はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
こんにちは、みずきです。2020年生まれの娘が、今年の4月に無事に小学校に入学しました。ランドセルを背負って元気に登校する姿を見て、少しホッとしつつも、親としての「お金の責任」を改めて実感している今日この頃です。
子育てをしていると、時間の経過が本当にあっという間ですよね。小学校に入ったばかりだと思っていたら、すぐにやってくるのが3年後の「小4の壁」です。この時期になると、放課後の過ごし方が変わるだけでなく、中学受験に向けた塾通いが始まったり、専門的な習い事に移行したりして、教育費の負担がぐんと重くなるご家庭が多いと言われています。
我が家でも、3年後を見据えて、今のうちから家計の土台を補強しておきたいと考えています。そこで今回は、「3年後の教育費アップに備えるための配当金づくり」という人生設計をベースに、配当利回り4.75%を誇る(株)And Doホールディングス(3457)について、我が家のリアルな投資視点からじっくり分析してみました。
1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」
投資を始めるとき、多くの方が「どの銘柄が上がるかな?」と銘柄探しからスタートしがちです。でも、みずきブログが一番大切にしているのは「人生設計からの逆算」です。何のために、いつまでに、いくら必要なのかが決まれば、選ぶべき銘柄の基準も自ずと決まってくるからです。
我が家の現在地と家計の課題
まずは、我が家の状況を簡単に整理しておきますね。
- 家族構成:私(1985年生まれ、会社員)、夫、娘(2020年1月生まれ、現在小学1年生)
- 住まい:関東郊外(持ち家、住宅ローンあり)
- 貯蓄と運用の状況:つみたてNISA、iDeCoで手堅く老後と教育費のベースを積立中。さらに家計に「現金流」を作るため、高配当株への投資を2021年から継続しています。
現在直面している、あるいは数年後にやってくる家計の課題は「娘が小学4年生になる3年後(2029年春)の習い事・塾代の増加」です。小学校低学年のうちは、地域の学童や比較的安価な習い事でカバーできていても、高学年になると一気に月謝が跳ね上がることが予想されます。ママ友たちの話を聞いていても、「月3万〜5万円はあっという間に飛んでいく」とのこと。これは今から準備しておかないと、家計が火の車になってしまいます。
課題解決に必要な目標配当額
そこで我が家が設定した目標は、「3年後までに、配当金だけで月々5,000円(年間60,000円)のキャッシュフローを上乗せする」というものです。
月5,000円と聞くと小さく感じるかもしれませんが、年間で6万円です。これだけあれば、新しい習い事の月謝を1つ分丸ごとカバーできたり、夏期講習や教材費といった「スポットで発生する教育費」の引き落としに怯えずに済んだりします。何より、「家計から持ち出さなくても、配当金が子どもの可能性を広げてくれている」という安心感は、子育て世代にとって非常に大きいと思うのです。
2. 目標配当額の逆算計算
「3年後に年間6万円の配当金を得る」という目標を達成するために、どれくらいの投資資金が必要になるのか、具体的にシミュレーションをしてみましょう。
税制優遇制度(新NISAの成長投資枠など)をフル活用し、配当金にかかる税金(約20.315%)を非課税にできる前提で計算します。利回りごとに必要な投資総額は以下のようになります。
| 想定配当利回り | 目標年間配当額 | 必要な投資額(目安) | 毎月の積立必要額(3年間) |
|---|---|---|---|
| 3.0% | 60,000円 | 2,000,000円 | 約56,000円 |
| 4.0% | 60,000円 | 1,500,000円 | 約42,000円 |
| 4.75%(今回の検討基準) | 60,000円 | 1,263,158円 | 約35,000円 |
| 6.0% | 60,000円 | 1,000,000円 | 約28,000円 |
このように逆算してみると、今回の主役であるAnd Doホールディングスの会社予想配当利回り4.75%を活用できれば、必要な投資額は約126万円で済むことが分かります。毎月約3.5万円を3年間、この水準の株に投資し続ければ、目標である「月5,000円の教育費サポート」が実現できるというわけです。これなら、日々のやりくりの中で十分に現実味を帯びてくる数字ですよね。
3. 複数銘柄の比較紹介
目標が明確になったところで、同じく教育費を支える候補として、タイプの異なる3つの高配当銘柄を比較してみましょう。今回は、我が家がこれまでに検討してきた不動産・金融セクター系の高配当株からピックアップしました。
銘柄A:(株)And Doホールディングス(3457)
旧「ハウスドゥ」ですね。不動産売買の仲介やフランチャイズ展開に加え、高齢者向けの「ハウス・リースバック」事業が絶好調な、独自のビジネスモデルを持つ企業です。
- 株価(直近終値):964円(最低購入金額:96,400円 ※100株単位)
- 配当利回り(会社予想):4.75%
- 1株配当(会社予想):46.00円(配当性向:33.1%)
