本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
こんにちは、みずきです。2026年に入り、我が家の長女もついに4月から小学校に入学しました。新しいランドセルを背負って元気に登校する姿を見るたびに、成長の嬉しさと同時に、これからの教育費や生活費のリアルな変化に身が引き締まる思いがしています。
いわゆる「小1の壁」という言葉をよく耳にしますが、我が家でもまさにそれを実感しているところです。保育園の頃とは違って、放課後の過ごし方や、新しい習い事を始めたいという本人の希望もあり、家計の固定費が少しずつ膨らみ始めています。そこで、私たちの人生設計をしっかりと見つめ直し、「いつまでに、いくらの現金流が必要なのか」を逆算して、今後の投資計画に反映させていくことにしました。
今回は、そんな我が家の人生設計に寄り添ってくれる投資先として、住宅特化型の不動産投資信託(REIT)であるスターツプロシード投資法人(8979)を軸に、いくつかの選択肢を比較しながら考えていきたいと思います。
1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」
投資を考える時、私はいつも「銘柄ありき」ではなく「人生設計ありき」で考えるようにしています。我が家の現在の立ち位置と、数年後に控える家計の課題を整理してみました。
我が家の現在地と直近の課題
2020年1月に生まれた長女は、現在6歳。この春から小学校に入学しました。今までは保育園の延長保育でカバーできていた時間が、小学校になると放課後の居場所として民間学童を利用したり、英語やスイミングといった新しい習い事を増やしたりすることで、毎月の支出がジワジワと増えています。
また、私たちは第二子も授かれたらいいなと考えているため、将来的に育休を取得して一時的に世帯収入が減少するフェーズも想定しておかなければなりません。子どもたちの成長に伴い、教育費の本格的なピークは10年〜15年後にやってきますが、まずは「今そこにある、小学校生活のサポート費用」をどう捻出するかが直近の課題です。
家計課題を解決するために必要な配当額
小学校での習い事や学童のサポート費用として、家計に月々5,000円(年間60,000円)の確実なゆとりをプラスしたいと考えています。毎月の給与からすべてを賄うことも不可能ではありませんが、投資からの分配金(配当金)でこれを自動的にカバーできれば、精神的な安心感が全く違います。この「月5,000円のキャッシュフロー」を、安全かつ高い利回りで生み出してくれる仕組み作りが今回の目標です。
2. 目標配当額の逆算計算
では、目標とする「月5,000円(年間60,000円)」の分配金を獲得するためには、具体的にどれくらいの投資資金が必要になるのでしょうか。今回注目しているスターツプロシード投資法人(8979)の指標を基に、具体的な数字を計算してみます。
2026年6月12日時点の、スターツプロシード投資法人の主要データは以下の通りです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 投資口価格(株価相当) | 184,900円 |
| 分配金利回り | 5.86% |
| 予想分配金(1口あたり年間想定) | 10,840円 |
このデータを基に、年間60,000円の分配金を得るために必要な口数を逆算してみましょう。
必要口数の計算:
60,000円(目標年間配当) ÷ 10,840円(1口あたりの年間予想分配金) ≒ 5.53口
端数を切り上げて、6口を保有することで、目標である年間60,000円(実際には約65,040円)を達成することができます。
必要な投資金額:
184,900円 × 6口 = 1,109,400円
利回りが約5.86%と高水準であるため、約111万円の投資資金があれば、目標とする月5,000円の教育費サポートを実現できるという計算になります。もしこれが利回り2%の安定株であれば、300万円もの資金が必要になりますから、REITならではの高い分配金利回りが、いかに資金効率を高めてくれるかが分かりますね。
3. 複数銘柄の比較紹介
目標とする「月5,000円のゆとり」を作るにあたって、一つの銘柄にすべての資金を集中させるのはリスクがあります。同じような利回りや特性を持つ他のREITとも比較しながら、我が家に最適なポートフォリオを考えてみます。
選択肢1:スターツプロシード投資法人(8979)
まずは、今回の主役であるスターツプロシード投資法人です。こちらは主に賃貸住宅(レジデンシャル)に特化して投資を行っているREITです。スターツグループがスポンサーとなっており、首都圏の中堅ファミリー層やシングル向けの賃貸マンションを数多く保有しています。
賃貸住宅は、景気が悪くなっても人々が住み続ける必要があるため、オフィスやホテルに比べて家賃収入が非常に安定しているのが特徴です。分配金利回りは5.86%と非常に高く、日々の生活費を支えるキャッシュエンジンとして非常に魅力的な存在です。
選択肢2:Oneリート投資法人(3290)
次なる選択肢は、以前にも検討したことがある、オフィスビルを中心とした総合型REITのOneリート投資法人(3290)です。こちらの詳細については、過去の記事であるOneリート投資法人(3290)の分析記事でもお話ししています。
