本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
こんにちは、みずきです。毎日暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。2020年1月に生まれた我が家の長女も、2026年4月に無事小学校へ入学し、早くも1学期が終わろうとしています。初めての通知表や、夏休みの宿題の計画立てなど、親の私も初めてのことばかりで毎日バタバタと過ごしています。
「小1の壁」なんて言葉をよく耳にしますが、学童の送り迎えや毎日の宿題のチェックなど、確かに保育園時代とはガラリと生活リズムが変わりましたね。なんとかこの新しい日常に慣れてきたところですが、ママ友たちとの会話で最近よく話題にのぼるのが「3年後、子どもが小学4年生になった時のこと」なんです。
「小4の壁」と呼ばれるこの時期は、放課後の学童保育が利用しづらくなったり、高学年に向けた塾や専門的な習い事が本格化して、教育費が一段と跳ね上がるタイミングだと言われています。我が家でも、3年後の2029年4月に向けて、今から家計に「月5,000円」のゆとりを作っておきたいなと考え始めました。
そこで今回は、そんな我が家の人生設計から逆算して、頼もしい家計のサポート役になってくれそうな高配当株として、プレス工業株式会社(7246)に注目してみました。単に「利回りが高いから買う」のではなく、私たちの生活にどう貢献してくれるのか、具体的なプロセスを追いながら一緒に考えていきましょう。
1. シナリオ設定:我が家の人生設計と3年後の課題
まずは、今回なぜこの銘柄を検討するに至ったのか、我が家のライフプランに基づいた具体的なシナリオをお話ししますね。投資の計画を立てる時は、まず「いつまでに、いくら必要なのか」を明確にすることが何より大切だと思っています。
我が家の現在地と、今後のタイムラインは以下の通りです。
我が家の現在地と課題
- 家族構成:夫、私(みずき)、長女(6歳・小学1年生)
- 家計の状況:つみたてNISAやiDeCoで、将来の老後資金や教育資金のベース(世界株インデックスなど)を毎月淡々と積立中。
- 直近の課題:3年後(2029年4月)、長女が小学4年生に進級。この頃には、本人が興味を持っている英語やプログラミングのスクール、あるいは中学受験も視野に入れた進学塾の費用として、毎月少なくとも5,000円(年間60,000円)の教育費が上乗セされる見込み。
もちろん、これらは日々の給料やこれまでの貯蓄から捻出することも可能ですが、できれば「毎月入ってくる配当金」という自動的なキャッシュフローで全額、または一部をカバーできたら、精神的なゆとりが全く違いますよね。子どもが成長して教育費がかさむ時期に、家計を圧迫することなく「やりたい!」と言った習い事を応援してあげたい。そんな想いから、今回のプロジェクトがスタートしました。
2. 目標配当額の逆算計算:いくら投資が必要?
目標が「3年後までに月5,000円(年間60,000円)の配当金を得る」と決まったら、次はそれを実現するためにどれだけの投資原資が必要かを逆算してみましょう。これが、みずき流の「ブレない投資計画」の基本です。
今回注目しているプレス工業の指標データ(2026年7月15日時点)をベースに計算してみます。
プレス工業(7246)の基本データ(2026年7月15日現在)
- 株価:822円
- 最低購入代金:82,200円(単元株数:100株)
- 予想配当利回り:5.35%
- 1株配当(会社予想):44.00円
この驚異的な「5.35%」という高利回りをもとに、目標金額を達成するための必要投資額を計算してみましょう。税金の有無によって必要な金額が変わってきますので、2つのパターンで見ていきます。
パターンA:新NISA(成長投資枠)を活用して非課税で受け取る場合
配当金にかかる約20%の税金が一切かからないため、非常に効率的です。
必要年間配当額:60,000円
必要投資額 = 60,000円 ÷ 5.35% = 1,121,495円(約112万円)
株数に換算すると、1,121,495円 ÷ 822円 ≒ 1,364株 となります。単元(100株単位)で考えると、14単元(1,400株、投資額1,150,800円)を3年間で集めるイメージですね。これを36ヶ月(3年間)で割ると、1ヶ月あたり約3.2万円ずつの積立で購入していけば、娘が小4になるタイミングまでに綺麗に目標を達成できます。
パターンB:課税口座(特定口座)で受け取る場合
NISA枠をすでに他の投資で使い切っている場合、配当金には20.315%の税金がかかります。そのため、手取りで60,000円を残すためには、税引き前の配当金を約75,300円受け取る必要があります。
必要年間配当額(税引き前):60,000円 ÷ 0.79685 ≒ 75,296円
