◎(7235)東京ラヂエーター製造 : 5.10%配当で3年後の小4の壁に向けた習い事費を支える家計のいぶし銀枠

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

みなさん、こんにちは。子育てと仕事の両立に日々奮闘している、投資ママの「みずき」です。2026年の春、ついに我が家の長女が小学校に入学しました。ランドセルを背負って元気に登校する姿を見て、嬉しい半面、「これから教育費のステージが本格的に変わるんだな」と、身が引き締まる思いがしています。

小学校に入学すると、よく耳にするのが「小1の壁」ですよね。でも、実はその先にある「小4の壁」も、家計や働き方に大きなインパクトを与えることをご存じでしょうか。高学年になると学童保育に入れなくなる地域が多く、放課後の過ごし方として塾や本格的な習い事を増やすご家庭が急増します。当然、月謝などの教育費もステップアップします。

「その時になって慌てて生活費を削りたくない。今のうちから、3年後の出費増を支えてくれる仕組みを作っておきたい」

そう考えた私が注目したのが、日本のものづくりを支える自動車部品セクターです。今回は、高い財務健全性と魅力的な高配当を維持している東京ラヂエーター製造(7235)という、少し渋いけれど頼もしい企業を軸に、我が家の3年後を見据えた人生設計と投資戦略についてお話ししますね。

我が家の人生設計シナリオ:3年後の「小4の壁」に備える

まずは、我が家がなぜこのタイミングで高配当株を検討しているのか、その背景となる人生設計シートを共有させてください。投資を「ただお金を増やすゲーム」にしないためには、我が家の現在地と未来の課題をしっかり把握することが何より大切だと思っています。

我が家の現在地と3年後の課題

現在、娘は小学1年生の1学期を過ごしています。今はまだ公立の学童保育や、比較的リーズナブルな習い事を中心にしているので、教育費の負担はそれほど重くありません。しかし、あと3年もすれば娘は4年生。多くの自治体で学童保育の対象から外れてしまいます。放課後の居場所づくり、そして中学受験を視野に入れた進学塾への通塾などを考えると、教育費が月額で数万円単位で跳ね上がることが予想されます。

そこで、3年後の家計をサポートするために、今から「月額5,000円(年間60,000円)」の安定した配当キャッシュフローを積み上げておきたいと考えました。この月5,000円があれば、高学年向けの専門的なオンライン英語教材の受講費や、少しリッチな習い事の月謝の一部を、家計の貯金を切り崩すことなく賄うことができます。

「子どもが大きくなるにつれて必要になるお金は、その子どもの成長に合わせて育つ配当金でカバーする」

これが、完璧を目指さない私なりの、今できる持続可能な資産形成の形です。では、この「月5,000円」を東京ラヂエーター製造で実現するためには、どれくらいの投資が必要になるのでしょうか。具体的に計算してみましょう。

目標配当額から必要投資額を逆算!

私が投資で一番大切にしているのが、この「逆算思考」です。目標とする配当金に対して、必要な原資を明確にすることで、日々の貯蓄ペースや購入計画がぐっと現実味を帯びてきます。

東京ラヂエーター製造の2027年3月期の予想1株配当は77.00円、2026年7月3日時点の株価は1,510円(最低購入代金:151,000円)、会社予想の配当利回りは5.10%となっています。非常に魅力的な高配当水準ですね。これを基に、目標である「年間60,000円」の配当金を得るために必要な株数と投資額を計算してみます。

計算プロセス

目標年間配当額:60,000円
1株あたりの年間配当金(予想):77.00円
必要な株数 = 60,000円 ÷ 77.00円 = 約779.2株

日本株は100株単位(単元株)での取引が基本ですので、端数を切り上げて800株(8単元)を保有することを目標とします。

800株を保有した場合の年間配当金(税引前):
77.00円 × 800株 = 61,600円

この目標を達成するために必要な投資総額は以下のようになります。
1,510円(株価) × 800株 = 1,208,000円

つまり、我が家が東京ラヂエーター製造を軸に3年後の「小4の壁」対策を行う場合、約120万8,000円の資金をこの銘柄に配分することになります。「120万円を一気に1銘柄に投じるのは少し怖いな」と感じるかもしれませんが、3年間(36ヶ月)かけて、毎月少しずつ株数を増やしていく積立購入をしていけば、1ヶ月あたりの投資額は約33,000円。これなら、夫婦のボーナスや日々の固定費見直しで生み出した余剰資金から、十分捻出できる現実的な数字になってきますよね。

