△(197A)タウンズ : 5.38%高利回りで2年後育休家計月8千円を支える現実とリスク

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:配当金は「家計の防波堤」にできるか?

こんにちは、みずきです。最近、娘(5歳、年長)の小学校入学準備と、第二子の育休計画を並行して考えていて、本当に頭の中がごちゃごちゃです(笑)。

家計管理の中でも特に頭を悩ませるのが、「収入の減少時期に、どうやって生活レベルを維持するか」という点ですよね。子育て世代にとって、育休期間や小学校入学後の時短勤務は、まさに家計の正念場。私たち夫婦は、この時期を乗り切るための「家計の防波堤」として、個別株の高配当金を活用したいと考えています。

今回注目したのは、配当利回りが5%を超える高水準ながら、財務データに大きな特徴を持つ銘柄、(株)タウンズ(4546)です。診断薬を主力とする企業で、医療・ヘルスケア分野という点で安定性を期待したいところですが、データを見ると少々複雑な事情が見えてきました。

1. シナリオ設定:「2年後の家計課題」

我が家の現在地と2年後の目標

我が家は娘が年長で、来年春には小学校に入学します。そして、再来年(2028年)には第二子の育休に入る可能性が高いです。育休に入ると、私の収入は一時的に大きく減少します。

  • 現在地:娘5歳(年長)。貯蓄はつみたてNISA/iDeCo/ジュニアNISAで着実に積み立て中。
  • 2年後の家計課題:育休入りによる収入減。また、娘の習い事(英語やスイミング)の費用を継続したい。
  • 解決に必要な配当額:月々8,000円(年間96,000円)の配当金を家計に組み込み、この収入減を補いたい。

この「月8,000円」は、夫婦で話し合った結果、最低限維持したい生活費や教育費の穴埋めに必要な額です。この目標達成のために、タウンズは現実的な選択肢になり得るでしょうか。

2. 目標配当額を実現するための逆算計算

タウンズの予想配当利回り(2026年1月16日時点)は5.38%です。この利回りを前提に、月8,000円の配当金を得るために必要な投資額を計算してみます。

目標年間配当額:96,000円

$$
必要な投資額 = \frac{目標年間配当額}{予想配当利回り} \\
必要な投資額 = \frac{96,000円}{0.0538} \approx 1,784,000円
$$

約178万円の投資が必要です。最低購入代金が52,000円(100株)であることを考えると、まとまった資金を投じることになります。これだけの額を投じるからには、配当の安定性、特に2年後の育休時期に減配されないかどうかが最重要課題となりますね。

3. 複数銘柄の比較紹介:タウンズ(4546)の特性

タウンズは5.38%という高利回りを提供していますが、その特性を理解するために、同じように高利回りだが性質が異なる銘柄と比較してみます。

銘柄A:(株)タウンズ(4546)

  • 企業概要:感染症検査キットなど体外診断用医薬品の開発・製造・販売を行う企業。コロナ禍では特需で大きく業績を伸ばした背景があります。
  • 直近株価・最低投資金額:515円、52,000円(100株)
  • 配当利回り(予想):5.38%(28.00円/株)
  • 配当性向(予想):約33.5%
  • 財務・収益の特徴:
    • 自己資本比率:47.7%(健全)
    • ROE:40.65%(高水準)
    • しかし、収益性コメントは「悪化傾向」「EPSの振れが大きい」「有利子負債が増加傾向」と、不安定さを指摘。

タウンズの最大の特徴は、「高利回りなのに配当性向が低い(33.5%)」という点です。これは、企業が配当を維持しやすい体力を示唆しますが、その背景には注意が必要です。なぜなら、EPS(1株あたりの利益)が83.48円と非常に高い水準にあるからです。

現在のEPSが高すぎるのは、過去の特需(おそらくコロナ関連)の反動で、今後の利益が大きく変動するリスクがあるからだと推測できます。データコメントにも「EPSは前年同期比で低下し、四半期ごとの振れも大きい」とあります。つまり、高配当ですが、利益の源泉は不安定かもしれません。

比較対象B:安定性が高いディフェンシブ銘柄(例:エーワン精密 6156)

過去に検討したエーワン精密(6156)のように、利回りが5%台で財務が鉄壁な銘柄は、景気変動に強く、育休期間の「家計の防波堤」としては非常に頼りになります。

比較対象C:成長性と配当を両立させる銘柄(例:アイモバイル 6535)

こちらも過去に検討したアイモバイル(6535)のように、事業が成長傾向にあり、配当性向は高めでも(例:50%超)、業績の伸びで配当をカバーし増配を期待できる銘柄です。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

タウンズについて、我が家の人生設計に合うかどうか、3つの軸で評価してみます。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