必要投資額 = 75,296円 ÷ 5.35% = 1,407,401円(約141万円)
株数に換算すると、1,407,401円 ÷ 822円 ≒ 1,712株 となります。約17単元(1,700株)が必要になり、毎月の積立額は約3.9万円にアップします。やはり、制度を賢く使って非課税で運用することのインパクトの大きさがよく分かりますね。
3. 複数銘柄の比較紹介
目標額と必要な投資ペースが見えてきましたが、いくら魅力的な銘柄だからといって、プレス工業1社だけに資産を集中させるのは「卵は一つのカゴに盛るな」の格言通り、リスクが高すぎます。特に自動車や金属、機械セクターといった景気の影響を受けやすい業界では、複数の銘柄に分散して保有することがとても大切です。
そこで、同じ「自動車部品・金属加工」関連のセクターで、我が家の高配当ポートフォリオ候補に挙がっている他の2銘柄と比較してみましょう。
比較するのは、以下の3銘柄です。
- プレス工業(7246):商用車(トラック)のフレームやアクスル(車軸)で国内トップシェア。建設機械のキャビンなども手掛ける。
- 東京ラヂエーター製造(7235):熱交換器(ラジエーター等)の大手で、いすゞ自動車系。非常に安定した経営基盤が魅力。過去記事はこちら。
- NOK(7240):密封部品「オイルシール」で国内シェア7割超を誇る超優良インフラ企業。過去記事はこちら。
まずは、主要な指標を一覧表で比較してみましょう。
| 銘柄名(コード) | 株価(円) | 予想配当利回り | PBR(実績) | 自己資本比率 | 最低購入金額(円) |
|---|---|---|---|---|---|
| プレス工業(7246) | 822 | 5.35% | 0.67倍 | 58.0% | 82,200 |
| 東京ラヂエーター製造(7235) | 680 | 5.10% | 0.45倍 | 70.2% | 68,000 |
| NOK(7240) | 2,150 | 4.81% | 0.72倍 | 62.5% | 215,000 |
※数値は2026年7月15日時点のデータに基づきます。
海外の製造業に関する最新トピックから読み解くセクターの現状
自動車やトラック、建設機械の部品製造において、グローバルな金属加工業の動向は無視できません。ここで、興味深い海外のニュースを1つご紹介します。
アメリカの製造業・金属加工業界の動向を伝える「Modern Machine Shop」が2026年7月15日に報じたところによると、「Metalworking Index Holds Steady in June, Extending Expansion to Six Months(金属加工業インデックスが6月に横ばいを維持、6ヶ月連続で拡大を記録)」という記事が掲載されました。記事の内容を日本語に要約すると、原材料価格の高騰や部品のリードタイム長期化といったコスト面・物流面の課題に直面しているものの、受注残(バックログ)の消化や安定した需要に支えられ、米国の金属加工業界の景気指数は5月から変わらず底堅い数値を維持し、6ヶ月連続で活動拡大を示しているとのことです。
このニュースは、グローバルなインフラ需要や商用車、建設機械の部品を製造するプレス工業にとって非常に好材料です。原材料高という逆風の中でも、世界的な産業活動が底堅く推移している事実は、同社の売上高が着実に伸びている「成長性」の裏付けにもなりますね。
各銘柄の詳しいプロフィールと我が家の視点
プレス工業(7246)
なんといっても魅力は5.35%という高い予想配当利回りです。PBRも0.67倍と、市場が求める「1倍」を大きく下回っており、きわめて割安な水準に放置されています。業績面でも「収益性は改善傾向」「売上高は右肩上がりで成長中」と非常にポジティブな状態です。自己資本比率も58.0%と高く、有利子負債もおおむね横ばいで推移しているため、財務の安定性にも目を見張るものがあります。最低購入代金が8万2,200円と、10万円以下で買える手軽さも、毎月のやりくりの中からコツコツ買い増したい我が家には嬉しいポイントです。
東京ラヂエーター製造(7235)
利回りは5.10%と、こちらも5%を超える超高配当。PBRにいたっては0.45倍と、プレス工業以上に解散価値を下回る割安水準です。自己資本比率が70%を超えており、ネットキャッシュ(無借金に近い状態)が豊富な「ディープバリュー株(極めて割安な財務健全株)」として知られています。いすゞ自動車向けの売上比率が高いため、大口顧客の動向に左右されやすいという側面はありますが、守りの堅さは天下一品。過去記事(東京ラヂエーター製造の紹介)でも書いた通り、我が家のいぶし銀枠として非常に頼もしい存在です。
NOK(7240)
