本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:1年半後の「小1の壁」と「第二子育休」を乗り越えるために
こんにちは、みずきです。娘(5歳)が年長になって、いよいよ小学校入学が見えてきましたね。来年春の「小1の壁」は、学童保育や習い事の費用がぐっと増えるので、共働き家庭にとって大きな家計のプレッシャーになります。
我が家の場合、さらに大きな懸念があるんです。実は、そろそろ第二子を考えていて、娘が小1になった直後(1年半後くらい)に育休に入る可能性が高いんですよね。
育休に入ると、手当が出るとはいえ、一時的に収入は減ります。その時期に、増える学童・習い事費用(月1万円ほど)を家計の貯蓄からではなく、配当金という「第二の収入源」で賄いたい。これが今の我が家の最大の人生設計目標です。
我が家のシナリオと目標配当額の逆算
そこで今回注目したのが、高い配当利回りが魅力的な新家工業(7305)です。この銘柄を、娘のジュニアNISAで運用し、将来必要な教育資金だけでなく、目先の家計サポートにも役立てられないか検討してみました。
私たちが目指すシナリオは以下の通りです。
- 現在地(2026年1月):娘5歳(年長)。第二子妊娠を計画中。
- 目標時期(1年半後):娘が小学校入学し、私が育休に入っている時期。
- 目標家計課題:学童・習い事費用として月10,000円が必要。
- 目標年間配当額:120,000円(月10,000円)
新家工業の会社予想配当利回りは5.73%(1株配当300.00円)です。この利回りを使って、年間120,000円の配当金(税引き前)を得るために必要な投資額を逆算してみましょう。
【目標達成に必要な投資額の計算】
必要投資額 = 目標年間配当額 ÷ 配当利回り
必要投資額 = 120,000円 ÷ 0.0573 ≒ 2,094,240円
新家工業は100株単位(最低購入代金約52.4万円)なので、4単元(約209.6万円)の投資で目標の年間120,000円の配当に到達する計算になります。
約210万円を投資して、高利回りの恩恵を受けることで、わずか1年半後の育休生活と小1の壁を同時に乗り切る家計の柱を作る。この計画自体は、数字上は非常に魅力的ですね。
新家工業(7305)はどんな会社?:高配当の裏にある企業体質
新家工業は、鋼管(パイプ)や自動車部品、産業機械、建設関連事業などを手がける、創業100年を超える老舗のメーカーです。ニッチな分野で高い技術力を持っており、私たちの生活を支えるインフラやモノづくりに深く関わっている「渋い」企業です。
財務は盤石、だが高すぎる配当性向に要注意
高配当株を探すとき、私が必ず見るのは財務の安定性と配当の持続性です。
| 指標 | 新家工業 (7305) | みずき評価 |
|---|---|---|
| 配当利回り(会社予想) | 5.73% | ◎ 高水準 |
| PBR(実績) | 0.78倍 | ○ 割安感あり(解散価値以下) |
| 自己資本比率(実績) | 59.8% | ◎ 財務は盤石 |
| 配当性向(会社予想) | 約95.3% | △ 非常に高い |
自己資本比率が約60%と高く、PBRも1倍を大きく下回っている(0.78倍)ため、会社の基礎体力や資産価値という点では非常に安定しています。もし急な不況が来ても、すぐに倒産するような財務状況ではないと言えそうです。
しかし、問題は「配当の持続性」です。
予想EPS(1株あたり利益)314.65円に対して、1株配当が300.00円。つまり、配当性向が約95.3%という驚異的な高さになっています。配当性向とは「稼いだ利益の何パーセントを株主に還元するか」を示す指標ですが、95%ということは、稼ぎのほとんど全てを配当に回している、ということ。
みずきが好むのは、一般的に「適度な余裕がある」とされる配当性向60%以下の銘柄です。95%という数字は、裏を返せば「来期以降、少しでも利益が予想を下回れば、すぐに減配しなければ維持できない」という綱渡りの状態であることを示しています。
景気敏感セクターの宿命:育休時期と不況が重なるリスク
なぜ新家工業はこんなに高い配当性向で配当を維持しようとしているのでしょうか?
