本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
みなさん、こんにちは。子育てママの個人投資家、みずきです。2026年も折り返しを過ぎて、すっかり夏らしい季節になってきましたね。日々の家事や仕事、そして子育てに追われていると、本当に1週間があっという間に過ぎていってしまいます。
我が家の長女は、今年の4月に小学校に入学したばかりです。ピカピカのランドセルを背負って元気に登校する姿には感動したものの、いざ生活が始まってみると、世間でよく言われる「小1の壁」というものをひしひしと感じています。保育園のときよりもお迎えの時間がぐっと早くなり、放課後の過ごし方をどうアレンジするかが我が家の大きな課題になりました。
仕事との両立を考えて、平日の放課後は地域の学童保育に加えて、週に2回ほど、少し遅くまで預かってくれる英語の習い事や民間の預かりサービスをプラスすることにしたんです。娘は新しい環境をとても楽しんでくれているので一安心なのですが、そこで避けて通れないのが新しい教育費・習い事費の発生です。
今回のブログでは、「我が家の人生設計において、この増えた支出をどのようにカバーしていくか」というリアルな家計課題からスタートして、今注目している高配当株「加藤製作所(6390)」をはじめとするインフラ・建機セクターの銘柄が、我が家の家計にどう貢献してくれるのかを、逆算思考でじっくりと考えてみたいと思います。
我が家の人生設計と「小1の壁」の家計課題
家計管理と株式投資をセットで考えるとき、私はいつも「何のために、いつまでに、いくら必要なのか」という人生設計から逆算するようにしています。銘柄ありきで投資を始めてしまうと、株価のちょっとした上下に一喜一憂して、精神的に疲れてしまうからです。特に私たちのような子育て世帯は、毎日が時間との戦いです。余計なハラハラはできるだけ避けたいですよね。
そこで、現在の我が家の状況と、今回解決したい家計の課題を整理してみました。
- 我が家の現在地:私(41歳・会社員)、夫、長女(6歳・小学1年生)の3人暮らし。
- 直近の家計課題:娘の小学校入学に伴い、放課後の習い事や民間学童の費用として、月々5,000円(年間60,000円)の新しい固定費が発生。
- 解決アプローチ:この増えた分の5,000円を、私たちの労働時間を増やすことなく、株からの「配当金」という不労所得で相殺し、家計のキャッシュフローをトントンに戻す。
「月5,000円くらい、毎月の給料から出せばいいじゃない」と思われるかもしれません。でも、子どもの成長とともに、これから塾代や中学校・高校の学費など、教育費はどんどん膨らんでいきます。だからこそ、初期段階で発生した小さな固定費の増加は、今のうちに「自動で入ってくる仕組み」を作ってカバーしておくことが、10年後、20年後の家計の自由度を劇的に高めてくれると私は信じているんです。
目標配当額「月5,000円」を達成するための逆算シミュレーション
それでは、目標である「月5,000円(年間60,000円)」の配当金を得るために、一体いくらの投資原資が必要になるのか、具体的に計算してみましょう。今回は、現在配当利回りが魅力的な水準にある加藤製作所(予想配当利回り5.45%)を基準にシミュレーションしてみます。
投資をする上で、税金の存在を忘れてはいけません。通常、特定口座などの課税口座で配当金を受け取ると、20.315%の税金が引かれてしまいます。一方で、新NISAなどの非課税口座を活用すれば、配当金は丸々手元に残ります。この2つのパターンで、必要な投資額がどれくらい変わるかを見てみましょう。
パターンA:新NISA(非課税口座)を活用する場合
税金がかからないため、単純に年間60,000円の配当金を得るための投資額を計算します。
必要投資額 = 目標年間配当額 60,000円 ÷ 予想配当利回り 5.45% = 約1,100,917円
加藤製作所の現在の株価は1,285円(最低購入代金 128,500円)ですので、1株あたりの予想配当金は70円です。100株保有すると、年間7,000円の配当が得られます。目標をクリアするためには、900株(投資額 1,156,500円)を保有すれば、年間63,000円の配当金となり、月々5,000円の習い事費をほぼ完璧にカバーできる計算になりますね。
パターンB:特定口座(課税口座、税率20.315%)の場合
税金が引かれた後の手取りで年間60,000円を確保するためには、税引前で約75,296円の配当金が必要です。
必要投資額 = 目標年間配当額(税引前) 75,296円 ÷ 予想配当利回り 5.45% = 約1,381,578円
株数に換算すると、1,100株(投資額 1,413,500円、年間配当77,000円・税引後約61,357円)が必要になります。
このように比較してみると、非課税制度を活用できるかどうかで、必要な投資金額に約25万円もの差が出ることがわかります。子育て世代にとって、25万円の資金をねん出するのは簡単ではありません。だからこそ、新NISAなどの制度を限界まで使い倒すことが、資産形成のスピードを速める最大の鍵になるんですね。