利回りは4.81%と、上記2社に比べるとやや低く見えますが、企業の規模と市場支配力は桁違いです。自動車用のオイルシールで国内シェア7割、世界でもトップクラスのシェアを誇ります。自動車が存在し続ける限り必要とされる「消耗品」を扱っているため、景気の波に対する耐性が非常に強いのが特徴です。ただ、最低購入金額が約21.5万円とやや高めなので、お小遣いの中から「今月は1単元買おうかな」と気軽に手を出すには少しハードルが高いのが玉にキズですね。過去記事(NOKの紹介)でもそのインフラ的な強みを評価しています。
4. みずきの「人生設計マッチ度」評価
では、今回の主役であるプレス工業について、子育てママ投資家みずきとしてのオリジナルな3軸評価を行っていきます。完璧な銘柄はないからこそ、我が家の目的(3年後の小4の壁対策)にフィットするかどうかが最重要課題です。
A. 配当の持続性・成長性:評価「○(まあ大丈夫)」
配当利回り5.35%という数字は非常に優秀ですが、「無理して配当を出していないか」のチェックは欠かせません。そこで会社予想EPS(1株当たり純利益)71.76円に対して、配当が44.00円ですので、配当性向を計算すると約61.3%となります。
一般的に、配当性向は30%〜50%程度が健全と言われており、60%を超えると「やや無理をして配当を出しているかな?」という警戒ラインに入ります。ただ、プレス工業は直近で「純利益率が前年同期比で各四半期とも上向き」「フリーキャッシュフローが改善している」というファクトがあります。企業の稼ぐ力が向上している局面での配当性向60%台前半であれば、現在の配当水準を維持するだけの体力は十分に備わっていると判断しました。また、海外ニュースで見たように世界的な金属加工・機械製造の需要が底堅いことも、今後の業績安定(=減配リスクの低さ)に繋がると考えられます。
B. 人生設計との適合性:評価「◎(ぴったり)」
3年後の教育費増加(年間60,000円)に向けて、今から少しずつ資産を構築していくという我が家のロードマップに、プレス工業はまさに「ドンピシャ」です。
その理由は、1単元の購入価格が約8.2万円という点にあります。これが1回20万円以上する銘柄だと、家計への負担が大きすぎて数ヶ月に一度しか買えませんが、8万円台であれば、ボーナス時や家計の引き締めで浮いたお金を使って、年に数回に分けて無理なく買い集めることができます。3年間という十分な準備期間があるからこそ、株価の上下を気にせず「時間分散」を効かせながら目標の約1,400株(14単元)へ向けてコツコツと買い進める戦略が現実的なものとなります。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○(まあ大丈夫)」
現在、我が家のポートフォリオの主軸(コア)は、つみたてNISAとiDeCoを利用した世界株インデックス投資です。こちらは「20年後、子どもが社会人になる頃や自分たちの老後」を見据えた長期のガチホ(長期保有)資産です。
これに対して、今回の高配当株投資は「3年後から発生する日々の教育費の足しにする」という、比較的短期〜中期のキャッシュフローを目的とした「サテライト(脇役)枠」です。プレス工業のような景気敏感株は、一時的な不景気で株価が大きく下落することもありますが、自己資本比率58.0%という確かな財務基盤があるため、倒産リスクは極めて低いです。コア資産でしっかりと世界経済の成長の果実を受け取りつつ、サテライト枠としてこの高配当株を保有する形であれば、我が家のリスク許容度の範囲内にしっかりと収まります。
5. みずきの総合評価+判断
以上の分析を踏まえて、私自身の総合的な結論を出してみました。
「プレス工業は、3年後の小4の壁に向けた、我が家の『教育費サテライト枠』の主力として、少しずつ買い集める価値のある銘柄である」と評価しました。
具体的な保有戦略としては、プレス工業1社だけで目標の112万円を埋めるのではなく、同じセクターで超低PBRかつ自己資本比率70%超の強固なディフェンシブ性を持つ東京ラヂエーター製造(7235)や、業界トップシェアのNOK(7240)と組み合わせる「自動車・金属加工パッケージ」を作るのがベストだと考えています。
例えば、以下のような組み合わせです。
- プレス工業(7246):800株(投資額:約65.8万円、年間配当:35,200円)
- 東京ラヂエーター製造(7235):500株(投資額:約34.0万円、年間配当:17,340円)
- NOK(7240):100株(投資額:約21.5万円、年間配当:10,341円 ※利回り4.81%想定)
合計の投資金額は約121.3万円となり、年間の配当金合計は約62,881円(すべて新NISA枠で保有した場合)となります。これで目標の年間60,000円をクリアしつつ、特定の1社が業績悪化で減配に陥ったとしても、他の2社がカバーしてくれる「教育費防衛ポートフォリオ」が完成します。プレス工業の手軽な株価と圧倒的な高利回りは、このポートフォリオの「エンジン」として機能してくれるはずです。
