×(7686)ひとまいる : 小1の壁月7千円を4.54%配当で家計サポートも財務リスクが人生設計を揺るがす

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:小1の壁を前に、高利回り株のリスクをどう評価するか

こんにちは、みずきです。

上の娘(2020年1月生まれ)が小学校に入学する2026年4月まで、もう2ヶ月ちょっと。いよいよ「小1の壁」が目前に迫ってきましたね。学童や習い事のスケジュール調整はもちろん、家計の固定費もグッと上がる時期です。

最近は市場全体も変動が大きく、ウォール・ストリート・ジャーナルでも「全てを賭ける時、賭けが始まる」というような、市場のセンチメントが不安定な状況について触れられていました。(参考:When All Bets Are Off, All Bets Are On | The Intelligent Investor for Jan. 27 – WSJ)

こういう不安定な時期だからこそ、私たち子育て世帯の投資戦略は「安定性」が命です。高利回りには惹かれますが、それが将来の家計を守る盾になるのか、それとも足かせになるのか、しっかり見極めたいと思っています。

今日は、魅力的な高配当利回り(4.54%)を提示しているものの、財務に大きな懸念がある(株)ひとまいる(不動産関連)について、我が家の人生設計に組み込めるかを考えてみたいと思います。

我が家の人生設計シナリオ:小1の壁、月7,000円の教育費サポート

我が家の最大の家計課題は、数ヶ月後に始まる小学校生活における教育費の増加です。

上の娘は2026年4月から小学校。学童の費用や、新しい習い事(おそらくスイミングかプログラミング教室)を検討しているので、固定費が月々7,000円程度は増えると見込んでいます。

この増える分の固定費を、配当金でカバーしたいというのが目標です。配当金で習い事代をまかなえれば、手元の現金を崩さずに済み、精神的な余裕も生まれますよね。

我が家の家計課題と目標

項目 詳細
我が家の現在地(2026年1月) 第一子(2020年1月生)が小学校入学直前
○年後の家計課題 2026年4月以降、「小1の壁」に伴う教育費・習い事代の増加
目標とする配当額 月7,000円(年間84,000円、税引後約67,000円)
目標達成時期 2026年3月までに投資完了

目標配当額と必要投資額の逆算

ひとまいるの会社予想配当利回りは4.54%です(2026年1月27日時点)。この利回りを使って、年間84,000円の配当(税引前)を実現するために必要な投資額を逆算します。

年間目標配当額:84,000円

銘柄A:(株)ひとまいる(配当利回り 4.54%)

必要投資額 = 84,000円 ÷ 0.0454 ≒ 1,848,000円

約185万円をひとまいるに投資すれば、年間84,000円の配当金が得られる計算です。最低投資金額が44,100円(100株)と少額から手を出しやすいのは良い点ですが、目標達成には約185万円というまとまった資金が必要になるわけですね。

(株)ひとまいる(3373)の分析と家計への貢献度

(株)ひとまいるは、主に不動産仲介や賃貸管理などを手掛ける企業です。不動産テックの分野にも力を入れているようですが、基本的には市況の影響を受けやすいビジネスモデルだと認識しています。

主要指標の確認(2026年1月27日時点)

項目 ひとまいる(3373) みずきの評価ポイント
株価 / 最低投資金額 444円 / 44,100円(100株) 手が出しやすい価格帯。
配当利回り(予想) 4.54% 高水準で魅力的。
1株配当(予想) 20.00円 (2026/03)
PER(予想) 25.37倍 成長期待がやや織り込まれているか。
PBR(実績) 2.91倍 資産価値に対して割高。
自己資本比率(実績) 11.7% 極めて低い。財務安定性に重大な懸念。
配当性向(試算) 約115% (20.00円 ÷ 17.38円) 利益以上に配当を出しており、減配リスクが非常に高い。

このデータを詳しく見て、私はかなり慎重にならざるを得ませんでした。

まず、配当利回り4.54%は非常に魅力的です。しかし、安定性を測る指標である「自己資本比率」が11.7%というのは、私たちが重視する「守りの投資」としてはあまりにも心許ない水準です。一般的に望ましいとされる30%を大きく下回っています。

さらに懸念すべきは「配当性向」です。予想EPS(1株あたり利益)17.38円に対し、予想配当が20.00円ということは、利益を上回る配当を出している、つまり配当性向が100%を超えている状態です(約115%)。これは、利益が少しでも計画を下回ると、すぐに減配しなければならない状況を意味します。

