本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:テレビ局の株が「高配当」って本当?我が家の新たな挑戦
みなさん、こんにちは。子育てママ投資家のみずきです。毎日、仕事に家事に育児にと、本当にドタバタな日々を送っています。ブログ「みずきの家計簿+株」に遊びに来てくださってありがとうございます。
さて、2020年1月に生まれた我が家の長女も、今年(2026年)の4月に無事、小学校に入学しました。ピカピカのランドセルを背負って元気に登校する姿を見て、じーんと胸が熱くなる日々です。ですが、それと同時にやってきたのが、世に言う「小1の壁」です。保育園のときよりもお迎えの時間が早くなったり、長期休みの預け先に悩んだり。そして何より、習い事の整理や学童の費用など、家計から出ていくお金の「中身」がガラリと変わってきました。
子どもが小学生になると、これからの教育費のリアルなスケジュールが頭をよぎるようになりますよね。我が家では、そんな子どもの成長に合わせて「いつまでに、いくらの配当金を得て、家計をどうサポートするか」という人生設計からの逆算投資を大切にしています。
今回、注目したのが「(株)フジ・メディア・ホールディングス(4676)」です。あの「フジテレビ」を傘下に持つ持ち株会社ですね。実はこの銘柄、直近の会社予想で配当利回りが5.20%という、かなりの高配当株になっているのをご存じですか。普段テレビで見かけるあの会社が、実は家計の強い味方になるかもしれないのです。ただ、テレビ業界は構造改革の真っ只中。そんなフジ・メディアHDが、我が家の人生設計に本当にマッチするのか、リアルに深掘りして考えてみました。
1. シナリオ設定:我が家の人生設計「3年後の小4の壁に備えて月5,000円のゆとりを」
まずは、私が個別株を検討するときに一番大切にしている「人生設計シナリオ」のお話からさせてください。銘柄ありきで買うのではなく、「何のためにこの配当金が必要なのか」を明確にすることからすべてが始まります。
我が家の現在の状況と、これからの課題はこんな感じです。
長女は現在、小学1年生。今は民間学童やちょっとした習い事をしていますが、あと3年経って小学4年生(2029年4月)になると、いよいよ「小4の壁」がやってきます。一般的に、小4になると放課後の学童保育の枠が狭くなったり、周りの子たちも本格的な中学受験塾や専門的な習い事に通い始めたりします。我が家でも、本人の希望次第で進学塾への通塾や、本格的なスポーツ、音楽などの習い事をサポートしてあげたいなと考えています。
そうなると、確実に必要になるのが「教育費のベースアップ」です。塾代や教材費、月謝の増加を見据えて、今から3年後までに「月5,000円(年間60,000円)」の自由なキャッシュフローを配当金で作っておきたいな、というのが今回の具体的な目標です。
月5,000円あれば、ちょっとした習い事の月謝の一部をまるごと配当金でカバーできますよね。「家計の給与口座から削って捻出する」のではなく、「自動的に入ってくる配当金で支払う」という仕組みを作っておくことで、心に大きなゆとりが生まれると思うんです。
2. 目標配当額の逆算:利回り5.20%のフジ・メディアHDならいくら必要?
目標が「3年後に年間60,000円(税引後)の配当金を得る」と決まったら、次は具体的に「いくら投資すればそれが達成できるか」を計算していきます。
今回、検討しているフジ・メディアHDの株主指標(2026年6月3日時点)をベースにシミュレーションしてみましょう。
- 最低購入代金:384,300円(単元株数:100株、株価:3,843円)
- 1株配当(会社予想):200.00円
- 配当利回り(会社予想):5.20%
新NISA(成長投資枠)を活用して「非課税」で保有する場合と、特定口座で「課税(約20%)」される場合の両方で、年間60,000円の配当金を手に入れるための必要資金を逆算してみます。
パターンA:新NISA(非課税)で保有する場合
配当金に税金がかからないため、単純に「60,000円 ÷ 5.20%」で計算します。
必要投資額 = 60,000円 ÷ 0.0520 = 約1,153,846円
フジ・メディアHDの最低購入代金は約38万4,300円(100株)ですので、「300株(投資額:1,152,900円)」を保有すれば、年間で得られる配当金はもちろんどれくらいになるかというと、300株 × 200円 = 60,000円(税引前かつ非課税)となります。ほぼピッタリ目標達成ですね。
パターンB:特定口座(課税・配当控除なし)で保有する場合
課税口座の場合、配当金には20.315%の税金がかかるため、手元に60,000円を残すには税引前で約75,296円の配当金が必要になります。
必要配当額(税引前) = 60,000円 ÷ (1 – 0.20315) ≒ 75,296円
必要投資額 = 75,296円 ÷ 0.0520 = 約1,448,000円
単元株で換算すると、「400株(投資額:1,537,200円)」の保有が必要になります。これだと配当金は80,000円(税引前)、税引後で約63,748円となり、目標をクリアできます。
このように、「NISAを使うかどうか」で必要な初期投資額に約30万円もの差が出てきます。やっぱり、私たち個人投資家にとって、税優遇制度を賢く使いこなすことは、何よりも強力な武器になりますね。3年後というタイムリミットに向けて、毎年100株ずつ買い増していく、といった計画的なアプローチもこれなら現実的です。
3. 複数銘柄の比較紹介:同じ目標を達成するための3つの選択肢
さて、フジ・メディアHDの数字は見えてきましたが、本当にこの銘柄だけでいいのでしょうか。同じように「利回り5%前後」で、我が家の小1・小4の壁を支えてくれる候補銘柄と比較してみることで、フジ・メディアHDの立ち位置がよりクリアに見えてきます。
今回は、同じく利回り5%台の優良株として私が注目している、以下の2つの銘柄と比較してみました。
- フジ・メディア・ホールディングス(4676):メディア&不動産の大手
- (株)ナガセ(9733):東進ハイスクールなどを展開する教育大手
- テイ・エス テック(株)(7313):ホンダ系の自動車シートメーカー
まずは、それぞれのスペックを一覧表で比べてみましょう。
| 項目 | フジ・メディアHD (4676) | ナガセ (9733) | テイ・エス テック (7313) |
|---|---|---|---|
| 株価(2026/06/03) | 3,843円 | 約3,850円前後 | 約1,800円前後 |
| 配当利回り(会社予想) | 5.20% | 5.19% | 5.09% |
| 1株配当(会社予想) | 200.00円 | 200円前後 | 90円前後 |
| 最低投資金額(100株) | 384,300円 | 約385,000円 | 約180,000円 |
| 自己資本比率 | 37.3% | 約20%台 | 約70%超 |
| 本業の景気耐性 | メディアは苦戦・不動産は安定 | 教育ビジネスで景気耐性高め | 自動車業界の景気に左右される |
それでは、それぞれの銘柄が持つ「我が家の人生設計における役割」を考えてみます。
候補1:(株)フジ・メディア・ホールディングス(4676)
誰もが知る「フジテレビ」が中核ですが、実はこの会社の本当の強みは「都市開発・観光事業(サンケイビルなど)」にあります。テレビ事業の広告収入が減少するなか、オフィスタワーやホテル、商業施設といった不動産ビジネスが利益の下支えをしています。ただ、後述するニュースのように「物言う株主(アクティビスト)」からの注目度が高く、ガバナンス改革や株主還元の強化(だからこその利回り5.20%!)という強い圧力がかかっています。良くも悪くも、今後の改革次第で株価や配当の方針が大きく動く可能性を秘めた「変革期」の銘柄です。
候補2:(株)ナガセ(9733)
子どもたちの教育、中学受験や大学受験の「東進」などで知られる教育ビジネスの雄です。教育費は親にとって「最後まで削りたくない聖域」であるため、景気に左右されにくいという強い特性があります。詳しくは、こちらの過去記事「◎(9733)(株)ナガセ : 5.19%配当で習い事代を補い小1の壁を乗り越える教育業界の資産運用」でも詳しく解説していますが、まさに子どもを育てる親の目線から、そのビジネスモデルに心から納得して投資できるのが最大の魅力です。ただし、財務面では自己資本比率がやや低めなのが少し気になるポイントです。
候補3:テイ・エス テック(株)(7313)
ホンダ向けのシートで世界シェアを持つ超優良な製造業です。この銘柄の最大の魅力は、なんといっても自己資本比率70%を超える「鉄壁の財務基盤」にあります。不景気が来ても減配しにくいという圧倒的な安心感がありますね。こちらの詳細については、過去記事「○(7313)テイ・エス テック : 5.09%配当と鉄壁財務で小1の壁月5千円を支える家計の潤滑油」で触れていますが、自動車産業の波はあるものの、中長期での安定配当を狙うなら非常に手堅いディフェンシブな選択肢です。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価:フジ・メディアHDを徹底査定!