Oneリートは中規模オフィスをメインとしており、分配金利回りは約5.79%と、スターツプロシードに匹敵する高水準です。ただ、オフィス物件は景気の波やハイブリッドワークの普及といった社会情勢の影響を受けやすいという側面があります。景気が良い時には賃料上昇による増配が期待できますが、子育て世帯の固定費を賄うという目的からすると、少し安定性に緊張感があるかもしれません。
選択肢3:平和不動産リート投資法人(8966)
もう一つの選択肢として、都心のオフィスと住居にバランスよく投資を行っている平和不動産リート投資法人(8966)も挙げられます。こちらも以前に平和不動産リート投資法人(8966)の分析記事でご紹介しました。
分配金利回りは約6.02%と非常に高く、オフィスによる成長性とレジデンスによる安定性の双方を享受できる点がメリットです。ポートフォリオの分散という観点では非常に優秀な存在ですが、最低投資金額との兼ね合いや、住居100%のスターツプロシードに比べると、やはりオフィスの空室リスクが一部加わります。
| 銘柄名(コード) | 主な投資対象 | 分配金利回り | 最低投資金額(目安) | 特徴・我が家にとっての役割 |
|---|---|---|---|---|
| スターツプロシード(8979) | 賃貸住宅 100% | 5.86% | 約18.5万円 | 住居特化で家賃収入が鉄壁。毎月の習い事費の土台。 |
| Oneリート(3290) | 中規模オフィス主体 | 5.79% | 約24万円 | オフィス需要に連動。景気拡大期のブースター枠。 |
| 平和不動産リート(8966) | オフィス&住居 折半 | 6.02% | 約13.5万円 | バランス重視。利回りは高いがオフィスの変動あり。 |
このように並べてみると、同じ高い利回りであっても「中身が何であるか」によって、家計における安心感が大きく異なることが分かりますね。我が家の「子どもの習い事費用を長期間、安定してサポートする」という目的からすると、住居特化型で景気の影響を受けにくいスターツプロシードに、より大きな魅力を感じます。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
それでは、我が家の人生設計を踏まえて、スターツプロシード投資法人(8979)を3つの軸でより深く評価してみます。
A. 配当の持続性・成長性:◎(強く信頼できる)
賃貸住宅に特化したポートフォリオは、何と言っても「景気に左右されにくい」という圧倒的な強みがあります。私たち消費者の立場から考えても、景気が悪くなったからといって、すぐに今住んでいるマンションを解約して家賃の安いところに引っ越すのは、引っ越し費用や手間を考えると簡単ではありませんよね。そのため、稼働率が常に高い水準で維持されやすく、分配金の源泉となる賃料収入が非常に安定しています。
また、スポンサーであるスターツグループは、不動産管理や仲介(ピタットハウスなど)に強みを持つため、物件の管理や次のテナント誘致の面でも強力なバックアップが期待できます。配当性向もJ-REITの特性上、利益のほとんどを分配金として支払う仕組みになっているため、おかしな資金の滞留がなく、透明性が高い点も信頼できます。
B. 人生設計との適合性:○(悪くない)
「月5,000円の教育費・習い事サポート」という目標に対して、1口あたり年間約10,840円の分配金を吐き出してくれる本銘柄は、非常に相性が良いです。新NISAの成長投資枠を使って保有すれば、分配金にかかる約20%の税金も非課税になり、まるまる家計の口座に入ってきます。
唯一の懸念点としては、株(1株数百円から買えるものも増えていますよね)とは異なり、1口あたりの投資金額が約18.5万円とやや大きめであることです。毎月の積立投資としては少しハードルが高く、ボーナスやまとまった貯蓄のタイミングを狙って購入する必要があるため、適合性は「○」としました。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:◎(安心して持てる)
私たち夫婦は共に仕事をしていますが、今後第二子の妊娠や育休といったライフステージの変化を迎えた場合、家計のキャッシュフローは一時的にタイトになります。そうした時期に、株価が急乱高下するようなハイリスクなIT株や、業績によって配当がゼロになる可能性がある銘柄を多く抱えるのは精神的なストレスが大きすぎます。
その点、現物の賃貸不動産を間接的に保有しているのと同等である住居系REITは、価値の急落リスクが低く、安心して毎月の生活を送りながらホールドし続けることができます。まさに今の我が家のリスク許容度にぴったり寄り添ってくれる投資先だと感じています。
5. みずきの総合評価+判断
総合的に見て、スターツプロシード投資法人は我が家の「小学校時代の教育費・固定費を支える堅実な盾」として、極めて高い評価となりました。単に利回りが高いからという理由ではなく、「景気が悪くなっても、誰もが住む場所を必要とする」という生活に密着したビジネスモデルだからこそ、これからの数年間、我が家の家計を安心して任せられると考えています。
投資判断としては、一気に全ての必要口数(6口)を購入するのではなく、現在の相場環境や家計の貯蓄ペースを見ながら、年に1〜2口ずつ「新NISAの成長投資枠」で買い足していく戦略が現実的だと考えています。これなら、一度に大きなキャッシュが手元から消える不安も防げますし、購入単価を平準化するドルコスト平均法のような効果も期待できます。
6. 制度活用との組み合わせ