6. 制度活用との組み合わせ
高配当株投資を成功させる最大の鍵は、やはり「国が用意してくれている税制優遇制度をしゃぶり尽くすこと」です。みずきブログの読者の皆さまには、ぜひ以下の2つの制度活用テクニックを押さえていただきたいです。
テクニック1:新NISAの「成長投資枠」をフル活用する
もし、これから高配当株投資を始めるのであれば、迷わず新NISAの成長投資枠を使ってください。先ほどのシミュレーションでも見た通り、普通に買うと配当金の約2割が国税と地方税として差し引かれてしまいます。5.35%の利回りが、実質4.26%にまで目減りしてしまうんですね。これを非課税にするだけで、必要な投資元本を約29万円も節約することができます。これは、子育て世帯にとって本当に大きな金額ですよね。
テクニック2:課税口座で買うなら「確定申告の配当控除」を忘れずに
もし、「すでに新NISAの投資枠はすべて埋まってしまっている」「iDeCoとつみたて投資枠だけで手一杯だけど、特定口座で少しだけ買い増したい」という場合は、ぜひ配当控除という制度を頭の片隅に置いておいてください。
配当控除とは、課税口座(特定口座など)で受け取った国内株式の配当金について、確定申告で「総合課税」を選択すると、所得税や住民税の一部が税額控除として戻ってくる仕組みです。特に、私たち子育て世代で、夫婦どちらかが時短勤務をしていたり、所得税率が低い区分(課税所得が900万円以下、特に330万円以下などのケース)にある場合、源泉徴収された20.315%の税金よりも、総合課税で課税された後の税率の方が低くなり、確定申告をすることで税金が還付される(お金が戻ってくる)可能性が非常に高いのです。
「確定申告なんて難しそう…」と思うかもしれませんが、今の時代はスマホからe-Taxを使ってマイナンバーカードがあれば5分〜10分程度で簡単に申請できます。こういった知識武装をしておくことが、家計の防衛力、ひいては資産形成のスピードを劇的に変えてくれます。
7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる
ここまでプレス工業の良いところを中心に書いてきましたが、皆さまに「これは完璧な銘柄です!今すぐ買いましょう!」なんて言うつもりは一切ありません。投資に「絶対」はありませんし、私も常に頭を悩ませている懸念点があります。
プレス工業を保有する上での最大の懸念点は、やはり「景気敏感株である」という点です。トラックの骨格部分や建設機械のキャビンといった製品は、物流業界や建設業界の景気が悪くなると、一気に需要が冷え込みます。もし世界的な大不況が来たり、国内の建設・物流需要が急減した場合には、売上高が落ち込み、過去のように減配(配当金が減ること)を余儀なくされるリスクは十分にあります。
また、商用車の「EV(電気自動車)化やFCV(燃料電池車)化」といった技術革新の中で、トラックのフレーム構造自体がどう変化していくかという長期的な技術変化のリスクもあります。今は圧倒的なシェアを誇っていても、10年後、20年後にその優位性が保たれているかどうかは、常にアンテナを張って見守っていく必要があります。
だからこそ、私は「この銘柄だけで教育費のすべてを賄おう」とは絶対に思いません。あくまで、基盤となるインデックス投資という「大黒柱」が我が家の家計を支えてくれているからこそ、こうした景気敏感高配当株という「少しやんちゃだけど優秀なアシスタント」を迎え入れることができるのだ、というスタンスを崩さないようにしています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は、長女が小学1年生の夏を迎えた我が家のリアルな視点から、3年後の「小4の壁」を乗り越えるためのツールとしてプレス工業(7246)を分析してみました。
「子育て中はお金がかかるから、投資に回す余裕なんてない…」と思ってしまうこともあるかもしれません。でも、今回ご紹介したように、1ヶ月に数万円、あるいは単元未満株を利用して数千円ずつでも、5%を超える高配当株をコツコツと積み上げていけば、3年後には「毎月5,000円の習い事代を、勝手に稼ぎ出してくれる頼もしい相棒」が誕生するのです。
完璧な100点の銘柄を追い求める必要はありません。自分たちの家族の人生設計、今の家計のリスク許容度に合った、自分たちなりの「ちょうどいい選択肢」を、楽しみながら作っていけたら素敵ですよね。皆さまもぜひ、ご自身のライフプラン表を広げて、3年後、5年後のご家族の姿を想像しながら、ワクワクする投資の計画を立ててみてくださいね。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。みずきでした!


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