本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに:人生設計シナリオの設定「5年後のダブル教育費に備える」
こんにちは、みずきです。早いもので2026年ももう3月。長女は先日、無事小学校に入学しました! 「小1の壁」で毎日バタバタしていますが、同時に、第二子の保育園入園も本格化し、まさに家計の「ダブルパンチ」が始まったな、と感じています。
今までは「育休の家計サポート」を重視してきましたが、これからは、より長期的な「教育費のピーク」に備えていかなければなりません。
我が家の現在地と家計課題
現在2026年3月。長女は6歳で小学校1年生、次女は2歳で保育園に通っています。
我が家が最も家計の重さを感じるのは、今から5年後、2031年頃です。
- 長女(11歳):中学受験を見据えた進学塾代が本格化(月3万円〜5万円を想定)
- 次女(7歳):小学校に入学し、学童や習い事の費用が増える(「小1の壁」の再来)
この「ダブル教育費の壁」に備えるために、配当収入で家計の守りを固めたいと考えています。特に、受験費用は変動しやすいので、変動の少ない不動産からの収入、つまりJ-REITをポートフォリオに組み込むことを検討しています。
○年後の家計課題と必要な配当額
5年後の家計負担増加に対し、毎月安定して1万円(年間12万円)を配当金(J-REITの場合は分配金)で補えるように準備を進めたいです。これはちょうど、長女の中学受験予備費の一部や、次女の習い事費に充てられる金額ですね。
私の場合、個別株やREITから得る配当金は、生活の「絶対的な維持費」というよりは、「子どもの教育の選択肢を広げるための補助費用」として位置づけています。
目標配当額の逆算計算:250万円をJ-REITで運用する
目標とする年間分配金120,000円を、今回検討する日本ヘルスケア投資法人(3308)の利回り(4.80%)で逆算してみます。
| 項目 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 目標年間分配金 | 120,000円 | 月10,000円相当 |
| 候補銘柄の分配金利回り | 4.80% | 2026年3月時点のデータに基づく |
| 必要投資額(逆算) | 約2,500,000円 | 120,000円 ÷ 0.048 |
この250万円を、5年後の教育費ピークまでに、つみたてNISAやiDeCoで固めている土台とは別に、高配当の守りとして積み立てていきたい、というシナリオです。250万円を単一銘柄に投資するのは躊躇しますが、今回はREITセクター全体のリスクヘッジのコアとして考えていきます。
日本ヘルスケア投資法人(3308)の概要
日本ヘルスケア投資法人(3308)は、その名の通り、ヘルスケア施設を専門とするJ-REITです。具体的には、高齢者住宅や病院、薬局など、医療・介護施設への投資を行っています。高齢化が進む日本において、インフラとしての安定した需要が見込めるのが最大の魅力ですね。
銘柄データ(2026年3月現在)
| 項目 | 情報 | みずき目線でのポイント |
|---|---|---|
| 銘柄コード | 3308 | J-REIT |
| 前日終値 | 176,200円 | 単元株なし。一口から購入可能 |
| 分配金利回り | 4.80% | 目標達成に貢献する高水準 |
| 予想分配金 | 8,460円(一口あたり/年換算) | 公募増資などによる希薄化リスクに注意 |
| 時価総額 | 13,150百万円 | 比較的小規模なREIT。成長余地と流動性に注意 |
| 最低投資金額 | 約176,200円 | 少額から始められるのは嬉しい |
| 配当方針 | 不動産賃貸収入を基盤とした安定分配 | 法人税法上のメリットを活かし、ほぼ全額を分配金に回す |
REITの分配金は、通常の個別株の配当とは異なり、過去に東海道リート投資法人を検討した記事でも述べたように、損益計算上「配当」ではなく「分配」として扱われるため、原則として法人税が課税されず、高利回りが期待できるのが特徴です。
複数銘柄の比較紹介:ヘルスケアREITの選択肢
ヘルスケア系REITはいくつかありますが、特に安定性と規模で比較されることの多い銘柄と比べて、3308の位置づけを確認します。
今回は、以前検討したことがあり、比較対象としてわかりやすいヘルスケア&メディカル投資法人(3455)と比較してみます。具体的な最新データがないため、あくまでセクター特性と規模感の比較です。
| 銘柄 | 日本ヘルスケア(3308) | ヘルスケア&メディカル(3455) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 時価総額(規模) | 約130億円(小規模) | 約400億円〜500億円(中規模) | 3308は比較的小さいため、成長期待とリスクのバランスが重要 |
| 投資対象 | 高齢者住宅、病院、薬局など | 病院、介護施設、サービス付き高齢者向け住宅など | どちらも専門性は高い |
| 懸念点 | オペレーター依存度、地震リスク(物件分散は必須) | LTV(借入比率)の管理、公募増資による分配金希薄化 | 不動産投資特有のリスクは共通 |
| 我が家での位置づけ | 教育費の固定収入源の守り | 同じく固定収入源。より規模を重視するならこちら | 分散投資の観点から、両方を少しずつ持つ選択肢も |
日本ヘルスケア投資法人(3308)は、ヘルスケア施設の中でも、特定のオペレーターへの依存度が高すぎないか、投資物件が地理的に分散しているかなど、細かなポートフォリオの中身をチェックする必要があります。時価総額が比較的小さめなので、分配金が安定しているかを慎重に見極める必要がありますね。
外部環境分析:オペレーターの健全性が鍵
ヘルスケアREITは、施設を運営するテナント(オペレーター)からの賃料で成り立っています。つまり、オペレーターの経営が安定していなければ、REITの安定分配も危うくなります。
