◎(414A)オーバーラップホールディングス : 4.91%配当で小1の壁の習い事代月5千円を補う

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

こんにちは、みずきです。毎日、仕事に家事に育児に、本当にお疲れ様です。我が家の娘も、2026年4月に無事小学校へ入学しました。いわゆる小1の壁というものに、今まさに直面しているところです。保育園のときとは違って、放課後の過ごし方や、新しい習い事の調整など、毎日が本当にドタバタですね。夫婦で「今日のお迎えはどっちがいく?」とパズルのようにスケジュールを組み合わせる日々を送っています。

小学校に入ると、周りのお友達の影響もあって「英語を習いたい!」「スイミングに行きたい!」といった、子どもの自主的なリクエストが増えてきます。親としては、子どものやる気はできる限り応援してあげたいものですよね。ですが、そこで気になるのが毎月の教育費・習い事代の増加です。月謝が5,000円、1万円と積み重なると、家計の固定費をじわじわと圧迫していきます。

そこで今回は、単に「この銘柄は成長するから買いましょう」というお話ではなく、「我が家の人生設計において、発生する小1の壁の習い事代を、高配当株の配当金でどうやってスマートに相殺していくか」という逆算の視点で考えてみました。具体的には、利回り4.91%と非常に魅力的な水準にある(株)オーバーラップホールディングスをメインに据えながら、我が家がどのように人生設計と投資を紐づけているかをご紹介します。少し長い記事になりますが、お茶でも飲みながら、ゆっくりお付き合いいただけると嬉しいです。

1. シナリオ設定:「我が家の人生設計」

投資を始めるとき、多くの方が「とりあえずお金を増やしたい」と考えがちですが、みずきブログでは人生設計からの逆算を一番大切にしています。ゴール(何のためにお金が必要か)が決まれば、必要な投資額や、選ぶべき銘柄の基準が自動的に決まるからです。

まずは、我が家の現在地と、今直面している家計の課題を整理してみます。

我が家の現在地と直面している課題

2020年1月生まれの娘は、現在6歳で小学1年生になりました。これまでは保育園の保育料が無償化されていたこともあり、家計にはある程度のゆとりがありました。しかし、小学生になり、放課後の民間学童の利用料や、新しく始めた英語教室の月謝が発生し始めています。

具体的には、新しく始めた習い事の月謝として毎月5,000円(年間60,000円)の追加費用が発生しています。今後、さらにスイミングやプログラミングなどもやりたいと言い出す可能性を考えると、この「月5,000円」という負担を、毎月の給料(フローの収入)から削り出すのではなく、仕組み化された資産(ストックの収入)でカバーしたいと考えました。

課題を解決するために必要な配当額

今回の目標は、以下のように設定しました。

「小1の壁で発生した、毎月の新しい習い事代5,000円(年間60,000円)を、配当金だけで賄うこと」

この月5,000円という数字は、一見すると小さく見えるかもしれません。しかし、子どもが小学校を卒業するまでの6年間で考えれば、36万円というまとまった金額になります。これをすべて配当金でカバーできれば、家計の精神的な安定感はまったく違ってきます。家計簿を睨みつけながら「今月もカツカツだなあ」とため息をつく必要がなくなるわけです。

2. 目標配当額の逆算計算

目標が「年間60,000円の配当金を得ること」と決まりました。では、今回注目している(株)オーバーラップホールディングスの株を使って、この目標を達成するためには、いくらの投資資金が必要になるでしょうか。具体的な数字を使って逆算してみます。

まず、オーバーラップホールディングスの基本データを整理します。

項目 数値・内容
株価(最低購入代金算出基準) 897円
単元株数 100株
最低購入代金 89,700円
1株配当(会社予想) 44.00円(2026/08期)
配当利回り(会社予想) 4.91%

このデータをもとに、必要投資額を計算してみましょう。

計算プロセス

もし、新NISAの成長投資枠を活用し、非課税で配当金を受け取ると仮定します。税金が引かれないため、単純に「目標年間配当額 ÷ 配当利回り」で必要投資額が算出できます。

60,000円(目標配当額) ÷ 4.91%(配当利回り) = 1,221,995円

つまり、約122万2,000円分の株式を保有すれば、年間60,000円の配当金が得られる計算になります。単元株数(100株単位)で買い揃える場合の具体的なシミュレーションをしてみましょう。

1株配当が44円ですので、100株保有していれば年間4,400円の配当になります。目標の60,000円を突破するためには、以下の株数が必要になります。

60,000円 ÷ 44円 = 1,363.6株

単元株数で端数を切り上げると、1,400株の保有が必要ということになりますね。1,400株を保有した場合のシミュレーションは以下の通りです。

項目 計算結果
必要株数 1,400株
投資に必要な金額(897円換算) 1,255,800円
受け取れる年間配当額(非課税) 61,600円
1ヶ月あたりの平均配当額 約5,133円

このように、約125.6万円を投資に回すことができれば、毎月5,000円の習い事代を配当金だけで完全に相殺できるようになります。一括で125万円を用意するのはハードルが高いと感じるかもしれませんが、最低購入代金が約9万円と10万円以下に抑えられているため、毎月少しずつ買い増していく方法でも、2〜3年かけて十分に届く範囲の目標設定ですね。

3. 複数銘柄の比較紹介

「月5,000円の配当金を得る」という目標を達成するためのアプローチは、オーバーラップホールディングスだけではありません。同じような高配当利回りを持ち、かつ我が家の「小1の壁」対策として候補に上がってくる他社銘柄とも比較してみたいと思います。比較することで、それぞれの強みや、ポートフォリオ上の役割がより鮮明に見えてきます。

今回は、過去に検討した銘柄の中から、利回りが近く安定性の高い以下の2銘柄を比較対象として並べてみました。

  • 銘柄A:(株)オーバーラップホールディングス(本銘柄)
  • 銘柄B:(9622)スペース(利回り5.04%、強固な財務と安定経営が強み)
  • 銘柄C:(7231)フコク(利回り5.61%、自動車用防振ゴムで高いシェアを持つ安定企業)

まずは、3つの銘柄の主要な指標を一覧表で比較してみましょう。

指標項目 オーバーラップHD (9622)スペース (7231)フコク
直近株価(購入基準) 897円 約1,100円前後 約1,500円前後
最低購入代金 89,700円 約110,000円 約150,000円
配当利回り(会社予想) 4.91% 5.04% 5.61%
予想EPS(一株当たり利益) 111.60円 各社開示による 各社開示による
配当性向(会社予想) 39.4%(44円 ÷ 111.6円) 約50%前後 約40%前後
自己資本比率 43.8% 約70%以上(極めて強固) 約50%以上(良好)
ROE(自己資本利益率) 27.76% 約8%〜10% 約7%〜9%
時価総額 17,960百万円(約180億円) 約250億円 約300億円

ここで、最近の株式市場のニュースにも少し触れておきたいと思います。2026年6月24日付の株探ニュースに掲載された「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集>」という記事が話題になりました。この記事では、日本の高配当株市場において、業績が堅調でありながら割安放置されている銘柄に注目が集まっていることが報告されています。詳しくは、株探ニュースの【高配当利回り銘柄】ベスト30をご参照ください。

このニュースの中でも指摘されているように、現在の日本の株式市場は、世界的な半導体セクターの乱高下などの影響を受けつつも、ファンダメンタルズがしっかりした高配当・低PER銘柄への見直し買いが入りやすい環境にあります。オーバーラップホールディングスの予想PERは8.04倍と、市場平均と比較しても非常に割安な水準に放置されています。また、ROE(実績)が27.76%という数字は、日本企業の中では群を抜いて高い資本効率を誇っていることを示しています。非常に稼ぐ力が強い企業であるというわけですね。

それでは、各銘柄の特徴を子育てママの視点からかみ砕いて見ていきましょう。

各銘柄のキャラクター分析

オーバーラップホールディングス:高効率・サテライト向きの成長エンジン
企業のビジネス構造として、詳細な事業内容の開示は省きますが、ROE27.76%という驚異的な効率性で利益を叩き出しているのが特徴です。配当利回りが4.91%と非常に高いにもかかわらず、配当性向は39.4%と40%以下に抑えられています。これは「無理をして高配当を出しているわけではなく、しっかり稼いだ利益の中から、余裕を持って配当を支払っている」ということを意味します。時価総額が180億円程度とやや小ぶりな中小型株なので、株価の乱高下はありますが、成長性と高い利回りを両立させたい我が家のポートフォリオの「少し攻めのサテライト枠」として非常に魅力的です。

(9622)スペース:鉄壁の財務を誇るディフェンシブ枠
スペースは、ディスプレイデザインや商業施設の内装などを手がける企業です。何といっても自己資本比率が非常に高く、無借金に近いクリーンな財務体質が魅力です。小1の壁を支える教育資金の土台として、「絶対に減配してほしくない安定枠」として最適です。詳しい分析は、過去の記事である◎(9622)スペース : 5.04%配当と強固な財務で小1の壁の習い事費を支える教育費の備えに詳しくまとめていますので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。

(7231)フコク:ニッチトップの安定感
自動車のワイパーブレード用ゴムや防振ゴムで世界的なシェアを持つ、非常に地味ですが手堅いメーカーです。利回りが5.61%と今回の3銘柄の中で最も高く、こちらも配当性向が低めに維持されているため、減配リスクが低い優良株です。こちらは、過去記事の◎(7231)フコク : 5.61%配当で小1の壁の習い事費月5千円を支える家計の安定枠でも、我が家の安定土台として高く評価しています。

4. みずきの「人生設計マッチ度」評価

次に、みずき独自の「人生設計マッチ度」を、3つの軸(A.配当の持続性・成長性、B.人生設計との適合性、C.我が家のリスク許容度との整合性)から星評価してみたいと思います。完璧な銘柄はありませんので、良いところも懸念点もフェアに評価していきますね。

A. 配当の持続性・成長性

評価:○(まあ大丈夫、今後の推移を見極めたい)

配当の安全性を測る上で、一番大切なのは配当性向です。オーバーラップホールディングスの今期予想EPSは111.60円に対し、配当は44円。計算すると配当性向は39.4%となります。一般的に、高配当株を長期保有する場合、配当性向が60%を超えてくると「業績が悪化したときに減配されるリスク」が高まります。その点、30%台後半というのは、非常に余力を残した健全な水準です。これだけ高い利回り(4.91%)でありながら、無理のない範囲で出しているというのは大きなプラス評価ですね。また、ROEが27.76%と極めて高く、投下した資本に対して効率的に利益を生み出せていることも、配当の原資が今後も生み出され続けるという安心感に繋がります。

一方で、自己資本比率は43.8%と標準的なレベルであり、時価総額が180億円程度の中小型株であるため、景気の波や大口顧客の動向によって業績がブレやすいという側面もあります。そのため、今後の売上高や営業利益の推移、配当方針に変更がないかを、四半期決算ごとに丁寧に見守っていく必要があります。以上の点から、信頼性は高いものの、絶対的な鉄壁とまでは言えないため「○」評価としました。

B. 人生設計との適合性

評価:◎(我が家にとってぴったり!)

この銘柄が我が家の人生設計にどれくらいマッチしているかという点ですが、これは「◎」をつけたいと思います。最大の理由は、最低購入代金が約9万円と、非常に手頃なサイズ感であることです。例えば、1回の投資で数十万円、数百万円が必要な大型株だと、家計の貯蓄ペースと合わず、買うタイミングに悩んでしまいます。しかし、1単元(100株)が9万円以下であれば、「今月は家計簿に少し余裕ができたから100株買おう」「ボーナスが出たから今回は200株買い増ししよう」といったように、子育て世帯のリアルな資金繰りに合わせた柔軟な積立購入が可能です。

また、目標とする「年間6万円の配当(月5,000円)」を達成するために、およそ125万円の投資で済むというのは非常に効率が良いです。新NISAの成長投資枠を使って保有しておけば、受け取る配当金はまるまる非課税になり、娘の毎月の英語教室の月謝にそのまま直結させることができます。今からコツコツ集めていけば、子どもが小学校を卒業するまでの長い期間、我が家の家計の頼もしいサポーターになってくれると確信しています。

C. 我が家のリスク許容度との整合性

評価:○(サテライト枠としてなら、安心して持てる)

リスク許容度については、我が家のポートフォリオ全体のバランスから判断します。みずきブログでは、資産の大部分(約7〜8割)を「つみたてNISA」や「iDeCo」を使った全世界株式(オルカン)やS&P500といったインデックス投資に割り振っています。これは将来の教育費(大学進学資金など)や老後資金のための「絶対に手をつけないコア資産」です。

残りの2〜3割を、今回のような個別高配当株の「サテライト枠」として運用しています。現在、私と夫は共働きを維持しており、毎月一定の給与所得があるため、多少の株価のボラティリティ(乱高下)には動じないだけのクッションが家計にあります。オーバーラップホールディングスは、年初来高値1,273円から年初来安値870円まで、株価が大きく動いている中小型株です。家計の全財産をこれに突っ込むのはリスクが高すぎますが、全体の2割程度のサテライト枠、かつ「配当金という目に見えるキャッシュフローを増やすためのスパイス」として120万円程度を上限に保有する分には、リスクを十分にコントロールできるため「○」と判断しました。

5. みずきの総合評価+判断

以上の3軸評価を踏まえて、みずきとしてのオーバーラップホールディングスに対する総合的な判断をまとめてみます。

結論から言うと、「我が家の小1の壁・習い事代カバー計画における、主力のサテライト(スパイス)枠として、新NISAを活用して少しずつ買い進めていきたい銘柄」だと考えています。

高配当株投資でよくある失敗が、利回りの高さ(例えば5%や6%といった数字)だけに目がくらみ、業績がボロボロで配当性向が100%を超えているような「タコ足配当」の銘柄を買ってしまうことです。しかし、オーバーラップホールディングスは、ROE27%超という高い経営効率と、40%未満の適正な配当性向を維持しながら4.91%の利回りを実現しています。この「数字の裏にある稼ぐ力の強さ」が、私にとって非常に安心できるポイントになりました。

ただ、株価が年初来高値から3割近く調整している現状を見てもわかる通り、値動きはそれなりに激しいです。ですので、私の判断としては、「一括で一気に1,400株を買うのではなく、タイミングを数回に分散させて、株価が落ち着いている局面で100株、200株と拾っていく戦略」をとるのが、精神的にも一番優しいかなと思っています。

例えば、以下のような購入ロードマップをイメージしています。

時期 目標購入株数 必要資金(見込み) 目的・コメント
初期(今すぐ) 200株 約18万円 まずは打診買い。年間8,800円の配当を確保し、株価の動きを観察。
数ヶ月後(決算確認後) 400株追加(計600株) 約36万円 業績の進捗が順調であることを確認し、買い増し。年間26,400円の配当へ。
冬のボーナス期 400株追加(計1,000株) 約36万円 ボーナス資金を投入。ここで年間44,000円(月およそ3,600円分)をカバー。
翌春(娘が2年生になる頃) 400株追加(計1,400株) 約36万円 最終目標達成。年間61,600円の配当ポートフォリオが完成!

このように時間軸を1年程度に分散させることで、株価の平均購入単価を平準化(ドルコスト平均法に近い形)でき、万が一の急な業績変化にも柔軟に対応できます。完璧なタイミングを狙うのではなく、自分たちの家計のキャッシュフローに合わせて無理なく進めていくのが、長続きする秘訣ですね。

6. 制度活用との組み合わせ

さて、みずきブログの最大の差別化ポイントである「制度の賢い活用方法」についても解説しておきます。個別株投資は、単に証券口座で買って終わりではなく、各種税制優遇制度をどう組み合わせるかで、手元に残るお金(実質利回り)が劇的に変わってきます。

新NISA(成長投資枠)の活用

まず、今回のオーバーラップホールディングスのような高配当株は、絶対に新NISAの成長投資枠で購入するべきです。通常の特定口座(課税口座)で株を保有すると、配当金に対して20.315%の税金が課されます。つまり、44円の配当が出ても、手元に残るのは約35円になってしまいます。

これを新NISAの成長投資枠で保有しておけば、配当金は永久に非課税です。44円が丸ごと手元に入ってきます。先ほどの逆算計算で算出した「1,400株で年間61,600円」という目標も、非課税だからこそ125万円程度の投資で達成できるわけです。もし課税口座であれば、同じ手取りを得るために約157万円もの投資資金が必要になってしまいます。この「約32万円の投資資金の節約効果」こそが、制度を活用する最大のメリットです。

インデックス投資(コア)との役割分担

我が家では、つみたてNISAを活用して、全世界株式(オール・カントリー)やS&P500といったインデックスファンドを毎月自動積立しています。こちらは分配金を出さずにファンド内で自動再投資されるため、複利効果を最大化して「15年後の大学進学資金(数百万円単位)」を作るのに最も効率的なツールです。

しかし、インデックス投資の弱点は、「今、目の前でお金が使えるわけではない」という点です。子育て世代にとっては、15年後の大きな資金も大事ですが、「今、小学校に入学して、今、目の前で発生している月5,000円の習い事代」を解決することも同じくらい大切です。そこで、つみたてNISA(将来の守り)と、新NISAの成長投資枠での個別高配当株(今の暮らしを豊かにする攻め)を組み合わせることで、未来と現在の両方の課題をバランスよくクリアできるというわけです。

配当控除という選択肢(将来の課税口座運用のヒントとして)

もし将来、NISA枠を使い切ってしまい、特定口座で個別高配当株を運用することになった場合のテクニックとして、配当控除(総合課税を選択)があります。これは、課税所得(給与所得などから控除を引いた額)が一定以下(一般的には課税所得900万円以下、特に330万円以下などの所得層)の場合、確定申告で「総合課税」を選択すると、源泉徴収された税金の一部が還付される制度です。特に、専業主婦(主夫)の方や、時短勤務で一時的に所得が下がっている時期などは、この配当控除を活用することで、税率を劇的に下げることができます。「配当金=一律20%の課税」と思い込まず、自分自身の所得段階に合わせて最適な申告方法を選択する知識を持っておくことは、個人投資家としての大きな武器になりますね。

7. 失敗・迷い・懸念も素直に述べる

ブログの最後に、私がこの銘柄を検討するにあたって、最後まで迷ったり懸念している「リアルな弱点」も、包み隠さずシェアしておきますね。投資に「絶対安全な100点満点」はありません。リスクをしっかりと理解した上で、納得して付き合うことが大切です。

中小型株特有の「流動性」と「ボラティリティ」

オーバーラップホールディングスの時価総額は約180億円、出来高も日によっては数万株程度と、東証プライムの上位大型株(トヨタやNTTなど)に比べると、市場での取引規模が小さいです。これは流動性リスクとも呼ばれ、何か大きなニュースがあったときに、株価が急激に上下しやすいことを意味します。実際に、年初来高値の1,273円から、一時は安値の870円近くまで売り込まれた局面もありました。もし、自分が買った直後に、全体相場の急落に巻き込まれて株価が20%や30%下がってしまったら、いくら「配当目的だから株価は関係ない」と思っていても、精神的にはかなり凹みますよね。私も、証券口座の画面を開いてマイナス表示が出ていると、やっぱり一瞬「うっ」となります(笑)。この値動きの荒さに耐えられるか、ご自身のメンタルと相談することが不可欠です。

ROE 27.76%は、本当に「持続可能」か?

もう一つの懸念は、現在の驚異的な高ROE(27.76%)が、一時的な特需や一時的な利益の押し上げによるものではないか、という点です。一般的に、これだけ高いROEを何年も維持できる企業は非常に稀です。競合他社の参入や、主要取引先との契約内容の変化、原材料価格の高騰などによって、利益率が低下すれば、一気にROEも標準的な水準(8%〜10%程度)まで低下してしまう可能性があります。もしそうなれば、EPS(一株当たり利益)が低下し、現在の1株44円という配当金を維持できなくなり、減配に踏み切らざるを得なくなるかもしれません。配当利回り4.91%という数字は、あくまで「現在の業績が維持される」という前提の上になりたっている不確実な予想であることを、私たちは常に忘れてはならないと思います。

だからこそ、私はこのオーバーラップホールディングスを「我が家の高配当ポートフォリオの主役(1点集中)」にするのではなく、前述したスペースやフコクといった「地味だけど財務がガチガチに硬いディフェンシブ銘柄」と組み合わせる分散投資が不可欠だと考えています。1つのカゴにすべての卵を盛るのではなく、色々な性格の銘柄を少しずつ混ぜ合わせることで、全体としての配当金の安定性を高めていくのが、一番賢いやり方ですね。

まとめ

今回は、小学校に入学したばかりの娘の新しい習い事代(月5,000円)を、配当金でカバーするという具体的な人生設計シナリオをもとに、(株)オーバーラップホールディングスの投資価値を検討してみました。

投資は単なる数字のゲームではなく、「今と将来の暮らしを、少しずつラクに、豊かにしていくための道具」です。我が家の場合は、小1の壁というライフステージの変化に合わせて、このような高配当株を新NISAでコツコツ買い増していく選択を考えていますが、皆様の家計や、お子様の年齢、将来の夢によって、最適な正解は100人いれば100通り、まったく異なります。完璧な判断を目指す必要はありません。「今の自分たちに、ちょうど良い選択」を、対話を重ねながら一歩ずつ進めていければ、それだけで大正解だと思います。

忙しい毎日ですが、家計管理も投資も、楽しみながらマイペースに続けていきましょうね。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

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