本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:8年後に迫る高校入学費用。ジュニアNISAで「配当の種」を育てたい
こんにちは、みずきです。2026年に入り、時間の流れの速さにびっくりしています。娘(5歳、年長)の小学校入学まであと少し。そして、その先の高校進学が、もう8年後に迫っているんですよね。
我が家のライフプランでは、大学費用はつみたてNISAや学資保険で手堅く準備していますが、高校の入学金や初期費用(私立を視野に入れた場合)に備えて、まとまった額(目標50万円)を非課税で用意しておきたいと思っています。
そこで今回のテーマは、新家工業(7305)です。現在、配当利回りが5.73%(2026年1月9日現在)という魅力的な水準にあり、さらにPBRが0.78倍と割安放置されている、建設・インフラを支える企業です。
今回は、この高配当銘柄を「家計のキャッシュフロー」として使うのではなく、「8年後の教育資金に向けた、ジュニアNISAでの非課税資産の種まき」という観点から、我が家の人生設計に合うか検討していきますね。
我が家の人生設計シナリオ:ジュニアNISAで8年後に50万円を
我が家の現在地と目標
- 現在:2026年1月。娘5歳(年長)。夫は34歳。
- 課題:8年後(2034年頃)の高校入学費用(特に私立を検討した場合の初期費用)を非課税で準備したい。目標50万円。
- 戦略:娘名義のジュニアNISA口座(非課税期間終了後も継続非課税運用中)を活用し、高配当株を組み入れる。配当金は再投資し、元本を育てていく。
- 必要な配当の役割:配当金自体を家計の足しにするのではなく、配当金を非課税で再投資することで、元本50万円を8年で70万円以上に増やすのが目標。
目標達成のための逆算計算
今回注目する新家工業は、単元株数100株で、最低投資金額は約52.4万円です(株価5,240円換算)。
ジュニアNISAの枠内であれば、50万円強を投資することが可能です。(※制度は既に新規買い付けは終了していますが、既存口座での運用を想定します。)
新家工業(7305)のスペック(会社予想)
- 株価(01/09):5,210円
- 配当利回り:5.73%
- 1株配当:300.00円
もし524,000円を投資した場合、年間で受け取れる配当金はいくらになるでしょうか。
524,000円 × 5.73% ≒ 約30,000円(年間)
この3万円が、ジュニアNISA口座内で非課税で受け取れるのが最大の魅力です。通常なら約20%引かれてしまう税金がかかりません。
この配当を毎年再投資し、配当額や株価が維持されたと仮定すると、8年間で配当金の合計は約24万円になります。元本と合わせると約76.4万円となり、目標の50万円を大きく上回ります。配当の力で、高校入学資金の準備に大きな弾みがつくというわけです。
新家工業(7305)の企業概要と評価
新家工業は1907年創業の老舗企業で、主に鉄鋼二次製品の製造・販売を行っています。特に有名なのが、自転車部品のリム(車輪の枠)ですが、主力は鋼管や建築用鋼材、建設用機械部品など、インフラや産業に欠かせない分野です。
つまり、景気や建設投資の動向に業績が左右されやすい「景気敏感株」の側面を持っています。
新家工業の財務健全性チェック
| 指標 | 数値(2026年1月9日現在) | みずきコメント |
|---|---|---|
| 配当利回り(予) | 5.73% | 非常に高い水準。 |
| PBR(実績) | 0.78倍 | 割安。解散価値以下で取引されている。 |
| 自己資本比率(実績) | 59.8% | 財務は堅固で安心感がある。 |
| PER(予) | 16.65倍 | 利回りの割には割高感は薄い。 |
| 収益性 | 悪化傾向、不安定 | ここが大きな懸念点。純利益率が低下傾向。 |
<みずきの第一印象>
財務は盤石(自己資本比率60%近く)なのに、PBRが1倍を割っていて、配当利回りが5.73%もある。これは、「稼ぐ力(収益性)の不安定さ」と「現時点での株価評価の低さ」が共存している状態ですね。もし収益性が改善されれば、株価上昇と高配当維持の両方が期待できる、いわゆる「低PBR是正期待銘柄」の一つだと見ています。