比較対象銘柄との対比

我が家が以前検討した、同じく「小1の壁」の家計サポートを目標とした高配当銘柄として、財務が盤石なナカボーテック(1909)があります。

ナカボーテックは利回りこそ4.44%とひとまいるとほぼ同水準でしたが、高い自己資本比率(約60%)を持ち、安定した配当実績がありました。ひとまいるは利回りが高くても、その裏側にある財務基盤の弱さが、ナカボーテックとは真逆です。

私たちは「子どもの教育費」という、絶対に必要な出費を補うために配当金を求めています。そのため、利回りが多少低くても、減配の可能性が低い銘柄を優先すべきだと改めて感じました。

みずきの「人生設計マッチ度」評価

ひとまいるについて、高配当を評価しつつも、我が家の人生設計における3つの軸で評価します。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

自己資本比率11.7%、配当性向115%超えという数字は、配当の持続性に大きな疑問符がつきます。不動産業界は景気変動を受けやすい傾向にあるため、もし不況期に入った場合、この水準の配当を維持するのは非常に難しいでしょう。増配を期待する以前に、減配のリスクを強く意識する必要があります。

B. 人生設計との適合性:△(微妙)

小1の壁で必要になる月7,000円の配当(年間84,000円)を賄うには約185万円の投資が必要です。この目標配当額は現実的ですが、そのすべてをこの高リスクな銘柄に集中させるのは、我が家の家計防衛ラインとしては不適格です。もし減配した場合、すぐに家計計画が狂ってしまいます。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:×(今は避けるべき)

私たちは、今まさに教育費が増加し始めるタイミングにいます。この時期は「守りの投資」を優先し、コアポートフォリオの安定性を高めたいと考えています。ひとまいるは、その財務状況と配当性向から判断して、我が家のコアに組み込むにはリスクが高すぎます。ポートフォリオのごく一部で「成長と高利回り」を狙う、ハイリスク枠での検討になるでしょう。

制度活用との組み合わせ:安定あってこその非課税

私たち個人投資家にとって、つみたてNISAやiDeCo、そして子どもたちのためのジュニアNISAといった制度活用は最大の武器です。ひとまいるのように高利回りな銘柄こそ、ジュニアNISAで保有すれば、配当金が非課税になるメリットは計り知れません。

年間20.00円の配当が非課税になれば、課税口座で配当控除を活用するよりも、手取りで約20.315%多く受け取れます。

しかし、制度のメリットを活かす以前に、この配当がそもそも持続可能かどうかが最大のネックです。せっかく非課税で受け取ろうとしても、翌年に減配や無配になってしまっては意味がありません。「安定した配当」の土台の上に、「制度活用」という屋根をかけるべきだと、私は改めて考えます。

現時点では、つみたてNISAでS&P500や全世界株に投資し、市場全体のリスクを低減する基本戦略を優先し、個別株は財務が盤石な銘柄に限定することが、最も我が家のリスク許容度と整合していると思います。

みずきの総合評価と判断

配当利回り4.54%、最低購入代金44,100円という点は、高配当投資を始めるママにとって魅力的に見えるかもしれませんが、(株)ひとまいるは、「減配リスクが高い、挑戦的な高配当銘柄」と評価せざるを得ません。

特に配当性向115%超、自己資本比率11.7%という数字は、2026年4月という重要な家計の節目に向けて、安定した現金の流れを確保したい我が家にとっては不向きだと判断します。

目標の月7,000円を配当で賄いたいなら、約185万円をこの銘柄に投じるのではなく、例えば、財務が盤石で増配傾向のある銘柄(利回り3.5%〜4.0%程度)を複数組み合わせ、トータルの利回りを安定させる「守りのポートフォリオ」を構築する方が賢明だと思います。

もし、将来的な成長期待やPBR改善期待などに賭けて少額を保有するとしても、それはポートフォリオ全体における「遊び枠」「ハイリスク枠」にとどめ、家計の固定費を賄うための「コアの配当収入源」としてはカウントしない方が安全ですね。

高配当投資は、利回りだけでなく、その配当が今後10年、子どもが成長するまで減らされないか、という視点が本当に大事だと痛感しました。完璧な銘柄はないけれど、今の我が家にとっては「安定」が最優先です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました