○(7236)(株)ティラド : 5.40%配当で3年後の小4の壁に備える家計のキャッシュフロー補強

銘柄紹介

【注意事項】
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

みなさん、こんにちは。子育てママ投資家のみずきです。2020年1月生まれの娘は、今年2026年の4月に無事小学校へ入学しました。毎朝、大きすぎるランドセルを背負って元気に登校する姿を見送るたびに、嬉しさと少しの寂しさを感じています。それと同時に、これからの教育費のタイムラインがより現実味を帯びて迫ってくるのを感じる今日この頃です。

我が家では、投資を単なる資産形成のゲームではなく、「いつ、いくらの現金が家計に必要なのか」という人生設計から逆算するツールとして捉えています。お金は、家族の選択肢と自由度を広げてくれる大切な手段ですからね。

今回は、3年後に控える娘の小4の壁を見据え、家計のキャッシュフローを補強するための具体的な高配当株戦略について、我が家の思考プロセスを丸ごとお話ししようと思います。今回の主役は、自動車用の熱交換器メーカーとして高い技術力を持つ(株)ティラド(7236)です。高配当株の選択肢として、どのような役割を担ってくれるのか、我が家の人生設計に引き寄せて徹底的に考えてみました。

1. シナリオ設定:我が家の人生設計

我が家のライフプランニングにおいて、次に大きな支出の波がやってくるのが、3年後の2029年4月です。このとき、現在小学1年生の娘は小学4年生に進級します。

共働き世帯にとって、小学4年生というのは一つの大きな転換期、いわゆる「小4の壁」が立ちはだかる時期なんですよね。公立の学童保育は3年生までしか預かってもらえない地域が多く、放課後の過ごし方を根本的に見直さなければなりません。週に数回、民間の学童保育を利用するのか、あるいはプログラミングや英語といった専門的な習い事を増やすのか、はたまた中学受験を見据えた進学塾に通い始めるのか。どのような選択をするにしても、それまでより確実にお金がかかるようになります。

我が家では、この小4の壁を乗り越えるために、3年後に月5,000円(年間60,000円)の追加の習い事・教育費を、保有している高配当株からの配当金で補填するという目標を立てました。家計からの持ち出しを増やすことなく、配当金という自動的な現金収入で子どもの選択肢を支えられたら、心理的にもすごくゆとりが持てると思いませんか。

この「月5,000円の教育費補填計画」をスタートするにあたり、我が家が注目しているのが、自動車部品セクターに位置する高配当銘柄です。現在の株価水準(2026年7月現在)において、この業界は非常に魅力的な利回りを提示しています。その中でも、配当利回りが5%を超える水準にあるティラドが、我が家の目標達成にどう貢献してくれるのかを数字で具体化してみましょう。

2. 目標配当額の逆算計算

人生設計で「必要な金額」が決まったら、次に行うのが「いくら投資すればそれを達成できるか」という逆算です。ティラド(7236)の会社予想データをベースに、目標である「年間60,000円の配当金」を得るために必要な投資額を計算してみました。

計算にあたって使用した指標データは以下の通りです。

  • 最低購入代金:148,200円(株価:1,482円、単元株数:100株、2026年7月17日現在)
  • 配当利回り(会社予想):5.40%(2026年7月17日現在)
  • 1株年間配当(会社予想):80.00円(2027年3月期予想)

この条件をもとに、新NISAの成長投資枠(非課税)で保有する場合と、通常の特定口座(約20%課税)で保有する場合の2つのパターンで必要資金を算出しました。

項目 新NISA成長投資枠(非課税) 特定口座(課税・約20%引)
目標年間配当額 60,000円 60,000円
1株あたりの実質受取配当金 80.00円 63.74円(約20.315%控除後)
必要な保有株数 750株(端数切り上げ) 942株(実質的に950株必要)
最低必要な投資元本 1,111,500円 1,407,900円
実質的な配当利回り 5.40% 4.30%

いかがでしょうか。新NISAの非課税制度を活用すれば、約111万円の投資元本で、3年後に月5,000円の教育費をカバーする体制を整えることができます。特定口座で保有する場合と比べて、必要な投資元本を約30万円も抑えられる計算になります。この差は非常に大きいですよね。

もし、これから3年間でこの原資を貯めるとすると、新NISA活用なら「毎月約31,000円」をティラドの買付に回していけば達成できるペースです。これなら、共働き共働き世帯である我が家の家計から見ても、十分に現実的で無理のない積み立てプランだと言えます。

3. 複数銘柄の比較紹介

高配当株投資において、特定の1銘柄だけに全力投球するのは大きなリスクを伴います。特に景気の影響を受けやすい自動車部品セクターであればなおさらです。同じ「月5,000円の配当金」という目標を達成するために、ティラドと似た特徴を持つ、あるいは補完関係になる他の自動車部品・熱交換器関連銘柄と比較して検討してみましょう。