ここで、米国で話題になっているニュースを参照して、ヘルスケアセクターの経営環境を考えてみます。
2026年1月には、米国のヘルスケア業界でコスト透明性向上を目指すアドバイザリーファーム「Judi Group」が立ち上げられたというニュースがありました。(Judi Health unveils launch of advisory firm, the Judi Group – Fierce Healthcare)
このニュースは米国のもので、主に医療保険の支払いに関するものですが、示唆に富んでいます。世界的に見て、ヘルスケアにかかるコストは高騰しており、雇用主(日本では国や保険組合)は、支払っている費用に対して十分な結果が得られているのか、透明性を求めているということです。
これは日本でも同じで、政府は常に介護報酬や診療報酬の見直しをしていますよね。オペレーター側は、効率的な運営を求められ、少しでも経営が傾くと、賃料の支払いに影響が出かねません。
日本ヘルスケア投資法人が抱える物件の賃料は、長期契約を結んでいることが多いため短期的な変動は少ないですが、オペレーターが安定した黒字を出せる事業環境にあるかどうかが、長期的な分配金持続性の鍵を握る、という視点を持つ必要があります。
みずきの「人生設計マッチ度」評価
我が家の「5年後のダブル教育費の壁」を乗り越えるために、この3308がどれだけマッチしているか、3つの軸で評価してみます。
A. 配当(分配)の持続性・成長性:△(やや懸念あり)
分配金利回りが4.80%と高い水準にあるのは魅力的です。しかし、J-REITは基本的に利益のほとんどを分配するため、増配の余地は限られます。また、公募増資による投資口数の増加は、一時的に一口あたりの分配金を希薄化させるリスクがあります。
ヘルスケアセクターは高齢化という追い風がありますが、日本の介護・医療制度に依存するため、制度改定が直接収益に影響します。小規模REITであることも踏まえると、長期的な安定性については「やや懸念あり」とし、他のより大規模なREITや、高財務の一般事業会社と組み合わせてリスクを分散させるべきだと考えます。
B. 人生設計との適合性:◎(ぴったり)
5年後の教育費補助として「安定したインカム」を求めている我が家にとって、J-REITは非常に適しています。
- 目的適合性:安定利回り4%台後半は、目標とする月1万円の分配金(年間12万円)を実現するための必要投資額(約250万円)が現実的です。
- 非課税メリット:REITの分配金は、税制優遇制度と組み合わせると効果が最大化します。後述しますが、特に子どもたちの教育資金を準備する上で、非課税で受け取れるのは大きな魅力です。
C. 我が家のリスク許容度との整合性:○(まあ大丈夫)
REITは一般的な株式よりも価格変動が比較的緩やかで、家賃収入という固定的なキャッシュフローに基づいています。我が家が育休明けで、これから教育費の出費が増える時期に入ることを考えると、守りの資産としてポートフォリオの「コア」に組み込むのは「まあ大丈夫」という判断です。
ただし、REITは金利上昇局面や不動産市場の急変時には価格が下落しやすい特性があります。長女が中学受験をする5年後までに、価格が急落して必要な時期に売却しなければならない事態は避けたいので、あくまで配当金(分配金)狙いの長期保有を前提とします。
みずき流!制度活用との組み合わせ戦略
日本ヘルスケア投資法人(3308)のような高分配利回りの銘柄は、税制優遇制度を最大限活用すべきだと考えています。
1. ジュニアNISAで教育資金を非課税化
我が家では、この3308は、長女または次女のジュニアNISA口座で保有することを最優先に考えます。REITの分配金は、通常20.315%の税金が引かれますが、ジュニアNISA口座内で得た分配金は非課税になります。
目標の年間12万円の分配金の場合、通常は約2.4万円が税金で引かれることになりますが、非課税なら全額が手元に残ります。この差は、教育費を積み立てる上で非常に大きいですよね。
2. つみたてNISA/iDeCoとの役割分担
つみたてNISAやiDeCoでは、全世界株式などのインデックス投資で「長期的な資本成長」を狙っています。一方、このREITは「今から5年後に確実に家計に現金(分配金)を流し込む」という役割です。成長投資枠(新NISA移行後)や特定口座で保有する場合でも、メインの成長株投資とは完全に役割を分けて、安定的なインカム収入源として扱います。
3. 配当控除の活用
REITの分配金は、通常の個別株の配当とは異なり、配当控除の対象外であることが多いです(不動産所得の流動化に基づくため)。この点からも、課税口座で持つよりも、非課税制度(ジュニアNISA、新NISAの成長投資枠)を優先的に活用することが、みずき家の方針です。
みずきの総合評価と最終判断
日本ヘルスケア投資法人(3308)は、高い分配金利回り(4.80%)を持ち、我が家の「5年後のダブル教育費ピーク」を月1万円の安定収入で支える役割として、非常に高い適合性があります。
【最終判断】
長女の中学受験が本格化する2031年までに安定収入を確保するため、ジュニアNISA(あるいは新NISA成長投資枠)を活用し、ポートフォリオの守備固めの一角として、複数回に分けて購入を進めます。
ただし、時価総額が小さめであり、ヘルスケア施設のオペレーターの経営状態に大きく左右されるリスクがあるため、目標とする250万円全額をこの銘柄に集中させるのは避けます。
他の安定的な高配当REIT(例えば、物流系のREITや分散の効いたオフィス・商業複合型REITなど)と組み合わせて、ヘルスケアセクター特有のリスクを軽減しながら、全体で目標の月1万円の分配金ラインを構築するのが現実的だと思います。
完璧な銘柄はないけれど、制度を賢く使って、必要な時期に、必要な金額を確保できるように準備する。これが、子育て中の私たちにできる最高の「家計の守備固め」だと思いますね。
みずき


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