自動車部品セクターの高配当4銘柄を比較

投資先を決める際、1つの銘柄だけを見て決めるのは禁物です。「同じ目標配当額を、同じセクターの別の銘柄で実現したらどうなるか」を比較することで、それぞれの企業の強みやリスクがより鮮明に見えてきます。

今回は、東京ラヂエーター製造と同じ「自動車部品関連」で、家計のキャッシュフローに貢献してくれそうな高配当な実力派3銘柄と比較してみました。比較対象は、過去に我が家でも検討した、財務やニッチな強みを持つ企業たちです。

項目 東京ラヂエーター製造 (7235) フコク (7231) ダイキョーニシカワ (4246) ユニプレス (5949)
直近株価 (円) 1,510 2,050 680 1,120
配当利回り (予想) 5.10% 5.61% 5.60% 5.79%
1株年間配当 (予想) 77.00円 115.00円 38.00円 65.00円
配当性向 (予想) 40.7% 38.5% 42.1% 35.8%
自己資本比率 72.0% 52.4% 44.5% 41.2%
最低投資金額 (100株) 151,000円 205,000円 68,000円 112,000円

※株価などのデータは2026年7月3日時点のものです。最新の情報は各社のIR資料をご確認ください。

こうして並べてみると、各社の個性が本当によく見えますね。利回りの高さだけで言えば、車体骨格部品大手のユニプレス (5949)が5.79%と頭一つ抜けています。また、樹脂部品に強みを持つダイキョーニシカワ (4246)や、ゴム部品で高い世界シェアを誇るフコク (7231)も、5.6%台という素晴らしい利回りを提供してくれています。

しかし、今回の主役である東京ラヂエーター製造の最大の武器は、その圧倒的な自己資本比率の高さ(72.0%)にあります。自動車部品メーカーは設備投資の負担が重く、借入金が多くなりがちな業界なのですが、同社は実質的に「無借金経営」に近い非常に強固なバランスシートを持っています。景気の波を受けやすい自動車業界において、この財務の厚みは「減配(配当を減らされること)リスク」に対する最高のスプレッド(緩衝材)になってくれると感じています。

ニュースから見る自動車産業の未来と東京ラヂエーター製造

個別株に投資する以上、業界の大きな潮流やニュースにもアンテナを張っておきたいものです。ここで一つ、自動車業界の地殻変動を感じさせる興味深い海外ニュースをご紹介します。

2026年7月3日に報じられたニュースによると、トヨタ自動車の成長投資ファンド「Woven Capital」でマネージングディレクターを務めていたGeorge Kellerman氏が、アドバイザー職を退き、レアアース材料の新興企業「Phoenix Tailings」のAPAC(アジア太平洋地域)社長に就任したことが話題となりました。

ニュース詳細:
Kellerman leaves advisory role at Toyota to join rare earth materials company – Global Venturing

このニュースは、自動車の電動化(EV化)やハイブリッド化が加速する中で、世界中のメーカーが「いかにしてモーターやバッテリーに必要なレアアース、希少金属を安定確保するか」というサプライチェーンの上流に目を向けている実態を物語っています。トヨタの投資部門で未来のモビリティ技術を見てきたトップランナーが、素材の会社に移籍したというのは、非常に示唆に富んでいますよね。

この変化は、東京ラヂエーター製造のビジネスにも密接に関わってきます。同社はいすゞ自動車系の部品メーカーで、主にトラックや建設機械、乗用車向けの「熱交換器(ラヂエーターやオイルクーラー)」を開発・製造しています。自動車が電気で走るようになっても、モーターや電子機器、バッテリーの温度を管理するための「冷却・熱マネジメント技術」は、実はこれまで以上に重要になると言われているんです。

