△(9376)(株)ユーラシア旅行社 : 2年後育休家計月5千円補填も配当性向160%超えの現実

銘柄紹介

はじめに:人生設計と高配当株

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

こんにちは、みずきです。2026年1月ですね。今年も始まったばかりですが、わが家は「いかにして子育てと仕事の両立を楽にするか」というテーマで家計設計を詰めています。

最近、投資仲間と話していて話題になるのが、コロナ禍で大きく落ち込んだ旅行・レジャー系の回復銘柄です。中でも、(株)ユーラシア旅行社 (9376)が目を引く高配当利回りを出していて、とても気になっていました。

でも、利回りが高い銘柄には必ず「裏側」があるのが常です。今回は、このユーラシア旅行社の配当が、本当にわが家の人生設計の「柱」になり得るのか、それとも「サテライト(飛び道具)」として使うべきか、徹底的に検証してみたいと思います。

1. シナリオ設定:「2年後の育休と7年後の教育費」

わが家の現在地は、娘が5歳(年長)で、第二子を前向きに検討中です。もし計画通りにいけば、約2年後には私は育休に入ることになります。育休中は収入が減るため、家計の現金を安定させる仕組みが必要です。

○年後の家計課題:2年後の育休中の家計サポート

育休に入ると、手取りの収入は減りますが、保険料や税金の支払いは続くため、家計は一時的に赤字になりやすいです。目標は、配当金で月5,000円の現金を補填すること。これは、育休中のちょっとした贅沢(デリバリー代や子どもの習い事費の一部)を賄うのにちょうどいい金額です。

さらに長期的な視点として、7年後に娘が中学校に入学する際の準備金(制服や初期費用でざっくり50万円)の一部を、配当金を再投資することで準備しておきたいと考えています。

その課題を解決するために必要な配当額

当面の目標は、年間60,000円(月5,000円)の配当収入を確保することです。

ユーラシア旅行社 (9376)の会社予想配当利回りは、なんと6.11%(2026年1月9日時点)です。この高い利回りを使って、どれくらいの投資が必要か逆算してみましょう。

目標年間配当額: 60,000円

必要投資額 = 60,000円 ÷ 6.11% ≒ 981,996円

ざっくり100万円弱の投資で、育休中の家計を月5,000円サポートできる計算になります。利回り6%台は非常に魅力的で、100万円で済むならわが家の投資計画に組み込みやすい金額です。

2. 複数銘柄の比較紹介:高利回りの裏側を見る

ユーラシア旅行社は、欧州やアジアなどの添乗員付きツアーに特化した旅行会社です。中~高価格帯のツアーを扱うため、顧客層は富裕層やシニア層が多いのが特徴ですね。コロナ禍で業績が厳しかった反動で、今、高利回りを出している状況です。

銘柄 ユーラシア旅行社 (9376) 銘柄A(安定ディフェンシブ・仮称) インヴィンシブル投資法人 (8963)
主なビジネス 富裕層向け海外ツアー企画 食品/インフラなど景気耐性◎ ホテル/住宅系J-REIT
配当利回り(予想) 6.11% 4.0%程度 6.17%(過去実績ベース)
配当性向 160%超え(※要警戒) 45%程度 90%以上(リートのため高め)
自己資本比率 57.3% 65%程度 30%程度(LTV管理)
特徴 旅行需要回復の恩恵大。一時的な高配当の可能性大。 景気に強く配当安定。 不動産賃貸収入ベースで安定。インバウンド回復期待。
最低投資額 約8.2万円(100株) (非公開) (非公開)

※インヴィンシブル投資法人については、以前の記事も参考にしてみてくださいね。○(8963)インヴィンシブル投資法人 : 2年後育休家計・小1の壁月7千円を6.17%高利回りで支える人生設計

ユーラシア旅行社の最大の懸念点:配当性向160%超え

数字を見て一目瞭然なのですが、ユーラシア旅行社の高利回りには大きなリスクが伴います。データを見ると、会社予想の1株配当が50.00円に対し、1株当たり利益(EPS)が31.17円です。

これはつまり、稼いだ利益の160%以上を配当に回しているということです。これは貯金を切り崩して配当を出している状態、あるいは将来の業績回復を織り込んでの「記念配当」的な意味合いが強いと考えられます。一時的な高配当である可能性が極めて高い。

旅行需要は回復傾向にあるとはいえ、もし再びパンデミックのような予期せぬ事態や、海外旅行の自粛ムードが広がれば、この50円配当は簡単に維持できなくなるでしょう。育休中の家計を支えるには、あまりにもリスキーだと感じました。

3. みずきの「人生設計マッチ度」評価

この旅行株をわが家の人生設計にどう組み込むか、3つの軸で評価します。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

持続性については、上記で述べたように懸念大です。自己資本比率57.3%と財務自体はしっかりしていますが、利益を大幅に上回る配当を出しているため、今後の業績次第で減配は避けられないかもしれません。