さて、ここが「みずきブログ」として最もお伝えしたい大切なポイントです。高利回りなREITを家計に組み込む際、どのような税制優遇制度を活用するかによって、手元に残る現金が驚くほど変わってきます。
新NISA(成長投資枠)の最大活用
もし、このスターツプロシード投資法人を通常の特定口座で購入した場合、分配金にかかる20.315%の税金が差し引かれます。年間60,000円の分配金を受け取ったとしても、税引き後には約48,000円に目減りしてしまい、月々4,000円ほどのサポートに留まってしまいます。
しかし、新NISAの成長投資枠を活用して購入すれば、この分配金は完全に非課税となります。受け取った分配金がそのまま「月5,000円の習い事代」として教育費口座に直行してくれるため、家計管理の効率が劇的に向上します。
iDeCoやつみたてNISAとの役割分担
我が家では、iDeCoや新NISAの「つみたて投資枠」を利用して、全世界株式(オルカン)や全米株式(S&P500)のインデックスファンドを毎月コツコツ積み立てています。これらは「20年後、子どもが社会人になった後や、自分たちの老後資金」という超長期の資産形成を目的としています。
一方で、今回検討している個別REITや高配当株は、「今、この数年間の小学校・中学校生活で使うリアルな現金流」を作るためのものです。このように「未来の大きなお金」と「今必要な小さなお金」を、制度の特性(積立インデックス vs 成長投資枠での高配当・REIT)で明確に使い分けることが、心地よく投資を続ける秘訣だと思っています。
配当控除に関する注意点(リテラシーの引き出し)
ここで一つ、非常に重要な注意点があります。日本株の個別銘柄であれば、特定口座で課税されても、確定申告で「総合課税」を選択することで「配当控除」を適用し、所得税の一部を取り戻すことができます。しかし、REITの分配金は「配当控除」の対象外となります。なぜなら、REITは投資家への分配金を出す段階で、法人税が課されない仕組み(導管性)になっているため、国税庁の「二重課税を調整する」という配当控除の趣旨に当てはまらないからです。このため、REITを保有するなら、課税口座ではなく「新NISA(非課税枠)」で優先的に保有することが、何よりも重要になってきます。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
ここまでスターツプロシードの良いところを中心に書いてきましたが、もちろん完璧な投資先など存在しません。私が抱いているリアルな迷いや懸念点も共有しておきますね。
インフレ局面での家賃改定の遅れと、金利上昇リスク
最近、日々のお買い物をしていても、食材や生活必需品の値上げを強く実感しますよね。実物資産である不動産は一般的に「インフレに強い」と言われますが、賃貸住宅の場合、インフレになったからといって「来月から家賃を5%上げますね」と急に住民に請求することは日本の借地借家法上、非常に難しいのが現実です。そのため、物価が上がっている局面でも、家賃収入(分配金)の上昇には時間差が生じます。
また、不動産を購入する際、多くのREITは銀行からの借入金(借入金比率:LTV)を活用しています。今後、日本でも本格的な金利上昇局面が訪れた場合、利払い負担が増加し、それが分配金の減少につながるリスクは無視できません。
ここで、最近見かけた興味深いニュースをご紹介します。インフレ対策としての「実物資産」の考え方について、海外の投資ニュースでこのような記事が話題になっていました。
SGDM: Gold Mining Companies Are Incredibly Profitable And Very Cheap – Seeking Alpha
この記事(英語のコラム)を簡単に要約すると、ゴールド(金)や金鉱株ETF(SGDM)が、世界的な財政赤字やインフレ懸念を背景に、非常に高い収益性と割安なバリュエーションを維持していると指摘しています。ゴールドはそれ自体がキャッシュを生み出しませんが、インフレ時の「価値の保存先」として根強い人気があります。
子育て世代の私としては、配当(分配金)という定期的な現金流が欲しいため、金を採掘する企業やゴールドそのものに大きく投資をシフトする予定はありません。しかし、このニュースを読んで、「やはり世界中の投資家がインフレに対抗するために、現金ではなく実物資産(金や不動産)へ目を向けているんだな」と再認識しました。インフレから我が家の生活防衛をするためにも、現金だけを抱え込むのではなく、賃貸住宅という「実態のある不動産」の権利をREITを通じて持っておくことは、やはり理にかなっていると感じます。
我が家としての結論
金利上昇などの懸念はありますが、スターツプロシード投資法人が持つ「首都圏・住居特化」というポートフォリオの安定感は、やはり我が家の日々の固定費(月5,000円の習い事代)を支えるには十分すぎる実力を持っています。無理のない範囲で、新NISAの枠が空いたタイミングで少しずつお迎えし、娘の小学校生活を経済的にも、精神的にも、穏やかに見守っていきたいと思います。
投資の方法や人生設計は、それぞれの家庭の数だけ答えがあります。我が家のこの判断プロセスが、同じように子育てと家計管理、そして将来への投資に日々奮闘している皆さんの、ちょっとしたヒントになれば嬉しいです。一歩ずつ、完璧を目指さずに、今できる範囲で進めていきましょうね。


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