また、同社が強みを持つ「商用車(トラック)」の分野は、乗用車に比べてEV化のスピードが穏やかです。長距離を重い荷物を載せて走る大型トラックは、ディーゼルエンジンや、次世代の水素燃料電池(FCV)が主流になると見られており、どちらのシステムでも高度な熱交換器が不可欠です。激変する業界の中でも、同社の技術はしなやかに生き残り、安定した収益を稼ぎ続けるポテンシャルを秘めていると考えています。

みずきの「人生設計マッチ度」評価

それでは、東京ラヂエーター製造が「我が家の人生設計にどれくらいマッチしているか」を、いつもの3つの評価軸で辛口・甘口織り交ぜて採点してみたいと思います。

A. 配当の持続性・成長性

評価:◎(強く信頼できる)

会社予想の配当性向は40.7%と、無理のない適正水準(一般的に60%以下が目安)です。収益性の面でも、純利益率や営業利益率は前年同期比で改善傾向にあり、本業でしっかり稼ぐ力が上向いているのが好印象です。そして何より、自己資本比率72.0%という鉄壁の財務基盤。過去の大きな景気後退期でも赤字を出さずに乗り切ってきた実績があり、10年単位で長期保有しても、突然の無配転落や大幅な減配を心配しなくて済むレベルの、圧倒的な安心感があります。

B. 人生設計との適合性

評価:○(悪くない)

3年後の「小4の壁」に向けて、教育費のキャッシュフローを上乗せするという我が家のタイムラインに、5.10%という高利回りは非常に適合しています。100株あたり約15万円という最低投資金額も、毎月少しずつ買い増していくステップ投資に適しており、家計の貯蓄ペースを乱しません。ただ、同社は現状「株主優待」を実施していません。子どもと一緒に優待クオカードや自社製品を囲んで「この会社を応援しているんだよ」とおしゃべりする食卓の楽しさは得られないため、そこは少し寂しい星一つマイナスです。

C. 我が家のリスク許容度との整合性

評価:○(まあ大丈夫)

自動車部品業界は、世界的な新車販売台数の動向や原材料費(鉄やアルミニウムなど)の高騰に業績が左右される景気敏感セクターです。そのため、株価の乱高下が絶対に嫌という方には少し緊張感があるかもしれません。しかし、現在のPBRは0.60倍。企業の純資産価値から見て、株価は極めて割安な水準に放置されています。割安だからこそ、これ以上の下値が限定的である(バリュートラップにさえならなければ、クッションがある)と言えます。コア資産である「オルカン」や「S&P500」をインデックス投資でしっかり持ちつつ、サテライト枠としてこの安定配当を組み込む分には、我が家のリスク許容度の範囲内だと判断しています。

制度活用との組み合わせで賢く家計をサポート

私ブログの最大のこだわり、それは「制度を徹底的に使い倒す」ことです。どんなに素晴らしい銘柄でも、税金で約20%を引かれてしまっては、複利のスピードが落ちてしまいますよね。東京ラヂエーター製造を我が家のポートフォリオに組み込む場合、以下のような制度の組み合わせが効果的だと考えています。

1. 新NISA「成長投資枠」での保有

基本中の基本ですが、年間61,600円の配当金は、特定口座(課税口座)だと約20.315%の税金が引かれて、手元に残るのは約49,000円になってしまいます。これを新NISAの成長投資枠で保有すれば、丸々61,600円が非課税で手に入ります。この約12,000円の差額は、子ども向け学習ドリルや良質な児童書を何冊も買える金額ですから、絶対にスルーできませんよね。

2. 配当控除の活用(特定口座で保有する場合)

もし将来的に新NISAの枠が埋まってしまい、課税口座でこの銘柄を保有することになったとしても、諦める必要はありません。日本の株式は「配当控除」という制度が使えます。確定申告で「総合課税」を選択することで、所得税や住民税の税率が低い子育て世帯(特に片働きのご家庭や、時短勤務で課税所得を抑えているママなど)であれば、源泉徴収された税金の一部を還付してもらうことが可能です。こういった税率のシミュレーションを夫婦で時折話し合うのも、我が家の大切なお金教育の時間になっています。

