△(5480)日本冶金工業 : 2026年小1の壁月1万円、4.56%配当、割安も収益不安定で人生設計△

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。あくまで私、みずきが「我が家の人生設計」というフィルターを通して銘柄をどう見ているか、その思考プロセスを共有するための日記のようなものです。

1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」

早いもので、2026年も2月に入りましたね。娘が4月に小学校へ入学するまで、あと2ヶ月を切りました。ランドセルはリビングで出番を待っている状態で、親の私の方が「本当に小学生になるんだ…」と、なんだかソワソワしています。

我が家の大きな課題は、いわゆる「小1の壁」です。共働きを続けていく中で、学童保育の利用料や、小学校から新しく始める予定の習い事、さらに時短勤務を継続する場合の収入減など、家計には新しい負担が増える時期です。特に、娘の興味を広げてあげたい英会話やスポーツの月謝を考えると、家計に少しでも「自動的な現金流」があれば心強いなと感じています。

そこで今回のシナリオは、「2026年4月から、習い事や学童の費用として月1万円(年間12万円)の配当を得る」という目標を設定しました。これを、高配当な素材株として知られる「日本冶金工業(5480)」を中心に検討してみたいと思います。

2. 目標配当額の逆算計算

月1万円の配当を得るためには、具体的にいくらの投資が必要なのか、まずは数字で現実感を持ってみましょう。

シナリオ:2026年4月以降、月10,000円(年間120,000円)の配当収入を目指す

日本冶金工業の現在の指標データ(2026/02/10時点)を参考に計算します。
1株配当予想:220円
配当利回り(会社予想):4.56%

必要投資額の計算:
120,000円(目標年額) ÷ 0.0456(利回り) = 約2,631,578円

日本冶金工業の1単元(100株)は、現在の株価4,820円で計算すると482,000円。目標の12万円を得るには、約545株(約6単元、投資額約289万円)が必要になる計算です。
「月1万円」という額は、家計にとっては嬉しい助けですが、一つの銘柄だけでこれを賄おうとすると、我が家の貯蓄規模から見てもそれなりの集中投資になりますね。リスク分散を考えながら、ポートフォリオのどこに位置づけるかが鍵になりそうです。

3. 複数銘柄の比較紹介

「小1の壁」対策として、高配当な鉄鋼・素材セクターの銘柄を比較してみました。同じ目標(月1万円の配当)を達成するための選択肢です。

銘柄名(コード) 株価(2/10) 予想配当利回り 1株配当(予想) PBR(実績) 特徴
日本冶金工業 (5480) 4,820円 4.56% 220円 0.68倍 ステンレス専業。高機能材に強み。割安感が強い。
合同製鐵 (5410) (過去記事参照) 4.43% 240円 0.51倍 日本製鉄系。電炉大手で財務に安定感。
東京鐵鋼 (5445) (過去記事参照) 4.86% 210円 0.82倍 建設用棒鋼の最大手。配当意欲が高い。

日本冶金工業は、他の鉄鋼株と同様にPBRが1倍を大きく下回っており、資産価値に対してかなり割安に放置されている印象です。ただ、収益性が直近で少し悪化している点が気になります。景気の影響をダイレクトに受ける業種なので、安定配当を維持できるかどうかの見極めが重要ですね。

ここで、素材セクター全体の動きを把握する上で興味深いニュースがありました。
JX Advanced Metals raises FY profit, dividend forecasts on higher copper prices – Mining.com
この記事によると、JX金属が銅価格の上昇やAIサーバー向け需要の拡大を受けて、2026年3月期の純利益と配当予想を引き上げたとのことです。素材産業全体として、AI需要のような新しい成長ドライバーが利益を押し上げる力になっているのは、日本冶金工業のような高機能材料を扱う企業にとっても追い風になる可能性がありますね。

過去には他の銘柄についても検討しています。例えば、同じ「小1の壁」対策として鉄鋼セクターを考えたこちらの記事も参考にしてください。
◎(5445)東京鐵鋼 : 2026年小1の壁・月8千円を4.86%配当で家計の守備固めに