複数銘柄の比較検討:低PBR・高配当インフラ系
新家工業(7305)のような高配当・低PBR銘柄は、他にもいくつかあります。我が家の教育資金準備という目標に対して、新家工業がベストな選択肢か、同じく建設・インフラ系で比較してみましょう。
(※以下の比較銘柄のデータは、概ねの傾向を掴むための仮定値を含みます。)
| 銘柄 | 新家工業 (7305) | 瀧上工業 (5915) | アイダエンジニアリング (6118) |
|---|---|---|---|
| 業界 | 鉄鋼二次製品、鋼管 | 橋梁・鉄骨 | プレス機械 |
| 配当利回り(予) | 5.73% | 約3.32% | 約3.90% |
| PBR(実績) | 0.78倍 | 約0.44倍 | 約1.05倍 |
| 自己資本比率 | 59.8% | 約65% | 約70% |
| 配当性向 | やや高め(非公開だがEPSより) | 低め(安定志向) | 適正水準(増配志向) |
比較分析:教育資金の「種」として
瀧上工業 (5915)はPBRがさらに低く、財務も非常に堅いですが、利回りは3%台前半で新家工業ほどインパクトがありません。安定性は抜群ですが、教育資金を短期間で大きく増やす「種」としては少しパワー不足かな、という印象です。以前、家計の安定の柱として検討したことがありますね(瀧上工業に関する過去記事はこちら)。
アイダエンジニアリング (6118)はPBRが1倍を超えており、市場からの評価は比較的高いです。高い自己資本比率を持ち、増配にも積極的な企業です。利回りは新家工業には及びませんが、収益性が安定しているため、減配リスクが低いのが魅力です。
新家工業の5.73%という利回りは、やはり圧倒的です。ジュニアNISAで非課税メリットを最大限活かし、8年で大きな成果を出したいという今回のシナリオにおいては、「高利回りが最優先」という判断になります。ただし、収益性の不安定さというリスクは受け入れる必要がありますね。
みずきの「人生設計マッチ度」評価
新家工業(7305)を、我が家の教育資金準備という視点から3つの軸で評価します。
A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
新家工業は、自己資本比率が約60%と高く、財務は非常に安定しています。これは不況が来ても、すぐに倒れるような会社ではないという安心感に繋がります。
しかし、直近の収益性(純利益率や営業利益率)は悪化傾向にあり、EPSの伸びも鈍化しています。これは、現在の高配当(5.73%)が今後も維持できるかどうかの懸念材料です。業績連動型の配当方針であれば、景気が悪化すれば減配の可能性はあります。
ただ、PBRが0.78倍と割安であり、将来的に株主還元意識を高めてPBR1倍是正を目指す可能性はあります。これが株価上昇や、配当維持のプレッシャーとなるかもしれません。
B. 人生設計との適合性:◎(ぴったり)
今回のシナリオは「8年後の教育資金50万円を非課税で準備する」です。
高配当銘柄をジュニアNISAで運用すると、配当が非課税になるため、複利の効果が最大限に高まります。5.73%という利回りは、目標達成へのスピードを格段に上げてくれます。最低投資金額(約52.4万円)で運用すれば、8年間で大きな資産形成の基盤を作ることができます。
配当金を家計のキャッシュフローとしてすぐに使う必要がないため、多少の株価変動や減配リスクがあっても、長期的に保有し続ける忍耐力が持てるのも大きなメリットです。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:○(まあ大丈夫)
我が家は、つみたてNISAやiDeCoで全世界株式などのインデックス投資をコアに据えています。個別株は全体の10%〜15%程度のサテライト枠として運用しています。
新家工業は収益性の不安定さから「高リスク・高リターン」の部類に入りますが、投資額はジュニアNISAの枠内(約50万円)に限定することで、リスクを限定できます。また、財務基盤がしっかりしているため、突発的な倒産リスクは低いと判断できます。