今回は、ティラドのほか、同じく自動車用熱交換器に強みを持つ東京ラヂエーター製造(7235)、そして自動車用樹脂製品やステアリングを手がける日本プラスト(7313)の3銘柄をピックアップしました。

実は、こちらのヤフーファイナンスのニュース「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (7月17日現在)」でも紹介されている通り、東証のPBR1倍割れ改善要請を受けて、自動車部品メーカーの株主還元(増配や自社株買い)が非常に活発化しているんです。このトレンドを家計の味方につけない手はありませんよね。

それでは、各銘柄の主な特徴を整理した比較表をご覧ください。

銘柄名(コード) 最低投資金額(株価) 予想配当利回り 自己資本比率 配当方針と特徴
(株)ティラド(7236) 148,200円(1,482円) 5.40% 53.2% 業績改善に伴い配当も急回復中。電動化向け熱管理製品に注力。
東京ラヂエーター製造(7235) 約7.5万円 5.10% 約70% いすゞ自動車系で極めて強固な財務体質。安定配当重視のいぶし銀枠。
日本プラスト(7313) 約6万円 5.39% 約45% 日産系。樹脂製品やエアバッグ等。割安改善への意識が高く利回り上昇中。

各銘柄の詳細と我が家での位置づけ

(株)ティラド(7236)
独立系の熱交換器メーカーで、二輪・四輪車用ラジエーターのほか、建設機械や産業機械用でも高い国内シェアを誇ります。直近の業績は、原材料高や為替の荒波を越えて営業利益率・純利益率ともに「改善傾向」にあります。ROEも17.24%と非常に高い水準を誇っており、効率よく稼ぐ力が戻ってきているのが魅力的です。5.40%という抜群の配当利回りは、3年後の目標達成に強力な推進力を与えてくれます。我が家では、教育費を効率的に生み出すための「サテライト(ブースト)枠」として評価しています。

東京ラヂエーター製造(7235)
ティラドのライバルとも言える企業ですが、こちらは「いすゞ自動車」との結びつきが強く、財務の健全性が抜群に高いのが特徴です。自己資本比率が約70%もあり、不況への耐性はピカイチ。利回りは5.10%とティラドに比べるとやや控えめですが、長期にわたって安心して持っていられる「いぶし銀の安定枠」です。
過去記事でもこの銘柄の魅力を詳しく考察していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
◎(7235)東京ラヂエーター製造 : 5.10%配当で3年後の小4の壁に向けた習い事費を支える家計のいぶし銀枠

日本プラスト(7313)
こちらは熱交換器ではなく、ステアリングやエアバッグなどの内装樹脂製品を主力とする日産系のメーカーです。株主還元に対する姿勢を近年急ピッチで強化しており、利回りは5.39%と非常に高水準です。最低購入金額が約6万円と、ティラドの半分以下なので、毎月の小遣いや家計の余剰資金からコツコツ買い増しやすい「機動的なサテライト枠」としての強みがあります。
◎(7313)日本プラスト : 5.39%配当で3年後の小4の壁に向けた習い事費を支える家計の備え

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

では、主役である(株)ティラド(7236)について、我が家の人生設計にどれくらいマッチしているのかを3つの評価軸で辛口・リアルに判定してみたいと思います。

A. 配当の持続性・成長性:評価「○(まあ大丈夫)」

自動車部品業界は、世界的なEV(電気自動車)シフトや自動運転化の波の中で、ビジネスモデルの変革を迫られています。その点でティラドが手がける熱交換器は、エンジン車だけでなく、EVのバッテリー冷却やPCサーバー、燃料電池など「あらゆる熱をコントロールする技術」として応用が利くため、需要自体が急激に消滅するリスクは低いと考えています。

また、自己資本比率が53.2%と十分に安定しており、直近のEPS(1株当たり純利益)も増加基調で、フリーキャッシュフローも前年同期比で改善傾向にあります。無理なタコ足配当(利益以上の配当を出すこと)ではなく、収益力の改善に伴って5.40%という高配当が実現しているため、持続性については一定の信頼を置いています。ただ、やはり景気敏感セクターであるため、業績の振れ幅が大きいことから最高評価の「◎」ではなく「○」としました。

B. 人生設計との適合性:評価「◎(ぴったり)」

我が家の目標は「3年後(2029年)までに、年間6万円の配当金を確保すること」です。ティラドの5.40%という圧倒的な高利回りは、投資に必要な初期資金を劇的に減らしてくれます。前述の通り、新NISAであれば111万円程度の元本で目標に到達できるため、家計の貯蓄ペースから逆算しても非常に相性が良いです。教育費が必要になる「小4の壁」の時期に、しっかりとした現金流を届けてくれる頼もしい存在だと感じています。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○(まあ大丈夫)」

私は、インデックス投資(つみたてNISA、iDeCo)で「世界株や米国株の投資信託」をガッチリとコア(中核)として保有しています。全体の資産規模におけるコア比率が8割を超えているからこそ、こういった景気敏感で高利回りな個別株を、サテライト枠(2割以下)として保有するリスクは十分に許容できます。もし我が家のポートフォリオが個別高配当株ばかりであれば、ティラドのような業績の波が大きい銘柄を多く抱えるのは精神的に緊張感がありますが、現在の資産構成であれば安心してホールドできる範囲内です。

5. みずきの総合評価+判断

我が家の人生設計における、(株)ティラド(7236)の総合評価は、「教育費のブーストを狙う、非常に魅力的なサテライト候補」です。

ティラドを単体で111万円分すべて購入するのも一つの手ですが、景気敏感株ならではのリスクを分散するため、我が家であれば以下のような「ハイブリッド積立戦略」を取ると思います。

  • ティラド(7236):50万円(利回り5.40%) ⇒ 年間配当:27,000円
  • 東京ラヂエーター製造(7235):40万円(利回り5.10%) ⇒ 年間配当:20,400円
  • 日本プラスト(7313):25万円(利回り5.39%) ⇒ 年間配当:13,475円

これで合計投資額は115万円、得られる年間配当金は60,875円となります。同じ自動車セクターではありますが、特定の1社が万が一、減配や不祥事などの個別リスクに見舞われた場合でも、他の2社が支えてくれるため、3年後の目標配当金(年間6万円)を達成できる確率はぐっと高まります。同じ熱交換器でも、いすゞ系(東京ラヂエーター)と独立系(ティラド)で顧客基盤が異なるため、リスクの分散効果が期待できるんですよね。

6. 制度活用との組み合わせ

みずきブログの最大のこだわり、それは「使える制度は徹底的に使い倒す」ということです。高配当個別株に投資する際にも、税金の最適化は欠かせません。

新NISA(成長投資枠)の最大活用

まず最優先すべきは、新NISAの成長投資枠での買付です。配当金にかかる約20%の税金が非課税になるため、受け取った配当金を100%そのまま「娘の習い事代」に充てることができます。配当金が振り込まれるたびに税金を引かれるのは、ボディブロウのようにじわじわと資産形成の効率を下げてしまいますからね。

課税口座(特定口座)で買う場合の「配当控除」という裏技

もしすでにNISA枠を使い切っている場合や、将来的に課税口座で購入せざるを得ない場合、知っておきたいのが「配当控除(総合課税での申告)」です。日本の税制では、国内の個別株から得た配当金を総合課税として確定申告すると、課税所得金額が一定以下(一般的には課税所得900万円以下、特に我が家のような所得層であれば恩恵大)の場合、所得税において実質的に源泉徴収税率(約20%)よりも低い税率が適用され、税金が還付されるケースがあります。

これは、投資信託(J-REITや米国株ETF)には適用できない、国内個別株だけの強力な税制上の武器なんです。iDeCoやつみたてNISAで米国株などの投資信託を買いつつ、国内個別高配当株を特定口座で持っておくというのは、この配当控除の恩恵を最大限に受けるためにも、非常に理にかなった組み合わせなんですよ。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

ここまでポジティブな面を多く語ってきましたが、もちろん「完璧な銘柄」などこの世に存在しません。私がティラドを検討する上で、一番「本当に大丈夫かな」と迷っているポイントも包み隠さずシェアしますね。

最大の懸念は、やはり「自動車業界のEVシフトに対する技術適応力」です。
ティラドの主力製品であるエンジン用のラジエーターは、100%電気自動車(BEV)になると不要になります。もちろん、EVになってもバッテリーやインバーター、モーターを冷却・温調するための高度なサーマルマネジメント(熱管理システム)は不可欠であり、ティラドもすでに電動化向けの製品を開発し、受注を獲得しています。ただ、この分野はデンソーなどの世界的なメガサプライヤーも死力を尽くして開発しており、将来的にティラドが十分な市場シェアと利益率を維持し続けられるかどうかは、専門家でも予測が分かれるところです。

また、原材料であるアルミニウムなどの市況価格の変動や、為替相場の動きによって業績が大きく左右される「景気敏感株」であることも忘れてはいけません。現在は「改善傾向」で絶好調に見えますが、ひとたび世界的な不況が来れば、自動車の生産台数が落ち込み、一時的な減配に踏み切る可能性は他セクター(通信やインフラなど)に比べて高いと言わざるを得ません。

だからこそ、「我が家は3年後の習い事費用の足しにするけれど、最悪の場合、一部が減配されても家計全体が破綻しないような資金管理(サテライトでの保有)」を徹底することが、投資を長く楽しむための秘訣だと思っています。

お金の不安を少しずつ解消しながら、家族との笑顔の時間を増やしていく。みなさんも、ご自身の人生設計(いつ、いくら必要なのか)という地図を片手に、最適な銘柄選びを進めてみてくださいね。この記事が、みなさんの家計と投資のヒントになれば幸いです。

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