△(4174)アピリッツ : 小1の壁月5千円目標、4.27%配当も配当性向200%超で家計△

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

こんにちは、みずきです。2026年2月になり、いよいよ我が家の長女が小学校に入学する4月まで、あと2ヶ月を切りました。ランドセルや学用品の準備も整ってきましたが、親として気になるのはやはり「小1の壁」と、それに伴う家計の変化です。

時短勤務に切り替える可能性や、放課後の学童保育、新しい習い事の費用など、小学生になると保育園時代とは違ったお金の使い道が出てきますよね。今回は、そんな「これからの家計」を支えるための候補として、(株)アピリッツ(4174)という銘柄を、我が家の人生設計に照らし合わせながら検討してみたいと思います。

1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」

投資を考えるとき、私はいつも「何のために、いつ、いくら必要なのか」という逆算から始めます。銘柄の良し悪しを判断する前に、まずは我が家の現在の状況と課題を整理してみました。

我が家の現在地

2020年1月生まれの長女は、現在6歳。この4月に小学校へ入学します。私自身は上場企業でフルタイム勤務をしていますが、娘の生活リズムに合わせて働き方を柔軟に変える必要が出てくるかもしれません。現在、つみたてNISAやiDeCoで老後と教育資金のベースは作っていますが、日々の生活に「ゆとり」をくれる「配当金」という現金流をもう少し太くしたいと考えています。

○年後の家計課題

3年後の課題: 娘が小学校低学年のうちは、長期休暇中の学童費用や、本格的に始まる塾・習い事の月謝が重なります。現在の家計から捻出するのも手ですが、できれば「資産が生み出してくれるお金」でこれらをカバーしたいのが本音です。

課題解決のために必要な配当額

今回の目標は、「月額5,000円(年間60,000円)」の配当収入を積み増すことです。月5,000円あれば、娘の通信教育費や、たまに家族で楽しむちょっと贅沢なランチ代を賄えます。小さな金額に見えますが、これが「自分の労働以外から入ってくる」という安心感は、子育て中の心の支えになるんですよね。

2. 目標配当額の逆算計算

「月5,000円(年間60,000円)」の配当を得るために、どれくらいの投資が必要か計算してみましょう。今回注目しているアピリッツの配当利回りを基準にシミュレーションします。

項目 内容
目標年間配当額(税引前) 60,000円
アピリッツの配当利回り(会社予想) 4.27%
必要投資額 約1,405,152円
最低購入代金(100株) 65,600円

アピリッツだけでこの目標を達成しようとすると、約140万円の投資が必要です。現在の株価が660円前後と、1単元(100株)が約6万6千円で買えるため、少しずつ買い増していくにはちょうど良い金額感ですね。

ただし、ここで注意したいのが「配当の持続性」です。利回りが高くても、すぐに減配されてしまっては人生設計が狂ってしまいます。そのあたりを詳しく見ていきましょう。

3. 複数銘柄の比較紹介

アピリッツを検討するにあたり、似たような「IT・サービス系」で高配当な銘柄や、安定感のある銘柄と比較してみました。我が家の人生設計にどれがフィットするか、横並びでチェックします。

銘柄名(コード) 株価(目安) 配当利回り 配当方針・特徴
アピリッツ(4174) 660円 4.27% 成長投資と配当のバランスを模索中。利回りは高いが業績に不安あり。
アイティフォー(4743) 1,300円前後 約4.7% 地方銀行向けシステムに強み。安定した配当実績と高い自己資本比率。
日本たばこ産業(2914) 4,100円前後 約4.8% 圧倒的な配当パワー。業績も堅調だが、分散投資の観点では別セクター。

以前の記事で紹介したアイティフォー(4743)は、同じITサービス系ですが非常に堅実な財務を持っています。それと比較すると、アピリッツは少し「チャレンジング」な立ち位置に見えますね。

参考記事:◎(4743)アイティフォー : 2026年「小1の壁」月1万円、4.69%配当で人生設計を支える

アピリッツ(4174)の深掘り

アピリッツは、Webサービスの開発やオンラインゲームの運営を行っている企業です。
直近の指標を確認してみると、なかなか興味深い(そして少し心配な)数字が並んでいます。

  • 配当利回り: 4.27%(高めですね!)
  • PER(会社予想): 51.86倍(かなり割高に見えます)
  • ROE(実績): 1.89%(収益性が苦戦中…)
  • 1株配当(予想): 28.00円
  • EPS(予想): 12.65円

ここで、投資家ママとして見逃せないポイントがあります。「1株配当 28円」に対して「EPS(1株利益) 12.65円」という点です。つまり、利益の2倍以上の金額を配当として出そうとしている計算になります(配当性向200%超え)。これは、無理をして配当を出しているか、あるいは将来の利益回復を前提に配当を維持していることを示唆しています。

