×(3205)ダイドーリミテッド : 7.32%高利回りの罠、EPS赤字で2年後月7千円の家計サポートはリスク

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:7%超えの夢の利回り?ダイドーリミテッドの評価と我が家のリスク許容度

こんにちは、みずきです。2026年になりましたね。今年は娘(年長)が小学校に入学を控えていて、バタバタしそうな予感です。

最近、株価をチェックしていて思わず二度見した銘柄があります。それが今回取り上げる(株)ダイドーリミテッド(3205)。なんと会社予想の配当利回りが驚きの7.32%(2026年1月16日時点)なんです。

「7%台!?」と興奮したのも束の間、詳細を調べていくうちに、「これは私たちが目指す長期的な家計の安定には向かないかもしれない」という判断に至りました。

今回は、この超高配当銘柄を、なぜ長期投資家である私たちが敬遠するのか。そして、もし買うとしたらどういうシナリオが必要なのかを、「人生設計」の視点から検証していきます。

1. シナリオ設定:「小1の壁」と2年後の月7,000円目標

我が家の最大の家計課題は、娘の小学校入学後の「小1の壁」対策です。今はまだ年長で幼稚園ですが、来春からは学童や習い事の費用が本格化します。

特に私が重視しているのは、小学校2年生に進級する2年後から、月7,000円程度の習い事費用を配当金で安定的に賄うことです。

  • 我が家の現在地: 娘5歳(年長)、現在つみたてNISAとiDeCoは満額拠出済み。ジュニアNISA枠で個別株やETFを積み立て中。
  • 2年後の家計課題: 娘が小2になるタイミングで、学童利用料や体操教室などの習い事を増やしたい。その費用(月7,000円)を現金で支出するのではなく、配当金で相殺したい。
  • その課題を解決するために必要な配当額: 年間 7,000円 × 12ヶ月 = 84,000円(税引前)

2. 目標配当額の逆算計算:ダイドーリミテッドにいくら必要?

もし、ダイドーリミテッドの配当利回り7.32%が今後も維持されると仮定したら、必要な投資額はいくらになるでしょうか。

目標年間配当額 84,000円 ÷ 想定配当利回り 7.32% = 約114.7万円

最低購入金額が100株で約13.6万円なので、この目標を達成するには約800株(107万円程度)の投資が必要です。

投資資金100万円強で、年間8万円以上の配当収入が得られるというのは、数字だけ見ると大変魅力的ですよね。この金額なら、私たちの貯蓄ペースから見ても、ジュニアNISAや特定口座を組み合わせることで十分射程圏内です。

3. 複数銘柄の比較紹介:高配当の裏側を見る

目標投資額が現実的だとわかっても、すぐに「よし、買うぞ!」とはなれません。なぜなら、この7.32%という利回りの持続性が、我が家の長期的な人生設計の「命綱」に関わるからです。

ダイドーリミテッドはアパレル事業(レナウンなど)を手掛けている企業グループですが、その財務状況は決して安定しているとは言えません。そこで、同じ目標配当(年間84,000円)を達成するための3つの選択肢を比較検討してみます。

銘柄名(コード) 事業概要 会社予想利回り 1株配当(予想) EPS(予想) 財務安定性
A. ダイドーリミテッド(3205) アパレル(レナウン) 7.32% 100円 -21.31円(赤字) 不安定(自己資本比率30.5%)
B. 青山商事(8219) 紳士服販売 5.22% 約70円 黒字 安定性◎(詳細:育休中の月7千円配当で習い事代を、5.22%利回りとジュニアNISAで
C. ケル(6919) 電子部品コネクタ 5.39% 約32円 黒字 鉄壁の財務(高配当性向だが財務は◎)(詳細:5年後育休家計月5千円と教育資金を5.39%高財務で支える

比較から見えてくるダイドーリミテッドの「罠」

ダイドーリミテッド(銘柄A)の圧倒的な問題点は、EPS(一株当たり利益)がマイナス(赤字予想)であることです。

本来、配当金は企業が稼いだ利益から支払われます。しかし、この銘柄は現在利益が出ていないにも関わらず、1株あたり100円もの高額配当を出す予定です。

これは、利益を超えて配当を出す、つまり内部留保や借入金で配当を捻出している可能性が高い、ということ。一時的な株価対策や、過去の貯蓄を吐き出している状態です。

収益性の評価も「悪化し、直近もマイナスが続いている」、安定性も「自己資本比率は一般的に望ましいとされる30%を下回っている」とあります。この状況で7%超えの配当は、「持続可能性ゼロ」と判断せざるを得ません。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

