◎(6156)エーワン精密 : 5.30%利回りと鉄壁財務が1.5年後月1万円を支える

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

みずきです。最近、株価が不安定で少しドキドキしますよね。特に景気敏感株は波が激しいから、高配当だとしてもなかなか手が出しにくいというのが正直なところです。

ただ、子育て世帯の私たちにとって、高配当株がもたらす「安定したキャッシュフロー」は、人生設計を支える強力な味方になります。だからこそ、ちょっと業績が不安定でも、それをカバーできるだけの「防御力」を持つ銘柄を探すのは、すごく大事なテーマ。

今日見ていくのは、配当利回り5%超えで魅力的、かつ自己資本比率が90%超という驚異的な財務を持つ、(株)エーワン精密(6156)です。製造業の景気に左右されやすいビジネスモデルですが、この「超高財務」は、私たち家計にとってどれほどの防御壁になるのか、徹底的に検証したいと思います。

1. 我が家の人生設計:1年半後の習い事費用月1万円をどう作るか

まず、いつものように、我が家の人生設計シナリオから入ります。銘柄ありきではなく、「我が家の課題を解決するためにこの銘柄が使えるか?」という逆算思考で考えるのが、みずき流です。

我が家の現在地と直近の課題

  • 現在: 2026年1月。娘(長女)は5歳で年長さんです。
  • 1.5年後(2027年秋頃): 娘が小学2年生になりますが、この頃から習い事(英語とスイミング)を本格化させ、それに伴う月々の出費が増える予定です。
  • 2年後(2028年春頃): 第二子の育休に入る可能性が高いです。育休手当は出るものの、ボーナスが減る分、家計の現金流が一時的に細くなります。

最大の課題は、1年半後から発生する月10,000円程度の習い事費用です。この費用は「家計からの持ち出し」ではなく、投資による「不労所得」で賄いたいと考えています。

目標配当額の逆算計算

月10,000円の配当金は、年間で120,000円です。これをエーワン精密の配当利回り(会社予想5.30%)で賄うとすると、必要な投資元本はどれくらいになるでしょうか?

年間目標配当額:120,000円
エーワン精密の配当利回り:5.30%
必要投資額 = 120,000円 ÷ 5.30% ≒ 約226.4万円

現在、エーワン精密の株価は1,887円前後で、最低購入代金は100株で約18.9万円です。約226.4万円の投資となると、約1,200株(12単元)が必要になります。この金額は、我が家の個別株枠で十分対応可能な範囲だと判断できます。

問題は、この高配当が、私たちが配当を頼りにしたい時期(1年半後〜数年間)に、安定して支払われ続けるかどうかです。

2. 複数銘柄の比較紹介:高財務は防御壁になるか

エーワン精密は、超硬工具(金属を精密に切削するための刃物)や精密金型部品を製造している会社です。その品質は評価が高いですが、ビジネス自体は製造業の設備投資サイクルに大きく影響を受けやすい景気敏感株の性質を持ちます。

ここで、エーワン精密の指標を確認し、同じく高配当を出しつつ、財務や収益性に特徴がある銘柄と比較してみましょう。

エーワン精密(6156)の基本データ(2026年1月時点)

項目 データ みずきの注目ポイント
株価(単元株数100株) 1,887円 約18.9万円から投資可能
配当利回り(予想) 5.30% 魅力的。目標配当に近づきやすい
1株配当(予想) 100.00円
自己資本比率 92.9% 驚異的な高水準!
PER(予想) 43.06倍 業績に対して株価が高い(割高感)
ROE(実績) -2.82% 収益性の悪化を示唆
配当方針 安定配当を基本としつつ、業績動向も考慮 「安定」を謳うが、収益不安定なのが懸念

比較候補との立ち位置

エーワン精密の最大の魅力は、なんといっても自己資本比率92.9%という鉄壁の財務です。有利子負債は減少し続けており、まるで投資会社のように潤沢な手元資金を持っています。この財務があれば、一時的に業績が悪化して赤字(ROE-2.82%)になっても、すぐに倒産したり、運転資金に困ったりする心配はゼロに等しいです。