ただし、旅行業界は今まさに回復期です。収益性のデータも「改善傾向」を示しており、純利益率・営業利益率ともに上向きです。もし今後、海外旅行需要がV字回復すれば、業績がEPSを上回り、50円配当が維持される可能性もゼロではありません。とはいえ、それは「成長期待」であり、「安定性」とは言えませんね。

B. 人生設計との適合性(2年後育休中の月5,000円目標):△(微妙)

2年後に絶対に配当金が欲しい、というわが家のニーズに対しては不向きです。

もし育休中に減配が発表されたら、精神的なショックも大きいですし、家計サポートの計画が崩れてしまいます。月5,000円を堅実に稼ぐなら、銘柄Aのような配当性向が健全なディフェンシブ銘柄や、家賃収入がベースになるリート(インヴィンシブル投資法人など)を選ぶべきでしょう。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)

わが家は「長期・安定」をコアに据えたいので、ユーラシア旅行社のようなハイリスク・ハイリターンな銘柄に大きな比重を置くことはできません。

今は娘5歳で貯蓄のフェーズではありますが、第二子の育休が視野に入っているため、大きな株価変動も避けたい時期です。ユーラシア旅行社は「旅行需要回復」というテーマへの投資として、ポートフォリオ全体の5%程度のサテライト枠で検討するのが限界だと判断します。

4. みずきの総合評価+判断:回復相場の「お祭り枠」として

ユーラシア旅行社の超高配当利回り(6.11%)は非常に魅力的ですが、配当性向160%超えという事実が、「安定した家計の柱」としては採用できないという結論を導きます。

この銘柄は、「回復相場の波に乗るための、キャピタルゲインも狙ったハイリスク高配当」として位置づけるのが妥当です。

わが家の戦略:ジュニアNISAで非課税メリットを最大限に活かす

もしこの銘柄に投資をするなら、配当の変動リスクを承知の上で、高い利回り(配当)と株価回復(キャピタルゲイン)の両方で非課税メリットが得られるジュニアNISA枠に入れるのが最適解だと考えています。

娘(5歳)の名義で保有すれば、例え数年後に減配されても、回復途中の配当金はすべてノータックスで再投資に回すことができます。年間6万円の配当(目標)があれば、通常は約1.2万円が課税で引かれますが、ジュニアNISAならそれが丸々残ります。

これを7年後の教育費準備金(50万円)の一部とする成長の種まきとして活用します。配当金が非課税で貯まっていけば、旅行需要が本当に回復し、株価も上がれば、7年後の中学校入学資金に大きく貢献してくれるはずです。

5. 制度活用との組み合わせと外部環境の分析

個別株で「旅行」セクターを持つ場合、つみたてNISAやiDeCoで全世界株や米国株に分散投資している部分とのバランスが重要です。旅行株は景気変動に敏感なセクター(シクリカル株)なので、安定したコア資産とは分けて考えるべきです。

外部環境の懸念:日本の若者は海外旅行に行かない?

旅行業の将来性を考える上で、気になるニュースがありました。JAL(日本航空)に関する記事ですが、日本の若年層が国際旅行に出ない傾向にあるという指摘です。

JALのユニークな問題?日本の若者が国際旅行をしない傾向について

URL: https://onemileatatime.com/news/japan-airlines-problem-young-locals-not-traveling-internationally/ (2026年1月11日)

これは航空業界の話題ではありますが、旅行業界全体にも関わる話です。若い世代が海外旅行を敬遠する傾向は、長期的な成長の足かせになるかもしれません。円安や賃金停滞も影響しているのかもしれませんね。

しかし、ユーラシア旅行社がターゲットにしているのは、富裕層やシニア層の「高品質な添乗員付きツアー」です。この層は若年層の動向に比べると景気変動耐性があり、旅行意欲が高いと考えられます。

ただし、富裕層向けとはいえ、旅行需要全体が再び冷え込むような事態になれば、真っ先に打撃を受けるのもこのセクターです。やはり「サテライト枠」として冷静に距離を置いておくべきだという判断は変わりません。

6. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

正直なところ、利回り6%超えはすごく魅力的で、今すぐ飛びつきたくなる気持ちも半分あります。

でも、わが家は「2年後の育休」という明確な家計の防衛ラインを持っています。このタイミングで、配当性向160%超えの「不安定な高配当」に頼るのは、家計全体のリスクを高めてしまうと思うんだよね。

もし、どうしてもユーラシア旅行社の魅力的な利回りを狙いたいなら、

  1. 目標配当額(月5,000円)は諦め、少額(例えば20万円程度)の「成長・回復期待」枠に留める。
  2. 配当金の再投資はせず、すべてジュニアNISA口座内で現金化し、将来の教育費の元手として確実にプールする。
  3. 「銘柄A(安定ディフェンシブ)」やリートで、育休中の家計サポートラインを確保しておく。

というように、役割を完全に分けて投資するのが、子育て世代の投資家として賢明な選択だと思います。

個別株は、その企業のビジネスが私たちの人生設計にどう役立つかを常に問いかけながら選ぶことが本当に大切だと、改めて感じました。高配当の誘惑に負けず、家計の「コア」を守っていきましょうね!

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