△(5942)日本フイルコン : 小1の壁月8千円を4.96%配当で家計防衛?PBR低さの現実

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:2026年「小1の壁」直前、PBR0.49倍の高配当株は家計の守りになるか?

こんにちは、みずきです。娘の小学校入学(2026年4月)がすぐそこまで迫ってきました。残すところあと2ヶ月ちょっとです。新生活の準備をしながら、頭の中は「学童どうする?」「習い事は何にする?」そして「その費用をどう捻出する?」でいっぱいです。

今回は、この「小1の壁」を乗り切るための家計サポート役として、過去に検討した銘柄と同様に高配当でありながら、PBR(株価純資産倍率)が驚くほど低い日本フイルコン(株)(5942)について検討したいと思います。

PBRが0.49倍と、会社が持つ純資産の半分以下の評価しかされていない銘柄を、みずき家の人生設計の「守り」に組み込めるのかどうか。特に、高配当の持続性と、足元の収益性の弱さをどう評価するかがポイントになりそうですね。

1. 我が家の人生設計シナリオ:4月からの習い事費用9.6万円を配当で賄いたい

我が家が今、一番重要視している家計目標は、2026年4月から始まる娘の小学校生活での支出増加への対応です。

我が家の現在地と家計課題

  • 娘(2020年1月生まれ)が2026年4月に小学校入学予定。
  • 夫と私のフルタイム共働きは維持する予定ですが、学童保育料に加え、英語や水泳といった習い事を始めることで、月々の支出が確実に増えます。
  • 特に、平日の放課後の習い事や送迎費用などを考慮すると、月々最低8,000円、年間で約96,000円の追加支出は覚悟が必要です。

目標配当額の決定

この年間96,000円の支出増加分を、配当金で賄うことが、我が家の直近の投資目標です。配当金は税金で約20%引かれますが、今回は税引前で目標額を逆算して、必要な投資規模を明確にします。

2. 日本フイルコン(5942)で目標配当額を逆算計算する

日本フイルコン(5942)の会社予想配当利回り4.96%(2026年2月6日時点)を前提に、目標とする年間96,000円の配当金を得るために必要な投資額を計算してみます。

項目 数値 補足
目標年間配当額(税引前) 96,000円 月8,000円相当
候補銘柄の配当利回り(予想) 4.96% 日本フイルコン(5942)
必要投資額の計算 96,000円 ÷ 4.96% ≒ 1,935,483円

約194万円の投資が必要という計算になりました。この金額を個別株で確保できれば、娘の小学校入学後の習い事費用を配当金でカバーできるというわけですね。最低購入代金が56,600円(100株)なので、少額から始められるのは魅力的だと思います。

3. 銘柄比較:高配当・低PBR銘柄としての位置づけ

日本フイルコンは、製紙用網の製造でトップシェアを持つ老舗企業です。非常に地味なビジネスですが、生活に欠かせないインフラを支えている点は安心感があります。ただ、利回り重視で見た場合、その安定性や収益構造を他の銘柄と比較する必要があります。

以下に、日本フイルコンの基本情報と、目標達成のために検討できる高配当銘柄の一部を比較します。

銘柄比較表(2026年2月6日時点)

銘柄 日本フイルコン (5942) 萩原電気HD (7467) カノークス (8076)
主な事業 製紙用網、産業資材、電子部品 エレクトロニクス商社 鋼材販売
予想配当利回り 4.96% 4.99% 4.99%
PBR(実績) 0.49倍 1.08倍 0.66倍
自己資本比率(実績) 51.6% 49.6% 76.0%
ROE(実績) -3.23% 10.37% 7.60%
配当性向(予想) 100%超(EPS 23.19円、配当28円予想) 約50% 約40%

この表を見ると、日本フイルコンは「利回り」と「PBRの低さ」が突出していることがわかります。しかし、その裏返しとして、「収益性(ROE -3.23%)」と、結果的に高くなってしまう「配当性向(EPS予想ベース)」が大きな懸念材料となります。

同じく高配当を狙うなら、萩原電気HDやカノークスのように、ROEがプラスで、配当性向が健全(50%以下)な銘柄の方が、長期的な減配リスクは低いと言えるでしょう。日本フイルコンは、高配当を出しながらPBR改善を促そうとしている「意図」は汲み取れますが、実際のビジネスが安定しているかは疑問が残ります。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

我が家の「小1の壁」対策は、何よりも「安定して配当が入ってくること」が重要です。この視点から、日本フイルコンを評価します。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

利回りの高さ(4.96%)は非常に魅力的ですが、予想EPS(一株当たり利益)が23.19円に対し、予想配当が28.00円と、利益を上回っています。これは、利益以上の配当を出す「タコ足配当」の可能性があることを示します。