A. 配当の持続性・成長性:×(強く懸念)

配当の持続性については「×」をつけざるを得ません。配当は「生きたお金」でなければ、私たちの家計の柱にはなり得ません。

2年後の目標(月7,000円)が目前に迫っているにもかかわらず、来年、再来年に業績不振を理由に「減配、あるいは無配」に転落するリスクが非常に高いです。この状況では、増配どころか、配当が存続すること自体が不安定です。

B. 人生設計との適合性:△(短期で割り切るなら)

目標投資額115万円は現実的ですが、私たちの目標は「2年後の小2進級時から、安定的に家計をサポートすること」です。

もしこの銘柄で投資をして、1年後に減配されてしまったら、小2の習い事代を確保するという人生設計そのものが崩れてしまいます。これは、私たちの子育て世帯の家計にとって、リスクが高すぎます。

適合性は「△」とします。もし購入するとしたら、それは配当目的ではなく、PBR4.16倍という割高感がありながらも、市場の期待値(短期的な株価上昇)を狙う「短期売買(バリュー株投資)」の領域になってしまいますね。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:×(今は避けるべき)

私たちは「長期複利の力を信じ、短期の利益より20年後を見ている」スタンスです。そして、子育て中で時間がない今、頻繁な売買や、業績の急変にドキドキするような銘柄は避けるべきだと考えています。

このダイドーリミテッドは、まさに「ハイリスク・ハイリターン」の筆頭です。特に今、市場はリスクオンムードで、TOPIXが史上最高値を更新した(TOPIX、史上最高値を更新=東京株式(時事通信))というニュースが示すように、全体的に株高ムードです。

しかし、こうした不安定な高配当銘柄は、市況が少し悪化すると、真っ先に売りの対象となりやすいです。娘の小学校入学というライフイベントを控えた我が家では、この種の銘柄は今は避けるべきだと判断します。

5. みずきの総合評価+判断:夢の高配当は、安定投資の敵

結論として、我が家ではダイドーリミテッドへの投資は見送ります。

7.32%という配当利回りはとても魅力的ですが、配当が利益を超過している(赤字予想)という事実は、長期的な安定配当を求める私たち子育て世帯にとっては致命的なリスクです。

私たちが目指すのは、「子どもが高校生になるまで、ずっと家計を支えてくれる配当」です。一時的に高配当を出されても、数年後に減配されてしまっては、人生設計が狂ってしまいます。

もし年間84,000円の配当が欲しいなら、利回り5%台で財務が安定している銘柄(上記の青山商事やケルなど)に160万円~170万円程度を投資する方が、安心感と持続性が得られます。この差額(約50万円)を「安心料」と考えるべきですね。

仮にダイドーリミテッドに投資するなら、ポートフォリオ全体のごく一部(サテライト)とし、「配当をもらったらすぐに売却して、利益確定を優先する」という短期的な戦略が必要になります。これは私の投資哲学とは合わないので、今回は見送るという判断になりました。

6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAで非課税メリットを追求すべきか?

もし、ダイドーリミテッドのような超高配当銘柄を「短期で勝負する」として考える場合、制度をどう活用すべきでしょうか。

配当金が年間84,000円だと、通常は約20%(17,000円)が税金として引かれてしまいます。もしこの銘柄を娘のジュニアNISAで保有できれば、配当金は全額非課税になります。

「じゃあ、ジュニアNISAで買えばいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、ジュニアNISAの最大のメリットは「18歳までの長期非課税運用」です。配当の持続性が極めて低い銘柄を、長期前提のジュニアNISA枠に組み込むのは、非課税期間を無駄にしてしまうリスクが高いです。

もし非課税枠を使うなら、多少利回りが低くても、私たちが過去に検討したような高財務の安定銘柄を選ぶのが賢明だと思います。私たち子育てママにとって、「制度の効率」と「配当の安定性」は、利回りの高さ以上に重要なのです。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

正直なところ、7.32%という数字を見ると、心が揺らがないと言えば嘘になります。

もし「この高配当は、会社が業績改善の自信の表れで、来年以降V字回復する前兆だ!」と確信できるなら、私も飛びつきたいです。しかし、現状の財務データを見る限り、その確信は持てません。むしろ、無理をしているように見えてしまいます。

我が家はまだ子供が小さく、これから教育費のピークを迎えます。夫も私も本業があるとはいえ、もし配当の柱が折れたときに家計全体で受け止める余力がまだ十分とは言えません。

だからこそ、「夢の高配当」に賭けるのではなく、一歩引いて「確実な安定配当」を選ぶ。これが、今の私たちの人生設計に合った選択だと考えています。

投資は「勝つ」ことだけでなく、「負けない」こと、そして「人生設計を邪魔されないこと」が大事。皆さんも、魅力的な高利回りを見つけたときは、その裏側にある「配当の持続性」を、ぜひEPSや自己資本比率からチェックしてみてくださいね。

また次の記事でお会いしましょう!

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