想配当利回りが高い」3月期企業ランキングTOP500(東洋経済オンライン) – Yahoo!ファイナンス

この記事にあるように、利回り5%を超える銘柄は非常に魅力的ですが、その一方で「なぜそれほど利回りが高いのか」「その配当は将来も維持されるのか」を厳しく見極める必要があります。単に利回りが高いからという理由だけで飛びつくと、減配されて株価も急落するという痛い目を見るリスクがあるからです。だからこそ、私たち子育て世代は、家計にダメージを与えないよう慎重に銘柄を吟味しなければなりません。

3. 複数銘柄の比較紹介

それでは、我が家の「月5,000円の配当金」という目標を達成するための候補として、今回の主役である「リリカラ」と、同じインテリア・建材関連セクターで安定性に定評のある「立川ブラインド工業」、そして間仕切り大手の「小松ウオール工業」の3銘柄を比較してみましょう。

候補1:リリカラ (9827)

まずは、壁紙やカーテンなどのインテリア卸大手であり、オフィスの空間デザインやオフィス家具の販売にも強みを持つリリカラです。2026年5月25日時点のデータをもとに、その実態を見てみましょう。

  • 株価:606円前後(最低購入代金:60,600円)
  • 配当利回り(会社予想):5.94%(1株配当:36.00円、2026/12予想)
  • PER(会社予想):11.14倍 / PBR:0.97倍
  • 自己資本比率:40.0%
  • 業績トレンド:収益性は現在悪化傾向にあります。純利益率や営業利益率が前年同期比で低下しており、ROEも6.34%と、かつての勢いが弱まっています。売上高も伸び悩んでおり、成長性には少し黄信号が灯っている印象です。
  • 配当方針:利回りは5.94%と非常に高いですが、EPS(1株当たり純利益)が54.40円予想に対して配当が36円なので、配当性向は約66%となります。業績がブレるとすぐに減配リスクに直結しやすい水準ですね。

リリカラの強みは、なんといっても6万円台という少額から投資が始められる手軽さと、6%近い驚異的な配当利回りです。100株保有するだけで、年間3,600円(税引前)の配当がもらえるのは、家計の効率的なブースターとして非常に魅力的です。しかし、財務の安定性や収益性の悪化、有利子負債の増加といった懸念点があることも無視できません。

候補2:立川ブラインド工業 (7989)

次に、同じインテリア関連で、ヨコ型ブラインドなどの窓回り製品で圧倒的なシェアを誇る立川ブラインド工業です。こちらは我が家でも愛用している信頼のブランドです。

  • 特徴:ブラインドの国内トップシェアを誇り、ホテルやオフィス、一般住宅向けに非常に安定した需要があります。
  • 財務の健全性:自己資本比率が80%を超える超健全財務が魅力です。不況になっても会社が揺らぐ心配がほとんどありません。
  • 配当利回り:リリカラほど超高配当ではありませんが、4.8%を超える高い利回りを維持しつつ、何年も減配をしていない「累進配当」のような安心感があります。
  • 投資に必要な金額:約15万円〜20万円程度と、リリカラに比べると少しハードルは上がりますが、ディフェンシブな守備の要として最適です。

詳しい分析については、こちらの過去記事もぜひ参考にしてくださいね。

◎(7989)立川ブラインド工業 : 4.86%配当と83%の財務で2026年小1の壁月5千円を支える家計の守備の要

候補3:小松ウオール工業 (7949)

3つ目は、オフィスや学校、病院などの「間仕切り(パーティション)」で国内トップクラスのシェアを持つ小松ウオール工業です。オフィスの移転や再配置が進む中で、安定した需要を誇る企業です。

  • 特徴:教育施設や公共施設への導入実績が多く、リリカラのオフィス空間デザインビジネスとも関連する領域です。
  • 財務と配当:こちらも無借金経営に近く、非常に強固な財務体質を持っています。配当利回りは5.3%前後と高水準で、株主還元に非常に積極的な経営姿勢が特徴です。
  • 人生設計における役割:安定した業績を背景に、長期にわたって配当を受け取り続けたい場合の、ポートフォリオの「盾」になってくれる存在です。