しかし、問題は収益性です。PERが43倍と高いのに、ROEがマイナスということは、市場は将来的な回復を期待しているものの、現時点では稼ぐ力が大きく落ち込んでいることを意味します。この収益の不安定さが、私たちの家計設計にどう影響するかを考える必要があります。

他の高配当銘柄の中には、私たちも過去に検討したように、高利回りでも「配当性向が高すぎて無理をしている」銘柄があります。例えば、以前検証した銘柄の中には、配当性向が100%を超えてしまっているような銘柄もありました(UTグループの検討記事)。

エーワン精密は、そうした「無理をしている」銘柄とは立ち位置が違います。収益は不安定だが、積み上がった圧倒的な内部留保があるため、極論を言えば、しばらくの間は配当を財務でカバーできてしまうということです。これは、高配当株投資家にとっては強力な「心理的な防御壁」になります。

もし、同じように高財務で安定感がある銘柄を選ぶなら、以前評価したケル(6919)のような、収益性も比較的安定している銘柄と比較検討するのがいいですね。

3. 外部環境の分析:精密部品業界の景況感

エーワン精密のような精密加工部品の企業は、製造業全体の景況感に連動します。特に景気の底堅さ、あるいは設備投資の加速が収益に直結します。

今回、関連性が高いと判断したニュースとして、精密部品製造業に関する話題を引用します。

Corrosion Resistant 304 Stainless Steel Eye Screw Self Tapping Hook Eye Bolt Ring Screw

… First, we have our own High-precision Digital Machining center for mould making in special Mould Workshop, excellent mould make product beautiful appearance and its size accurately. The second, we adopt blasting procession, removing Oxidation surface, make the surface to be bright and clean and uniform and beautiful. The third, in heat treatment: We use the Controlled-atmosphere Automatic heat treatment Furnace, we also have four mesh belt convey furnaces, Can deal with the products in different sizes keeping the non-oxidation surface. …

出典: Global Sources (2026/01/13)

この記事はねじやボルトに関するものですが、重要なのはその詳細です。精密部品製造では、「高精度デジタルマシニングセンター」「熱処理」「非酸化表面処理」といった、極めて高い技術力と品質管理が求められています。

エーワン精密が提供する超硬工具や金型部品も同様に、高い精度と耐久性が生命線です。景気は不安定でも、製造業の高度化や、半導体関連の設備投資需要は今後も続くと予想されます。エーワン精密が、この高い技術要求に応え続けられれば、一時的な収益悪化はあっても、中長期的な需要は確保できるはずです。

つまり、エーワン精密に投資するということは、「日本の高い精密加工技術と、それを支える鉄壁の財務」に投資する、という側面が強いんですね。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

エーワン精密の特性を踏まえて、我が家の人生設計シナリオとの適合性を評価します。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

配当性向が適度か?:現状のEPS(43.82円)と配当(100円)を比べると、配当性向は200%を超えます。つまり、今の利益水準では、配当金を利益で賄えていない状態です。これは通常、非常に危険なサインです。

しかし、エーワン精密の強みは自己資本比率92.9%という防御力にあります。有利子負債が少なく、手元資金が豊富であれば、一時的に赤字や低利益になっても、配当を維持する体力はあります。

ただ、これは「減配しない理由」ではなく「減配を遅らせる体力」でしかありません。もし景気回復が遅れ、低収益が続けば、この高配当(100円)の維持は難しくなります。成長性というより、「現状の配当を財務力で耐え忍べるか」という視点で評価が△になります。

B. 人生設計との適合性:○(悪くない)

目標配当額を実現できる投資額で現実的か?:約226万円の投資で月1万円の習い事代が賄える見込みで、これは現実的な目標です。

必要な時期(1.5年後)に十分な配当が得られるか?:1.5年後の家計課題(習い事費用)を解決するには、この高利回りは魅力的です。もし多少減配されたとしても、もともと利回りが高いので、目標額に多少届かなくても大きなダメージにはなりにくいです。

ただし、景気敏感株なので、習い事を始めたい時期(2027年秋)に景気後退が重なると減配リスクが高まるため、その時期が迫るにつれて、景気動向を注意深く見極める必要があります。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:◎(安心して持てる)

