×(6962)大真空 : 4.76%高配当も配当性向約296%で人生設計の守りは不向き

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:子どもの習い事代7,000円を、安定配当で支えられるか?

こんにちは、みずきです。最近、娘(6歳、2020年1月生まれ)が小学校に入学する2026年4月に向けて、学童や習い事の費用について夫婦で話し合う機会が増えました。

特に問題になるのが「小1の壁」で発生する習い事費用ですね。学童だけでは時間が余るから、何か習わせたい。ピアノや水泳など、月にかかる費用を試算したところ、月7,000円から1万円くらいは必要になりそうという結論になりました。

この「小1の壁」による家計負担増を、投資で得られる配当金で賄う、というのが我が家の基本戦略です。銘柄選びも「〇年後に家計を支える守備固め」という視点で行っています。

今回注目したのは、高配当利回り(4.76%)を提示している電子部品メーカーの(株)大真空(6962)です。利回りだけ見ると非常に魅力的ですが、我が家の人生設計に組み込めるか、収益性や配当の持続性について詳しく見ていきたいと思います。

我が家の人生設計シナリオ:2年後の家計課題と目標

我が家の最大の家計課題は、2年後の2026年4月に発生する「小1の壁」です。また、今後数年で第二子の出産・育休に入る可能性も考慮し、家計の現金流入を途切れさせないことが重要になります。

我が家の現在地と目標(2026年4月に向けて)

項目 内容
家族構成 夫、みずき(私)、娘(2020年1月生まれ)
課題発生時期 2026年4月(娘が小学校入学)
家計の課題 学童費用、習い事費用(月約7,000円)の追加負担発生。育休の可能性も視野に入れた収入安定化。
目標配当額 年間 84,000円(月 7,000円相当)の配当収入確保

目標配当額の逆算計算:大真空で年間8.4万円を稼ぐには?

目標とする年間84,000円の配当金(税引き前)を実現するために、(株)大真空(6962)へいくら投資が必要か逆算してみます。

なお、今回は配当金非課税となるNISA枠(特にジュニアNISA)を積極的に活用することを前提としています。税制優遇制度を使うことで、手取り額が大きく変わり、必要な投資元本を抑えられるからです。

必要投資額のシミュレーション

項目 (株)大真空 (6962)
予想配当利回り 4.76%
目標年間配当額(税引前) 84,000円
必要投資額 84,000円 ÷ 4.76% ≒ 1,764,706円
最低購入金額 58,800円(株価588円、100株の場合)

約176.5万円を投資できれば、理論上は年間84,000円の配当が得られる計算になります。最低購入代金も約6万円と比較的買いやすい価格帯ですね。この金額なら、時間をかけて少しずつ集めていくことは十分可能です。

(株)大真空(6962)の評価:水晶デバイスと配当の「持続性」

(株)大真空は、水晶デバイス(水晶振動子、水晶発振器など)の大手メーカーです。これは、電子機器の心臓部となる、正確な周波数を提供する重要な部品で、スマートフォンや自動車、IoT機器などに幅広く使われています。景気や半導体サイクルに業績が左右されやすいのが特徴です。

直近のデータを見ると、4.76%という高配当利回りを提示していますが、中身をよく見ると、家計の守りとして採用するには非常に大きな懸念点があります。

銘柄情報と財務安定性

指標 数値
株価(直近) 588円
配当利回り(予想) 4.76%
1株配当(予想) 28.00円
EPS(会社予想) 9.44円
PER(会社予想) 62.29倍
PBR(実績) 0.51倍
自己資本比率(実績) 41.2%

評価の核:配当性向の異常な高さ

この銘柄の最大のリスクは、予想される配当の「持続性」です。配当利回りは魅力的ですが、予想EPS(1株あたり利益)が9.44円なのに対し、予想1株配当が28.00円です。

配当性向(利益に対する配当の割合)を計算すると、28.00円 ÷ 9.44円 ≒ 約296%になります。これは、会社が稼いだ利益の約3倍を配当として株主に還元しようとしている、ということです。

一時的に利益が落ち込んだ年であれば、一時的に配当性向が高くなるのはわかりますが、これが続くと会社の内部留保が削られ、事業継続が困難になる可能性があります。一般的に、長期的に安定した配当を目指す企業は、配当性向を40%〜60%程度に抑えることが多いので、この約300%という数値は極めて異例で、非常にリスクが高いと判断せざるを得ません。

おそらく、PBRが0.51倍と極端に低いため、株主還元策として無理をして配当を維持しているか、あるいは一時的な特別配当が含まれている可能性があります。いずれにせよ、2年後、3年後もこの水準の配当が「安定して」得られる保証は全くありません。

代替案との比較:家計の守りには安定性を

我が家が目指すのは、「子どもが小学校に入学しても、習い事を辞めさせずに続けられる」という家計の安定化です。そのため、配当がいつ減るかわからない銘柄に約176万円もの資金を投じるのは、リスクが高すぎます。配当利回りが多少低くても、安定した企業を選ぶべきだと私は考えます。