それでは、今回のメインであるフジ・メディア・ホールディングスについて、我が家の投資基準である「3つの軸」から厳しく、そしてリアルに評価していきたいと思います。
A. 配当の持続性・成長性:評価「△(やや懸念あり)」
現在、1株当たり200円、利回り5.20%という数字は本当に魅力的です。PBRも1.00倍と、市場から「解散価値と同等」と見なされている水準。ただ、企業としての収益性や成長性については、情報元(アイフィスジャパン)のデータにもある通り「悪化・伸び悩み」という現実があります。
テレビなどのメディア・コンテンツ事業は、インターネットや配信サービス(YouTubeやNetflixなど)へのシフトが進み、構造的な広告収入減少に苦しんでいます。営業利益率は低下傾向にあり、総じて利益の安定感には欠けます。ただし、これだけの配当を維持できる背景には、豊富な内部留保(持っている現預金や有価証券、不動産)があります。経営陣が「配当維持・株主還元」を強く意識せざるを得ない状況(アクティビストの存在)にあるため、急な大減配のリスクは低いと見ていますが、業績が本質的にV字回復しない限り、10年、20年とこの配当が右肩上がりで成長し続けるかというと、少し疑問符がつきます。
B. 人生設計との適合性:評価「○(悪くない)」
3年後に「月5,000円」を確保する、という点においては、フジ・メディアHDは十分なポテンシャルを持っています。最低投資金額が約38万円なので、我が家の年間貯蓄ペースから考えても、無理のないタイミングで買い進めることができます。目標時期(3年後)に安定して200円の配当が維持されていれば、我が家の「小4の壁」の塾代補填用キャッシュフローとして、しっかりと役割を果たしてくれそうです。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○(サテライト枠としてなら保有可能)」
もし、我が家のポートフォリオの主軸(コア資産)としてフジ・メディアHDを買うかと聞かれれば、答えは「ノー」です。やはり本業であるテレビ事業の先行き不透明感は否めませんし、我が家の資産形成のコアはあくまで「全世界株・全米株のインデックス投資」だからです。
しかし、インデックス投資という頑丈な「盾」がすでにある上で、配当利回り5%超を狙う「サテライト枠(攻めのスパイス)」として、資産の一部(例えば総資産の2〜3%程度)をこの銘柄に割り振るなら、リスク許容度の範囲内だと言えます。会社全体の資産価値(有価証券や不動産)を考えれば、現在の株価から大暴落するリスクは比較的低い(下値が堅い)と考えられるのも、安心材料のひとつです。
5. みずきの総合評価+我が家のリアルな判断
ここまで様々な角度からフジ・メディア・ホールディングスを見てきましたが、我が家としての総合的な判断を発表します。
結論として、「我が家では、新NISAの成長投資枠を使って、3年後の小4進学に向けて100株〜200株程度、タイミングを見ながら打診買いしてみたい『サテライト候補』」と位置づけました。
理由は、この会社が抱える「圧倒的な含み資産」と、最近のニュースにあります。日本経済新聞でも大きく報じられた、ある注目のニュースをご紹介します。
参考ニュース:フジHD、村上世彰氏側の議決権行使を禁止 地裁が申し立て認める – 日本経済新聞
2026年6月2日、フジ・メディアHDは、著名投資家の村上世彰氏が関わる投資会社(ATRA)が保有する株式について、株主総会での議決権行使を禁止する仮処分を東京地裁に申し立て、これが認められたと発表しました。アクティビスト(物言う株主)がなぜこれほどフジ・メディアHDの株を大量に買い、経営陣と攻防を繰り広げているのか。
それは、この会社が「本業のテレビ事業以上に、膨大な不動産や有価証券、現金といった『お宝』を溜め込んでいるから」に他なりません。PBRが1.00倍というのも、そうした資産に対して株価が十分に評価されていない状態を示しています。こうしたアクティビストによる改革圧力がある限り、経営陣も株価対策を怠ることはできず、高配当の維持や自社株買いといった「株主還元」を継続せざるを得ません。この「守りのカタさ」があるからこそ、本業の厳しさを差し引いても、高利回りのインカムゲイン狙いとして「面白いサテライト銘柄」だと判断しました。
6. みずき流:税制優遇制度(NISA&配当控除)との賢い組み合わせ方
高配当株投資をするときに、絶対に忘れてはいけないのが「税金」のお話です。みずきブログの読者のみなさんには、1円でも多くの配当金を手元に残して、教育費に回していただきたいなと思っています。
フジ・メディアHDのような「高配当な日本株」を保有する場合、私たちは2つの素晴らしい制度の選択肢を持っています。
選択肢①:新NISA「成長投資枠」で非課税保有する
一番シンプルでおすすめなのがこれです。通常引かれてしまう20.315%の税金が一切かからず、年間20,000円(100株保有時)の配当が丸々お財布に入ってきます。確定申告の手間もなく、子育てで忙しいママ・パパには間違いなく第一選択肢になります。
選択肢②:特定口座で買い、「配当控除」を活用して確定申告する(裏ワザ!)