インフラ・建機セクターの3銘柄比較
目標額と必要な投資規模が分かったところで、「加藤製作所」が我が家のポートフォリオに適しているのか、同じように高い配当利回りを誇るインフラ・建機関連の他社と比較して検証してみましょう。
今回比較するのは、クレーン大手の加藤製作所(6390)、道路舗装機械のパイオニアである酒井重工業(6358)、そして建設機械やトラック用の熱交換器を手掛ける東京ラヂエーター製造(7235)の3銘柄です。それぞれのデータを以下の表にまとめてみました。
| 項目 | 加藤製作所 (6390) | 酒井重工業 (6358) | 東京ラヂエーター製造 (7235) |
|---|---|---|---|
| 直近株価 (基準日ベース) | 1,285円 | 5,500円前後 | 700円前後 |
| 最低購入代金 | 128,500円 | 約550,000円 | 約70,000円 |
| 予想配当利回り | 5.45% | 5.33% | 5.10% |
| 1株配当 (会社予想) | 70.00円 | 290円前後 | 35円前後 |
| PBR (実績) | 0.34倍 | 0.8倍前後 | 0.5倍前後 |
| 自己資本比率 | 46.0% | 60%以上 | 70%以上 |
| ROE (実績) | 10.40% | 8.5%前後 | 6.0%前後 |
この3銘柄はどれも、利回りが5%を超える非常に魅力的な高配当株です。それぞれの特徴を、我が家の人生設計に引き寄せて分析してみますね。
1. 加藤製作所(6390)について
中小型の油圧クレーンで国内トップクラスのシェアを誇る、日本のインフラを支える老舗企業です。油圧ショベルの分野でも中堅の実力を持っています。
何よりも目を引くのが、PBR(株価純資産倍率)0.34倍という驚異的な割安さです。これは「会社の解散価値よりも、株価が大幅に安く放置されている」状態を意味します。また、ROE(自己資本利益率)は10.40%と、資本を効率よく使って稼ぐ力もしっかりと示しています。さらに自己資本比率も46.0%と、製造業として健全な水準を維持しています。
ここで気になるのが、「本当にこの会社、将来性があるの?」という点ですよね。そこで面白いニュースを見つけました。加藤製作所は、現場の省力化や環境負荷の低減を目指した新型モデルの開発にとても力を入れているんです。例えば、こちらのインフラに関するリリースでも紹介されていますが、同社は新型の20トンクラス油圧ショベル「HD820-9」(REGZAMシリーズ第2弾)を2026年7月から販売開始しています。
詳細な情報については、こちらのPR TIMESのインフラ関連ニュース一覧ページで確認できますが、この新型ショベルは、土木現場の生産性を高めるために、低燃費と高い作業性能を両立させた意欲作なんだそうです。こうした現場の「人手不足」や「省エネ」という社会課題に応える製品をタイムリーに投入できる開発力があるのは、長期投資家として頼もしい材料だなと感じます。
2. 酒井重工業(6358)について
こちらは道路舗装で使われる「ロードローラー」の国内トップメーカーです。私たちが普段歩いている道路を作るのに、なくてはならない存在ですね。詳細な分析は以前の記事でもご紹介しました。
こちらの記事「酒井重工業(6358)の配当分析と家計戦略」でも書いたように、酒井重工業は非常に財務が強固で、自己資本比率が60%を超えています。配当の安定性という意味ではピカイチですが、最低購入代金が50万円を超えており、1回の投資額としてはややハードルが高いのが、私たち子育て世帯にとって少し気になるところです。
3. 東京ラヂエーター製造(7235)について
いすゞ自動車系列で、建機やトラック向けの熱交換器(ラジエーター)を作っている、知る人ぞ知るいぶし銀企業です。こちらも、以前「東京ラヂエーター製造(7235)の分析記事」でご紹介した通り、自己資本比率が70%超と圧倒的な安定感を誇ります。最低購入金額も7万円前後と手頃なので、家計の余剰金でコツコツ買い増すには適した存在です。
みずき流・3つの軸による「人生設計マッチ度」評価
さて、各銘柄のデータが出揃ったところで、今回の主役である加藤製作所(6390)について、我が家の3つの評価軸に当てはめて、マッチ度を真剣にジャッジしてみたいと思います。
評価軸A:配当の持続性・成長性
評価:○(まあ大丈夫)
加藤製作所の業績は、現在「改善傾向」にあります。直近の純利益率は前年同期比で大きく改善し、黒字化を果たしました。ROEも10.40%と高水準で、稼ぐ力はしっかりと戻りつつあります。
一方で、営業利益率はまだマイナスが続いている局面もあり、稼ぎの「中身」に関しては、完璧に安心できる段階とは言えません。また、建設機械業界は国内の公共事業や世界的な景気動向に大きく左右される「景気敏感セクター」です。不景気が来たときに、現在の1株70円の配当が減配されずに維持されるかどうかについては、やや慎重に見ておく必要があります。ただ、現在の超低PBR(0.34倍)や、新型油圧ショベルの販売といった前向きな事業展開を考えると、過度に恐れる必要はないかな、というのが私の見立てです。
