本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:高配当6.02%の旅行会社は、子育て家計の「贅沢枠」になれるか?
こんにちは、みずきです。2026年に入り、新年の家計計画を見直している方も多いのではないでしょうか。
私たち子育て世代にとって、高配当株というのは本当に魅力的な選択肢ですよね。毎月の家計の足しになる「現金流」を生み出してくれるからです。今回は、最近株価が力強く回復している「旅行」セクターから、高利回りで注目されている(株)ユーラシア旅行社(9376)について、我が家の人生設計に合うかどうかを検討していきたいと思います。
ユーラシア旅行社さんは、一般的なツアー旅行とは少し違い、中央アジアや南米、アフリカといった、いわゆる「手配が難しいエリア」に特化した旅行を扱う専門性の高い会社です。コロナ禍では大打撃を受けましたが、旅行需要の回復に伴い、見事に業績と配当がV字回復しているんですよ。その予想配当利回りは驚異の6.02%(2026年12月30日時点)です。
こんな高配当銘柄、我が家の家計にどう組み込むのがベストなのか?「贅沢な習い事費」を配当で賄うシナリオで具体的に考えてみますね。
1. シナリオ設定:「習い事費」の自動化を目指す
我が家の娘は現在5歳(年長さん)。来年春には小学校に入学します。小学校に入ると、学童や習い事など、固定費がドッと増えますよね。これを「小1の壁」と呼んでいますが、その準備を今から進めたいんです。
- 我が家の現在地:娘5歳。夫婦共働き。
- 1年半後の家計課題:娘の小学校入学に伴い、英語教室とピアノを継続させる予定。これにかかる費用が、月々約15,000円。
- 目標:このうち半分にあたる月7,000円を、投資による配当で賄いたい。
月7,000円というと年間84,000円です。これを配当金でカバーできれば、家計の負担が大きく減り、精神的な余裕も生まれます。目標達成時期は、娘が小学校に入学する2027年の春まで、つまり約1年半後と設定しました。
2. 目標配当額の逆算計算:約140万円の投資が必要
目標とする年間配当額84,000円を、ユーラシア旅行社の予想配当利回り6.02%で実現するために、必要な投資額を逆算してみましょう。
必要投資額 = 目標年間配当額 ÷ 配当利回り
84,000円 ÷ 0.0602 ≈ 1,395,348円
結論として、約140万円の投資が必要になります。
100株あたりの最低購入金額は83,100円ですから、約16〜17単元(1,600〜1,700株)を購入する必要がある計算です。
高配当利回り銘柄の魅力は、目標配当額に対して必要な投資元本が少なくて済む点です。もし利回りが3%だったら、約280万円の投資が必要ですから、140万円で済むのは本当に大きいですね。
この140万円という額が、我が家のリスク許容度と、ユーラシア旅行社という銘柄の安定性を天秤にかける際の重要な基準となります。
3. 複数銘柄の比較紹介:旅行回復セクターの特性
旅行業は景気や社会情勢(パンデミック、国際紛争など)に非常に敏感なセクターです。ユーラシア旅行社さんの6%超という高利回りが、一時的な回復によるものか、持続性があるかを判断するために、同じ目標を持つ他の選択肢と比較検討します。
今回は、ユーラシア旅行社さんの「ニッチな高級・専門旅行」という特性を踏まえ、他の旅行関連株と比較しました。
| 銘柄名 | (9376)ユーラシア旅行社 | 銘柄D(大手旅行系) | 銘柄E(インバウンド特化) |
|---|---|---|---|
| ビジネス概要 | 中央アジアなど専門性の高いエリアの企画旅行 | 国内・海外を幅広く扱う大手総合旅行会社(架空) | 都市部ホテル・リゾート運営会社(架空) |
| 予想配当利回り | 6.02% | 2.5% | 4.5% |
| 配当方針 | 業績連動、高い還元性向 | 安定配当(累進配当志向) | 増配志向 |
| 配当性向 | 約160%(今期予想EPS: 31.17円に対し50円配当のため) | 40% | 50% |
| 収益・財務 | 収益性改善傾向。自己資本比率57.3%(高) | 財務安定性◎ | 成長期待は高いが負債も多め |
| 月7,000円に必要な投資額 | 約140万円 | 約336万円 | 約187万円 |
(9376)ユーラシア旅行社の特徴と判断ポイント
ユーラシア旅行社さんは、何といっても利回りが高い点が魅力です。約140万円の投資で目標額が達成できます。また、自己資本比率が57.3%と非常に高く、財務基盤が堅固であることも安心材料です。これは、コロナ禍という未曾有の危機を乗り越えるだけの体力があったことを示しています。
しかし、一番の懸念点は「配当の持続性」です。
現在の会社予想では、1株利益(EPS)が31.17円に対して、1株配当が50.00円と予想されています。これは配当性向が約160%であることを意味します。つまり、今期は稼いだ利益以上に配当を出すという計画なのです。
これは、コロナ禍の赤字分を取り戻すための、一時的な「特別配当」や「記念配当」的な意味合いが強いとみられます。来期以降もこの50円配当が続く保証はありません。来期以降の業績回復見込みと、配当方針の明確化が待たれるところです。
もし来期以降、配当がEPS水準の30円程度に落ち着く(配当性向100%でも)場合、利回りは約3.6%程度に下がってしまいます。その場合、月7,000円に必要な投資額は約230万円に増えてしまいます。
「新年【高配当利回り】狙える銘柄リスト <新春特別企画>」にもあるように、新春は特に高配当株が注目されますが、こうした一過性の利回りでないかを見極めることが重要です。(株探ニュース 2026年1月4日付)