もし「新NISAの枠は、全世界株インデックスや他の長期投資ですでに埋まってしまっている」という場合でも、諦める必要はありません。日本の個別株(フジ・メディアHDなど)は、課税所得が一定以下(目安として約900万円以下)であれば、確定申告で「総合課税」を選択し、「配当控除」を適用させることで、差し引かれた税金の一部が戻ってくる仕組みがあります。
たとえば、課税所得が330万円以下の一般的なご家庭の場合、所得税の税率は10%。ここに配当控除(10%)を適用すると、配当金にかかる所得税が実質「0%」になります(住民税は別途5%かかりますが、トータルの税率を約5%〜10%程度に抑えることができます)。「確定申告なんて難しそう」と思われるかもしれませんが、スマホから簡単に申告できる時代になりました。忙しいなかでも、年間数千円〜数万円の節税になるので、ぜひ頭の片隅に置いておいてくださいね。
このように、つみたてNISA(現つみたて投資枠)で投資信託をコツコツ積み立てつつ、個別株は成長投資枠や配当控除をフル活用して「税引き後キャッシュフローを最大化する」のが、私たちが実践できる最強の資産形成術です。
7. 完璧な銘柄はない:フジ・メディアHDに感じるリアルな迷いと懸念
最後に、投資の良い部分ばかりではなく、私が一人の母親、そして投資家として感じている「リアルな懸念や迷い」も素直にお話ししますね。
じつは我が家、娘が生まれてからというもの、地上波のテレビ番組を見る時間が激減しました。娘が観るのも、YouTubeのキッズチャンネルや、配信サービスの動画ばかり。「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」といったフジテレビを代表するアニメこそたまに観ますが、平日のゴールデンタイムにテレビの前に家族で座る、という光景は本当に少なくなりました。
親として「この会社なら子どもに説明できるビジネスだ(テレビを作っている会社だよ)」と言える分かりやすさはありますが、それと同時に「10年後、20年後にこのテレビ局というビジネスが、今と同じ形で輝いているか」と聞かれると、正直に言ってかなり厳しい未来を想像してしまいます。
また、先ほどの「村上氏側との議決権行使を巡る地裁の仮処分決定」のようなお家騒動は、企業統治(コーポレートガバナンス)の観点から見ると、決して歓迎できる話ばかりではありません。経営陣が内向きの保身に走り、本当に必要な構造改革(メディア事業の変革)が遅れてしまえば、一時的な高配当もいずれ「タコ足配当(利益ではない、資産を削っての配当)」になりかねない、というリスクもはらんでいます。
だからこそ、私はこの銘柄を「我が家の運命をともにするコア資産」にはしません。あくまで「不動産という安定した担保があり、株主還元の圧力があるからこそ成立している、高利回りの期限付きサテライト候補」として、冷徹に見極めながらお付き合いするのが正解かな、と思っています。
みなさんのご家庭では、このフジ・メディア・ホールディングスの「5.20%の配当利回り」と「テレビ業界の現実」、天秤にかけたらどちらに傾きますか。それぞれの人生設計のタイミングや、リスクをどれだけ取れるかによって、答えはきっと違っていいはずです。
完璧な投資判断なんて、誰にもできません。私も日々悩みながら、一歩ずつ進んでいます。この記事が、みなさんの「家族の未来を明るくする家計と投資の設計図」に、少しでもお役に立てればとても嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう。みずきでした!


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