ポートフォリオ全体のリスクを考慮すると、この銘柄に過度に集中しなければ、許容範囲のリスクだと思います。
外部ニュースから見る建設・インフラ業界の未来
新家工業のようなインフラを支える企業にとって、将来の建設・製造業界のトレンドは重要です。ここで、同業他社のニュースを見てみましょう。
大手建設会社である長谷工コーポレーションが、Tektome社と提携し、AIを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるためのトレーニングプログラムを開始したというニュースです。
建設業界は現在、人手不足や生産性の向上が大きな課題です。AIやデジタル技術を活用することで、設計から施工、メンテナンスまでのプロセスを効率化しようという動きが加速しています。
新家工業は、建設用鋼材などの二次製品を提供する立場です。建設現場のDX化が進むと、求められる製品の精度や納期の管理がより厳格になる可能性があります。また、AIによる設計最適化が進めば、需要のある製品構成が変化するかもしれません。
このニュースは、新家工業が今後、デジタル化の波に乗り遅れることなく、サプライチェーンの一員として、どれだけ効率的かつ高品質な製品供給を維持できるか、という経営課題を改めて示唆していると感じます。伝統的な製造業だからこそ、DXへの対応は配当の持続性を左右する重要なポイントになるでしょう。
みずきの総合評価と判断:非課税効果を狙った「戦略的高配当枠」
新家工業(7305)は、我が家の教育資金準備という目標に対して、非常に高い適合性を持っていると判断します。
最大の魅力は、5.73%という高利回りと、ジュニアNISAという制度の組み合わせです。8年後の娘の高校進学時に、この非課税配当が積み上がった状態は、私にとって大きな安心材料になります。
しかし、唯一の懸念は収益性の不安定さです。5%台後半の配当利回りが、いつまでも続く保証はありません。特に、景気の変動によって大きく業績が振れるリスクがあります。
私が考える戦略
私は、新家工業をポートフォリオの「コア」にするのではなく、「非課税効果を最大限に狙った戦略的高配当枠」として位置づけるのが最適だと考えます。
- 投資額の限定:ジュニアNISAの残り枠(約50万円)に限定して投資する。
- リスク分散:この銘柄だけに依存せず、安定配当の瀧上工業(5915)や、インフラ系J-REIT(例:東海道リートのような安定株)など、収益源が分散された他の高配当株と組み合わせてリスクを平準化する。
- PBR是正期待:PBRが0.78倍と割安なので、もしPBR1倍を目指して株価が上昇すれば、配当収入に加え、売却益も期待できます。教育費が必要な8年後に株価が上がっていれば、そのまま売却して資金化するのも一つの選択肢です。
教育資金の準備は、家計の緊急資金とは違い、多少のリスクを取ってでも効率を上げたい領域です。新家工業の「高いリターンポテンシャル」は、その目的に非常に合致していると思います。
失敗・迷い・懸念も素直に述べる
正直に言うと、新家工業のような景気敏感な製造業は、今後のインフレと金利上昇の局面で、コスト増の影響を受けやすいです。ニュースにあったような建設現場のDX化が進む中で、古いビジネスモデルから抜け出せないと、収益の悪化が続き、減配の可能性も高まります。
特に、娘の教育費が最もかかる時期(高校入学時や大学入学時)に、たまたま日本経済が大きな不況に陥り、配当が半減してしまうといった最悪のシナリオも想定しておくべきです。その場合、予定していた非課税配当が積み上がらず、目標の70万円に届かなくなるかもしれません。
だからこそ、この銘柄は「財務の安定性」(自己資本比率59.8%)を重視しつつ、「高利回り」を活かして、他の銘柄よりも高い効率で教育資金の基盤を作る役割を持たせる。そして、もし経営環境が大幅に悪化し、配当維持が困難になった場合は、潔く他の安定企業に乗り換える準備も必要ですね。
完璧な銘柄はないけれど、我が家の人生設計に合わせた「XX点の選択肢」として、新家工業は魅力的な候補だと私は考えています。


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