こちらも、以前ブログで紹介したお気に入りの銘柄の一つです。

◎(7949)小松ウオール工業 : 5.38%配当と鉄壁財務で2026年小1の壁月5千円を支える家計の盾

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

さて、これらを踏まえて、今回の主役である「リリカラ」が、我が家の人生設計にどれくらいマッチしているのかを3つの軸で厳しく評価してみたいと思います。

A. 配当の持続性・成長性

評価:△(やや懸念あり)

リリカラの現在の配当利回り5.94%は、一見すると非常に魅力的です。しかし、配当の源泉であるEPS(1株当たり利益)が54.40円、それに対する配当が36円ですので、配当性向は66.1%に達しています。一般的に、無理のない配当支払いの目安は50%以下、できれば40%程度が望ましいとされています。また、現在の業績評価(収益性・安定性・成長性ともに低下傾向、有利子負債が増加)を鑑みると、この高い配当を今後5年、10年と維持し続けられるかについては、少し緊張感を持って見守る必要があります。オフィス需要の回復やリニューアル案件の獲得状況によって業績が左右されやすいため、安心しきってほったらかしにできる銘柄とは言い難いですね。

B. 人生設計との適合性

評価:○(悪くない)

「3年後に月5,000円(年間60,000円)の配当金を得る」という目標に対して、リリカラは非常にスピーディーに貢献してくれます。例えば、リリカラだけでこの目標を達成しようとする場合、必要な投資額は約100万円。毎月2.8万円の投資で届きます。もしこれが配当利回り3.5%の銘柄であれば約170万円必要になり、毎月の積立額が約4.7万円まで跳ね上がってしまいます。子育て世帯にとって、毎月のキャッシュアウトを抑えつつ目標にアプローチできるという点では、非常に強力な味方(ブースター)になってくれることは間違いありません。

C. 我が家のリスク許容度との整合性

評価:△(やや緊張感がある)

長女が小学校に入学したばかりで、まだ教育費のピーク(高校・大学)までは10年以上の猶予があります。そのため、今すぐにすべての資産を安全資産に守る必要はなく、多少のリスク(株価の変動や一時的な業績の波)を取ることは可能です。しかし、だからといってポートフォリオの大部分をリリカラのような「業績がやや不安定な高配当株」で埋めてしまうのは非常に危険です。私のリスク許容度としては、あくまで「家計全体のサテライト(サポーター)枠」として、全体の5%〜10%程度の少額を保有するくらいが、夜ぐっすり眠れるちょうど良い塩梅だと思います。

5. みずきの総合評価+判断

以上の分析を終えて、みずきが出した結論と我が家の投資判断をお話ししますね。

「リリカラは、メインではなく『サテライト枠』として、スパイス的に少しだけ組み込むのが我が家流!」

リリカラの6%近い利回りと、1株600円前後(最低購入代金約6万円)という手軽さは、非常に大きな魅力です。例えば、お小遣いや、家計のちょっとした余剰資金で「ポチッ」と100株ずつ買い増していくには、これ以上ないほど使い勝手の良い銘柄だと思います。100株持っているだけで、年間3,600円。これなら「子どもとちょっと贅沢なランチに行く代金」や「新しい絵本を2冊買ってあげる代金」が、毎年勝手に生み出されるわけですから、日々の生活に潤いを与えてくれますよね。

しかし、財務の盤石さや長期的な安定性を考えると、やはり立川ブラインド工業や小松ウオール工業のような「守りの要」をポートフォリオの主軸(コア)に据えるべきだと感じています。私の基本戦略としては、以下のような「ハイブリッド持ち」を考えています。

  • コア(守り):立川ブラインド工業や小松ウオール工業など、自己資本比率が高く、減配リスクの低い銘柄をじっくり積立(ポートフォリオの7割)。これで土台の月3,500円を作る。
  • サテライト(攻め):リリカラのように、株価が割安で利回りが極めて高い銘柄を、下がったタイミングで少しだけ拾う(ポートフォリオの3割)。これで残りの月1,500円を上乗せして、目標の月5,000円を達成する。

このように役割を分担させることで、もしリリカラが減配になったとしても家計全体の受けるダメージを最小限に抑えつつ、目標額に効率よく到達することができると考えています。投資において「100点満点の完璧な1銘柄」を探すのは不可能です。自分たちの人生設計や家計のゆとり度合いに合わせて、複数の銘柄を組み合わせて「平均して75点」になれば、それで大成功なんですよね。

