×(471A)NSグループ : 18.97%特別配当は罠、10年後中学進学の教育費10万円支えきれず

銘柄紹介

はじめに:配当利回り18.97%は本当?子育て世帯が避けて通れない「特別配当」のワナ

こんにちは、みずきです。投資歴5年、5歳の娘を持つ子育てママ投資家です。

最近、銘柄スクリーニングをしている時に、目を疑うような数字を見つけました。それが、今回ご紹介するNSグループ(株)(471A)です。なんと、会社予想の配当利回りが驚異の18.97%(2026年1月16日時点)!

「え、18.97%?そんな高配当、本当にありえるの?」って、私も最初は二度見しました。我が家のように、子どもの教育費や将来の家計サポートのために高配当株を探している身としては、この数字は無視できません。

でもね、投資の世界は美味しい話ばかりじゃありません。この異常な高利回りには、必ず理由があります。今回は、このNSグループの配当の「実態」を検証しつつ、私たち子育て世帯の人生設計に組み込める安定的な配当なのか、それとも一時的なイベントに過ぎないのかを、厳しくチェックしていきたいと思います。

高配当株を探している人は、ぜひ「配当の内訳」の大切さを学ぶ教材として読んでみてくださいね。

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

1. シナリオ設定:我が家の人生設計における「教育費の柱」

まず、なぜ私たちが高配当株を探しているのか、その背景となる人生設計のシナリオを共有します。

我が家の現在地と10年後の課題

我が家には現在5歳(年長)の娘がいます。来年はいよいよ小学生。小学校に上がると、習い事や放課後の預かりなど、「小1の壁」と呼ばれる家計負担が増える時期が来ます。

さらに長期的な視点で見ると、もっと大きな課題は10年後の中学進学です。

  • 目標時期:娘が中学に進学する10年後(15歳)
  • 家計課題:学習塾代や私立進学を考慮した教育費の確保。年間30万円は見ておきたい。
  • 配当の役割:このうち、年間10万円(月約8,333円)を株式の配当金で賄う仕組みを構築したい。

つまり、私たちが今探しているのは、10年間減配せずに、安定的に年間10万円を生み出し続けてくれる「長期の教育費サポート銘柄」なんですね。

2. 目標配当額の逆算計算:18.97%の幻想を検証する

もしNSグループの利回り18.97%が本当に続くと仮定したら、どれくらいの投資が必要でしょうか。

目標年間配当額:100,000円

候補銘柄の利回り:18.97%

必要投資額(幻想の計算):
$$
100,000円 \div 0.1897 \approx 527,148円
$$

たった53万円の投資で年間10万円の配当が!?これって、5年ちょっとで元本が配当で回収できてしまう計算になります。投資家としては夢のような話ですが、残念ながら、これは現実的ではないと判断すべきです。

その証拠に、会社予想の1株配当は262.76円ですが、会社が発表しているEPS(1株あたり純利益)は109.52円です。

予想配当性向 = 262.76円(配当) ÷ 109.52円(利益) ≒ 240%

配当性向240%というのは、稼いだ利益の2.4倍のお金を株主に配るということです。これはつまり、会社の貯金(内部留保)を取り崩したり、借金をしたりして配当を出している状況を意味します。

こんな配当は、絶対に長続きしません。これが「特別配当」「記念配当」の正体です。

NSグループは、スパリゾートや飲食業を手掛けるエンターテイメント事業が中心ですが、おそらく何らかの資産売却や事業再編など、一時的な要因で大きな利益(または資金)が出たため、その一部を株主に還元しているのでしょう。だからこそ、「我が家の人生設計の柱」としては組み込むことができないのです。