評価軸B:人生設計との適合性
評価:◎(ぴったり)
今回の目標である「月5,000円(年間60,000円)の配当金」を作るという観点では、加藤製作所の5.45%という高い利回りは極めて強力です。もし利回りが2%程度の銘柄で同じ目標を達成しようとすると、300万円もの投資元本が必要になります。それが、約115万円の投資で実現できるわけですから、資金効率の面では我が家の現在のライフステージに非常にフィットしています。100株あたり約12.8万円という初期投資のハードルの低さも、家計から少しずつ資金を移していくのにちょうど良いサイズ感ですね。
評価軸C:我が家のリスク許容度との整合性
評価:△(やや緊張感あり)
私は普段、できるだけ景気に左右されにくい「ディフェンシブ株」(通信、インフラ、ヘルスケアなど)をポートフォリオの主役(コア)に据えるようにしています。その点で、景気の影響をダイレクトに受ける建機株である加藤製作所は、我が家にとってリスクが少し高めの「サテライト(脇役)枠」という位置づけになります。
足元で有利子負債が増加気味である点も、家計管理の視点から見ると少し引っかかります。「もし世界的なリセッションが来たら、一時的に株価や配当が下押しされるかもしれない」という覚悟は持っておく必要があります。そのため、一気に上限まで買い進めるのではなく、タイミングを分散して、打診買いからスタートするのが、我が家のリスク許容度には合っていると考えています。
賢く手取りを増やす!新NISAと配当控除の活用術
高配当株投資で最も大切なのは、「手取りの配当金をいかに最大化するか」という視点です。ここで、みずきブログならではの税制優遇制度の活用法について整理しておきますね。
加藤製作所を我が家のポートフォリオに組み入れる場合、以下の2つのアプローチを検討しています。
1. 新NISAの「成長投資枠」で購入する
これが最もシンプルで強力な方法です。新NISA口座で購入すれば、5.45%の配当金に課税される約20%の税金が完全にゼロになります。先ほどの計算通り、特定口座よりも約25万円も少ない元手で、目標の「月5,000円」を達成することができます。我が家では、まず夫婦それぞれの新NISA口座の成長投資枠の余力を使って、少しずつ購入していく計画です。
2. 特定口座で購入し、確定申告で「配当控除」を利用する
もし新NISAの枠を他のインデックス投資などで使い切っている場合は、あえて特定口座で保有し、確定申告時に「総合課税」を選択して「配当控除」を適用するテクニックがあります。日本の税制では、国内株式の配当金について「二重課税」を防ぐため、確定申告をすることで所得税の約10%が税額控除される仕組みがあるんです。
子育て世帯で、夫婦のどちらか一方の課税所得が一定以下(目安として課税所得が900万円以下、特に所得税率が10%〜20%のレンジ)であれば、総合課税を選んで配当控除を申請した方が、特定口座で一律20.315%を源泉徴収されるよりも、結果として税負担が軽くなり、実質的な手取りが増えるケースが多いのです。こうした「ちょっとした知識の差」が、数年後の家計のゆとりに大きな違いを生み出します。
まとめとみずきのリアルな投資判断
今回は、娘の「小1の壁」に伴う習い事費用の増加をきっかけに、加藤製作所(6390)をベースとした高配当投資のシミュレーションを行ってみました。
結論として、我が家における加藤製作所の位置づけは「利回りの高さを生かして、家計のキャッシュフローを素早く補強する、頼れるサテライト(脇役)株」です。
もちろん、完璧な銘柄はありません。景気敏感株特有の業績のブレや、営業利益率の低さといった懸念点は確かに存在します。だからこそ、ポートフォリオの100%をこうした銘柄に染めるのではなく、全体のバランスを見ながら、以下のような組み合わせ戦略を考えています。
- コア(主戦力):つみたてNISAでの世界株・米国株の投資信託インデックス、および財務が極めて強固な通信株など。
- サテライト(家計サポート):加藤製作所(6390)や、東京ラヂエーター製造(7235)などの高配当・低PBRのバリュー株。
このように役割をハッキリと分けることで、万が一、建機業界の不況で減配が起きたとしても、家計全体が致命的なダメージを受けるのを防ぐことができます。投資も、子育ても、大切なのは「完璧を目指さないこと」と「リスクを分散して、長く続けること」ですよね。
みなさんのご家庭でも、「将来この時期に、これくらいの支出が増えそうだな」というライフイベントを一度書き出してみてはいかがでしょうか。そこから逆算して、自分たちの身の丈に合った投資額と銘柄を選んでいくプロセスは、きっと家族の未来を明るく照らす確かな一歩になると思います。
それでは、今回はこの辺で。また次回の記事でお会いしましょう!


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