6. 制度活用との組み合わせ

私たちが株式投資を行う上で、絶対に忘れてはならないのが「税優遇制度の最大活用」です。ここが、普通に銀行にお金を預けているだけの人と、私たちスマートな投資ママとの大きな分かれ道になります。

新NISAの「成長投資枠」の活用

通常、株の配当金には約20.315%の税金がかかります。つまり、リリカラから3,600円の配当をもらっても、手元に残るのは約2,860円に減ってしまうのです。これって、せっかく一生懸命節約して投資に回したのに、すごくもったいないですよね。そこで、新NISAの「成長投資枠」を使って保有します。これなら、配当金はまるまる非課税で受け取ることができます。3,600円がそのまま口座に入ってくるインパクトは、長期になればなるほど複利の効果を高めてくれます。

つみたて投資枠(投資信託)とのバランス

我が家では、新NISAの「つみたて投資枠」を使って、全世界株式(オルカン)や米国株式(S&P500)のインデックスファンドを毎月コツコツ積み立てています。これは20年後の老後資金や、子どもの大学進学費用という「遠い未来のための守りの資産」です。一方で、今回のような個別高配当株は「今現在の生活を豊かにするための攻めの資産」です。投資信託では今の生活費は増えませんが、高配当株なら「今、使えるお金」が増えます。この2つのハイブリッド運用こそが、時間もお金も必要な子育て世代に最も適したアプローチだと確信しています。

ジュニアNISA(旧制度)や配当控除について

新規の投資はできなくなりましたが、かつてジュニアNISAで保有していた資産がある場合、子どもが18歳になるまで非課税でロールオーバー(継続管理勘定)が可能です。もし子ども名義の口座でこういった身近なインテリア関連株を保有していれば、「この学校のカーテンや壁紙を作っている会社から、お小遣い(配当)をもらっているんだよ」と、生きた経済教育・マネー教育の教材として活用することもできますね。

また、もし課税口座(特定口座)で保有する場合でも、総合課税を選択して「配当控除」を申請すれば、所得税や住民税の負担を軽減できるケースがあります。自分の課税所得金額を把握し、一番税効率の良い方法を選択するリテラシーを、私たちママも常にアップデートしていきたいですね。

7. 失敗・迷い・懸念も素真に述べる

偉そうに色々と分析を語ってきましたが、実は私もたくさん迷いながら投資をしています。完璧な判断なんて、いつになってもできません。

リリカラに関しても、データを深掘りすればするほど、「本当に買って大丈夫かな…」と頭を悩ませるポイントがたくさんあります。特に気になっているのは、指標データにもあった「有利子負債の増加傾向」と「営業利益率の低下」です。資材価格の高騰や人件費の上昇といったコストプレッシャーは、インテリア業界全体に重くのしかかっています。もし、これ以上の業績悪化が進めば、現在の「年間36円」という高い予想配当を維持できなくなり、株主優待の廃止や減配といったシナリオも十分にあり得ます。

また、信用買残が143,400株あるのに対し、売残が0株という需給のバランス(信用倍率が極端な状態)も、短期的には株価が上値の重い展開になりやすいことを示唆しています。実際、年初来高値の679円(2026/02/27)から、直近では年初来安値に近い604円(2026/05/25)までじわじわと値を下げています。「今が底値だからお買い得!」と飛びつくのか、「業績が反転するまでもう少し静観しよう」と踏みとどまるのか。この判断は本当に難しく、私も夜布団に入ってから「うーん、どっちがいいかなぁ」とスマホを片手に悩んでいます(笑)。

でも、そうやって「失敗するかもしれないリスク」をあらかじめ自分で認識し、許容できる範囲の金額(例えば、なくなっても生活が破綻しない数万円程度)だけでお付き合いすると決めておけば、過度に恐れる必要はありません。子育ても投資も一緒で、「思い通りにいかないのが当たり前」。だからこそ、1つのカゴに全ての卵を盛るような真似はせず、広く、優しく分散させて、日々の暮らしに笑顔を絶やさない投資を続けていきたいですね。

小1の壁にぶつかって少しお疲れ気味の全国のママさんパパさん、あまり気負わず、少しずつできることから、一緒に家計の地盤を強くしていきましょうね!今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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