会社はPBR改善のために株主還元を強化しているのかもしれませんが、本業の収益性を示すROEがマイナスという状況は、この配当が一時的なものになるリスクが高いことを示唆しています。我が家がこれから10年間、安定した家計サポートを期待するには、少し不安が残る評価です。

B. 人生設計との適合性:○(悪くない)

約194万円という投資額は、つみたてNISAやiDeCoでコア資産を構築しつつ、特定口座やジュニアNISAで高配当株を積み立てている我が家にとって、決して非現実的な金額ではありません。少額から始められるため、娘名義のジュニアNISAで少しずつ買い増しを検討するには適しています。

ただし、もし減配した場合、目標の月8,000円に達しなくなるため、他の安定性の高い銘柄(例えば、財務が非常に安定しているカノークスなど)と組み合わせてポートフォリオ全体の利回り目標を維持する必要があると思います。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)

我が家は今、最も支出が増えるタイミングの一つを迎えています。この時期にポートフォリオの中心に据えるべきは、業績の変動が少なく、配当性向が低い「守備力の高い」銘柄です。

日本フイルコンは自己資本比率51.6%と財務の安定性は高いものの、収益性の不安定さが目立ちます。これは、景気変動によって配当方針が変わりやすいことを意味します。もし投資するなら、ポートフォリオ全体の5%以下の「サテライト(補完役)」として、PBR改善期待のリスクを取る程度に留めるべきだと考えます。

5. ガバナンスリスクと高配当株の向き合い方

最近、大手企業でもガバナンスの問題が表面化しています。例えば、少し前に報道されたKDDIの子会社による架空取引のニュースですね。

KDDI delays result as it probes $1.6B in fake transactions – Light Reading(外部記事)

KDDIの子会社が架空取引により巨額の売上を過大計上していたという話は、私たち個人投資家にとって、企業の開示情報を鵜呑みにせず、常に監視する必要があるという警鐘だと思います。KDDIほどの巨大企業でも組織的な不正が起こる可能性がある時代です。

この視点で日本フイルコンを見ると、業績が不安定(ROEがマイナス)な中で、無理をしてでも高配当を維持しようとしている現状は、PBR改善への強いコミットメントの表れとも取れますが、逆に無理な財務操作や、本業を疎かにする経営判断につながるリスクはないか、慎重に評価する必要があると感じました。

6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAでの活用が最適か?

日本フイルコンのような高配当かつ収益性に課題がある銘柄は、配当金にかかる税金を非課税にできる制度の恩恵を最大限受けるのが賢明です。

ジュニアNISAのメリット

娘のジュニアNISA口座で保有し、非課税で配当金を受け取ることができれば、税引前96,000円の配当が、そのまま家計に役立ちます。最低投資額が低いので、少額ずつ複数年に分けて購入し、リスクを分散しながら積み立てる戦略が有効だと思います。

もし将来的に配当が減っても、非課税で受け取れた利益分は残りますし、最悪の場合、PBRが改善せずに市場の評価が低いままなら、長期で持続する方針で考えることができます。

配当控除について

特定口座で保有した場合、配当金は総合課税を選択し、配当控除を活用すれば、税負担を軽減できる可能性があります。しかし、この銘柄は収益性が安定しないため、今後、株価が大きく変動した場合の損益通算のしやすさなどを考えると、非課税の恩恵が大きいNISA枠(特にジュニアNISA)を優先して使うべきだと考えます。

7. みずきの総合評価と最終判断

日本フイルコンは、高配当とPBRの低さという「魅力的な数値」を持つ一方で、収益性の弱さという「致命的な懸念」を抱えています。PBR改善への強い期待で株価が持ち上げられている可能性も考慮すべきです。

我が家の「小1の壁」対策の目標(月8,000円)は、安定性が最優先されるため、今回の日本フイルコンは、メインの守備固めとしては不向きだと判断します。もし投資するなら、全体のポートフォリオの「お試し枠」や「PBR改善テーマ枠」として少額を充当し、娘のジュニアNISA口座で非課税のメリットを享受するのが最も効率的でしょう。

結論として、今すぐ約194万円を投入して家計防衛のコアとするのではなく、財務が堅く配当性向も健全な銘柄(例:カノークスなど)に資金を振り分けつつ、日本フイルコンは市場のPBR改善の波に乗れるかどうか、しばらく様子を見ながら少額で積み立てるのが、子育て中の私たちには現実的な選択だと思いました。

高配当株は配当利回りだけでなく、その配当が今後も続く「持続性」を見極めることが本当に大切ですね。家計の現金を確保するための投資なので、完璧ではないけれど、一番安心できる道を選びたいと思います。

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