PBRが1倍割れ(解散価値以下)の対策として、株価を上げようと無理をしてでも高配当を維持しているのかもしれません。しかし、ここで確認しておきたいのが、新家工業が属する産業セクターの特性です。
新家工業は産業機械や建設関連を扱っており、景気の波に業績が左右されやすい「景気敏感株」の側面が強いです。実際、提供データを見ても、収益性は「悪化傾向」で、純利益率や営業利益率は直近で弱含みとあります。
景気敏感株の業績の変動リスクは、海外の産業関連企業でも顕著に見られます。
(外部ニュース引用:Olin Revises Q4 2025 EBITDA Outlook Citing Segment Shortfall(Finviz, 2026年1月9日)※記事の内容を要約)
例えば、海外の化学大手Olin社も、2026年初頭に市況の厳しさを理由に四半期のEBITDA(利益)見通しを下方修正しています。産業界全体で需要が落ち込むと、新家工業のような企業も資材の販売量や価格が影響を受けやすくなります。
私たちが目標としているのは「1年半後の育休中の家計サポート」です。育休で収入が不安定になる時期に、もし経済全体が冷え込み、新家工業が減配を発表したら……その時の家計への精神的・実質的ダメージは大きいです。
だからこそ、高配当に飛びつく前に、配当性向の高さが持つリスクを正しく把握しておく必要がありますね。
みずきの「人生設計マッチ度」3軸評価
A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
配当利回り5.73%は魅力的ですが、予想配当性向95.3%は、長期的な成長投資や不況時の配当維持の余力がほとんどないことを示しています。企業側が「配当を絶対に出す」という強い意志を持っていると解釈することもできますが、純粋に持続性や増配期待という点では、心もとないです。業績が悪化すれば、減配のリスクは高まります。
B. 人生設計との適合性:○(投資効率は高いが、安定性が課題)
目標の月1万円の配当を約210万円の投資で実現できるのは、投資効率が非常に高いです。これは、限られた資金で早く家計支援の体制を整えたい我が家にとっては大きなメリットです。
ただし、目標時期の1年半後は「小1の壁」と「育休」という、最も家計が安定性を必要とする時期です。高配当の魅力を取って配当性向リスクを許容するかどうか、夫婦でよく話し合うべきだと思います。
新家工業のように配当性向が高い銘柄は、万が一の減配に備えて、別で◎(6919)ケルのような財務が盤石で配当性向が低い銘柄を「守りの配当金」として組み合わせておく必要がありそうです。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(ポートフォリオの一部として)
現在の我が家は、娘の教育資金を目的とした成長投資(つみたてNISA)をコアとし、個別株は「家計の現金流を増やす」役割に位置付けています。
新家工業のような銘柄は、リスクは高いもののリターンも大きい「高利回り枠」として割り切って活用するなら、整合性は取れます。ただし、この銘柄単独で年間12万円の目標配当の全てを賄うのは、リスク許容度を超えてしまう気がしますね。
みずきの総合評価:ジュニアNISAを活用した戦略的な高利回り投資
制度活用:非課税で月1万円の配当を確定させるメリット
新家工業への投資を考えるなら、絶対に活用したいのがジュニアNISAです。娘は5歳。あと13年間非課税で運用できます。
年間120,000円の配当金は、通常なら約20%の税金(24,000円)が引かれてしまいます。それがジュニアNISAなら、非課税で全額(120,000円)が将来、娘の教育資金として使えるわけです。
この非課税メリットは、新家工業のような高配当銘柄であればあるほど効果が絶大です。高すぎる配当性向というリスクはありますが、ジュニアNISAで得られる非課税メリットが、そのリスクを取る理由になりえます。
もし全額(約210万円)を新家工業に投入するのをためらうなら、次のようなポートフォリオ戦略が考えられます。
【みずきが考える新家工業の組み込み戦略】
目標配当120,000円を賄うために、新家工業を高利回り・集中枠として活用し、「安定枠」と組み合わせる。
- 新家工業 (7305): 2単元(約105万円)をジュニアNISAで投資 → 年間約60,000円の配当
- ディフェンシブ高配当株: 配当利回り3.5%、配当性向50%以下の銘柄に約172万円投資 → 年間約60,000円の配当
合計:約277万円の投資で年間120,000円の配当(非課税・課税込み)を実現。
新家工業(高リスク・高リターン)の割合を半分に抑えることで、万が一の減配があっても家計への影響を半減させることができます。約210万円という当初の目標より投資額は増えますが、「育休中の月1万円」という目標の安定度は格段に向上するはずです。
失敗・迷い・懸念も正直に:配当性向の罠
正直なところ、この新家工業の95.3%という配当性向の高さは、私の投資哲学(減配されない安定企業を好む)とは相容れない部分があります。
これは、投資判断が「企業がどれだけ株主還元にコミットしているか」という経営者の意志にかかってくる、ということです。もし経営者が株価対策を最優先し、無理をしてでも配当を維持する覚悟を決めているなら、短期的には減配はないかもしれません。
しかし、私が投資するのは「人生設計」のため。つまり、10年、15年という長いスパンで安定したキャッシュフローが欲しいのです。いくら財務が盤石でも、収益性が悪化している中でこの高すぎる配当を維持するのは、どこかで無理が来る可能性が高い。
だから、もし新家工業に投資をするなら、あくまで「PBR改善期待と高利回りを狙う、リスクを承知した投資」として位置づけ、目標達成に必要な配当額の全てをこの銘柄に委ねるべきではない、という結論になりました。
特に、私たちが家計の現金の流れを最も安定させたい「育休中」に、景気敏感株である新家工業の業績が落ち込み、減配というニュースが飛び込んできたら……精神的にきついですよね。
約210万円という目標投資額の魅力は捨てがたいですが、我が家としては、まずは◎(6156)エーワン精密のような低配当性向で高財務の銘柄で安定性を固めつつ、新家工業のような高利回り銘柄はあくまでサテライト的な位置づけで、少額から試していくのが賢明だと考えています。


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