×(6390)(株)加藤製作所 : 5.09%高配当、配当性向401%!小1の壁月8千円家計防衛に不安

銘柄紹介

【ご注意】

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:小1の壁「月8,000円」を支える配当の現実

こんにちは、みずきです。

うちの長女(2020年1月生まれ)が小学校に入学するまで、もうあと2ヶ月しかないんですよね!2026年4月が目前に迫ってきました。いよいよ「小1の壁」がやってきます。学童保育料や習い事の費用を合計すると、我が家ではざっくりと月8,000円〜10,000円くらい家計の負担が増えると見積もっています。

現役世代である私たちが考える投資戦略は、この「増加する生活費」を配当金でカバーすること。つまり、家計の現金流を外部から作り出すことなんですよね。

今回は、現在5%を超える高配当利回りを出している建設機械メーカー、(株)加藤製作所(6390)を、この「月8,000円目標」の観点から徹底的に評価してみたいと思います。ただ、利回りの高さとは裏腹に、財務指標には大きな懸念点が見えてきました。高配当株が必ずしも家計の守りになるとは限らない、という良い実例になりそうですね。

1. 我が家の人生設計シナリオ:守りのキャッシュフローを作る

我が家の現在の課題と、この銘柄を検討する理由を明確にします。

項目 我が家の状況と目標
我が家の現在地 (2026年2月) 長女6歳(2ヶ月後に小学校入学)。つみたてNISA、iDeCoで老後資金のコアを形成中。
○年後の家計課題 0年後〜:2026年4月以降、「小1の壁」(学童・習い事)により、家計から月々約8,000円〜10,000円の支出増が恒常化する見込み。
その課題を解決するために必要な配当額 手取りで月8,000円(年間96,000円)のキャッシュフローを配当金で作りたい。

配当金を「家計の防衛ライン」として設定する場合、何よりも重視すべきは「配当の安定性」です。必要なタイミングで配当が途切れないことが、精神的な安心にも繋がりますからね。

2. 目標配当額の逆算計算:約237万円が必要

目標とする年間手取り配当96,000円(月8,000円)を実現するために、(株)加藤製作所(6390)の予想配当利回り5.09%を元に、必要な投資額を逆算します。

項目 計算 結果
目標年間手取り配当 96,000円
必要税引前配当 (特定口座) 96,000円 ÷ (1 – 0.20315) 約120,457円
必要投資額 (利回り5.09%で計算) 120,457円 ÷ 0.0509 約2,366,542円

約237万円を投資できれば、理論上、長女の習い事代の一部を配当で賄える計算になります。加藤製作所の最低購入代金は100株で137,500円(株価1,375円時)なので、約17単元を保有すれば目標達成ですね。

3. 比較検討:高利回りでも「安定性」が命

加藤製作所の利回り5.09%は魅力的ですが、家計の守りとして考えるには、配当の持続性が極めて重要です。そこで、同じ目標(月8,000円の家計サポート)を持つ、財務体質が対照的な銘柄と比較してみましょう。

(株)加藤製作所 (6390) の詳細分析

油圧式クレーンやショベルローダーといった建設機械を主力とする老舗企業です。インフラ需要に期待が持てる一方、景気や為替の影響を受けやすい側面があります。

指標 (株)加藤製作所 (6390) みずきの見解
株価 (最低投資額) 1,375円 (137,500円) 比較的購入しやすい水準ですね。
配当利回り(予想) 5.09% 非常に高い利回りです。
1株配当(予想) 70.00円
PER / PBR PER 78.93倍 / PBR 0.37倍 PBRは極めて低いですが、PERの高さと合わせて「異常」な状態です。
ROE / 自己資本比率 ROE -12.70% / 43.4% ROEが大幅なマイナス。収益性が極めて悪化しています。
配当性向(計算値) 約401% (70円 ÷ 17.42円) 利益の4倍以上を配当に回している計算。持続性はほぼゼロと判断せざるを得ません。
懸念点 収益性悪化(赤字)、配当性向の異常な高さ。この配当は一時的な「記念配当」か「株主還元を優先しすぎた」結果であり、来期以降の大幅減配リスクが極めて高いと考えられます。

比較対象銘柄

同じく高利回りながら、財務・配当の健全性が高い銘柄と比較します。

項目 藤商事 (6257) 東京鐵鋼 (5445)
業界 パチンコ・パチスロ機 電炉メーカー(鉄鋼)
配当利回り(実績/予想) 5.05% 4.86%
自己資本比率 60%超(無借金) 50%超(健全)
配当性向(概算) 約30%〜40% 約30%〜40%
安定性 ◎(財務は極めて鉄壁) ◎(低PBRで財務健全)
小1の壁マッチ度 ◎(配当安定性高) ◎(配当安定性高)