現時点のデータだけを見ると、配当性向33.5%は素晴らしく、持続性は◎に見えます。しかし、収益性・安定性のコメントが全てを覆します。「収益悪化傾向」「EPSの振れ大」ということは、今の高利回りは、高いEPSに依存した一時的な状態である可能性が高いです。もしEPSが半減すれば、配当性向は67%に跳ね上がり、増配どころか減配のプレッシャーがかかります。

診断薬という分野柄、流行病の波によって業績が乱高下するリスクを考えると、10年単位での安定配当を期待するのは難しいかもしれません。

B. 人生設計との適合性:△(微妙)

私たち夫婦の目標は「2年後の育休中の家計安定」です。この短い期間で確実に月8,000円を確保したいとき、タウンズの「収益の不安定さ」は大きなマイナス点です。

もし育休中に減配発表があった場合、精神的なダメージも大きく、すぐに他の資金で穴埋めをする必要が出てきます。安定性を求めるコア資産には不向きだと考えます。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)

現在、つみたてNISAやiDeCoで全世界株式やS&P500のようなインデックスを積んでいる我が家は、個別株には「家計の現金フロー」という役割を求めています。そのため、株価の変動は気にしなくても、配当の安定性にはシビアになりたいのです。

タウンズは業績変動が大きいため、株価も乱高下する可能性があります。事実、年初来高値(733円)から安値(418円)まで、約1年で大きく動いています。これは育休に入る前の段階で、安心して保有できる水準ではないと感じます。

5. みずきの総合評価+判断

タウンズは、5.38%という高い利回りでありながら、配当性向が低いという点に強く惹かれますが、安定性に大きな懸念があります。

特に、外部ニュースにあるように、中小型株が多く集まる市場(東証グロースなど)は、個別の業績や材料によって株価が大きく変動しやすいです。(参照:東証グロース(前引け)=値下がり優勢、ポスプラがS高

タウンズのような収益性が不安定な銘柄は、まさにこの変動の波に飲まれやすいタイプです。

私の結論:

「2年後に月8,000円」という目標のために、約178万円をタウンズ一本に投じるのは避けたいです。この銘柄は、高リスク・高リターンの「チャレンジ枠」としてポートフォリオの10〜20%に抑え、残りはエーワン精密(6156)のような財務が盤石な銘柄に割り振るのが、育休期間を乗り切るための現実的な選択だと考えます。

もしタウンズの業績が安定し、EPSが着実に推移するようであれば、増配の可能性も高いので、その時初めてコアに組み込むかを検討したいですね。

6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAでの活用

タウンズの配当利回りが5.38%と非常に高いことを考えると、ジュニアNISAとの相性は抜群です。

もし娘名義のジュニアNISA口座でタウンズを購入し、配当金を受け取ると、それは非課税になります。通常、配当金には約20%の税金がかかるので、5.38%の利回りがそのまま手元に残るのは非常に効率的です。

ただし、ジュニアNISAは原則18歳まで払い出しができないため、この配当を「2年後の家計の穴埋め」に使うことはできません。あくまで「10年後、20年後の娘の教育資金」を非課税で効率よく貯めるための種まきとして利用するのが最適です。

例えば、目標額178万円をジュニアNISAで投資した場合、年間約96,000円の配当金が非課税で再投資されていきます。複利の力が働きやすいジュニアNISAにおいて、高利回り銘柄は最大の効果を発揮するのです。

私たち夫婦は、育休家計を支える分は課税口座または新NISAの成長投資枠で安定株を買い、タウンズのような高利回りだが変動リスクがある銘柄は、ジュニアNISAの「超長期・非課税教育資金枠」で活用することを検討するのが、税効率的にもリスク管理上も賢い判断だと考えています。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

タウンズのような銘柄を選ぶときに、私が最も迷うのは「この高ROE(40.65%)は本物なのか?」という点です。

ROEが非常に高いのは、資本を効率的に使っている証拠ですが、同時に「収益性がやや不安定」と指摘されています。これは、過去の業績の特殊性(コロナ特需など)がROEを一時的に押し上げていて、本来の実力値ではない可能性を示唆しています。

実は、数年前にも私は似たような「特需型高配当株」に飛びつき、特需が終わった途端に業績が悪化して、減配と株価下落の両方を経験したことがあります。その時は「利回りさえ見ていれば大丈夫」という浅はかな考えでした。

今回のタウンズも、「低配当性向」という安全装置が付いているとはいえ、EPSのベースが崩れると一気にリスクが増大します。だからこそ、今すぐに育休家計の柱として採用するのではなく、しばらく業績の安定性を見守るか、少額のチャレンジ枠に留めるべきだと、過去の失敗から学んでいます。

投資は焦らず、自分の人生設計のタイムラインに合ったリスクの取り方をするのが一番ですね。

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