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
ユーラシア旅行社さんを、我が家の人生設計に当てはめて、3つの軸で評価してみます。
A. 配当の持続性・成長性:△(一時的な高利回りに注意)
- 配当性向が160%と非常に高く、持続性には大きな疑問符がつきます。
- 現在の高配当は、コロナ禍からのV字回復期における、株主還元への強い意思の表れかもしれませんが、来期以降は業績連動で減配されるリスクが高いと見ています。
- 旅行業界自体は回復基調にあるものの、専門性の高い旅行は景気変動を受けやすいため、安定して毎年増配していくイメージは持ちにくいです。
B. 人生設計との適合性:◎(目標達成に必要な投資額は現実的)
- 「月7,000円の習い事費」という目標に対し、約140万円の投資で済むというのは、現在の貯蓄ペースから見て十分現実的なラインです。
- もし配当が安定すれば、娘が小学生の間(6年間)で、大きな家計サポートになります。
- もし減配されたとしても、旅行業の回復成長を待ちながら長期保有する体力があるため、目標達成の「選択肢」としては優秀です。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:○(サテライト枠としてならOK)
- 我が家はポートフォリオのコア(核)の部分には、黒田グループ(287A)さんのような、財務が堅く配当性向も適度な銘柄を組み込んでいます。
- ユーラシア旅行社さんのような景気敏感株は、コア資産には不向きですが、「サテライト(衛星)枠」として、回復局面での利益を狙うポジションであれば許容できます。
- 自己資本比率が高いので、会社が倒産するようなリスクは低いと考えられますが、配当が大幅に減るリスクは織り込む必要があります。
5. みずきの総合評価+判断:目標時期を見定めた「回復株」としての投資
ユーラシア旅行社さんは、「とにかく今期は高利回りが確定しているが、来期以降の配当維持は不透明」という銘柄だと理解しました。
我が家が目指す「1年半後からの月7,000円配当」を考えると、もし2027年春までに減配されてしまうと、目標達成が難しくなります。しかし、今のところ2026年9月期の配当は50円予想で、これは2027年春に受け取れる配当金の一部になるため、短期的な恩恵は大きいと判断できます。
だから、私が考える戦略はこれです。
【みずきの戦略】
- 投資時期:2026年中に、目標額に近い約140万円を一括で投資。
- 期待:2027年春までに受け取る高配当で、習い事費を確実にカバーする。
- リスク管理:もし2027年以降に配当が30円程度に減額された場合、コア資産(ディフェンシブな高配当株)からの配当で不足分を補填する。
- 売却判断:この銘柄は「永久保有」を前提とせず、旅行需要がピークを打ったと判断した時、もしくはPBRが異常に高くなった時に、利益確定(売却)を視野に入れる。
この銘柄は「安定したインカムゲイン」を目的とするのではなく、「V字回復に伴う一時的な高インカムと、株価の上昇益」を狙う、ハイブリッドな位置づけで考えるのが適切だと思います。ただし、その前提として、自己資本比率が57.3%と財務が安定しているからこそ、このリスクを取れる、というわけです。
6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAで非課税メリットを最大化
このユーラシア旅行社さんのような、業績の振れ幅が大きい「景気敏感株」こそ、非課税制度を活用する価値があります。
もし、娘のジュニアNISA口座(2023年末まで開設可能だった制度)でこの株を保有していたらどうなるでしょうか?
目標の年間配当84,000円に対して、通常は約20%(17,000円程度)が課税されますが、ジュニアNISA内なら全額非課税になります。これは、一時的に配当性向が高い銘柄のメリットを最大限に享受できる方法です。
また、この銘柄は売却益も期待できます。コロナ禍で400円台だった株価が833円まで回復していますが、もし回復が続き、株価がさらに上昇したとします。10年後に売却する際に発生した利益も、ジュニアNISAなら非課税になります。
高配当かつ景気敏感な銘柄は、配当を受け取るたびに税金が引かれるのはもったいない。だからこそ、非課税の恩恵が大きい「攻めの個別株」として、ジュニアNISAや新NISAの成長投資枠で扱うのが理想的だと考えています。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
正直なところ、配当性向160%は、長期投資家としては結構な「緊張感」を伴う数字です。
もし、海外旅行市場に再び予期せぬ混乱が生じたり、円安の影響で旅行費用が高騰し、需要が冷え込んだりすれば、現在のV字回復シナリオは簡単に崩れてしまいます。その場合、利益は急減し、配当は大幅にカットされるでしょう。
もし私がこれから育休に入る時期(収入が不安定になる時期)に、この銘柄を家計の柱として100%頼るのは危険すぎます。配当が減った途端、家計の現金流が途絶えてしまうからです。
だから、この銘柄は、「他の安定高配当株(コア資産)が減配リスクを吸収してくれる前提」でのみ投資すべきです。今回の目標である月7,000円の習い事費は、他の安定株(例:先日の黒田グループ)で半分、ユーラシア旅行社さんで半分、という形で分散するのが、最も精神的に安定するやり方かなと思っています。
旅行は楽しいものですが、旅行会社の株は景気に大きく左右されます。自分の人生設計のどの部分に「楽しみ枠」として組み込むか、目標を明確にして冷静に判断したいですね。


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