※藤商事や東京鐵鋼の詳細については、過去記事(例:◎(6257)藤商事 : 5.05%高配当で「小1の壁」月8千円を補完、鉄壁財務で人生設計を支える◎(5445)東京鐵鋼 : 2026年小1の壁・月8千円を4.86%配当で家計の守備固めに)も参考にしてください。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

家計の守りとして、(株)加藤製作所は我が家の人生設計に合うのか、3つの軸で評価します。

A. 配当の持続性・成長性

評価:×(リスク高い)

配当性向が400%を超えている状況は、非常に危険です。これは現在の利益では配当を支払えていないことを意味します。配当金は企業が稼いだ利益から支払われるべきもの。利益を大幅に上回る配当は、内部留保や借入金から捻出している可能性が高く、長期間維持できるはずがありません。我が家が目標とする「長女が大学を卒業するまでの10数年間」を支える配当としては、信頼性に欠けます。

B. 人生設計との適合性

評価:×(不向き)

目標は「小1の壁」で増える家計負担を賄うことです。最も必要な時期(長女が小学生の間)に減配や無配になってしまうと、家計防衛の目的が達成できません。もしこの銘柄に237万円を投資して、来期に減配された場合、その衝撃は家計にダイレクトに響いてしまいます。リスク許容度の低い「家計防衛」のポートフォリオに組み込むのは、不向きだと判断します。

C. 我が家のリスク許容度との整合性

評価:×(今は避けるべき)

私はつみたてNISAやiDeCoで全世界株やS&P500といったインデックス投資をコアに据えています。個別株は、そのインデックスではカバーできない高配当のキャッシュフローを生み出す役割を担ってほしいと思っています。特に長女の小学校入学という支出が増える時期には、リスクを取るよりも安定性を優先したい。財務体質が鉄壁で、配当性向が健全な銘柄(例:藤商事や東京鐵鋼のような銘柄)を選ぶべきでしょう。

5. みずきの総合評価と判断

(株)加藤製作所は、現在の指標を見る限り、我が家の「小1の壁」対策としては採用を見送ります。

利回り5.09%という数字は魅力的ですが、PER 79倍、ROEマイナス、そして何より配当性向400%超という事実は、「この高配当は続かない」ことを示唆しています。これは、投資の基本である「利益から配当が出る」という原則から逸脱している状態です。

私たち子育て世代が求めるのは、短期的な爆発力ではなく、「10年、20年と家計を支え続けてくれるか」という安心感です。

もし、どうしても建設機械セクターの景気回復に期待して投資したいのなら、この銘柄はポートフォリオの「サテライト(成長期待枠)」として、投資額をごくわずかに抑えるべきだと思います。ただし、家計防衛の「コア」として充てるべきではありません。

6. 制度活用との組み合わせ:配当非課税の威力を考える

もし、加藤製作所のような高利回り銘柄を保有する場合、配当金の税効率は非常に重要になります。

もし、この237万円相当の株をジュニアNISA口座(長女名義)で保有できていたと仮定しましょう。ジュニアNISAなら、配当金は非課税です。その場合、年間120,457円の配当金がまるまる手取りに入ってくるため、目標の月8,000円(年間96,000円)を大幅に超えて、手取りで月10,000円以上を確保できたことになります。

しかし、ジュニアNISA制度は既に新規買い付けが終了しており、今後は新NISAの成長投資枠がその役割を担います。新NISAの成長投資枠で配当株を保有すれば、非課税で月8,000円の配当金(年間96,000円)を実現するために必要な投資額は、わずか約189万円(96,000円 ÷ 0.0509)で済みます。

特定口座(約237万円必要)と比べると、約48万円も少ない投資で同じ手取り配当を得られる計算です。配当金で家計をサポートしたい私たちにとって、新NISAの成長投資枠で高配当株を組み込むことは、節税面で最強の戦略だということを改めて認識したいですね。

7. 迷いや懸念点:高配当ワナとどう向き合うか

市場には、今回のような「高すぎる利回り」の銘柄が時々現れます。PERが異常に高く、ROEがマイナスなのに高配当、というパターンは、多くの場合、減配リスクが非常に高い「高配当ワナ」だと考えられます。

みずき自身も投資を始めたばかりの頃は、利回りの高さに目を奪われて、財務指標を深くチェックしなかった時期がありました。特に育児中は忙しくて、決算書を隅々まで読む時間なんてないですよね。

だからこそ、「配当性向」と「自己資本比率」の2点だけでも、スクリーニングの必須項目にしたいです。家計防衛のための投資では、配当性向は50%以下、自己資本比率は40%以上を目安としています。(加藤製作所は自己資本比率43.4%はクリアしていますが、配当性向が致命的です)。

目の前の高い利回りにつられず、長期の人生設計を支えてくれる「裏打ちされた配当」をしっかり選んでいきたいですね。

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