なぜ収益不安定なのに◎なのか?:それは、財務の安定性が極めて高いからです。

みずき家のリスク許容度は、長女の進学や第二子の育休といったライフイベントによって、今後数年間は「安定性」を重視します。エーワン精密は収益は不安定でも、財務の安定性(自己資本比率90%超、有利子負債減少)が圧倒的です。

つまり、最悪の場合でも、会社が傾くリスクはほとんどないため、株価が下がっても「倒産リスク」を恐れて慌てて売る必要がないという安心感があります。この鉄壁の防御力は、子育て中の私たちにとっては、精神的な安定剤として非常に重要です。

5. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAで非課税の防御を固める

エーワン精密のような高配当銘柄は、税制優遇制度と組み合わせることで真価を発揮します。

ジュニアNISAで「非課税の習い事費」を準備する

我が家が目標とする「月1万円の習い事費」は、まさに子どもの教育費に直結します。娘名義のジュニアNISA口座でエーワン精密を保有できれば、配当金が非課税で受け取れます。

年間配当額120,000円が全て非課税になります。(通常は約20%課税され、約24,000円が税金で引かれます)

この24,000円が手元に残るだけでも、家計の助けになりますよね。さらに、ジュニアNISAで運用すれば、娘が18歳になるまで非課税で運用を続けられ、将来の大学資金に充てることも可能です。

エーワン精密は最低投資金額が約18.9万円と個別株の中では比較的少額なので、ジュニアNISAの年間投資枠内で複数単元を少しずつ買い増していく戦略も取りやすいです。

つみたてNISAとのポートフォリオ調整

つみたてNISAでは、全世界株式やS&P500のような指数連動型の投資信託で、景気変動を気にしない分散投資をコアとしています。

一方、エーワン精密は景気敏感な製造業の個別株です。この個別株は、つみたてNISAではカバーできない「高い配当利回り」と「圧倒的な財務安定性」という特性をポートフォリオにもたらします。つまり、コア資産の補完として、エーワン精密は「超高財務・キャッシュフロー強化」の役割を担ってくれるわけです。

6. みずきの総合評価+判断:財務力がリスクを凌駕するか?

エーワン精密は、非常に興味深い、光と影がはっきりした銘柄だと思います。

  • 光(ストロングポイント): 5.30%の高利回りと、自己資本比率92.9%という鉄壁の財務。
  • 影(ウィークポイント): 収益性の不安定さ(ROEマイナス)、高すぎる配当性向。

通常、配当性向が200%を超えている企業は避けるべきです。しかし、エーワン精密の場合は、その圧倒的な財務力が「一時的な業績不振であれば耐えられる」という保証になっています。これは、子育て世代で「今すぐ配当金が欲しい」私たちにとって、減配リスクへの保険として機能するわけです。

我が家としては、このエーワン精密を「リスクは承知の上で、高財務を保険として活用する」という位置づけで、ポートフォリオの一部に組み込むのは「あり」だと判断します。

結論: 目標の約226万円を一括で投資するのではなく、半年ごとに分けて投資し、その間に景気回復の兆し(EPSの改善)が見られるかをチェックしながら、ジュニアNISA枠を中心に段階的に買い付ける戦略がいいかな、と考えています。

失敗・迷い・懸念も素直に述べる

正直に言うと、もし景気後退局面が2027年頃まで長引いた場合、エーワン精密は「安定配当を基本とする」と言いつつも、減配に踏み切る可能性はゼロではありません。特に、配当性向が異常に高くなっている現状では、経営陣が株主還元よりも内部留保を優先する判断をする可能性もあります。

だから、この銘柄に家計の全てを頼るのは危険です。あくまで、ディフェンシブなREIT(不動産投資信託)や、安定した通信・食品セクターの高配当株と組み合わせることで、ポートフォリオ全体として「月1万円」を達成するのが賢明ですね。エーワン精密は、「圧倒的な防御力を持つが、攻撃力(収益性)は一時的に低下している」という認識で付き合っていくべき銘柄だと思います。

財務の防御力を信じて、私も景気回復のタイミングを慎重に見極めたいと思います!

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