3. 複数銘柄の比較紹介:特別配当リスクの対比

NSグループのような「特別配当頼み」の銘柄が、いかに私たちの長期的な目標に不向きかを明確にするため、他のタイプの高配当株と比較してみましょう。

今回は、配当性向が高くても、まだNSグループよりマシな「高配当性向警戒枠」の銘柄(ここでは銘柄Bとします)と対比させます。

比較軸 銘柄A:NSグループ(株)(471A) 銘柄B:長期安定志向のディフェンシブ株(仮想)
主な事業 スパリゾート、飲食などエンタメ事業 生活必需品/インフラ系など景気に強い事業
予想配当利回り 18.97% (異常値) 5.5%程度 (高水準だが現実的)
予想配当性向 240%超 (持続性皆無) 50%〜70% (やや高めだが努力次第)
最低投資額 138,500円(100株) 同程度
配当方針 業績連動+特別配当 安定配当志向、または累進配当志向
家計サポートの現実性 来期以降、大幅減配(利回り1〜3%)の可能性大 減配リスクはあるが、普通配当の維持は期待できる

銘柄AのNSグループは、最低投資額は約14万円と手が出しやすいですが、配当性向が240%超えという時点で、この配当は今期限りで終わる可能性が極めて高いと考えるべきです。来年以降、普通配当だけに戻った場合、利回りが5%程度(それでも十分高い水準ですが)になったとしても、配当額は今の4分の1以下になる計算です。

私たちの目標である「10年後に年間10万円」を達成するためには、持続可能な配当を選ばないと、数年後に目標額が崩壊してしまいます。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

NSグループ(471A)を、我が家の人生設計の3つの軸で評価します。

A. 配当の持続性・成長性:評価 ×(リスク極大)

配当性向が240%を超えている状況は、持続性があるとは言えません。今期で特別配当がなくなれば、配当は激減します。私たちは長期的な教育資金の確保を目指しているので、配当が毎年安定して入ってくることが最重要です。この銘柄は、その大前提が崩れてしまっています。

NSグループのビジネスモデル(スパリゾートや飲食)自体は、コロナ禍からの回復で業績が伸びる期待感はありますが、配当の計算に無理があるため、長期で持つには不安が大きすぎます。

B. 人生設計との適合性:評価 ×(目標達成に不向き)

「10年後の中学進学時までに年間10万円の配当収入」という目標に対して、NSグループは計算に入れることができません。

もしこの銘柄に50万円投資したとして、来年配当が激減したら、その50万円は目標達成に全く貢献しないことになります。教育費のような「絶対に必要なお金」の柱を、こんなに不安定な配当に頼るのはハイリスクすぎます。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価 △(投機枠としてなら)

もし私が、この14万円(1単元)を「なくなっても生活に影響がないお小遣い」として考えるならば、短期的なイベント狙いの投資としてアリかもしれません。株価が上がって、配当落ちする前に売却益を狙う戦略も考えられます。

しかし、私たち子育て世帯の多くは、限られた資金を確実に育てたいと思っています。この銘柄は、その「確実性」とは真逆の性質を持っています。コア資産(中核となる安定資産)には絶対に組み込めません。

5. みずきの総合評価+判断:高配当は「罠」と見抜くことが大事

正直に言って、NSグループの配当利回り18.97%は、私たち子育て世代が長期の人生設計で頼りにすべき銘柄ではない、という結論です。

高配当株投資の基本は、「配当性向が低く(目安として60%以下)、業績が安定している企業」を選ぶことです。そうした企業は、不況が来ても配当を維持する体力がありますし、増配も期待できます。

NSグループのように配当性向が240%もある銘柄は、短期的な利益還元策であり、来年以降の「大減配」を織り込んでいない投資家が一時的に飛びついている可能性が高いです。

もちろん、株価自体が割安と判断される可能性もありますが、私たちは配当金に着目しているので、「安定して毎年キャッシュフローを生む」という観点からは、全く魅力的ではないと判断します。

代替案としての安定高配当銘柄の検討

仮に、私たちが目標(年間10万円)を実現するために、利回り5.0%の「安定高配当銘柄」を選んだとしましょう。必要な投資額は、
$$
100,000円 \div 0.05 = 2,000,000円
$$
となり、200万円が必要です。この200万円を、毎月コツコツ積み立てるのが、私たちの人生設計には合っていると思います。

過去に検証した、配当性向は高めでも財務が安定している銘柄(例:配当性向100%超でも減配リスクがある点には注意が必要ですが)についても、参考にしていただけると嬉しいです。
△(2146)UTグループ : 3年後月7千円を5.29%利回りで支える、配当性向103%超リスク

6. 制度活用との組み合わせ:不安定な特別配当をNISA枠で買うべきか?