3. インデックス投資(iDeCo・つみたて投資枠)との補完関係

我が家では、iDeCoや新NISAのつみたて投資枠を使って、世界全体に広く薄く投資する「全世界株式(オール・カントリー)」を毎月淡々と積み立てています。インデックス投資は「20年後の老後資金」を作るためのものであり、今現在の生活を豊かにするための現金は生み出してくれません。そこに、こうした日本の高配当個別株を組み合わせることで、「未来の資産形成」と「現在の生活費サポート(配当金の受け取り)」のバランスを綺麗に保つことができるんです。

東京ラヂエーター製造の懸念点・リスク

どれほど財務が良くても、「完璧な銘柄」は存在しません。良い面ばかりを見て投資すると、想定外の事態が起きたときにパニックになってしまいます。私がこの銘柄を検討するにあたり、気になっている弱点や懸念点も、包み隠さず共有しますね。

1. 流動性(出来高)が非常に低い

指標データを見ると、1日の出来高が「27,100株」程度と、非常に市場での取引量が少ない銘柄です。これは「買いたいときに希望の価格で買えない、売りたいときにすぐに売れない」という流動性リスクを意味します。一気に何千株も売買しようとすると、自分の注文で株価を動かしてしまうこともあるため、日々少しずつ株数を集めるような「スロー投資」を心がける必要があります。

2. 特定の顧客への依存度が高い

いすゞ自動車の連結子会社(いすゞが約4割の株を保有)であるため、同社向けの売上比率が極めて高いのが特徴です。いすゞの業績やトラックの生産動向に、自社の業績が直結します。いすゞが風邪をひけば、東京ラヂエーター製造も熱を出す、という関係性であることを理解しておく必要があります。もし「いすゞ以外の取引先をどれだけ開拓できているか」をIR資料で確認し、多角化が進んでいない場合は、投資比率を上げすぎないようにセーブする判断が必要です。

みずきの総合評価と我が家の判断

ここまで、東京ラヂエーター製造(7235)について、人生設計とのマッチ度や他社比較、リスク要因を詳しく見てきました。

財務の安全性は日本株の中でもトップクラスであり、5%を超える利回りは、3年後の教育費増加を支える「我が家の私設・奨学金制度」として非常に魅力的な選択肢です。ただ、自動車部品という景気敏感なセクターであること、流動性が低いこと、特定の親会社への依存度が高いことを考えると、この銘柄1本に120万円を全額突っ込むのは、子育て世帯のリアルなリスク管理としては少し「攻めすぎ」かな、とも感じています。

我が家の着地点

そこで私は、この東京ラヂエーター製造をサテライト枠の「いぶし銀担当」として位置づけ、他の自動車部品銘柄と組み合わせて持つのがベストだと考えました。

例えば、全体の予算120万円のうち、40万円(約200株)を極めて財務の堅い東京ラヂエーター製造に。残りの40万円を技術力とグローバル展開に定評のあるフコク(7231)に、もう40万円を樹脂軽量化技術でこれからのEV・ハイブリッド化に貢献するダイキョーニシカワ(4246)に分散して投資します。これなら、特定の1社に何かトラブルが起きたときでも、家計に届く配当金が途絶えるリスクを大きく減らすことができますよね。

投資の正解は、それぞれの家庭の「人生のステージ」や「リスクに耐えられる心の強さ」によって、何百通りも変わります。「あの人が買っているから」ではなく、「我が家は3年後にこういうライフイベントがあるから、この銘柄をこれだけ買う」という主体的な物語を、これからも大切に紡いでいきたいですね。

みなさんのご家庭では、3年後、5年後にどんなライフイベントが待っていますか?その未来を少しだけ暖かくしてくれるような、素敵なパートナー(銘柄)が見つかるきっかけになれば嬉しいです。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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