- 業績トレンド:売上高は前年同期比で拡大傾向にあり、純利益率・営業利益率ともに回復。ROE(自己資本利益率)は13.13%と非常に優秀な水準です。
- 特徴:最低投資金額が10万円以下と、ママのお財布にも優しい価格帯です。株主優待はありませんが、その分配当での還元姿勢がはっきりしています。
銘柄B:(株)フージャースホールディングス(3284)
地方都市でのマンション開発や、シニア向けマンションに強みを持つ総合デベロッパーです。こちらも非常に高い配当利回りが魅力的な銘柄です。
- 配当利回り(実績):約6.47%
- 最低購入金額:約10万〜12万円前後
- 特徴:フージャースは高い配当利回りで家計を一気に潤してくれる、まさに「サテライト戦略」向きの銘柄です。ただ、マンションデベロッパーは景気の影響を受けやすいため、我が家ではポートフォリオの主役ではなく、アクセントとして少額保有するスタイルをとっています。
- 過去記事でも詳しく解説していますので、気になる方はこちらもどうぞ:○(3284)フージャースホールディングス : 6.47%の高配当で小4の壁の塾代月1万円を補うサテライト戦略
銘柄C:ヒューリックリート投資法人(3478)
東証REIT(不動産投資信託)の一つで、オフィスや商業施設に加え、有料老人ホームなどの「ヘルスケア施設」にも投資しているJ-REITです。
- 分配金利回り:約5.28%
- 最低購入金額:約15万〜16万円前後
- 特徴:個別株のような業績のブレが少なく、安定的かつ定期的に分配金が支払われるのがREITの最大のメリットです。新NISAの成長投資枠で「守りの資産」として長期保有するのにぴったりの性質を持っています。
- 詳しい分析はこちらの記事を参考にしてくださいね:◎(3478)ヒューリックリート投資法人 : 5.28%分配で小1の壁の習い事費を支える新NISAの守り枠
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
それでは、今回メインで検討しているAnd Doホールディングスについて、我が家の3つの評価軸で辛口・甘口織り交ぜてジャッジしていきます!
A. 配当の持続性・成長性
評価:○(まあ大丈夫)
配当の原資となる企業の稼ぐ力ですが、直近の業績は回復傾向にあり、収益性は落ち着いています。特に注目したいのが、配当性向が33.1%と非常に健全な水準であることです(EPS138.85円に対して配当46.00円)。
一般的に、配当性向が60%を超えてくると「無理をして配当を出しているな」と警戒しますが、30%台前半であれば、仮に多少の業績下振れがあっても減配(配当を減らすこと)されるリスクは低いと考えられます。また、高齢化社会を背景にした「ハウス・リースバック(自宅を売却して資金を得つつ、そのまま家賃を払って住み続ける仕組み)」は、今後も需要が尽きない息の長いビジネス。10年単位で配当を出し続けてくれる安心感があります。
B. 人生設計との適合性
評価:◎(ぴったり)
我が家の「3年後に月5,000円の配当を作る」という目標に対し、1回あたりの購入が10万円以下(約9.6万円)で済む点が素晴らしいです。これなら、ボーナスを待たなくても「今月の家計に少し余裕があるから、1単元(100株)買い増そうかな」と、お買い物感覚でコツコツ積み上げることができます。
また、昨今の株式市場では、手頃な価格で買える優良株が注目を集めています。最近のニュースでも、10万円以下で買える、財務健全・低PBR〔第1弾〕33社 <割安株特集>といった特集が話題になりましたが、まさにこういった「低資金で始められる割安株」の代表格として、我が家の教育資金準備というタイムラインに綺麗にハマってくれます。
C. 我が家のリスク許容度との整合性
評価:△(やや緊張感あり)
ここが一番の「迷いポイント」です。業績自体は好調なのですが、自己資本比率が25.6%と、やや低めなのが気になります。一般的には30%以上が健全性の目安とされているため、財務面での「ピカピカ感」はありません。事業の性質上、不動産を買い取るための有利子負債(借金)が多くなるのは仕方がないのですが、これから金利が本格的に上昇していく局面において、金利負担がどれくらい利益を圧迫するのかは慎重に見守る必要があります。
有利子負債自体は減少傾向にあり、経営の安定性は改善しているとのことですが、「この銘柄に我が家の投資資金を全額集中させる」というのはリスクが高すぎます。あくまで「サテライト(脇役)」の位置づけとして、全体の1〜2割程度に留めておくのが、今の我が家のリスク許容度には合っているなと感じています。
5. みずきの総合評価+判断
これまでの分析を踏まえて、我が家のAnd Doホールディングスに対する総合評価と、具体的な投資スタンスをまとめました。
| 評価項目 | 判定 | みずきの一言コメント |
|---|---|---|
| 配当の持続性 | ○ | 配当性向30%台前半は非常に安心感あり。減配リスクは低め。 |
| 人生設計適合性 | ◎ | 10万円以下で買える利回り4.7%超。小遣い積立に最適。 |
| リスク許容度 | △ | 自己資本比率25.6%がネック。金利上昇への影響を注視。 |
