○(3817)SRAホールディングス : 4.80%配当で3年後の小4の壁に向けた習い事費を支える家計の堅実な備え

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:娘が小学校に入学して気づいた「3年後の壁」と我が家の人生設計

みなさん、こんにちは。子育てをしながらコツコツと個人投資家を続けている「みずき」です。2020年1月に生まれた娘も、2026年4月に無事、小学校に入学しました。ランドセルを背負って元気に登校する姿を見て、胸がいっぱいになる毎日です。しかし、小学校生活がスタートしたということは、同時に「小1の壁」との戦いが始まったということでもあります。仕事と育児の両立でスケジュール調整に追われ、日々ドタバタと過ごしています。

そんな慌ただしい日々のなかで、私の頭をよぎるのは「さらにその先」の人生設計です。今は学童保育にお世話になっていますが、3年後の2029年4月、娘が小学校4年生になるタイミングで、いわゆる「小4の壁」がやってきます。高学年になると学童の預かり枠が減ったり、周りのお友達が本格的な塾や専門的な習い事を始めたりして、教育費が一段と膨らむ時期と言われています。我が家でも、3年後には月5,000円(年間60,000円)程度の新しい習い事代や教材費が必要になると見込んでいます。

「そのときに家計を圧迫せず、笑顔で娘のやりたいことを応援してあげたい」

そう考えた私は、今から3年間かけて、その教育費をカバーしてくれる「配当金の柱」を作ろうと計画しています。単に今ある貯金を切り崩すのではなく、投資したお金が働いて生み出してくれた配当金で子どもの未来を支える。これこそが、我が家が理想とする「お金に人生の自由度を高めてもらう」仕組みです。今回は、その目標をクリアするための有力な候補として、ITセクターの安定高配当株である(株)SRAホールディングスに注目し、家計への貢献度や他の銘柄との比較を交えて、じっくりと考えてみました。

目標配当額を逆算!「月5,000円」を手に入れるためのリアルな投資額

私たちの投資は、常に「人生設計からの逆算」から始まります。3年後に必要な「月5,000円(年間60,000円)」の教育費を、配当金だけでカバーするには、一体いくらの投資資金が必要なのでしょうか。具体的に数字を出して計算してみましょう。

課税口座(特定口座)で配当金を受け取る場合、日本の税制では約20.315%の税金が差し引かれます。そのため、手元にすっきり60,000円を残すためには、税引前で年間約75,000円の配当金を得る必要があります。この「税引前75,000円」を目標として、配当利回りごとに必要な投資額を計算したのが以下の通りです。

  • 配当利回り 3.0%の場合: 必要投資額 2,500,000円
  • 配当利回り 4.0%の場合: 必要投資額 1,875,000円
  • 配当利回り 4.8%の場合(SRA HDの予想水準): 必要投資額 1,562,500円

もし、税制優遇制度である新NISA(成長投資枠)をフルに活用できれば、配当金にかかる税金はゼロになります。その場合、必要な年間配当額は額面通りの「60,000円」で済みます。利回り4.8%であれば、必要な投資額はなんと1,250,000円まで下がります。このように、税制を上手に組み合わせることで、用意すべき投資資金を30万円以上も抑えることができるわけですね。時間のない子育て世代だからこそ、こうした「効率の最大化」は欠かせない視点だと思います。

IT・システム開発セクターから選ぶ、3つの高配当候補を比較

今回の目標を達成するために、私は業績が底堅く、DX(デジタルトランスフォーメーション)の恩恵を受けやすい「IT・システム開発」のセクターから候補を探しました。同じ目標配当を実現するための選択肢として、SRAホールディングスに加え、過去のブログでも注目したことのある2つの銘柄を比較してみます。

比較するのは、次の3銘柄です。

  • (株)SRAホールディングス(3817):独立系の老舗システム開発会社。優れた技術力と高い自己資本比率が強み。
  • 都築電気(8157):富士通系の中核ディーラーであり、情報インフラからシステム開発までを一貫して手がける企業。
  • システムエグゼ(548A):データベース開発やITソリューションに強みを持つ、機動的な中堅SIer。

これら3つの企業の財務や配当状況を、表にまとめて比較してみました。なお、株価などの指標は2026年7月10日時点のデータに基づいています。

指標項目 SRAホールディングス (3817) 都築電気 (8157) システムエグゼ (548A)
株価 4,570円 約2,500円 約1,600円
最低投資金額 457,000円(100株) 約250,000円(100株) 約160,000円(100株)
配当利回り(会社予想) 4.80% 4.80% 4.95%
1株当たり配当金 220円 120円 79.2円
自己資本比率 64.7% 約55% 約60%
PER(会社予想) 10.53倍 約12.5倍 約11.0倍

過去に主戦力として検討した都築電気や、機動的な資産形成に役立つシステムエグゼも非常に魅力的ですが、SRAホールディングスの自己資本比率64.7%、ROE17.39%という抜群の財務健全性と高収益性は群を抜いています。IT業界全体の市場環境を考える上では、最近のニュースもヒントになります。例えば、アメリカの半導体大手マイクロンの長期契約に関するニュースが注目を集めました。

参考ニュース:株価8倍のマイクロン、高帯域幅メモリーHBMと長期契約でメモリー市況の波を越えられるか(Forbes JAPAN) – Yahoo!ニュース

この記事では、半導体メーカーが顧客との長期契約を結ぶことで、業界特有の激しい景気循環の波(シリコンサイクル)を克服しようとしている様子が描かれています。これはシステム開発業界にも通じる部分があります。ITインフラやソフトウェア開発は、一度導入すると簡単には他社へ乗り換えられず、保守運用やアップデートといった長期的な継続契約(リピート需要)が発生しやすいビジネス構造になっています。独立系SIerとして多くの優良な長期顧客を持つSRAホールディングスは、まさにこうした「市況の波を越えて安定した利益を出し続ける」仕組みを持っていると言えますね。

それぞれの銘柄について、過去に書いた詳しい分析記事もぜひ参考にしてみてください。我が家のポートフォリオにおける位置づけがイメージしやすくなると思います。

都築電気の詳しい分析については、こちらの記事でご紹介しています。
◎(8157)都築電気 : 4.80%配当で3年後の小4の壁に向けた習い事費を支える家計の主戦力

システムエグゼの詳しい強みについては、こちらの記事をご覧ください。
◎(548A)システムエグゼ : 4.95%配当で3年後の小4の壁の習い事費を支える家計の武器

このように複数の選択肢を比較してみると、同じ「3年後の小4の壁に備える」という目的であっても、少しずつキャラクターが違うことが分かります。投資金額を抑えて複数に分散させたい場合は都築電気やシステムエグゼが扱いやすいですし、1銘柄あたりの財務の鉄壁さと安定した収益力を重視するなら、SRAホールディングスが頭一つ抜けている印象を受けます。

みずきの「人生設計マッチ度」評価

それでは、我が家の人生設計に照らし合わせて、SRAホールディングスを3つの軸で厳しく、かつ現実的に評価してみましょう。我が家の今の状況に本当にフィットしているか、ママ目線での本音です。

A. 配当の持続性・成長性:◎(強く信頼できる)

子どもの教育費に充てる配当ですから、急に減配されることだけは避けなければなりません。その点、SRAホールディングスは非常に心強い存在です。自己資本比率は64.7%と高く、手元の資金が極めて潤沢です。ITシステム開発というビジネスの性質上、大規模な工場建設などの巨額な設備投資が必要ないため、稼いだキャッシュがそのまま会社の筋肉として蓄積されています。さらに、営業利益率や純利益率は改善傾向が続いており、稼ぐ力そのものが強くなっています。配当方針も安定配当を強く意識したメッセージを発信しており、今後10年というスパンで見ても、急激に業績が悪化して減配に追い込まれるリスクは非常に低いと考えています。

B. 人生設計との適合性:○(悪くないが、資金計画に工夫が必要)

3年後の小4の壁に月5,000円(年間60,000円)の配当を得るために、もしSRAホールディングスを新NISAの成長投資枠で300株保有すれば、年間で「220円 × 300株 = 66,000円(非課税)」となり、目標をきれいに達成できます。時期的なタイムテーブルとも完全に一致します。ただ、ネックになるのが「最低投資金額」です。2026年7月現在の株価水準だと、100株購入するのに約45.8万円が必要です。目標の300株を揃えるには約137万円が必要になります。いくら魅力的な銘柄であっても、一度にこれだけの資金を特定の個別株に投入するのは、教育資金や生活防衛資金を確保しておきたい我が家にとっては少し重たい決断になります。そのため、適合性としては「○」とし、買い方に工夫が必要だと判断しています。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:○(まあ大丈夫だが、ITセクターの偏りに注意)

我が家では、つみたてNISA(現・新NISAのつみたて投資枠)やiDeCoを活用して、全世界株式やS&P500といったインデックスファンドを毎月一定額、自動で積立投資しています。これらのインデックスファンドは、当然ながらマイクロソフトやアップル、エヌビディアといったアメリカの巨大IT企業の構成比率が高くなっています。そこに個別株でもITセクターばかりを増やしてしまうと、ポートフォリオ全体が「IT業界の景気」に依存しすぎてしまうというリスク(セクターの偏り)が生じます。SRAホールディングスの事業自体は非常に手堅いですが、万が一IT業界全体に強い逆風が吹いたとき、家計全体の資産が同時に傷ついてしまう可能性があります。自分のリスク許容度を超えないよう、他のセクター(リースやインフラ、J-REITなど)とのバランスを常に意識しておく必要がありますね。

みずきの総合評価と、我が家ならではのリアルな投資判断

これまでの分析を踏まえて、SRAホールディングスに対する我が家の総合評価と、具体的な付き合い方をまとめてみました。

結論から言うと、「非常に素晴らしい名門高配当株だが、家計のキャッシュフローと相談しながら、時間をかけてゆっくりと味方につけたい銘柄」です。

利回り4.80%という数字は、これだけ強固な財務体質を持つ企業としては破格の魅力です。東証プライムの上場企業で、これほど安心して長期保有できるシステム会社はなかなかありません。ただ、やはり子育て真っ盛りの我が家において、1単元(100株)あたり45万円以上という金額は、日常の家計管理の上で「ちょっと勇気がいる金額」なのも事実です。子どもが急に「別の習い事を始めたい!」と言い出したり、家族旅行の計画が持ち上がったりしたとき、手元の現金動員力が下がってしまうのは避けたいところです。

そこで、我が家では以下のような「スモールステップ戦略」を考えています。

  • ステップ1:新NISAの端株(単元未満株)購入制度を利用する
    最近は多くの証券会社で、1株単位から個別株を購入できるようになりました。これを利用して、毎月の家計の余剰資金から「今月は3株(約1万3,000円分)だけ買おう」というように、コツコツと買い足していく方法です。これなら、家計に大きな負担をかけずに、時間をかけて目標の株数に近づけることができます。
  • ステップ2:他の低単元銘柄と組み合わせる
    例えば、最低投資金額が比較的低いシステムエグゼ(548A)などをポートフォリオの土台に組み込みつつ、ボーナスなどのまとまった臨時収入があったタイミングで、SRAホールディングスを100株「ドカン」と買い増す。このように、柔軟に役割を分担させることで、家計の安全性(流動性)を保ちながら目標配当額を目指すことができます。

賢く使いたい!子育て世代のための「制度活用」の裏ワザ

みずきブログのこだわりは、ただ銘柄を紹介するだけでなく、「国が用意してくれているお得な制度をどう使い倒すか」にあります。今回ご紹介した高配当株投資をさらに効率的に進めるために、私たちが実践しているいくつかの仕組みをご紹介します。

1. 新NISA(成長投資枠)の徹底活用

まず基本となるのが新NISAです。成長投資枠を使ってSRAホールディングスを購入すれば、受け取る配当金は永久に非課税になります。通常であれば、220円の配当金から約44円が税金として引かれてしまいますが、これが丸々手元に残るわけです。月5,000円の教育費を作るための投資総額を大幅に減らすことができるため、子育て世帯の強い味方になります。

2. つみたて投資枠(インデックス)とのベストな組み合わせ

我が家では、新NISAの「つみたて投資枠」で全世界株式のインデックスファンドを毎月積み立てています。これは20年、30年後の老後資金や、子どもが大学に進学する際の大規模な教育資金(数百万円単位)を作るための「長期の土台」です。これに対して、今回のような個別高配当株の投資は、3年後の習い事代といった「直近で必要になる具体的な支出」をカバーするための「短期〜中期の道具」として位置づけています。このように、投資の目的によって「インデックス積立」と「高配当株投資」を綺麗に使い分けることで、将来への安心感と、今の生活の潤いの両方を手に入れることができるのです。