同じセクターのニュースを見てみると、ゲーム業界大手のセガサミーHDが業績予想を下方修正するなど、業界全体に厳しさが見られます。

外部ニュース引用:*セガサミーHD-26年3月期の連結業績予想を下方修正〔DZH 個別株情報〕(時事通信) – Yahoo!ファイナンス

セガサミーのニュースでは、新作タイトルの不振や開発費の増大が下方修正の理由として挙げられています。アピリッツもゲーム運営に関わっているため、こうした業界の荒波をモロに受けるリスクは覚悟しておかなければなりません。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

さて、このデータを踏まえて、アピリッツが我が家の人生設計に合うかどうか、3つの軸で評価してみました。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

利回り4%超えは非常に魅力的ですが、配当性向が100%を大きく超えている現状は、持続性の観点から「◎」は付けられません。現在の利益水準が一時的な落ち込みであれば良いのですが、収益性が「悪化」しているというデータもあり、減配のリスクは常に頭の片隅に置いておく必要があります。10年、20年と安心して持ち続けられる「鉄板銘柄」とは、今のところ言いにくいですね。

B. 人生設計との適合性:○(悪くない)

「小1の壁」対策として、月5,000円を目指す場合、1単元が6万円台という「買いやすさ」は大きなメリットです。ジュニアNISA(現在は新規買い付け不可ですが、保有継続中の方も多いはず)や、新NISAの成長投資枠で少しずつ買い増していくには、家計に負担をかけないサイズ感です。ただ、メインの教育資金を預けるには少しハラハラするかもしれません。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(今は避けるべき、または少額)

これから第二子を考える可能性があったり、小学校入学で働き方が変わったりする不安定な時期に、業績が不安定な銘柄に大きく資金を入れるのは、私自身の「心地よい投資」とは少し違うかな、と感じます。ポートフォリオの「スパイス」として少量持つのはアリですが、「主食」にはできません。

5. みずきの総合評価+判断

結論:我が家の人生設計では、アピリッツは「サテライト(脇役)」扱いです。

利回りの高さには惹かれますが、やはり利益を上回る配当を出している状態は、子育て世帯の「守りの投資」としては少し勇気がいります。もし購入するとしても、以下のような戦略をとります。

  • 一気に目標額分を買うのではなく、数回に分けて時間分散する。
  • 他のセクター(銀行、インフラ、REITなど)の安定株と組み合わせて、全体の利回りを底上げする役目を持たせる。
  • 業績の回復(特にROEの改善)が見られるまで、大きな買い増しは控える。

投資は「勝つこと」よりも「退場しないこと」、そして「夜ぐっすり眠れること」が大事。特に子どもとの時間を大切にしたい今の私にとっては、ハラハラする銘柄は控えめにするのが正解だと思っています。

6. 制度活用との組み合わせ

みずき流の差別化ポイント、制度活用の視点もお話ししますね。アピリッツのような「高利回りだけど少し不安定」な銘柄こそ、制度の使い方が肝心です。

配当控除の活用

もし、アピリッツを特定口座で保有する場合、私の収入(営業・企画職)であれば「配当控除」を利用することを検討します。総合課税として申告することで、所得税の一部が還付される可能性があります。ただし、住民税の還付ルールが以前と変わっているため、トータルの税負担を計算して「申告するかどうか」を決めるのが賢いやり方です。

つみたてNISAとの補完

私はつみたてNISA(現在の新NISAつみたて投資枠)で全世界株式(オール・カントリー)をコアにしています。オルカンにはアピリッツのような日本の小型株はほとんど含まれていません。そのため、個別株でこういった銘柄を持つことは、ある意味で「尖った分散」になります。インデックス投資で平均点を取りつつ、個別株の配当で日々の生活を豊かにする、というハイブリッドな形が私にはしっくりきます。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

実は以前、同じように利回りだけで選んで、業績悪化で減配を経験した銘柄がありました。その時は「あんなに調べて買ったのに」とショックを受けましたが、今思えば「利益(EPS)」よりも「配当額」ばかりを見ていたのが原因でした。

アピリッツも、今の数字だけを見るとその時の失敗を思い出して少し怖くなります。「PER 51倍」という数字は、市場が「将来の利益成長」を期待しているとも取れますが、単に「利益が減りすぎて指標が跳ね上がっている」だけかもしれません。

子育て中は、子どもの急な発熱や行事、自分の体調など、予想外のことで時間を奪われます。投資に割ける時間は限られているからこそ、「放っておいても大丈夫な銘柄」なのか、それとも「常にニュースを追いかけなければいけない銘柄」なのかの見極めは、とても重要だと思います。アピリッツは、今の私にとっては「少し見守りが必要な、手のかかる銘柄」かな、というのが正直な感想です。

みなさんも、ご自身の家計の状況や、お子さんの成長ステージ、そして何より「どれくらいリスクを取っても平気か」という心の平穏を基準に、銘柄を選んでみてくださいね。一緒に「無理のない、でも着実な」資産形成を頑張りましょう!

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