| 総合判断 | ○(サテライト採用) | 主役にはしないけれど、家計のスパイスとして魅力的な1株。 |
結論として、我が家ではこの銘柄を「新NISAの成長投資枠で、100株ずつ様子を見ながら買い進める『家計のブースター枠』」として位置づけることにしました。
教育費という、絶対に減らしたくないお金のベースは、つみたてNISAでのインデックス投資や、より財務の強固なディフェンシブ株(通信やインフラなど)で守りを固めます。その上で、And Doホールディングスのような「高利回りだけど少しスパイスの効いた銘柄」をポートフォリオに少しだけ混ぜる。そうすることで、全体の平均利回りを底上げしつつ、3年後の目標である「月5,000円」の達成ペースを加速させたいと考えています。
6. 制度活用との組み合わせ
個人投資家、特に私たち子育て世代が資産形成で勝つための最大の武器は、何と言っても「国の優遇制度を徹底的に使い倒すこと」です。我が家がこの銘柄を検討する上で欠かせない、3つの制度活用術をご紹介します。
① 新NISA(成長投資枠)での非課税運用
通常、株の配当金には約20%の税金がかかります。つまり、46円の配当が出ても、手元に残るのは約36円になってしまうんですよね。これだと年間6万円を手に入れるために、余分に株を買い増さなければなりません。
新NISAの成長投資枠で購入すれば、この20%の税金が完全にゼロになります。46円がそのまま丸ごと家計のサイフに入ってくるわけです。10万円以下という少額から始められる銘柄だからこそ、毎月の「新NISA枠」の端数調整としても非常に使い勝手が良いですね。
② つみたて投資枠(旧つみたてNISA)とのセクター補完
我が家では、新NISAの「つみたて投資枠」で、全世界株式(オルカン)や全米株式などの投資信託を毎月コツコツ積み立てています。これらのインデックスファンドは、主にITやハイテク、金融大手が上位を占めており、日本の不動産セクターの割合はごくわずかです。
そのため、個別株で日本の不動産・サービス業であるAnd Doホールディングスを少しだけ保有することは、「インデックス投資ではカバーしきれない国内の実需ビジネスへの分散投資」という意味で、非常に綺麗な補完関係が成り立ちます。
③ 配当控除(特定口座で保有する場合の選択肢)
もし将来的にNISA枠を使い切ってしまったり、課税口座(特定口座)で高配当株を運用したりする場合に知っておきたいのが「配当控除」という仕組みです。総合課税を選択して確定申告をすることで、所得税の税率によっては、源泉徴収された税金の一部が還付される(戻ってくる)可能性があります。
私たちのような共働き世帯や、育休中で所得が一時的に下がる時期などは、この配当控除を利用することで税効率を劇的に改善できる場合があります。制度は「知っている人だけが得をする」ようにできているので、常にアンテナを張っておきたいですね。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べます
みずきブログでは、良いところばかりでなく、自分の「迷い」や「懸念点」もすべて正直に共有します。なぜなら、投資に「100点満点の完璧な選択」なんて存在しないからです。
And Doホールディングスに対する一番の迷いは、やはり「不動産セクター全体の景気敏感性」です。現在は「ハウス・リースバック」事業などが非常に順調ですが、不動産業界は良くも悪くも、世の中の景気や金利の動向に大きく左右されます。今後、もし日本が本格的な利上げ局面に入り、住宅ローンの金利や企業の借り入れ金利が急上昇した場合、同社の仕入れコストや顧客の購入マインドに悪影響が出ないとは言い切れません。
また、過去の株価の動き(年初来高値1,142円から安値924円までの値動き)を見ても、比較的値動きが荒い印象があります。株価が下がったときに「配当利回りが上がってラッキー!」と思えるくらいの心の余裕(=他に揺るぎない生活防衛資金がある状態)がないと、日々の株価の上下に一喜一憂して、子育ての貴重な時間を浪費してしまうことになりかねません。
ですので、もし読者の中に「投資を始めたばかりで、株価の下落を見るのが本当に怖い」という方がいらっしゃれば、まずはこのような個別株ではなく、より値動きが緩やかで分配金が安定しているJ-REIT(ヒューリックリートなど)や、生活必需品セクターの超大手企業からスタートすることをおすすめします。
おわりに
子育てをしながらの資産形成は、本当にバランス感覚が求められますよね。今しかできない子どもとの思い出作りにお金を使いつつ、でも将来のためにコツコツ貯める。この「今」と「未来」の両方を豊かにしてくれるのが、高配当株投資の素晴らしいところだと思います。
And Doホールディングスは、財務面での少しの緊張感はあるものの、「10万円以下で買える高利回り株」として、我が家の3年後の人生設計(小4の教育費対策)を力強くバックアップしてくれる頼もしい相棒候補の一つです。
完璧な銘柄を追い求める必要はありません。自分たちの家計状況、家族の年齢、そして何より自分自身の「リスクを許容できる器の大きさ」に合わせて、納得のいくポートフォリオを少しずつ作っていきましょう。この記事が、同じように子育てと投資の両立に励む皆さんの参考になれば嬉しいです。


コメント