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

日本冶金工業を、我が家の人生設計に照らして3つの軸で評価してみました。

A. 配当の持続性・成長性:評価 △

現在の配当利回り4.56%は非常に魅力的です。配当性向(利益のうちどれだけ配当に回すか)を見ても、EPS(1株利益)504.03円に対して配当220円ですから、約43%と無理のない水準です。しかし、懸念点は収益性の不安定さです。営業利益率が低下傾向にあり、ステンレス市況の変動によって利益が大きく左右されます。娘が小学校に入学してから卒業するまでの6年間、ずっとこの配当を出し続けてくれるかという点では、少し景気の動向にハラハラしそうです。

B. 人生設計との適合性:評価 ○

「月1万円の配当」を実現するために、現在48万円程度から購入できるのは、単価として検討しやすいです。一度に300万円投資するのは勇気がいりますが、特定口座やジュニアNISA(旧制度分)の枠を少しずつ埋めていくには良い選択肢です。ステンレスは、私たちが普段使うキッチン用品から、水素エネルギー関連のインフラまで、子どもたちに「この会社が作った材料が、私たちの生活を支えているんだよ」と教えやすいビジネスなのも、教育的な視点でポイントが高いですね。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価 △

現在、自己資本比率は44.3%と安定しており、有利子負債も減少傾向にあるので、すぐに経営が傾くようなリスクは低いと思います。ただし、株価の変動(ボラティリティ)が激しいのが鉄鋼株の特徴です。育休などで一時的に収入が減る時期には、株価の大きな下落は精神的にこたえます。我が家のポートフォリオでは、この銘柄を「コア(中核)」に据えるのではなく、利回りを底上げする「スパイス」的な役割で、少額から保有するのが良さそうです。

5. みずきの総合評価+判断

日本冶金工業は、「割安なうちに仕込んでおき、高い配当をもらいながら、将来のPBR改善(株価上昇)を待つ」という戦略にはぴったりの銘柄だと感じました。
ただ、2026年4月の娘の入学直後から、家計の「絶対的な柱」として頼り切るのは、収益性の不安定さを考えると少し怖いかもしれません。私の判断としては、他の安定したセクター(通信やREITなど)と組み合わせて、全体で「月1万円」を目指す形が、子育て中の我が家には一番しっくりくると考えています。

6. 制度活用との組み合わせ

みずきブログの差別化ポイントである「制度活用」の視点も忘れてはいけません。

ジュニアNISA(旧制度)の活用:
もし、すでにジュニアNISAの枠で購入済みの資産がある場合、そこから出る配当金は非課税です。今回の日本冶金工業も、非課税枠で保有できれば、20%の税金(約24,000円分)が引かれずにそのまま娘の教育費に使えます。これは大きいですよね。

配当控除の活用:
我が家のように共働きで、ある程度の所得がある場合でも、確定申告で「総合課税」を選択して配当控除を利用すれば、源泉徴収された税金の一部が還付される可能性があります。投資効率を高めるためには、単に株を買うだけでなく、出口の税制までしっかりプランニングすることが「みずき流」の家計管理です。

iDeCoとの棲み分け:
iDeCoではインデックス投資で世界全体の成長を取りに行き、個別株(日本冶金工業など)では直接的な「配当現金流」を作る。この「将来の大きな資産」と「今すぐ使えるお小遣い」のハイブリッド戦略が、一番精神的に安定します。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

正直に言うと、今の株価4,820円は、数年前から見ればかなり高い水準にあります。2025年4月には3,300円という安値もありました。「あの時買っておけば…」という後悔は、投資をしていると必ずついて回りますね。

今から高配当を目当てに買うのは、「高値掴み」になるリスクもゼロではありません。特に鉄鋼セクターは、世界経済の減速ニュース一つでガクッと下がることもあります。だからこそ、私は「一度に全力買い」はせず、まずは1単元から、あるいは単元未満株でコツコツと買い増していく方法を選ぼうかな、と迷っているところです。
完璧な判断なんて、子育ても投資も難しいもの。でも、「娘のために少しでも家計を楽にしたい」という動機があるからこそ、慎重に、かつ前向きに学んでいけるんだと思います。

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