△(9827)リリカラ : 2年後小1の壁、月5千円を5.44%高利回りで支える適合性

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:小1の壁に備える配当戦略。インテリア銘柄のリリカラ(9827)を考える

こんにちは、みずきです。早いもので、娘(5歳・年長)が小学校に入学するまで、残り2年を切りました。小学校に上がると「小1の壁」問題が出てくるんですよね。学童費、習い事の増加、長期休暇中の対応……。とにかく現金支出が増えるイメージです。

今まではつみたてNISAやiDeCoといった堅実な積立が中心でしたが、この「小1の壁」を乗り越えるために、少しでも手元の現金流を増やしたいと思っています。そのため、最近は安定した高配当株を探しています。

今回注目したのは、インテリア製品で知られるリリカラ(9827)です。予想配当利回りがなんと5.44%(2025/12期予想)と非常に高い水準にあります。この高配当は、我が家の人生設計にどう組み込めるのか、リスクも含めて検討したいと思います。

1. シナリオ設定:2年後の「小1の壁」に、月5,000円の配当を

我が家の現在地と2年後の課題

我が家は、娘が年長で、そろそろ第二子も考え始める時期です。現在の投資のコアは、つみたてNISAとiDeCoで全世界株に積立をしており、個別株は「人生設計の特定の時期に家計をサポートする」という役割を持たせています。

  • 現在の目標:2年後、娘が小学校に入学するタイミング(2028年春頃)までに、習い事や学童費の増加分を配当金で賄いたい。
  • 具体的な課題:小学校入学後、毎月5,000円の家計の余裕が欲しい。年間で言えば60,000円です。

この「月5,000円」は、体操やピアノの習い事費の半額くらいに相当します。この金額を配当金でカバーできれば、家計のプレッシャーがだいぶ軽くなりますよね。

金融市場の動向:2026年、配当は期待できるか?

2026年現在、世界的に金利の動向や景気予測が注目されていますが、金融機関からは「配当の増加期待」も出てきています。

例えば、CNBCのニュース(Bank of America expects a boost in dividends in 2026. These stocks have payouts that beat the market)では、2026年も米国市場を中心に配当成長が期待できるという見解が出ています。日本でも株主還元の流れが強まっていますから、高配当株への注目度は高まっている状況です。

ただし、リリカラのような「高利回り」銘柄の場合、配当の継続性が最重要です。市場全体の配当ブーストの波に乗れるのか、それとも業績の不安定さから減配リスクがあるのか、しっかり見極める必要がありますね。

2. 目標配当額の逆算計算:リリカラに必要な投資額

リリカラ(9827)は、壁紙やカーテン、床材などのインテリア製品の企画・販売を手掛けています。住宅や店舗のリフォーム・新築需要に強く連動するビジネスですね。

この銘柄で、2年後の目標である年間60,000円の配当を実現するために、必要な投資額を逆算してみます。

  • 目標年間配当額:60,000円
  • リリカラの予想配当利回り(2025/12期):5.44%

$$
必要投資額 = 60,000円 \div 0.0544 \approx 1,102,941円
$$

約110万円を投資することで、目標とする月5,000円の配当金(税引前)が得られる計算になります。

リリカラの株価は1株約670円(12/30時点)。最低購入金額は100株単位で約6.7万円なので、比較的小額から投資は可能です。しかし、目標達成のためには、まとまった資金(約110万円)が必要です。

この投資額は、我が家の貯蓄ペースから考えると、2年後の小1入学時までに準備することは現実的に可能です。問題は、この高配当が「安定して継続されるか」どうかですね。

3. 複数銘柄の比較紹介:高利回り株のリスクを考える

利回り5.44%は非常に魅力的ですが、この水準の配当を出す企業は、往々にして業績や財務に何らかの懸念があることが多いです。リリカラを我が家のポートフォリオに組み込むべきか、他の選択肢と比較して検討します。

銘柄 リリカラ (9827) 対比銘柄A (ディフェンシブ系) 対比銘柄B (同業種・高利回り)
業種/ビジネス インテリア製品(壁紙、カーテンなど) 食品・生活必需品(例:はごろもフーズ 2831) 不動産・住宅(例:フージャースHD 3284)
予想配当利回り 5.44% 3.5%程度 5.62%(過去実績)
必要投資額(年間6万円配当) 約110万円 約172万円 約107万円
配当性向 約98.5% 50%程度 高め(変動大)
収益安定性 不安定(悪化傾向) 安定(◎) 不安定(△)
財務健全性(自己資本比率) 41.1%(有利子負債増加傾向) 高水準(◎) 中水準(△)

リリカラのデータを見ると、以下の点が気になります。

  1. 高い配当性向:EPS(1株利益)が36.53円に対し、配当が36.00円です。これは利益のほぼすべてを配当に回している計算で、配当性向は約98.5%です。通常、持続可能な配当性向は50〜60%が目安とされるので、これは非常に高いです。
  2. 収益性の不安定さ:データにもある通り、純利益率や営業利益率が前年同期比で明確に低下しており、収益性は不安定です。ROEも0.72%と低く、効率的な経営とは言えません。
  3. PBR1.05倍:解散価値であるPBRは1倍をわずかに超えている程度。低PBRですが、これは収益性の低さと表裏一体かもしれません。

簡単に言えば、「今期は頑張って配当を出すけど、来期以降の利益が落ち込むと、すぐに減配のリスクがある」ということです。

もし、我が家が2年後に「小1の壁」対策としてこの配当を頼りにするなら、減配は絶対に避けたいところです。高利回りの魅力はありますが、この安定性の低さは大きな懸念材料となります。

参考までに、同じ「月5,000円目標」でも、財務が盤石な銘柄を選ぶことの重要性については、過去記事「◎(9739)ディーエムエス : 2年後育休家計月5千円、6.84%高利回りと財務堅固さの適合性」や、高利回りだが財務リスクがある銘柄の検討については「△(3284)フージャースHD : 2年後育休家計月5千円目標、5.62%高利回り、財務リスク、見極め」でも触れています。リリカラは、フージャースHDと同様に「高利回りだがリスク許容度を慎重に測る必要がある」グループに入ると言えそうです。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

リリカラの特性を踏まえて、「小1の壁」対策としての適合度を評価します。

A. 配当の持続性・成長性:△(やや懸念あり)

利回りは高いものの、配当性向が約98.5%と極めて高く、収益の悪化傾向も見られるため、配当維持の確実性には疑問が残ります。リリカラはインテリア市場という景気変動を受けやすいセクターにいるため、建設市場や住宅リフォーム市場が冷え込むと、真っ先に減配の候補になりかねません。増配期待はほぼ持てず、配当維持できるかどうかの勝負になりそうです。

B. 人生設計との適合性:△(微妙)

目標は「2年後の小1の壁(学童費、習い事費など)対策」です。これは、家計の安定化が最も求められる時期です。もしこのタイミングで減配が発生すると、家計設計全体が狂ってしまいます。目標額(110万円投資)で実現できる点は魅力的ですが、「減配リスクを負ってまで高利回りを狙うべきか」という点で、適合性は低いです。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:△(やや緊張感ある)

今の我が家は、積立NISAやiDeCoでしっかりとコア資産を築いています。個別株は、高配当を狙うサテライト(補完)の役割に置いています。リリカラを組み込むとしたら、全資産の数%程度に留めるべきでしょう。これ以上リスクを取りたくない時期なので、ポートフォリオの「守り」の役割は期待できません。

5. みずきの総合評価+判断:リスクを取ってでも高利回りを狙うか?

総合的に見て、リリカラは「高配当だが、配当の安定性を犠牲にしている」銘柄だと思います。

もし、配当性向が50%程度で利回り3.5%なら、安心してコア資産に組み込めます。しかし、利回り5.44%を実現するためには、減配という大きなリスクを許容する必要があります。

我が家の「2年後の小1の壁対策」という人生設計を考えると、この配当は非常に重要です。重要度が高い資金源に、安定性の低い銘柄を充てるのはリスクが高い、というのが私の判断です。

投資をするとしたら、以下の戦略が良いかなと考えています。

  1. 目標額110万円のうち、半分(55万円)だけリリカラに投資する。
  2. 残り半分は、収益が安定しているディフェンシブな高配当株(例:食品株やインフラ株など、利回り3.5%程度)に投資する。

こうすれば、リリカラが万が一減配しても、全体の配当収入の半分は守れます。もしリリカラが高配当を維持できれば、全体的な利回りを引き上げることができます。

リリカラ自体はPBRが1.05倍と、株価水準としては割安感も残っているので、業績回復やPBR改善の波に乗れれば、キャピタルゲイン(売却益)も期待できるかもしれません。しかし、あくまで我が家は配当狙いなので、「配当維持」を最重要視します。

6. 制度活用との組み合わせ:ジュニアNISAとの相性

もしリリカラを投資対象とするなら、ぜひジュニアNISAを活用したいところです。

リリカラのような高配当銘柄は、配当性向が高い分、減配リスクと株価下落リスクが同時に発生しやすいです。もし株価が下がってしまった場合、特定口座や一般NISAだと、売却時に損切りとなり、非課税の恩恵が薄れてしまいます。

しかし、ジュニアNISAで投資すれば、配当金は非課税です。もし目標通り年間60,000円(月5,000円)の配当が出れば、通常約20%引かれる税金(約12,000円)が一切引かれません。

  • 非課税メリット:この利回り(5.44%)を丸々享受できるのは、非常に魅力的です。
  • 教育資金への貢献:娘名義で投資しておき、18歳以降に払い出す際に、非課税で受け取った配当金がそのまま教育資金に充てられるのもメリットです。

ただし、大前提として「減配されないこと」が重要です。ジュニアNISAは長期でホールドする前提なので、もしリリカラが今後10年で業績を悪化させ、低配当株になってしまったら、ジュニアNISAの枠を非効率に使ってしまったことになります。ここが本当に悩ましい点ですね。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

正直に言うと、リリカラへの投資は「攻め」の要素が強いです。

現在の我が家の家計で、絶対に確保したい「小1の壁対策費用」を、収益が不安定な銘柄に頼りすぎるのは、精神衛生上良くない気がしています。

リリカラの事業は、住宅のリフォーム需要に強く依存します。もし、今後金利上昇や景気後退が鮮明になり、住宅関連市場が冷え込むと、リリカラの業績はすぐに悪化するでしょう。そうなれば、配当性向98.5%の銘柄は、配当維持を断念する可能性が非常に高いです。

だからこそ、私はこの銘柄を「家計の防衛ライン」として使うのではなく、「もし高配当が維持できたらラッキー」くらいの補完的な位置づけで、少額(全体の数%)を実験的に組み込むのが良いのかな、と迷っています。

もし「絶対に減配されない銘柄」で月5,000円を達成したいなら、必要投資額は増えますが(利回り3.5%で172万円)、銘柄A(ディフェンシブ系)を選ぶ方が、子育て世代の安心感に繋がるかもしれません。投資は「リターン」だけでなく、「安心を買う」側面も大事にしたいですね。

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