3. 課税口座(特定口座)で買うなら「配当控除」も視野に

もし、すでに新NISAの枠を使い切ってしまっている場合や、将来的に課税口座で個別株を購入する場合は、「配当控除」という制度を忘れてはいけません。これは、確定申告を行うことで、配当金にかかった所得税の一部を取り戻すことができる制度です。特に、共働きであっても配偶者の扶養内であったり、課税所得がそれほど高くない世帯(目安として課税所得900万円以下)の場合、総合課税を選択して確定申告をすると、源泉徴収された税金が還付されて手取りが多くなるケースがよくあります。少し手間はかかりますが、スマホで簡単に電子申告(e-Tax)ができる時代ですので、活用しない手はありません。知っているか知らないかで、手元に残る教育費の額が変わってきます。

完璧な銘柄はない:知っておくべき弱点と、私の迷い

どんなに魅力的に見える銘柄であっても、リスクがゼロの「完璧な株」は存在しません。ブログの読者のみなさんには、良い部分だけでなく、私が「ちょっと心配だな」と感じているリアルな懸念点もちゃんとお伝えしておきたいと思います。

まず第一に、「人材不足に伴うコスト(外注費)の上昇」です。現在、IT業界全体が深刻なエンジニア不足に直面しています。SRAホールディングスのようなシステム開発会社にとって、優秀な技術者を確保することはビジネスの生命線です。しかし、採用競合が激しくなるなかで、人件費や外部のパートナー企業に支払う外注費が高騰しており、これが会社の利益率を押し下げる要因になり得ます。売上は順調に伸びていても、コスト増によって「思ったより利益が伸びない」という事態が起きるリスクは頭に入れておく必要があります。

第二に、「株価のボラティリティ(値動きの大きさ)」です。SRAホールディングスの株価は、ここ1年の年初来高値が5,870円、安値が4,270円と、1,600円以上の値幅で上下しています。単元価格が高いため、株価が10%動くだけでも、資産評価額が4万円〜5万円近く上下することになります。「配当金を目的に買ったから、株価の上下は気にしない」と頭では分かっていても、証券口座を開いたときに自分の資産が数万円単位でマイナスになっているのを目にすると、子育てや仕事で疲れている心には少しズキッと響くものです。こうした精神的なストレスに耐えられるかどうか、自分自身の「リスク許容度」と事前によく対話しておくことが大切ですね。

私自身、この記事を書きながらも、「やっぱり一度に45万円を出すのは少し怖いな。まずは、すでに保有している他の低単元な優良株を少しずつ買い足して、頭数を揃えたほうが我が家の家計にとっては安全かもしれない」と、心の中で行ったり来たりしています。でも、こうやって「家族の未来」と「自分たちのお金」について真剣に悩み、納得のいく選択肢を探していくプロセスそのものが、我が家にとってかけがえのない価値なのだと感じています。

おわりに:家族それぞれの人生設計に合わせた「XX点の選択肢」を

今回は、3年後に控える「小4の壁」の習い事費に備えるという視点から、(株)SRAホールディングスの魅力と課題について整理してみました。財務が鉄壁で、稼ぐ力も強く、利回り4.80%という高い水準は、本当に魅力的です。しかし、投資資金のハードルや、ITセクターへの偏りといった課題もあり、我が家にとって手放しで「100点満点!」と言い切れるわけではありません。

けれど、私はそれでいいと思っています。世の中に完璧な銘柄、完璧な投資法はありません。大切なのは、自分たちの家族が「いつ、いくらのお金を必要としていて、そのためにどんなリスクなら許容できるのか」を明確にすることです。目標がはっきりしていれば、どの銘柄を、どの制度を使って、どうやって買えばいいのかという答えは、おのずと見えてきます。

我が家は、この3年間をかけて、娘が新しい世界に挑戦するための「教育資金の泉」を配当金で少しずつ育てていきます。みなさんも、ご自身の人生設計や、お子さんの年齢、そして現在の家計状況に一番ぴったり合う、自分たちだけの「納得のいく選択肢」を、ぜひ見つけてみてくださいね。焦らず、一歩ずつ、一緒にがんばりましょう!

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