NSグループのような、配当が一時的なイベントに依存している銘柄を、新NISA(特に成長投資枠)で買うのは、税効率の観点から見てどうでしょうか。

結論から言うと、避けるべきです。

NISAの最大のメリットは、長期で保有し続けることで得られる「配当金(インカムゲイン)」と「売却益(キャピタルゲイン)」が非課税になる点です。この枠は一生涯使える限られた貴重な枠です。

もし、NSグループをNISA枠で買ったとして、高配当を享受できるのは今期一回きり。来年以降、普通配当に戻り、そのまま株価が低迷した場合、このNISA枠は非課税の恩恵を十分に発揮しないまま塩漬けになってしまう可能性があります。

【みずきの制度活用哲学】
NISA枠は、NSグループのような「一時的な高利回りイベント株」ではなく、「10年後、20年後も増配し続けてくれると確信できる銘柄」や、「S&P500などのインデックスファンド」に集中投資すべきだと私は考えています。そうすることで、複利効果と非課税のメリットを最大限に享受できます。

NSグループをどうしても買いたいなら、それは「特定口座」で、短期的なイベント狙いの投機枠として考えるべきですね。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる:「利回りの高さ」に惑わされないために

正直に言うと、利回り18.97%という数字は、個人投資家として「ワンチャンあるんじゃないか」と一瞬ドキッとしてしまう魔力があります。特に私たち子育て世代は、時間がない中で少しでも効率よく資産を増やしたいと思っていますから。

でも、私が過去5年の投資経験で学んだのは、「投資は感情でやらない」ということです。特に高すぎる利回りには、必ず裏がある。「なぜこんなに高いのか?」を調べたときに、配当性向が異常に高かったり、業績が不安定だったり、一時的な特別要因だったりする場合、それは私たち家族の人生設計には組み込めません。

私たちは、子どもの教育費や老後の資金といった「将来絶対に必要になるお金」を増やすために投資をしています。この目的を達成するためには、不確定要素が多すぎる銘柄は、どんなに魅力的に見えても避けるべきだというのが、私の今の考え方です。

8. 外部ニュース引用:高配当株選びで大切な「持続性」

高配当株投資の人気が高まる中、週刊誌やネットニュースでも「お宝の高配当株ランキング」のような記事がよく特集されていますよね。

例えば、AERAの記事(2026年版・5年または一生お宝の高配当株ベスト30「1位のDIC5.49%は今回限りの参考銘柄」【NISA応援】)のように、新NISA時代にどんな高配当株を選べばいいか、多くの人が関心を持っています。

この記事でも、優良株の指標として「減配リスクが低めのお宝株」「JPX日経400の高配当株」が紹介されています。

私たち子育て世代が、NSグループのような異常値ではなく、こうした記事で推奨される「利回りは5%前後でも、長期間安定して配当を出し続ける体力がある企業」に注目すべきなのは、まさしく「配当の持続性」が、私たちの人生設計の「命綱」だからです。

配当性向が適正(60%以下)で、ROE(自己資本利益率)が高い(NSグループのROEは22.10%と高い水準ではありますが、利益に対する配当の無理がある)など、財務的な裏付けがある銘柄こそ、NISA枠を割いて、子どもたちの未来のために長く持ち続けるべき銘柄だと思います。

高配当株を選ぶときは、利回りだけで判断せず、「この会社は10年後も、今と同じかそれ以上の利益を稼ぎ続けて、私たちに配当を出し続けてくれるかな?」という視点で、じっくり検討するようにしたいですね。

私たち夫婦も、完璧な投資判断はできていませんが、一つ一つ銘柄を分析し、我が家の人生設計に合った選択肢を選んでいこうと思っています。

また次の銘柄でお会いしましょう!

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