○(7313)テイ・エス テック : 利回り4.98%と約148万円の投資で3年後の小4の教育費を支える計画

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに:子どもの成長とこれからの家計を考える

こんにちは、みずきです。関東郊外で会社員として働きながら、2020年1月生まれの娘を育てています。我が家の娘もすくすくと育ち、2026年4月にはいよいよ小学校へ入学しました。毎日の生活リズムが少しずつ変わる中で、親として直面するのが「これから増えていく教育費や体験学習費をどう準備していくか」という現実的な課題です。

子育てをしていると、日々の忙しさに追われてお金の計画が後回しになりがちですよね。でも、私は「お金は人生の自由度を高めるツール」だと考えています。やみくもに節約して我慢を重ねるのではなく、無理のない範囲で制度をフル活用しながら、将来必要な時期に必要なキャッシュフローを作っていくことが大切だと思っています。

今回は、自動車シートの大手メーカーであるテイ・エス テック(7313)を取り上げながら、我が家の人生設計に基づいた配当計画について考えてみたいと思います。

1. シナリオ設定:我が家の人生設計と3年後の家計課題

個別株を選ぶとき、私は「この株は値上がりしそうか」から入るのではなく、必ず「我が家の人生設計において、いつ、いくらのお金が必要になるのか」から逆算するようにしています。

現在、娘は小学1年生です。小学校生活に慣れることが最優先の時期ですが、これから学年が上がるにつれて習い事や塾、夏休みの体験学習、野外キャンプなどの費用が確実に増えていきます。特に3年後、娘が小学4年生になる頃には、いわゆる「小4の壁」とともに教育費のステップアップがやってきます。

我が家では、この「3年後の小4進級時」に向けて、家計の給与収入だけに頼らず、毎月一定のゆとりを生み出す仕組みを作りたいと考えています。

具体的には、「3年後に年間約7万2,000円(月額換算で約6,000円)の配当収入を得て、子どもの体験学習や習い事の月謝サポートに充てる」というシナリオを立てました。月6,000円あれば、通信教育の受講費や、週末の習い事の月謝をしっかりカバーできます。

2. 目標配当額の逆算計算

では、年間7万2,000円の手取り配当金を作るためには、どのくらいの元本と利回りが必要になるのでしょうか。税制優遇制度(NISA枠)を活用する場合と、特定口座(課税口座)の場合を比較しながら逆算してみます。

配当利回りが約4.5%〜5.0%の銘柄群をベースに計算してみましょう。

利用口座 税率 目標手取り配当(年額) 必要税引前配当(年額) 想定利回り4.9%での必要投資額
NISA口座(非課税) 0% 72,000円 72,000円 約147万円
特定口座(課税) 約20.315% 72,000円 約90,356円 約184万円

このように逆算すると、非課税投資枠を活用できれば、約150万円弱の元本を3年間かけて積み立てていくことで、目標とする月6,000円のキャッシュフローが達成できることが分かります。毎月約4万円、あるいはボーナス時の一部を計画的に充当していけば、我が家の家計でも十分に手が届く現実的な数字になりますね。

3. 複数銘柄の比較検討

目標額が見えてきたところで、同じように「高配当で家計を支える選択肢」となり得る銘柄をいくつか並べて比較してみます。単一の銘柄に集中させるのではなく、事業の安定性や財務基盤を見比べることが大切です。

以前検討したホンダ系部品メーカーのエイチワンの配当計画や、内装関連の共和レザーの分析記事とも照らし合わせながら、自動車部品セクターを中心に候補を整理しました。

銘柄名(コード) 株価(目安) 配当利回り(予想) 自己資本比率 PBR 特徴と位置づけ
テイ・エス テック(7313) 1,847.5円 4.98% 73.3% 0.69倍 ホンダ系四輪シート大手。財務強固でPBR1倍割れ。高利回りだが業績回復が課題。
エイチワン(5989) 約800円前後 約4.8%〜5.0% 約45% 約0.3倍台 ホンダ系骨格部品大手。超割安圏だが景気変動の影響を受けやすい。
ダイキョーニシカワ(4246) 約700円前後 約5.0%〜5.2% 約60% 約0.5倍台 マツダ向け主力の樹脂部品大手。財務健全で安定配当志向。

各社の指標を見比べると、テイ・エス テックの自己資本比率73.3%という数字は、製造業の中でも突出して高い財務安全性を誇っていることが分かります。

テイ・エス テックの事業と最新動向

テイ・エス テックは、四輪車用シートやドアトリムなどの内装部品を手がけるグローバルメーカーです。ホンダグループ向けが主力ですが、近年は他社への販路拡大や、次世代の車室内空間の提案に力を入れています。

車内空間の変化に関するニュースとして、なぜトヨタの「シートを外せるクルマ」は消えたのか?(Merkmal)という記事でも触れられているように、近年の自動車は単に人を運ぶだけでなく、ソフトウェア定義車両(SDV)を軸とした「車内空間をどう過ごすか」という価値提案が重視されています。同社もシートを物理的に動かすだけでなく、ソフトウェア制御と連動させて対面モードやファミリー向け空間を創出する取り組みを進めており、単なる部品メーカーからシステムプロバイダーへの進化を模索しています。

一方で、足元の業績データを見ると、純利益率や営業利益率が下向きで推移しており、ROEも2.32%と低水準にとどまっています。EPS(1株当たり純利益)の鈍化傾向が見られる点は、子育て世代の長期投資家として慎重に見極めたいポイントです。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

我が家の家計基準に照らし合わせて、3つの軸でテイ・エス テックを評価してみます。

A. 配当の持続性・成長性:評価「○」

配当利回りは約4.98%と非常に魅力的で、1株あたり予想配当は92円となっています。ただし、予想EPSが68.55円であるため、配当性向が100%を超える計算になります。通常であれば減配リスクを警戒する水準ですが、自己資本比率が73.3%と潤沢なキャッシュ基盤があり、PBRも0.69倍と解散価値を大きく下回っているため、株主還元を通じた資本効率改善の姿勢が伺えます。とはいえ、本業の利益成長が追いつかない状態が長く続くと減配の懸念が残るため、評価は「○」としました。

B. 人生設計との適合性:評価「◎」

最低購入代金が約18万5,000円(100株)と手頃で、毎月の積立やボーナスでの買い足しがしやすいサイズ感です。3年後の小4進級時までに800株(約148万円)を段階的に取得できれば、年間約7万3,600円(税引前)の配当となり、目標である「月6,000円の教育費補助」をほぼジャストサイズで達成できます。

C. 我が家のリスク許容度との整合性:評価「○」

我が家は共働きで、生活防衛資金は普通預金で確保しています。さらに、インデックス投資をつみたてNISAやiDeCoでコア資産として運用しているため、個別株は「家計の現金収入を増やすためのサテライト枠」という位置づけです。自動車業界の景気敏感性はあるものの、強固な財務体質があるため、適度な分散を保つ前提であれば安心してポートフォリオに組み入れられると判断しました。

5. みずきの総合評価と我が家の判断

総合評価としては、「財務鉄壁の高配当株として、小4の教育費づくりに向けた分散ポートフォリオの1角に採用」と考えます。

配当性向が一時的に高くなっている点は注意が必要ですが、PBR改善に向けた企業の還元意欲と、70%を超える自己資本比率による下値の堅さは大きな安心材料です。1銘柄だけに集中投資するのではなく、非景気敏感セクターの銘柄と組み合わせながら、ポートフォリオ全体の利回りを引き上げる役割を担ってもらうのが良さそうです。

6. 制度活用との組み合わせ:税効率を最大化する知恵

子育て世帯にとって、投資効率を高める最大の武器は「国の制度を使い倒すこと」です。

つみたてNISA・iDeCoとの役割分担

我が家では、オルカンやS&P500といった全世界・全米株式インデックスを「つみたて投資枠」やiDeCoで毎月淡々と積み立てています。これは15年〜20年後の大学進学資金や老後資金のための「長期成長エンジン」です。一方、今回のような個別高配当株は「成長投資枠」を活用して購入し、3年後〜数年後の日々の生活費や教育費に直接還元する「キャッシュフローエンジン」として役割を明確に分けています。

特定口座で購入する場合の配当控除

もしNISA枠を使い切って特定口座で購入する場合でも、日本の個別株であれば確定申告で「総合課税」を選択することで配当控除を活用できます。共働き世帯で課税所得が一定以下の場合、所得税と住民税を合わせた実質税率を約15%〜5%程度まで抑えることができるため、手取り配当を最大化する工夫として覚えておきたい仕組みです。

7. 迷いと懸念:完璧な銘柄はないからこそ

投資に「絶対」はありませんし、私も常に迷いながら運用しています。

テイ・エス テックに関する一番の懸念は、やはり「自動車生産台数の変動」と「EV化・次世代車への対応スピード」です。ホンダのグローバル販売動向に業績が左右されやすいため、世界的な景気後退期には利益が一段と圧迫されるリスクがあります。

だからこそ、我が家では「1つの銘柄に資金の10%以上を投じない」というルールを徹底しています。もし将来的に減配が発表された場合でも、家計に致命傷を与えないよう、複数の高配当株に薄く広く分散させておくことが、家族の笑顔を守る投資の鉄則だと考えています。

子どもの成長は本当にあっという間です。日々の暮らしを大切にしながら、無理のないペースで将来の安心を作っていきたいですね。

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