過去に我が家で評価が高かった、比較的安定した高配当銘柄と比較してみましょう。例えば、本業の収益性がしっかりしており、財務的にも安定している銘柄です。(参考:◎(7914)共同印刷 : 2026年小1の壁・育休月7,500円を4.62%配当で支える

目標配当額を達成するための比較

銘柄名 利回り (予想) 1株配当 (予想) 必要投資額 (年間8.4万円/税前) 配当性向(目安) 持続性(みずき評価)
(株)大真空 (6962) 4.76% 28.00円 約176.5万円 約296% ×(極めて懸念)
安定重視の銘柄例A 4.50% 約186.7万円 45% ◎(強く信頼できる)

安定重視の銘柄を選ぶと、必要な投資額は約10万円増えますが、この10万円の差は、「減配リスク」という目に見えないリスクヘッジ費用だと考えることができます。

特に子どもの教育費や生活費を配当金で賄おうとする場合、最も怖いのは「必要な時に配当が激減する」ことです。大真空のように配当性向が極端に高い銘柄は、次期の業績予想が悪化すれば、躊躇なく減配する可能性が高いと見ておくべきだと思います。

人生設計マッチ度評価:大真空は家計の「守り」には不向き

これらの分析を踏まえて、大真空(6962)が我が家の人生設計にどの程度フィットするかを評価します。

A. 配当の持続性・成長性

評価:△(やや懸念あり)→ 訂正:×(リスク高い)

配当性向が約300%というのは、持続性という観点から見ると完全にアウトです。会社はPBR対策のために無理をしているのかもしれませんが、収益性が大幅に改善しない限り、この配当水準を維持することは不可能です。水晶デバイスという業界の性質上、景気変動も受けやすく、今後の業績回復を確実に見込むのは難しいでしょう。

B. 人生設計との適合性

評価:×(不向き)

目標は「2年後の小1の壁」対策です。つまり、2年後には確実に月7,000円のキャッシュフローが必要です。配当性向約300%の銘柄では、このタイムテーブルで確実な貢献を見込むことはできません。教育費は削減が難しい支出ですから、家計の守りとして機能させるには、配当の安定性が不可欠です。

C. 我が家のリスク許容度との整合性

評価:△(やや緊張感ある)

現在、私自身はまだ育休の予定はないものの、近いうちに二人目の計画もあります。育休中は収入が減少しますから、その時期に向けて「高リスク高配当」な銘柄を組み込むのは、家計全体のリスク許容度を超えてしまいます。ポートフォリオの「コア(安定収益源)」ではなく、「サテライト(値上がり期待)」として少額持つなら検討できますが、今回は「月7,000円を賄う守り」が目的のため、不適です。

みずきの総合評価と判断:PBR割れの魅力を捨て、安定性を取る

大真空はPBR 0.51倍と、資産価値に比べて株価が割安なのは魅力的です。今後、業績回復やPBR改善策で株価が上昇する可能性はゼロではありません。しかし、我が家の目的は値上がり益ではなく、「教育費を賄うための安定した現金流」です。

我が家の結論:(株)大真空(6962)は、配当性向の異常な高さと収益性の不安定さから、2年後の小1の壁対策としての役割は果たせないと判断し、今回は見送ります

もし、私が既に退職していて、配当金が生活費のメインではない場合、PBR改善期待でポートフォリオの数%を投じることは検討するかもしれません。しかし、今は子育て中でリスク許容度が低い時期なので、「確実性」を最優先したいと思います。

制度活用との組み合わせ:不安定な銘柄こそ税金対策が重要

大真空のような銘柄をもし保有する場合、配当金の持続性が低く、将来的に減配や株価下落のリスクが高いからこそ、税制優遇制度を活用して手取りを最大化することが非常に重要になります。

ジュニアNISA/新NISAでの活用

この銘柄は高配当利回り(4.76%)なので、もし配当が維持された場合、非課税メリットは非常に大きいです。年間84,000円の配当があれば、通常約17,000円取られる税金がゼロになります。このメリットを最大限享受できるのは、娘名義のジュニアNISAや、私たち夫婦の新NISAの成長投資枠です。

ただ、ジュニアNISAは「子どもの未来のための、長期で安定した資産形成」を目的としています。配当の安定性に疑念がある銘柄は、できるだけ安定的なETFやインデックスファンド、または実績の堅い高配当銘柄に充てるべきだと私は考えています。

配当控除の利用

もし特定口座や一般口座で保有した場合、大真空のような国内個別株は「総合課税」を選択すれば、所得控除を受けられる可能性があります(配当控除)。しかし、源泉分離課税(20.315%)でもこれだけ配当性向が高いと、減配リスクを相殺するほどのメリットにはならないでしょう。

やはり、家計の守りとなる配当金は、できる限りNISA内で賄うのが、忙しい子育てママ投資家にとって一番わかりやすく、効率的な方法だと再認識しましたね。

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